裏ヤビツ・宮ケ瀬湖サイクリングコースとは、神奈川県の宮ケ瀬湖側からヤビツ峠へ向かう約18キロメートルのルートと、宮ケ瀬湖畔の周遊コースを組み合わせたサイクリングルートです。表ヤビツと比べて平均勾配が約2.4パーセントと緩やかなため、ヒルクライム初心者でも挑戦しやすいコースとして多くのサイクリストに親しまれています。渓流沿いの深い森林を抜けるルートは四季折々の美しい景観が魅力で、宮ケ瀬湖周辺の観光やグルメも含めた総合的なアウトドア体験が楽しめます。
この記事では、裏ヤビツと宮ケ瀬湖のサイクリングコースについて、ルートの詳細や見どころ、季節ごとの楽しみ方、安全面の注意点、アクセス方法、周辺グルメ情報まで幅広くお伝えします。初めて挑戦する方から経験豊富なサイクリストまで、実際に走る際に役立つ情報をまとめています。

裏ヤビツとは?宮ケ瀬湖側からヤビツ峠を目指すサイクリングコースの概要
裏ヤビツとは、宮ケ瀬湖側の清川村からヤビツ峠へ登るサイクリングルートのことです。ヤビツ峠は神奈川県秦野市に位置する標高761メートルの峠で、関東のサイクリストの間では「聖地」とも呼ばれています。正式には神奈川県道70号秦野清川線がこのルートにあたります。
ヤビツ峠へのアプローチには表と裏の2つのルートがあります。小田急線の秦野駅側から登るルートが「表ヤビツ」、宮ケ瀬湖側の清川村から登るルートが「裏ヤビツ」です。
表ヤビツは距離約11.5キロメートル、平均勾配5.5パーセント、獲得標高約643メートルの本格的なヒルクライムコースです。序盤の蓑毛バス停付近では勾配が10パーセントを超える区間もあります。特にスタートから4.5キロメートル地点までの住宅街を抜けて本格的な山道に入るまでの区間が最もきつい部分です。
一方、裏ヤビツは宮ケ瀬湖畔から県道70号線に入り、ヤビツ峠の頂上まで登る約18キロメートルのルートです。獲得標高は約500メートルで、平均勾配は約2.4パーセントと表ヤビツに比べてかなり緩やかになっています。距離は長いものの、登りが苦手な方でも自分のペースで楽しめるコースです。
裏ヤビツのコース詳細と走行時のポイント
裏ヤビツの全体像として、スタート地点は宮ケ瀬湖の北岸エリアにある県道70号線の入口付近です。ここから秦野方面に向かって徐々に標高を上げていきます。コースは前半・中盤・後半で特徴が大きく異なるため、それぞれの区間を把握しておくことが攻略のポイントとなります。
コース前半は、平均勾配2パーセント程度の細かなアップダウンが続きます。ヒルクライムというよりはサイクリングのような感覚で走ることができます。左手には宮ケ瀬湖に繋がる布川の清流が流れており、渓流沿いの深い森林に囲まれた道は木漏れ日が美しく、夏場は日陰が多いため涼しく走れます。
コース中盤では、塩水橋という地点に差し掛かります。ここでは側道から小さな滝を見ることができ、自然の美しさを間近に感じられるスポットです。塩水橋は丹沢登山の入口としても知られており、登山者の車が停まっていることも多い場所です。
コース後半になると勾配が徐々にきつくなり、ヤビツ峠の頂上に近づくにつれて本格的な登りとなります。しかし、表ヤビツのような急勾配の連続ではありません。ペース配分をしっかり行えば初心者でも十分に登りきることが可能です。
ヤビツ峠の頂上に到着すると、2021年3月にオープンした「ヤビツ峠レストハウス(丹沢MON CAFE)」があります。カレーライスやソフトクリーム、クロモジティーなどの軽食を楽しめるほか、アウトドアグッズの販売やレンタルも行われています。営業時間は平日が午前9時から午後4時まで、休日が午前8時30分から午後4時30分までです。水曜日と木曜日が定休日となっており、祝日の場合は翌日が休業となります。住所は神奈川県秦野市寺山字鷹採1728-1です。
