湘南海岸サイクリングロードは、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸から茅ヶ崎市の柳島までを結ぶ、初心者でも安心して楽しめる自転車歩行者専用道路です。ほぼフラットな舗装路で信号もほとんどなく、相模湾の絶景を眺めながら爽やかな海風の中を走ることができます。この道は国道134号線に沿って整備されており、約7.73キロメートルから8.4キロメートルの区間が代表的なコースとして知られています。富士山や江ノ島を望む景観の中、都市部では味わえない開放的なサイクリング体験を初心者でも気軽に楽しめるのが最大の魅力です。この記事では、コースの概要からアクセス方法、レンタサイクル情報、沿道の見どころ、注意事項まで、初めて訪れる方に必要な情報をすべて詳しくお伝えします。

湘南海岸サイクリングロードとは?藤沢の海岸線を走る自転車専用道路
湘南海岸サイクリングロードとは、国道134号線(湘南海岸道路)に沿って整備された自転車歩行者専用道路のことです。相模湾の砂浜に面した場所に設置されており、湘南を代表する美しい景観の中を走ることができます。
コースは神奈川県藤沢市と茅ヶ崎市にまたがっています。藤沢市の鵠沼海浜公園(鵠沼海岸4丁目、引地川河口付近)から、茅ヶ崎市の柳島(柳島キャンプ場入口付近)までの約7.73キロメートルから8.4キロメートルの区間が代表的なサイクリングロードです。路面はアスファルトで舗装されており、コース上には1,000メートルごとに距離表示が設置されています。初心者でも走行距離を把握しやすい設計になっているため、自分のペースで安心して走ることができます。高低差は約15メートルとほぼフラットで、自転車初心者や子ども連れのファミリーでも無理なく走行可能です。
このコースの歴史は古く、1968年(昭和43年)に整備されました。国道134号の砂防林外縁の砂浜沿いに建設されて以来、半世紀以上にわたって地元の人々や観光客に親しまれてきた歴史あるサイクリングロードです。また、ナショナルサイクルルートの一つである「太平洋岸自転車道」の一部に組み込まれており、国土交通省が推進する自転車観光の拠点としても整備が進められています。
初心者でも安心して走れる理由と藤沢コースの難易度
湘南海岸サイクリングロードは、自転車初心者にとって非常に適したコースです。その最大の理由は、コースがほぼ完全にフラットであることにあります。高低差がほとんどないため、坂道で体力を消耗することなく、長距離でも無理なく走り続けることができます。上り坂が苦手な方や、普段あまり自転車に乗らない方でも安心です。
信号の少なさも大きな魅力です。海岸沿いの専用道路であるため、一般道路のように頻繁に止まる必要がなく、走り出したらほぼノンストップでサイクリングを楽しめます。信号待ちのストレスがないため、快適にペダルをこぎ続けられるのです。
路面状況については、アスファルト舗装が整備されており、一般的に良好な状態が保たれています。ただし、強風の日には路面に砂が吹き込んでいることがあるため、スリップには注意が必要です。
子ども連れのファミリーにも対応しており、子ども乗せ自転車や子ども向けのレンタサイクルも借りることができます。子どもと一緒に海岸線を走るファミリーサイクリングの場所としても、地元の方々に長く親しまれています。
湘南海岸サイクリングロードのコース距離とルート詳細
湘南海岸サイクリングロードの基本的な区間は、藤沢市の鵠沼から茅ヶ崎市の柳島まで約8キロメートルです。しかし、実際にはもっと広い範囲でサイクリングを楽しむことができます。
初心者に最も人気のあるコースは、藤沢市の片瀬江ノ島(江ノ島周辺)を出発点として、鵠沼海岸、辻堂海岸(辻堂海浜公園)を通り、茅ヶ崎のサザンビーチへと向かうルートです。このルートは往復約15〜16キロメートルとなり、休憩を含めて2〜3時間程度でのんびりと楽しむことができます。
さらに脚力に余裕がある方は、茅ヶ崎から先、稲村ヶ崎を経て逗子海岸まで足を延ばすことも可能です。この場合、江ノ島から逗子までの全長は約20キロメートルにもなり、湘南の海岸線をたっぷりと満喫できる本格的なサイクリングコースとなります。
