はまかぜ海道サイクリング完全ガイド|今治から道後温泉への絶景ルート

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はまかぜ海道は、愛媛県の今治市と松山市・道後温泉を結ぶ全長約60〜66.8キロメートルの海沿いサイクリングルートです。正式名称は「今治・道後はまかぜ海道」といい、瀬戸内海の絶景を眺めながらアップダウンの少ない海岸線を走れることから、初心者から上級者まで幅広いサイクリストに人気があります。しまなみ海道を走り終えた後にそのまま松山・道後温泉方面へ足を延ばすルートとしても活用されており、サイクリングの締めくくりに日本最古の温泉で疲れを癒すという贅沢な旅が実現します。

この記事では、はまかぜ海道のルート詳細や見どころ、立ち寄りスポット、グルメ情報、レンタサイクル、ゴール地点である道後温泉の魅力まで、サイクリング旅に必要な情報を網羅的にお伝えします。瀬戸内海の潮風を感じながら走る約60キロメートルの旅路には、造船の町・今治の迫力ある風景、道の駅での海の幸グルメ、歴史ある松山城、そして約3000年の歴史を誇る道後温泉と、多彩な楽しみが凝縮されています。

目次

はまかぜ海道とは?今治と松山を結ぶ海沿いサイクリングルートの魅力

はまかぜ海道は、国道196号線を基本ルートとし、瀬戸内海の海岸線に沿って走るサイクリングコースです。全体的にアップダウンが少なく平坦な道のりが続くため、ロングライド初心者でも安心してチャレンジできるのが大きな特徴となっています。

起点はしまなみ海道の今治側拠点「サンライズ糸山」で、終点は日本最古の温泉として名高い道後温泉です。道路にはサイクリング推奨ルートを示すブルーラインの路面標示や案内看板が設置されているため、初めて走る方でも迷いにくい環境が整っています。

はまかぜ海道の最大の魅力は、何といっても瀬戸内海の絶景です。昼間はキラキラと輝く青い海が広がり、夕方には夕陽に染まったオレンジ色の海が眼前に広がります。時間帯によって刻々と変化する瀬戸内海の表情を楽しめることが、このルートならではの醍醐味です。

愛媛県は「愛媛マルゴト自転車道」として、はまかぜ海道を含む複数のサイクリングルートを整備しています。愛媛県は「自転車新文化」を掲げ、県全体でサイクリング環境の充実を図っており、はまかぜ海道はしまなみ海道と並ぶ主要ルートとして位置づけられています。

はまかぜ海道のルート詳細と走行ガイド

はまかぜ海道の全行程を走破するには、休憩時間を含めて4時間から6時間程度を見込んでおくのがおすすめです。サイクリングに慣れた方であれば3時間程度での走破も可能ですが、せっかくの景色を楽しみながらのんびり走るスタイルが人気です。

起点のサンライズ糸山から今治市街地を抜けると、国道196号線に合流します。ここから先は海岸線沿いの道が続き、今治市から松山市にかけての海岸線は比較的平坦で、風を受けながら快適に走ることができます。

ルート上の主要ポイントとしては、まず今治市の波止浜周辺があります。造船の町として知られるこの一帯では、大型船舶が建造される様子を間近に見ることができます。続いて菊間町エリアに入ると、約750年の歴史を持つ菊間瓦の産地として古くから栄えた歴史ある町並みが広がります。

さらに進むと北条地区に入り、道の駅「風早の郷 風和里」があります。ここはサイクリストにとって絶好の休憩ポイントです。北条を過ぎると松山市街地に近づき、松山北條バイパスを経由して市内に入り、最終的に道後温泉へと至ります。

なお、はまかぜ海道は国道196号線を基本としているため、交通量がある程度多い区間もあります。特に今治市街地や松山市街地の近辺では車に十分注意しながら走る必要があります。ブルーラインに沿って走れば比較的安全なルートが確保されていますが、常に周囲の交通状況に気を配ることが大切です。

サンライズ糸山と来島海峡大橋|はまかぜ海道の出発地点

はまかぜ海道の起点であるサンライズ糸山は、愛媛県今治市砂場町2丁目8番1号に位置しています。正式名称は「今治市サイクリングターミナル サンライズ糸山」で、しまなみ海道の今治側の拠点として全国的に知られている施設です。

サンライズ糸山の最大の特徴は、来島海峡大橋のたもとに位置していることです。来島海峡大橋は今治市街と向かいの大島を結ぶ世界初の3連吊り橋で、全長は約4000メートルに及びます。この橋を自転車で渡ることができるのが、しまなみ海道サイクリングの最大の見どころの一つです。