宮ケ瀬湖のサイクリングコースと3つのエリアの見どころ
宮ケ瀬湖は、神奈川県愛甲郡清川村を中心に、相模原市緑区と愛甲郡愛川町にまたがるダム湖です。宮ケ瀬ダムによって中津川がせき止められてできた湖で、首都圏最大級の貯水量を誇ります。周囲を山に囲まれた緑豊かなロケーションで、湖畔の道路は綺麗に整備されており、サイクリングに最適な環境が整っています。
宮ケ瀬湖は1周約11キロメートルの距離があり、基本的に平坦な湖畔沿いを走ることができます。サイクリング初心者にもちょうどよいコースです。ただし、トンネルが多いのが特徴であるため、フロントライトとリアライトは必ず装備しておく必要があります。
宮ケ瀬湖周辺は「宮ケ瀬湖畔エリア」「ダムサイトエリア」「鳥居原エリア」の3つのエリアに分かれており、それぞれに特色ある見どころがあります。
宮ケ瀬湖畔エリアの魅力
宮ケ瀬湖畔エリアには、けやき広場があります。冬のシーズンには日本一とも言われるジャンボクリスマスツリーが飾られることで有名です。水の郷商店街では食事やお土産の購入が楽しめ、名産のアユの串焼きやご当地グルメの「ダムカレー」が人気を集めています。宮ケ瀬湖畔園地内にかかる長さ315メートルの大つり橋からは、四季折々に変わる宮ケ瀬湖の大パノラマを満喫できます。橋の上からは湖面と周囲の山々を見渡すことができ、写真撮影にも最適な場所です。
ダムサイトエリアの迫力
ダムサイトエリアでは、堤高156メートルの重力式コンクリートダムである宮ケ瀬ダムの圧倒的なスケールを間近に感じることができます。「宮ケ瀬ダム水とエネルギー館」ではダムの仕組みや水力発電について学べる展示があります。特に注目すべきは宮ケ瀬ダムの観光放流です。1秒間に30立方メートルもの水が放流される光景は圧巻で、放流時間は約6分間です。晴れた日には水しぶきに美しい虹がかかることもあります。
鳥居原エリアとサイクリスト向け施設
鳥居原エリアには「鳥居原ふれあいの館」があります。宮ケ瀬湖の湖畔に位置し、丹沢山系の大パノラマが広がるビュースポットです。農産物直売所として地元の農林産物や加工品、工芸品の売り場があるほか、食堂ではおにぎりやソフトクリームなどを楽しめます。
サイクリストにとって特に嬉しいのは、自転車メンテナンス用の工具が完備されていることです。万が一のトラブル時にも対応できるため、安心してサイクリングの中継地点として利用できます。営業時間は9時から17時までで、食堂は15時がラストオーダー、15時30分に終了となります。レンタサイクルの貸し出しも行われているため、自転車を持っていない方でも宮ケ瀬湖畔のサイクリングを楽しめます。
周辺には宮ケ瀬湖にかかる「虹の大橋」、湖を一望できる「岬の展望台」、鐘の音色が美しい「湖畔庭園」などもあります。秋には鮮やかな紅色に色づくドウダンツツジの群生も見事です。
裏ヤビツと宮ケ瀬湖を組み合わせたおすすめサイクリングルート
裏ヤビツと宮ケ瀬湖を組み合わせたサイクリングには、レベルに応じたいくつかのルートパターンがあります。自分の体力や経験に合ったコースを選ぶことで、安全かつ充実したサイクリングを楽しめます。
宮ケ瀬湖一周+裏ヤビツコース(中級者向け)
本厚木駅や海老名駅を起点として、まず宮ケ瀬湖を目指します。湖畔を一周してから県道70号線に入り、裏ヤビツのヒルクライムに挑戦します。ヤビツ峠の頂上で休憩した後、表ヤビツを下って秦野駅へ向かうルートです。総距離はおよそ60から70キロメートルで、獲得標高は1000メートル前後となります。一日がかりのサイクリングとなりますが、変化に富んだ景色と適度な達成感を味わえるコースです。
