北海道道東サイクリングコース徹底解説|季節別・レベル別の楽しみ方とグルメスポット

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北海道の道東エリアは、世界自然遺産知床や阿寒摩周国立公園、釧路湿原国立公園など、日本屈指の大自然が広がるサイクリングの聖地です。雄大な湿原、神秘的な湖、原始の森、そして流氷が漂うオホーツク海など、道東でしか体験できない絶景の数々をペダルを踏みながら堪能できます。タンチョウやエゾシカなどの野生動物との出会いや、地元ならではのグルメも楽しめる道東サイクリングは、初心者から上級者まで幅広いレベルの方に愛されています。本記事では、道東の魅力的なサイクリングコースを詳しくご紹介し、あなたの次のサイクリング計画の参考にしていただければと思います。

目次

Q1. 道東サイクリングの初心者におすすめのコースはどこですか?

道東サイクリング初心者の方には、釧路湿原「湿原の夢ロード」サイクリングコースを強くおすすめします。釧路市昭和と阿寒町を結ぶ全長約25kmの自転車専用道で、かつて鉄道が走っていた跡地を利用しているため、ほぼ平坦で走りやすいのが特徴です。

このコースの魅力は、景色の変化にあります。市街地からスタートし、次第に低層湿原へと移り変わり、最終的には酪農地帯に到着するという、道東の多様な表情を一度に楽しめます。途中で丹頂鶴やキタキツネなどの野生動物に遭遇することもあり、北海道らしい自然体験ができるでしょう。

もうひとつの初心者向けコースとして、屈斜路湖畔サイクリングルートもおすすめです。川湯温泉街を起点に、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖の湖畔を巡る約10kmのコースで、湖畔の砂を掘ると温泉が湧き出る「砂湯」という珍しいスポットも楽しめます。こちらもほぼ平坦で、四季折々の美しい景色を眺めながらゆったりとサイクリングできます。

初心者の方は、港町くしろポタリングコースも検討してみてください。釧路市の中心地から米町エリアへ向かう短距離コースで、幣舞橋や港町の風景を楽しみながら、途中で和菓子屋さんや釧路ラーメン店に立ち寄ることができます。距離が短いため、体力に不安がある方や家族連れにも最適です。

これらのコースは整備された道路を走るため安全性も高く、レンタサイクルも充実しています。まずはこうした初心者向けコースで道東の自然に親しみ、徐々にレベルアップしていくことをおすすめします。

Q2. 道東サイクリングで絶景を楽しめる人気コースはありますか?

道東サイクリングで最も人気が高い絶景コースは、知床峠ダウンヒルサイクリングコースです。世界自然遺産知床の標高740mの知床峠から、オホーツク海まで約15kmを一気に下るこのコースでは、知床連山や羅臼岳、天気が良ければ遠く国後島まで見渡せる壮大なパノラマを楽しめます。

ダウンヒル主体のため体力をあまり使わずに絶景を満喫でき、途中には「双美の滝」と呼ばれるオシンコシンの滝も見ることができます。ツアー形式で参加すれば、ガイドが知床の自然について詳しく説明してくれるため、より深く知床の魅力を理解できるでしょう。

もうひとつの絶景コースは、多和平〜900高原サイクリングコースです。道東の丘陵地帯に広がる360度の大パノラマが楽しめ、まるで絵画のような北海道らしい風景が続きます。多和平の展望台からは地平線まで見渡すことができ、遠くには阿寒の山々も望めます。アップダウンがあるため中級者向けですが、その分達成感と絶景の感動は格別です。

阿寒湖畔サイクリングでは、阿寒摩周国立公園内の美しい自然を満喫できます。特別天然記念物のマリモが生息する神秘的な阿寒湖や、地球の息吹を感じられるボッケ(泥火山)など、他では見ることのできない自然現象も観察できます。E-MTB(電動アシストマウンテンバイク)を使えば、林道のヒルクライムも楽しめ、より深い森の中へと分け入ることができます。

冬季限定の特別なコースとして、網走「オホーツク海と流氷の道」サイクリングコースも見逃せません。ファットバイクで流氷の際を走る体験は、まさに道東でしか味わえない絶景アドベンチャーです。能取岬では流氷と灯台のコントラストが美しく、一生の思い出に残る景色と出会えるでしょう。