主なルートのポイントとしては、片瀬江ノ島・江ノ島エリアがスタート地点として人気があり、続いて鵠沼海浜公園がコース上の主要な公園施設として利用されています。辻堂海浜公園は広大な公園で休憩に最適です。サザンオールスターズの聖地として知られる茅ヶ崎サザンビーチを経て、コースの東端となる茅ヶ崎柳島へと至ります。逆方向のルートとして茅ヶ崎をスタートして江ノ島方面に向かうコースも人気があり、どちら方向から走っても太平洋の雄大な景色を楽しむことができます。
藤沢から湘南海岸サイクリングロードへのアクセス方法
電車でのアクセス
湘南海岸サイクリングロードへは、公共交通機関を利用するのが便利です。小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」は江ノ島の目の前に位置しており、駅から徒歩3〜5分でレンタサイクル店や海岸に到着できます。湘南サイクリングのスタート地点として最も利用されている駅です。
江ノ島電鉄「江ノ島駅」も同様に江ノ島エリアへのアクセスに便利で、鎌倉方面から来る場合に特に利用しやすい路線です。湘南モノレール「湘南江の島駅」は大船方面からのアクセスに適しています。小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」からは鵠沼海浜公園まで徒歩約15分でアクセスでき、コースの中間地点付近に位置するため、ルートによってはこちらを利用するのも一つの選択肢です。
茅ヶ崎市側のゴール地点であるサザンビーチには、JR東海道線・相模線「茅ヶ崎駅」が最寄り駅となります。駅から海岸まで徒歩約15〜20分、または路線バスでアクセスできます。
駐車場について
車でアクセスする場合は、コース沿いに複数の駐車場が整備されています。神奈川県立湘南海岸公園には西部駐車場・中部駐車場・片瀬海岸地下駐車場が設置されており、茅ヶ崎サザンビーチ周辺にも駐車場があります。江ノ電江ノ島駅や小田急片瀬江ノ島駅周辺にはコインパーキングが複数あります。ただし、週末や夏季は混雑するため早めに到着することが大切です。特に夏の海水浴シーズン(7月〜8月)は駐車場が非常に混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されます。
初心者におすすめの藤沢エリアレンタサイクル情報
湘南海岸サイクリングロードの周辺には多数のレンタサイクルサービスが提供されており、自転車を持っていない方でも気軽にサイクリングを楽しむことができます。
湘南ローカルウェーブは、小田急片瀬江ノ島駅・江ノ電江ノ島駅・湘南モノレール湘南江の島駅からいずれも徒歩3〜5分の場所にある老舗のレンタサイクルショップです。クロスバイクやシティサイクル、電動アシスト付き自転車など多様な車種を揃えており、初心者でも扱いやすい自転車が用意されています。ヘルメットの無料貸し出しも行っています。
COGICOGIは藤沢ポートや江ノ島ポートに拠点を持つシェアサイクルサービスで、スマートフォンアプリから予約・解錠ができる便利なシステムを採用しています。複数のポート間で乗り捨てが可能なものもあり、片道だけサイクリングを楽しみたい方にも適しています。
COGGEY(コギー)は藤沢店を中心に展開するレンタサイクルサービスで、スポーツバイクの取り扱いも充実しており、より本格的なサイクリングを楽しみたい方にも対応しています。
湘南なぎさパークでは、駐車場を利用した方向けにフリーサイクルサービスを提供しており、公園内の自転車を無料で借りられるシステムがあります。家族連れにも人気の施設です。
HELLO CYCLING(ハローサイクリング)は藤沢・鎌倉・茅ヶ崎エリアに多数のポートを持つ大手シェアサイクルサービスです。ステーション間の乗り捨てが可能で片道利用もできるため、片道サイクリングを楽しみたい方に便利です。
料金の目安としては、クロスバイクやシティサイクルが1日あたり2,000〜3,000円程度、電動アシスト付き自転車が2,000〜4,000円程度が相場です。ただし、店舗やシーズンによって料金が異なるため、事前に各店舗のウェブサイトで確認することをおすすめします。