施設にはレンタサイクル約350台が常備されており、クロスバイク、電動アシスト自転車、キッズバイク、チャイルドシート付自転車など、様々な種類の自転車が用意されています。レンタサイクルの予約・問合せの受付時間は8時30分から19時までとなっています。

サンライズ糸山はしまなみ海道沿線で唯一の宿泊施設を持つサイクリングターミナルでもあります。全室から来島海峡大橋を眺めることができ、シャワールーム、手荷物ロッカーなど、サイクリストにとって嬉しい設備が充実しています。

近くには「来島海峡展望館」もあり、糸山公園内から来島海峡大橋を含む多島美の絶景を望むことができます。はまかぜ海道の出発前に、まずはここで瀬戸内海の壮大なパノラマを楽しんでからスタートするのもおすすめです。松山空港からサンライズ糸山までは車で約1時間40分、距離にして約51キロメートルです。

はまかぜ海道の見どころと立ち寄りスポット

はまかぜ海道の沿線には、サイクリングの途中に立ち寄りたい魅力的なスポットが点在しています。

今治市波止浜エリア|日本一の造船都市の迫力

今治市は日本一の造船都市として知られています。波止浜エリアでは、巨大なクレーンや建造中の大型船を目の当たりにできる光景が迫力満点です。サイクリングルートからも造船所の様子が見えるポイントがあり、他のサイクリングルートでは味わえない独特の風景が楽しめます。

菊間町エリア|約750年の歴史を持つ菊間瓦の産地

菊間町エリアでは、約750年の歴史を持つ菊間瓦の産地として知られる町並みを見ることができます。瓦を使った独特の景観が残る地域で、かつての製造の歴史を伝える施設もあります。

道の駅「風早の郷 風和里」|はまかぜ海道サイクリングの最重要休憩スポット

北条地区にある道の駅「風早の郷 風和里」は、はまかぜ海道サイクリングにおける最重要休憩ポイントの一つです。高縄山を背に瀬戸内海の斎灘を一望できる風光明媚な立地で、サイクルラックや休憩スペースが整備されています。

風和里の魅力は何といってもグルメです。地元の新鮮な魚や野菜を使った料理が楽しめるレストランが併設されており、北条鯛めし御膳、海鮮丼、しらす丼など、瀬戸内の海の幸を堪能できます。朝採れの新鮮野菜や魚介類、手作りの惣菜、漬物など地元産品の直売所もあり、軽食コーナーでは人気のアイスクリームやたこ焼き、じゃこ天なども販売されています。サイクリングの途中の小腹満たしにぴったりのスポットです。

風和里の目の前には長浜海岸が広がり、展望台からは美しい瀬戸内海の景色を一望できます。特に10月下旬から2月中旬のよく晴れた寒い日には、「だるま夕日」と呼ばれる神秘的な現象が見られることがあります。これは夕日が水平線に沈む際に、海面の蜃気楼効果によって太陽がだるまのような形に見える現象で、この地域ならではの自然の芸術です。周辺には北条公園や長浜海岸もあり、季節によっては海水浴とサイクリングを組み合わせた楽しみ方もできます。

ゴール地点・松山市内の観光スポット|松山城と坂の上の雲ミュージアム

はまかぜ海道を走り終えると、愛媛県の県都・松山市に到着します。松山市内にも見逃せない観光スポットがあります。

松山城|現存十二天守の一つ

松山市の中心部、標高132メートルの勝山に築かれた松山城は、関ヶ原の戦いで活躍した加藤嘉明が初代藩主となり、慶長7年(1602年)から約四半世紀もの歳月をかけて築城された名城です。「現存十二天守」の一つに数えられ、城内には21棟の重要文化財があります。

本丸への登城方法としては、歩いて登る4つのルートのほか、ロープウェイとリフトが用意されています。ロープウェイは約3分、リフトなら約6分で8合目に位置する長者ケ平に到着し、そこから徒歩10分ほどで天守に到着します。サイクリングで疲れた足にはロープウェイやリフトの利用がおすすめです。

松山城の見どころの一つが「登り石垣」です。万里の長城のように斜面を登っていく長い石垣のことで、現存十二天守の中では彦根城と松山城にしかないという貴重なものです。天守は親藩松平(久松)氏によって黒船来航の前年に再建されたもので、歴史的にも大変価値が高いものとなっています。標高約161メートルの天守最上階からは360度のパノラマビューが楽しめ、西には瀬戸内海、南には遠く石鎚山系が望めます。