裏ヤビツピストンコース(初心者向け)
宮ケ瀬湖畔を起点として、裏ヤビツを途中まで登り、同じ道を戻ってくるコースです。無理に頂上まで行く必要はなく、自分の体力に合わせて折り返し地点を決められます。ヒルクライム初心者にとって最も取り組みやすいルートです。裏ヤビツの前半部分は勾配が緩やかなので、渓流沿いの景色を楽しみながらのんびり走ることができます。
宮ケ瀬湖周遊コース(上級者向け)
宮ケ瀬湖を中心に、周辺の峠を含めた周遊コースです。土山峠、半原越え、裏ヤビツなど複数の峠を組み合わせることで、距離約37.7キロメートル、獲得標高602メートルの本格的なサイクリングを楽しめます。土山峠は平均勾配6から7パーセント、距離1.3キロメートルと比較的コンパクトな峠で、裏ヤビツへの準備運動としても適しています。
ヤビツ峠から宮ケ瀬湖への一周チャレンジ(上級者向け)
秦野駅を起点に表ヤビツを登り、頂上から裏ヤビツを下って宮ケ瀬湖へ向かいます。その後、厚木方面を経由して秦野に戻る大回りコースです。表ヤビツの急勾配を登った後に裏ヤビツの長い下りで爽快感を味わい、宮ケ瀬湖で休憩と観光を楽しむという贅沢なルートとなっています。
表ヤビツと裏ヤビツの違いを徹底比較
ヤビツ峠の表と裏、どちらのルートを選ぶかはサイクリストの経験や目的によって異なります。両ルートの主な違いを比較してみましょう。
| 項目 | 表ヤビツ | 裏ヤビツ |
|---|---|---|
| 距離 | 約11.5km | 約18km |
| 平均勾配 | 約5.5% | 約2.4% |
| 獲得標高 | 約643m | 約500m |
| 最大勾配 | 10%超(蓑毛付近) | 後半にやや急勾配あり |
| 景観の特徴 | 住宅街から山道へ、開けた眺望あり | 全行程が森林と渓流沿い |
| おすすめの人 | タイムアタック志向の方 | 景色重視・初心者の方 |
表ヤビツのヒルクライムタイムについては、サイクリストの間で広く知られた目安があります。初心者の目標は60分切りとされ、脱初心者の証が50分切り、中級者レベルが40分切りです。さらに上級者は34分以内を目指すとされています。別の評価基準では、1時間以上は「頑張りましょう」、50分台は「頑張りました」、50分以内は「惜しい」、45分以内は「十分に速い」、40分以内は「尊敬に値する」といった表現で語られています。
景観の面では、表ヤビツは序盤に住宅街を抜ける区間があり、途中からは山道に入ります。ルート上では小田原方面や湘南の街並みを一望できるポイントがあり、開けた眺望が魅力です。一方、裏ヤビツは全行程を通じて深い森林に囲まれたルートで、渓流沿いの美しい自然景観が続きます。眺望こそ開けませんが、森林浴をしながら走る癒しの体験は裏ヤビツならではの魅力です。
ヒルクライム初心者には裏ヤビツがおすすめです。勾配が緩やかで自分のペースを保ちやすく、途中で挫折するリスクも低いためです。自転車仲間を初めてヤビツ峠に連れていく際には裏ヤビツを選ぶサイクリストが多いとされています。理想的なステップアップの流れとしては、まず裏ヤビツで峠越えの成功体験を積み、自信がついてから表ヤビツに挑戦するという方法があります。
裏ヤビツ・宮ケ瀬湖サイクリングの季節ごとの楽しみ方
裏ヤビツと宮ケ瀬湖のサイクリングは、季節によって異なる魅力があります。それぞれの季節の特徴と注意点を把握しておくことで、より充実したサイクリングが楽しめます。