サイクリングロード沿いの見どころと観光スポット
湘南海岸サイクリングロードの最大の魅力の一つは、走りながら様々な観光スポットを楽しめることです。
江の島は湘南エリアを代表する観光スポットで、サイクリングロードのスタート地点やゴール地点として利用される場合が多く、サイクリング前後に観光を楽しむことができます。弁財天を祀る歴史ある江島神社には多くの参拝客が訪れ、参道には土産物店や飲食店が立ち並んでいます。島の高台に立つ江の島シーキャンドル(展望灯台)からは湘南の海岸線や富士山を一望でき、サムエル・コッキング苑では四季折々の花や植物を楽しむことができます。海蝕洞窟を利用した江の島岩屋は、神秘的な雰囲気の中を探検できる施設として特に子どもに人気です。
鵠沼海岸・湘南海岸公園は、サーファーが集まる湘南らしい雰囲気の海岸です。湘南海岸公園として整備されており、広大な緑地と白い砂浜が続きます。遊歩道や芝生広場もあり、サイクリングの途中でのんびりと休憩するのに最適な場所です。
辻堂海浜公園は辻堂地区に広がる大型の海浜公園で、ファミリー向けの施設が充実しています。交通広場や水辺のゾーンなど様々な施設があり、子ども連れのファミリーに人気です。サイクリングロードのちょうど中間あたりに位置しているため、休憩地点としても利用しやすい場所です。
サザンビーチ茅ヶ崎はサザンオールスターズの聖地として知られるビーチで、ビーチ上にはハート型のオブジェが設置されており、カップルに人気の撮影スポットとなっています。茅ヶ崎ヘッドランドからは茅ヶ崎沖に浮かぶ烏帽子岩を正面に望む絶景が広がり、写真撮影の名所として多くの方が訪れています。
新江ノ島水族館は湘南海岸に面した人気の水族館です。相模湾の大型水槽にはマイワシの大群が泳ぎ、幻想的なクラゲの展示や、地元の名産品であるシラスをテーマにした「シラスサイエンス」など、他では見られないユニークな展示が充実しています。大人から子どもまで楽しめる施設で、サイクリングの途中や前後に立ち寄る方も多いスポットです。
湘南サイクリングと合わせて楽しめる周辺の観光情報
サイクリングロード沿いの観光スポットに加えて、少し足を延ばすことで楽しめる周辺の観光地も充実しています。
鎌倉はサイクリングロードから江ノ電や自転車でアクセスできる、日本を代表する歴史観光地です。鎌倉大仏(高徳院)、長谷寺、鶴岡八幡宮、銭洗弁財天など見どころは数多く、小町通りの飲食店やお土産店もにぎわいを見せています。湘南サイクリングのついでに足を延ばして、歴史ある街並みも楽しむことができます。
稲村ヶ崎は茅ヶ崎から江ノ島を越えた先にある絶景スポットで、富士山と江ノ島を同時に望めることで知られています。夕暮れ時の富士山のシルエットは特に美しく、写真撮影のポイントとして多くの観光客が訪れています。
逗子海岸は湘南海岸サイクリングルートを延長した場合の終点となるエリアです。鎌倉と逗子の境に位置するこの海岸は比較的静かな雰囲気で、湘南の喧騒とは少し違った穏やかなビーチを楽しむことができます。
初心者に最適な季節と時間帯の選び方
サイクリングを楽しむのに最適な季節は、春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。春は気温が穏やかで海風も心地よく、晴れた日には富士山もくっきりと見えるため、湘南の自然を最大限に楽しめます。秋は夏の混雑が落ち着き比較的空いていて走りやすく、空気が澄んでいるため富士山の眺望も良い時期です。
夏(7月〜8月)は海水浴客で非常に混雑するため、サイクリングには適した季節とはいえません。歩行者との接触リスクが高まり、強い日差しと高温で体力を消耗しやすいため、初心者には特に注意が必要です。夏にどうしても走りたい場合は、早朝(日の出直後から9時頃まで)が比較的空いていておすすめです。
冬(12月〜2月)は観光客が少なく比較的空いているのが利点ですが、北風が強い日は体感温度が低く防寒対策が必須です。ただし、晴れた冬の日には富士山が最も美しく見えるとも言われており、富士山の眺めを楽しみたい方には冬もおすすめの季節です。
時間帯については、午前中の早い時間帯(9時〜11時頃)が最もおすすめです。午後になるにつれて観光客や歩行者が増えてくるため、特に週末や休日は早めの出発が快適なサイクリングのコツです。