坂の上の雲ミュージアム

もう一つの必見スポットが「坂の上の雲ミュージアム」です。世界的な建築家・安藤忠雄が設計したこの施設は、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」をテーマにしたミュージアムで、明治時代の松山出身の人物たちの足跡をたどることができます。三角形の斜面を活かした独特の建築デザインも見ものです。

道後温泉の魅力|はまかぜ海道サイクリングのゴールで癒しのひとときを

はまかぜ海道のゴール地点であり、サイクリング旅の最大の楽しみの一つが道後温泉です。約3000年の歴史を誇る日本最古の温泉として知られ、「日本書紀」にも登場する由緒ある温泉地です。

道後温泉のシンボルである道後温泉本館は、平成6年(1994年)12月に公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されました。平成31年(2019年)1月から始まった保存修理工事は令和6年(2024年)12月に完了し、現在は全館営業を再開しています。歴史ある建物が美しくよみがえった姿を見ることができます。

道後温泉本館の入浴コースは複数用意されています。各コースの料金と特徴は以下のとおりです。

コース名料金特徴
神の湯階下700円入浴のみ。営業時間6時〜23時(札止め22時30分)
神の湯2階席1,300円貸浴衣、お茶とお菓子付き
霊の湯2階席2,000円2階の大広間を利用可能
霊の湯3階個室2,500円プライベートな空間で寛げる

さらに「霊の湯3階貸切室」には「しらさぎの間」(6時30分〜20時)と「飛翔の間」(8時〜21時30分)の2室があり、特別な時間を過ごすことができます。

また、2026年3月現在、「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」が開催中です。この展示は2025年10月10日から2027年2月28日までの期間で行われており、四季折々の花々や金魚、傘などをモチーフにした作品36点が本館正面のガラス戸や北側の障子に設置されています。夜間にはライトアップも楽しめるため、サイクリングの疲れを癒しながらアートも堪能できるという贅沢な体験が待っています。

道後温泉の街は本館を中心にコンパクトにまとまっており、おいしい愛媛特産グルメや土産物店がすべて徒歩圏内にあります。無料で利用できる足湯も10カ所以上点在しており、サイクリングの疲れを手軽に癒すことができます。

道後温泉周辺のグルメ|サイクリング後に味わいたい愛媛の名物

道後温泉周辺には、愛媛ならではのグルメスポットが集まっています。サイクリング後の空腹を満たすのに最適な食べ歩きグルメや名物料理が豊富です。

愛媛を代表するスイーツとして外せないのが「一六タルト」です。2025年春には、ゴディバ監修の「一六タルト ビターチョコレート」(324円)が登場し話題となりました。ベルギー産ビターチョコレートを使用したチョコレート餡で、カカオの風味が引き立つ濃厚な味わいが特徴です。

道後温泉商店街を歩けば、愛媛名物のみかんを使った様々なグルメに出会えます。みかんジェラートは愛媛産の柑橘を贅沢に使った爽やかな味わいで、サイクリング後の火照った体を冷やすのにぴったりです。「みかん蛇口ジュース」も名物の一つで、蛇口をひねるとみかんジュースが出てくるというユニークな体験ができます。

食事としておすすめなのが「宇和島鯛めし」です。新鮮な鯛の刺身を特製のタレと卵に絡めてご飯にのせて食べる宇和島スタイルの鯛めしは、愛媛を訪れたらぜひ味わいたい一品です。また「伊予ビーフコロッケ」も人気で、愛媛県産の牛肉を使ったジューシーなコロッケは食べ歩きにも最適です。

じゃこ天も愛媛の名物として知られています。小魚のすり身を揚げたもので、カルシウム豊富で素朴な味わいが魅力です。道後温泉商店街のあちこちで焼きたてを購入することができます。さらに「みかんおにぎり」という変わり種も注目です。みかんの果汁を混ぜ込んだご飯で握ったおにぎりで、ほんのり甘酸っぱい味わいが意外なおいしさを生み出しています。

今治市の観光とグルメ|はまかぜ海道の起点で楽しむ今治焼き鳥と焼豚玉子飯

はまかぜ海道の起点となる今治市は、サイクリングの出発点としてだけでなく、観光地としても大きな魅力を持つ街です。

今治市は日本一のタオル産地として全国的に有名です。その今治タオルの魅力を存分に体験できるのが「タオル美術館」です。タオルの製造工程を見学できるほか、タオルを使ったアート作品の展示、そして豊富な品揃えのタオル売り場があります。広大なヨーロピアンガーデンも併設されており、春は梅や桜など季節の花々を楽しむことができます。11月頃から3月下旬までは、ガーデン内で約25万球ものイルミネーションが幻想的に光り輝く冬の風物詩も見逃せません。館内にはレストランやガーデンカフェも併設されており、食事やスイーツを楽しみながら一日をゆったりと過ごすことができます。