春(3月下旬から5月)の新緑サイクリング
新緑が芽吹く春は、裏ヤビツが最も美しい季節です。深い森林に若葉の緑が広がり、木漏れ日の中を走る爽快感は格別です。宮ケ瀬湖畔では桜の花が咲き、花見サイクリングも楽しめます。ただし、裏ヤビツは冬季に通行止めとなることがあり、例年3月下旬から4月にかけて開通します。走行前には必ず神奈川県や秦野市の道路情報を確認してください。
夏(6月から8月)の避暑サイクリング
裏ヤビツの深い森林は天然のエアコンのような役割を果たし、都市部の暑さから逃れる避暑ライドに最適です。日陰が多く、渓流沿いの涼しい空気を感じながら走ることができます。ただし、夏場は午後に夕立が発生しやすいため、早朝に出発して午前中に走り終えるスケジュールが望ましいです。虫除け対策も忘れずに行いましょう。宮ケ瀬湖では湖面に映る青空と緑の山々のコントラストが美しく、水辺の涼しさも感じられます。
秋(9月から11月)の紅葉サイクリング
紅葉シーズンの裏ヤビツでは、頭上を覆う色とりどりの紅葉のトンネルをくぐり抜けるような体験ができます。赤や黄色に染まった木々と渓流の組み合わせは絶景です。宮ケ瀬湖周辺でも紅葉が美しく、特に鳥居原エリアのドウダンツツジの紅葉は見事です。気温も走りやすい時期で、サイクリングにはベストシーズンといえます。ただし、紅葉シーズンは観光客や車の通行量が増えるため、安全面には十分注意が必要です。
冬(12月から2月)の注意点
冬季は裏ヤビツの一部区間が通行止めになることが多いです。県道70号線は法面工事や土砂崩れの復旧工事のため、例年12月頃から翌年3月から4月頃まで全面通行止めとなる場合があります。走行を計画する際には、事前に最新の道路情報を確認することが必須です。宮ケ瀬湖畔は冬でも走行可能ですが、路面の凍結に注意が必要です。特に早朝や日陰の区間は滑りやすくなります。冬のけやき広場ではジャンボクリスマスツリーのイルミネーションが楽しめるため、宮ケ瀬湖畔だけのサイクリングと組み合わせて訪れるのもよいでしょう。
裏ヤビツ・宮ケ瀬湖サイクリングで安全に走るための注意点
裏ヤビツと宮ケ瀬湖のサイクリングを安全に楽しむためには、事前の準備と走行中の注意が欠かせません。
道路状況と走行時の注意
裏ヤビツの県道70号線は道幅が狭い箇所が多く、ブラインドカーブも頻繁に現れます。車やオートバイとのすれ違いには十分な注意が必要です。カーブの手前では必ず減速し、できるだけ左端を走行しましょう。路面には木の枝や砂利、落ち葉が散乱している箇所も多いため、ロードバイクの場合はパンクのリスクが高まります。予備のチューブやパンク修理キット、携帯ポンプは必ず持参してください。
補給ポイントの事前確認
裏ヤビツのルート上には、コンビニエンスストアや自動販売機がほとんどありません。約18キロメートルの登りの間、補給ポイントが極めて限られているため、スタート前に十分な水分と補給食を準備しておくことが重要です。宮ケ瀬湖畔の商店街や鳥居原ふれあいの館で事前に補給を済ませておくとよいでしょう。ヤビツ峠の頂上にはレストハウスがあるため、そこまで持ちこたえれば飲食の補給が可能です。
必要な装備と準備
裏ヤビツは山間部を走るため、天候の急変に備えたウインドブレーカーやレインウェアがあると安心です。宮ケ瀬湖周辺にはトンネルが多いため、前後のライトは必須の装備となります。特にトンネル内は暗く、車からの視認性を確保するためにもリアライトは点滅モードではなく点灯モードで使用することが望ましいです。
携帯電話の電波状況
裏ヤビツの一部区間では、携帯電話の電波が届きにくい場所があります。緊急時の連絡手段として、走行ルートを事前に同行者や家族に伝えておくことも大切な安全対策です。