初心者が準備すべき装備と持ち物
安全装備と服装
安全にサイクリングを楽しむために、まず重要なのはヘルメットです。万が一の転倒や衝突事故の際に頭部を守るため必ず着用しましょう。多くのレンタサイクルショップではヘルメットの無料貸し出しを行っています。グローブも安全面で重要なアイテムで、転倒した際に手のひらを守り、長時間のライディングでの疲労軽減にも役立ちます。
服装は動きやすい伸縮素材のものが適しています。ジーンズは硬くて動きにくく長時間の走行には向いていないため、スポーツウェアやストレッチ素材のパンツが理想的です。スカートやワンピースはタイヤに巻き込まれる危険があるため避けましょう。夏は吸汗速乾素材のウェアが快適です。
日焼け対策と水分補給
湘南の海岸は日差しが非常に強く紫外線も多いため、しっかりとした日焼け対策が必要です。日焼け止めクリームはSPF50程度の高いものを選び、こまめに塗り直しましょう。アームカバーや日焼け対策用のレッグカバーも有効です。サングラスは紫外線対策と走行中の風や砂埃から目を守るために重要で、UV対策がされたものを選びましょう。
海風は想像以上に冷たいことがあるため、薄手のウィンドブレーカーを持参しておくと便利です。春や秋、朝夕の気温が低い時間帯には特に重宝します。
走行中の水分補給は非常に重要です。水やスポーツドリンクを十分に用意しましょう。コース沿いには自動販売機も設置されていますが、特に夏季は十分な量を事前に確保しておくことをおすすめします。長距離のサイクリングでは、エナジーバーやバナナなど手軽に食べられる補給食の持参も大切です。
その他の持ち物
スマートフォンは地図アプリとして、また緊急時の連絡手段として欠かせません。モバイルバッテリーも忘れずに持参しましょう。タオルや着替えも汗をかいた後に役立ちます。天候が変わりやすい季節にはコンパクトなレインウェアを持参することをおすすめします。
自転車に前後ライトが装備されているか確認し、夕方以降に走行する場合は必ずライトを点灯させましょう。自分の自転車を持参する場合は、空気圧の点検、ブレーキの動作確認、チェーンへの注油など基本的なメンテナンスを事前に行い、パンク修理キットを携帯しておくと安心です。
湘南海岸サイクリングロードの注意事項とマナー
歩行者優先と基本マナー
湘南海岸サイクリングロードを安全に楽しむための最も大切なルールは、歩行者優先です。サイクリングロードは自転車と歩行者が共用する道路で、ランナー、ウォーキングを楽しむ人、観光客など多くの歩行者が利用しています。常に歩行者優先の意識を持ち、スピードを出しすぎないようにしましょう。特に週末や休日、観光シーズンは歩行者の数が増えるため、平日よりもさらにゆっくりと走ることが大切です。
歩行者を追い越す際は必ずベルを鳴らして前方に知らせましょう。突然の追い越しは歩行者を驚かせ、接触事故につながる危険があります。ただし、ベルの乱用もマナー違反となるため、必要な場面でのみ使用しましょう。友人や家族と複数人でサイクリングする際も並走は禁止されており、縦一列で走行して後続の自転車や歩行者の通行の妨げにならないよう心がけましょう。
安全面での注意点
海岸沿いのコースでは、強風の日に路面へ砂が堆積することがあります。砂の上でのブレーキングは滑りやすいため、スピードを落として慎重に走行しましょう。自転車の飲酒運転は道路交通法違反であり、大変危険な行為です。飲食を楽しむ際は、自転車を降りてから飲酒しましょう。
夕方以降は必ず前後ライトを点灯させ、薄暗い中でのライトなしの走行は避けてください。雨天や強風の日は路面が滑りやすく、海岸沿いは風も強まるため非常に危険です。無理して走行することは避け、天候が回復するまで待つかサイクリングを延期しましょう。
初心者が陥りやすい失敗とその対策
海風の方向を読み違える
初心者が最も多く経験する失敗が、海風の向きを見誤ることです。湘南の海岸では午前中は海から陸に向かう「海風」が吹きやすく、午後になると陸から海に向かう「陸風」に変わる傾向があります。例えば江ノ島から茅ヶ崎方面へ向かう際に、午前中は追い風だったものが帰りの午後には強い向かい風になってしまうケースが多く報告されています。初心者の方は、行きは快適でも帰りが予想以上につらくなることを念頭に置いておきましょう。