今治のグルメといえば、まず外せないのが「今治焼き鳥」です。今治市は焼き鳥激戦区として知られ、一般的な串焼きとは異なり、鉄板に押し付けて焼き上げるという独自の焼き鳥文化があります。鉄板で一気に焼き上げることで、外はパリッと中はジューシーに仕上がるのが特徴です。60年以上の歴史を持つ老舗「五味鳥」をはじめ、市内には数多くの焼き鳥店がひしめいています。サイクリング前日の夜に今治に宿泊し、今治焼き鳥を堪能してから翌朝はまかぜ海道に出発するというプランは、多くのサイクリストに人気のスタイルです。

もう一つの今治名物が「焼豚玉子飯」です。B級グルメとして全国的に知名度が高まっているこの料理は、ご飯の上に甘辛いタレで味付けされた焼豚と目玉焼きをのせたシンプルながら中毒性のある一品です。ボリュームもあり、サイクリング前のエネルギー補給にもぴったりです。

はまかぜ海道のレンタサイクル情報と実践ガイド

はまかぜ海道をサイクリングするにあたって、レンタサイクルの情報は重要です。

しまなみ海道周辺のレンタサイクルは「しまなみレンタサイクル」が主要なサービスで、(一社)しまなみジャパンが運営しています。サンライズ糸山をはじめとする複数のターミナルで貸し出し・返却が可能で、約400台の自転車を常備しています。自転車の種類はクロスバイク、電動アシスト自転車、キッズバイク、チャイルドシート付自転車など多彩です。はまかぜ海道は比較的平坦なルートですが、距離が60キロメートル以上あるため、体力に自信がない方は電動アシスト自転車の利用を検討するとよいでしょう。

デリバリーレンタサイクルプランも用意されています。E-BIKE(ミニベロタイプ)の2日利用で基本料金は18,700円、配達料金は8,000円、回収料金は12,000円です。EVバイク(原動機付自転車)は事前予約で利用可能で、9時から16時まで利用でき、料金は税込6,000円となっています。

走行時間の目安としては、休憩を含めて4時間から6時間程度です。道の駅「風早の郷 風和里」で昼食をとることを計画に組み込むと、ちょうどよいペース配分になります。朝早くにサンライズ糸山を出発すれば、午後には道後温泉に到着し、ゆっくり温泉を楽しむ時間も確保できます。

しまなみ海道との組み合わせモデルコース|愛媛サイクリング3泊4日の旅

はまかぜ海道は、しまなみ海道やゆめしま海道と組み合わせることで、愛媛県の魅力を余すことなく堪能できる広域サイクリング旅が実現します。愛媛県が推奨する3泊4日のモデルコースを紹介します。

1日目は「今治・道後はまかぜ海道」を走ります。道後温泉を出発し、松山市内を抜けて海岸線に出たら、国道196号線沿いに北上して今治市を目指します。途中、道の駅「風早の郷 風和里」で休憩をとり、瀬戸内海の景色を楽しみながら今治市へ向かい、今治市内で一泊します。

2日目は「しまなみ海道」へ。今治駅からサンライズ糸山を経由して来島海峡大橋の入り口へ向かいます。今治駅からサンライズ糸山までは距離約6キロメートルです。来島海峡大橋は全長約4000メートルの世界初の3連吊り橋で、巨大タンカーが行き交う海峡と瀬戸内の島々の壮観な眺めが楽しめます。大島、伯方島、大三島と島々を巡りながら、各島の見どころを満喫します。

3日目はしまなみ海道の続きを走り、島々の自然と文化を堪能します。各島にはそれぞれ個性的なカフェやレストラン、展望スポットがあり、一つ一つの島をじっくり楽しむのが醍醐味です。

4日目は「ゆめしま海道」で旅の締めくくりです。上島町の岩城島、佐島、弓削島、生名島などを巡ります。ゆめしま海道はしまなみ海道に比べて知名度は低いものの、その分静かで落ち着いた島の雰囲気を味わえる穴場ルートとして人気が高まっています。

この3泊4日のコースは、松山市、今治市、大島、伯方島、大三島、上島町の岩城島・佐島・弓削島・生名島を訪れる充実のルートで、愛媛県の多彩な魅力を自転車で体感できるプランです。

はまかぜ海道へのアクセス情報|今治側と松山側からの行き方

はまかぜ海道サイクリングのためのアクセス情報をまとめます。

今治側(サンライズ糸山)へのアクセスとしては、松山空港から車で約51キロメートル、所要時間は約1時間40分です。JR今治駅からはバスでサンライズ糸山へ向かうことができます。