宮ケ瀬湖へのアクセス方法と自転車ラックバス
宮ケ瀬湖へのアクセスは、公共交通機関、車、自走の3つの方法があります。それぞれの特徴を把握して、自分に合ったアクセス方法を選びましょう。
電車とバスでのアクセス
宮ケ瀬湖へは、小田急線本厚木駅から神奈川中央交通(神奈中バス)の路線バスでアクセスできます。本厚木駅から宮ケ瀬までの所要時間は約60分です。
特筆すべきは、神奈中バスの「本厚木から宮ケ瀬」間の一部路線バスに自転車ラック機能が搭載されていることです。バス車両の前面に自転車積載ラックが取り付けられており、自転車2台まで積載が可能となっています。自転車の積み降ろしは利用者自身で行いますが、ラックはバス前面に設置されているため容易に扱える構造です。1日8便程度の運行が行われており、本厚木駅から宮ケ瀬、宮の里、上煤ケ谷を結ぶ路線で利用できます。輪行袋に入れる必要がないため、輪行に不慣れな初心者でも気軽に利用できるのが大きなメリットです。帰りの体力を温存したい場合や、片道だけバスを利用するといった柔軟なプランニングも可能となります。
ヤビツ峠側からのアクセスの場合は、小田急線秦野駅北口からバスで約50分、「ヤビツ峠」バス停で下車します。
車でのアクセス
宮ケ瀬湖周辺には複数の駐車場があり、車でのアクセスも便利です。水の郷商店街近くの駐車場や、鳥居原ふれあいの館の駐車場が利用しやすいでしょう。ただし、休日や紅葉シーズンは駐車場が混雑するため、早めの到着を心がけてください。
自走でのアクセス
東京都心部や横浜方面から自走でアクセスする場合は、国道246号線や県道を利用して厚木方面から宮ケ瀬湖を目指すルートが一般的です。片道50から70キロメートル程度となるため、裏ヤビツと合わせると100キロメートルを超えるロングライドとなります。体力と時間に余裕がある上級者向けのアクセス方法です。
宮ケ瀬湖周辺のおすすめグルメとサイクリスト向けスポット
サイクリングの楽しみの一つが、走った後のご褒美グルメです。宮ケ瀬湖周辺には、サイクリストの空腹を満たしてくれる魅力的な飲食スポットが点在しています。
宮ケ瀬湖名物「ダムカレー」
宮ケ瀬湖を代表するご当地グルメが「ダムカレー」です。テレビ番組でも取り上げられたことで全国的な知名度を獲得しました。ご飯をダムの堤体に見立てて盛り付け、カレーのルーがダム湖を表現するというユニークな一品です。真ん中のご飯を崩すとダムが決壊するような演出を楽しめます。宮ケ瀬ダムの上にある「Lake Side Cafe」では、恵水ポークを使用したカツをトッピングした宮ケ瀬ダム放流カレーを提供しています。営業時間は11時から15時(ラストオーダー14時30分)で、月曜定休(祝日の場合は翌平日)です。支払いは現金のみとなっています。
アユの串焼きと山の幸の郷土料理
宮ケ瀬湖畔の水の郷商店街では、地元で獲れた新鮮なアユの串焼きが名物です。炭火で香ばしく焼き上げたアユは、サイクリングで消耗した体にたまらない美味しさです。
宮ケ瀬湖周辺では、猪鍋や鹿肉料理など山の幸を活かした郷土料理も楽しめます。旅館みはるでは、宿周辺で採れた山菜や川魚などの地の食材をふんだんに使用した料理を提供しており、日帰りでの食事利用も可能です。冬場の猪鍋は体を温めてくれるため、寒い時期のサイクリング後には特におすすめです。
ヤビツ峠レストハウスでの登頂後グルメ
裏ヤビツを登りきった後のお楽しみとして、ヤビツ峠レストハウスでの食事があります。名物のカレーライスは登りきった達成感と相まって格別の味わいです。ソフトクリームは疲れた体に甘さが染み渡る人気メニューで、季節限定のフレーバーが登場することもあります。丹沢の天然水を使ったクロモジティーは、すっきりとした味わいでリフレッシュに最適です。