対策としては、午前中のうちに遠い方の茅ヶ崎方面へ向かい午後に引き返すか、体力に余裕を持ったプランニングをすることが推奨されます。シェアサイクルを利用して片道のみ走り、帰りは電車で戻るという選択肢も有効です。
鎌倉方面への延長と体力消耗の見積もり誤り
江ノ島から鎌倉方面へルートを延長したくなる方もいますが、江ノ島〜稲村ヶ崎〜鎌倉の区間は湘南海岸サイクリングロードとは異なり、坂道や観光客の多い歩道を走ることになります。初心者には体力的・技術的な負担が大きいため、最初は鵠沼〜茅ヶ崎の往復コースに絞ることをおすすめします。鎌倉観光は電車で別日に計画するのが賢明です。
また、「フラットなコースだから楽だろう」と思って長距離を走りすぎてしまうのもよくある失敗です。往復で10キロ以上になると、普段自転車に乗り慣れていない方には想像以上の体力消耗があります。最初は片道5〜6キロ(往復10〜12キロ)程度に留めておき、徐々に距離を延ばすようにしましょう。特にお子様連れの場合は、子どもの体力を考慮した計画が大切です。
路面の砂と日焼けへの油断
海岸沿いのコースであるため、強風の後や雨の後は路面に砂が堆積していることがあります。砂の上でのブレーキングは非常に滑りやすく転倒事故につながるため、路面の状態に常に注意を払いましょう。この砂の堆積問題は長年の課題で、地域のボランティアの方々が定期的に清掃活動を行うことで快適な走行状態が維持されています。コースを利用する際は、このような地域の方々への感謝の気持ちも忘れずに持ちたいものです。
海辺のサイクリングでは体が動いているため暑さを感じにくい場合がありますが、実際には海からの照り返しもあり紫外線量は通常の屋外活動よりも多くなります。日焼け止めのこまめな塗り直しと、長袖のUVカットウェアの着用を徹底しましょう。
初心者におすすめの湘南モデルコース
半日コース(約3〜4時間)
小田急片瀬江ノ島駅をスタートし、駅周辺のショップでレンタサイクルを借ります。江ノ島を出発して鵠沼海浜公園を通過し、トイレや自販機が設置されている辻堂海浜公園で休憩します。その後、茅ヶ崎サザンビーチをゴールとして昼食や休憩を楽しんだら、再びサイクリングロードを引き返して江ノ島に戻り自転車を返却します。江ノ島観光や食べ歩きを楽しんで帰宅するプランです。このコースは往復で約15〜16キロメートルとなり、ゆっくりペースで走った場合の走行時間は約2時間程度で、休憩や観光を合わせると半日のスケジュールになります。
1日コース(観光込み)
小田急片瀬江ノ島駅を午前9時頃にスタートし、レンタサイクルを借りたらまず江ノ島観光(江島神社・シーキャンドル)を楽しみます。その後、鵠沼海浜公園を通過して辻堂海浜公園で休憩し、茅ヶ崎サザンビーチで昼食をとります。茅ヶ崎ヘッドランドで烏帽子岩を眺めたら、引き返してサイクリングロードを快走し、午後は新江ノ島水族館を楽しみます。最後に江ノ島参道で夕食や買い物を楽しんで帰宅するプランです。1日かけてゆっくりと湘南を観光しながら楽しめるコースで、家族連れやカップル、友人グループでの観光にも最適です。
休憩スポットと湘南グルメ情報
サイクリングの合間に立ち寄りたい休憩スポットや飲食店も、コース沿いに充実しています。
鵠沼海岸周辺には地元感あふれるカフェやジェラートショップが多く点在しており、テラス席から海を眺めながら休憩できる店もあります。海の景色を楽しみながらのコーヒータイムは格別です。
江ノ島の参道には海鮮料理店やシラス丼専門店、たこせんべいの店など湘南ならではのグルメが集まっており、サイクリング前後に立ち寄って名物グルメを楽しむことを強くおすすめします。国道134号線のサザンビーチ周辺にもカフェや海鮮料理レストランが多数軒を連ねており、湘南の雰囲気あふれるおしゃれな飲食店でサイクリングのゴール後に食事を楽しめます。