松山側(道後温泉)へのアクセスとしては、道後温泉から松山空港までは車で約30分、距離にして約10キロメートルとアクセスが便利です。JR松山駅から道後温泉へは路面電車(伊予鉄道市内電車)で約25分と手軽にアクセスできます。

逆方向、つまり道後温泉から今治方面へ向かってはまかぜ海道を走ることも可能です。道後温泉で朝風呂を楽しんでからスタートし、夕方に今治に到着するというプランも魅力的です。ルートの大部分は平坦なので、どちらの方向から走っても難易度に大きな差はありません。

公共交通機関を利用した輪行(自転車を分解して袋に入れ、電車やバスに持ち込むこと)も選択肢の一つです。JR予讃線で松山駅と今治駅を結ぶことができるため、片道をサイクリング、片道を電車で移動するという組み合わせも可能です。

はまかぜ海道サイクリングの季節ごとの楽しみ方

はまかぜ海道は一年を通じてサイクリングが楽しめるルートですが、季節によって異なる魅力があります。

春(3月〜5月)は最もサイクリングに適した季節の一つです。気温が穏やかで走りやすく、沿道の桜や新緑が美しい時期です。瀬戸内海の穏やかな春の海と相まって、爽快なサイクリングが楽しめます。

夏(6月〜8月)は日差しが強く気温も高いため、熱中症対策が必須です。早朝に出発して午前中に走り終えるプランがおすすめです。海沿いのルートなので海風が心地よく、途中で海水浴を楽しむこともできます。

秋(9月〜11月)も春と並んでサイクリングのベストシーズンです。気温が下がり始め走りやすくなるとともに、秋の澄んだ空気の中で瀬戸内海の景色がより鮮明に見えます。10月下旬からは風和里周辺で「だるま夕日」が見られる可能性もあります。

冬(12月〜2月)は気温が低くなりますが、瀬戸内海側は比較的温暖で、防寒対策をしっかりすれば冬のサイクリングも十分楽しめます。観光客が少なく、道後温泉をゆっくり堪能できるのも冬ならではの魅力です。

はまかぜ海道サイクリングの安全対策と持ち物

はまかぜ海道を安全に楽しむために、事前の準備と安全対策は欠かせません。

愛媛県では独自に自転車条例を施行しており、道路で自転車に乗車する際はヘルメットの着用が求められています。ロードバイクやクロスバイクは時速30キロメートル以上のスピードが出ることもあるため、万が一の転倒時に頭部を守るヘルメットは必ず着用しましょう。

フロントライトとリアライト(テールライト)も必須の装備です。はまかぜ海道のルート上にはトンネルが含まれる区間もあり、暗い場所での視認性を確保するためにライトは欠かせません。前後にライトを装着しておけば、自動車のドライバーからの視認性も高まり、安全性が格段に向上します。

パンク修理用の工具セットもサイクリングにおいて重要な持ち物です。長距離サイクリングでは予期せぬパンクが発生する可能性があり、携帯用の空気入れ、予備チューブ、タイヤレバーの3点セットは最低限用意しておきたいところです。

水分と補給食も忘れてはなりません。60分のサイクリングの場合、ペットボトル1本(500ミリリットル)を持参して30分ごとに水分補給をするのが目安です。スポーツ羊羹やエネルギーゼリーなどの補給食も携帯しておくと、エネルギー切れを防ぐことができます。

その他の持ち物としては、日焼け止め、サングラス、グローブ(手袋)、コンパクトなレインウェア、スマートフォン、モバイルバッテリー、小銭、身分証明書、保険証なども携帯しておくと安心です。松山空港にはサイクルステーションが設置されており、サイクルスタンドや空気入れが常備されています。愛媛県全体がサイクリストを温かく迎え入れる環境が整っています。

サイクリングしまなみ2026|はまかぜ海道と合わせて楽しむ国際サイクリング大会

はまかぜ海道やしまなみ海道に関連するイベントとして、2026年に開催される「サイクリングしまなみ2026」にも注目です。これは瀬戸内しまなみ海道を舞台にした国際サイクリング大会で、世界中からサイクリストが集まる一大イベントです。

しまなみ海道は高速道路の自動車専用道路であるため、通常は自転車で走ることはできません。しかし、この大会では特別に高速道路本線が開放され、普段は走ることのできないコースを自転車で走る貴重な体験ができます。はまかぜ海道のサイクリングと合わせて、このようなイベントに参加することで、愛媛県のサイクリング文化をより深く体験することができるでしょう。

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