裏ヤビツの通行規制情報と事前確認の重要性
裏ヤビツ(県道70号秦野清川線)は山間部を通る道路であるため、法面工事や自然災害の影響で通行止めになることが少なくありません。サイクリングを計画する際には、最新の道路情報を必ず確認してください。
特に冬季は工事が行われることが多く、例年12月頃から翌年3月から4月頃まで通行止めとなるケースがあります。直近の事例としては、2024年度には法面工事のため2024年12月2日から一部区間(塩水橋から旧金沢キャンプ場の約1.9キロメートル)が全面通行止めとなり、2025年4月25日午後2時に通行止めが解除されました。また、2025年9月に発生した大雨による土砂流出の影響で再び通行止めとなりましたが、同年12月24日午後2時に解除され、全線通行可能となりました。
このように裏ヤビツは年間を通じて通行規制が発生する可能性があります。秦野市役所のウェブサイトや神奈川県の道路情報提供システムで最新の通行規制情報を必ず確認してから出発しましょう。現地に到着してから通行止めが判明すると引き返すしかなくなるため、事前の情報収集は欠かせません。
初心者が裏ヤビツ・宮ケ瀬湖サイクリングを楽しむためのコツ
裏ヤビツと宮ケ瀬湖のサイクリングは、初心者でも段階的にステップアップしながら楽しめるコースです。ここでは初めて挑戦する方に向けた実用的なアドバイスをお伝えします。
まずは宮ケ瀬湖一周から始める
いきなり裏ヤビツの全行程に挑戦するのではなく、まずは宮ケ瀬湖一周の約11キロメートルから始めてみることをおすすめします。湖畔は基本的に平坦で走りやすく、景色も美しいため、サイクリングの楽しさを実感できるはずです。湖一周に慣れたら、裏ヤビツの前半部分の緩やかな区間に足を伸ばしてみましょう。
ギア比の事前確認
裏ヤビツは平均勾配こそ緩やかですが、18キロメートルの長い登りが続きます。軽いギアが十分に使えるギア比になっているか、事前に確認しておきましょう。コンパクトクランクやワイドレンジのスプロケットを装備していると安心です。
ペース配分を意識する
18キロメートルの長い登りでは、ペース配分が非常に重要です。前半で飛ばしすぎると後半でスタミナが切れてしまいます。特に前半は勾配が緩やかで調子に乗りやすいですが、後半の勾配がきつくなる区間に備えて体力を温存しておきましょう。心拍数やパワーメーターを参考にしながら、一定のペースで登ることを心がけると完走しやすくなります。
天候と時間には余裕を持つ
山間部は天候が変わりやすいため、天気予報をよく確認してください。少しでも天候が怪しい場合は無理をしないことが大切です。裏ヤビツは距離が長いため、想定以上に時間がかかることもあります。日没前に安全に下山できるよう、余裕を持ったスケジュールで出発しましょう。
裏ヤビツと宮ケ瀬湖のサイクリングコースは、自然の美しさと適度な運動強度、観光スポットの充実という三拍子が揃った、神奈川県を代表するサイクリングルートです。初心者であれば宮ケ瀬湖一周の平坦なコースから始め、少し慣れてきたら裏ヤビツの前半部分に挑戦し、中級者になれば裏ヤビツ全行程を走破するというステップアップが可能です。上級者は表ヤビツとの組み合わせで一日がかりのチャレンジライドも楽しめます。季節ごとに異なる表情を見せてくれるこのエリアは、何度訪れても新しい発見があります。都心からのアクセスも良好で、日帰りで十分に楽しめるのも大きな魅力です。