コース沿いには随所に自動販売機とトイレが設置されています。鵠沼海浜公園、辻堂海浜公園、サザンビーチなど主要な公園には充実した設備が整っているため、長距離サイクリングでも安心です。湘南なぎさパークは休憩・軽食スポットとしても利用でき、レンタサイクルの拠点にもなっているため、自転車を借りながら公園内でゆっくり過ごすことができます。
太平洋岸自転車道・ナショナルサイクルルートとしての湘南海岸
湘南海岸サイクリングロードは、国家レベルで重要な自転車インフラの一部でもあります。国土交通省が推進する「ナショナルサイクルルート」制度において、このサイクリングロードは「太平洋岸自転車道」の核心部を担っています。
太平洋岸自転車道は、千葉県銚子市から神奈川・静岡・愛知・三重各県の太平洋岸を縦断し、和歌山県和歌山市に至る総延長約1,487キロメートルに及ぶ広域サイクリングルートです。2021年1月には「第二次ナショナルサイクルルート」として正式指定を受けました。
ナショナルサイクルルートに指定されたことにより、道案内サインの整備や休憩施設の充実など、より快適なサイクリング環境の整備が進められています。太平洋岸自転車道全体では専用道路区間は一部にとどまり、多くの区間は既存車道上に矢羽根マーキングを施した「車道混在区間」となっていますが、湘南エリアの専用サイクリングロード区間は特に整備が充実した優良区間として位置づけられています。
神奈川区間は久里浜港から静岡県境までの約103.9キロメートルで、湘南エリアはまさにその中心に位置します。太平洋岸自転車道をつたって、湘南から伊豆・静岡方面へとルートをつなぐ長距離サイクリングを楽しむ愛好家も増えています。
藤沢市のサイクリング環境整備への取り組み
藤沢市は自転車を活用したまちづくりに積極的に取り組んでいる自治体として知られています。2014年3月に「ふじさわサイクルプラン(藤沢市自転車活用推進計画)」を策定し、「だれもが安心・快適に自転車利用ができるまち〜ふじさわ〜」を将来像として掲げています。この計画は「はしる(走行空間整備)」「とめる(駐輪環境整備)」「まもる(交通ルール遵守)」「そだてる(利用促進)」の4本柱に基づいて施策を推進しています。
2021年の自転車活用推進法の施行を受けて計画は継続的に改定されており、2024年7月にも推進連絡協議会が開催されるなど、実施状況の定期的な点検が行われています。
インフラ面では、国道134号を軸とする自転車走行空間整備事業を推進しており、太平洋岸自転車道のナショナルサイクルルート指定によって整備水準の向上が加速しています。藤沢大和自転車道(神奈川県道451号)も別途整備されており、市内の自転車ネットワークが広がっています。
観光振興面では「ふじさわキュン♡ぽた」と名付けられたポタリング(散歩感覚の自転車ツーリング)プロジェクトを展開しています。湘南台駅を起点に市内の魅力的な場所を自転車で巡り、SNSで情報発信するスタイルを取り入れた新しい観光振興の取り組みです。藤沢市観光公式サイトでは海岸線を軸にした公式サイクリングモデルコースも公開されており、来訪者へのルート案内も積極的に行われています。
このような自治体の継続的な取り組みによって、湘南海岸のサイクリング環境は年々充実しており、これからも多くのサイクリストや観光客に愛されるコースであり続けるでしょう。
まとめ
湘南海岸サイクリングロードは、自転車初心者から経験者まで幅広い方々が楽しめる、日本屈指のサイクリングスポットです。藤沢市の鵠沼を中心とした海岸沿いのコースはほぼフラットで信号も少なく、誰でも安心して走ることができます。
相模湾の青い海、白い砂浜、そして晴れた日に望む富士山や江ノ島の絶景は、何度訪れても感動を与えてくれます。サイクリング自体を楽しむだけでなく、江ノ島観光、新江ノ島水族館、サザンビーチ茅ヶ崎、鎌倉散策など周辺の観光スポットとも組み合わせることで、充実した1日を過ごすことができます。
レンタサイクルも充実しているため、自転車を持っていない方でも手ぶらで来て楽しめるのが大きな魅力です。春や秋の過ごしやすい季節を選び、午前中の早い時間帯に出発すれば、より快適なサイクリングを体験できるでしょう。ぜひ一度、湘南の爽やかな海風を感じながら、サイクリングロードを走ってみてください。湘南の大自然と文化が織りなす素晴らしい体験が待っています。