Q3. 道東サイクリングの季節別の楽しみ方を教えてください

道東サイクリングは四季を通じて異なる魅力があり、それぞれの季節ならではの楽しみ方があります。

春(4月〜6月)は、新緑が美しく、野花が咲き乱れる季節です。釧路湿原では湿原の野花を楽しめ、小清水原生花園では様々な花が咲き始めます。この時期は気温も穏やかで、サイクリングには最適な季節です。タンチョウの繁殖期でもあるため、鶴居村では子育てをする親鳥の姿を観察できる可能性があります。屈斜路湖畔では新緑のトンネルを走ることができ、爽やかな風を感じながらのサイクリングは格別です。

夏(7月〜9月)は、最もサイクリングに適した季節で、長い日照時間を活かして長距離コースにもチャレンジできます。緑豊かな森や牧草地が広がり、北海道らしい雄大な景色を存分に楽しめます。ただし、広大な土地では日陰が少ないため、熱中症対策をしっかりと行うことが重要です。湖での水遊びや、アウトドアキャンプと組み合わせたサイクリングツアーも人気があります。

秋(10月〜11月)は、紅葉が美しい季節です。阿寒湖周辺や屈斜路湖畔では、赤や黄色に染まった森の中をサイクリングできます。気温が下がり始めるため、防寒対策が必要ですが、澄んだ空気の中で見る景色は格別です。この時期はタンチョウが越冬地に戻ってくる時期でもあり、鶴居村では群れで行動するタンチョウの姿を見ることができます。

冬(12月〜3月)は、道東サイクリングの特別な季節です。通常の自転車は使えませんが、太いタイヤのファットバイクを使った雪上サイクリングが楽しめます。特に1月下旬から3月中旬の流氷シーズンには、網走でオホーツク海の流氷を間近で見ながらのサイクリングツアーが開催されます。野付半島では結氷した野付湾が「氷の地平線」となり、幻想的な景色の中をファットバイクで走ることができます。また、然別湖では氷の村「然別湖コタン」が出現し、氷上露天風呂やアイスバーなどユニークな体験も可能です。

Q4. 道東サイクリング中に立ち寄りたいグルメスポットはどこですか?

道東サイクリングの大きな楽しみのひとつが、地元ならではの新鮮な食材を使ったグルメです。各コース沿いには魅力的なグルメスポットが点在しており、サイクリングの疲れを癒してくれます。

釧路エリアでは、まず「和商市場」の勝手丼が絶対に外せません。好みの海鮮をご飯の上に自由に載せて作るオリジナル丼は、新鮮な海の幸を存分に味わえる釧路名物です。また、釧路といえば釧路ラーメンも有名で、港町くしろポタリングコース沿いには老舗から新店まで様々なラーメン店があります。細縮れ麺と醤油ベースの澄んだスープが特徴的な釧路ラーメンは、サイクリング後の体に優しく染み渡ります。

知床エリアでは、ウトロ市街に戻ってから「知床料理 一休屋」や「道の駅 うとろ・シリエトク」で新鮮な海の幸を堪能できます。知床近海で獲れた海鮮は格別の美味しさで、特にホタテやウニ、サケなどは絶品です。知床峠ダウンヒルサイクリングの後に味わう海鮮料理は、達成感とともに最高の思い出となるでしょう。

阿寒湖エリアでは、阿寒湖温泉街の「レストランポロンノ」で地元食材を使ったアイヌ料理や鹿肉料理を味わうことができます。エゾシカ肉は低脂肪高タンパクで、サイクリング後の疲労回復にも効果的です。また、道の駅 阿寒丹頂の里内の「赤いベレー」では、地元の食材を使った料理やソフトクリームなどが楽しめ、休憩スポットとしても最適です。

川湯温泉・屈斜路湖エリアでは、川湯温泉街の「味覚園」で地元産の豚肉料理を楽しめます。また、屈斜路湖畔の砂湯で天然の足湯に浸かった後は、近くのカフェで一息つくのがおすすめです。温泉地ならではの温泉卵や地元の乳製品を使ったスイーツも人気があります。

鶴居村エリアでは、チーズ工房「鶴居チーズ」や「酪楽館」でソフトクリームやチーズを使った軽食が楽しめます。牧草地を走った後に味わう新鮮な乳製品は、北海道らしさを実感できる美味しさです。

網走エリアでは、「かに源」で毛ガニやズワイガニなどの美味しいカニ料理が味わえます。オホーツク海の恵みを存分に堪能できる贅沢なグルメ体験です。

多和平では、レストラン「望郷」でジンギスカンなどの地元グルメを360度の大パノラマとともに楽しめます。絶景を眺めながら味わう北海道名物は、サイクリングの疲れを忘れさせてくれるでしょう。

Q5. 道東サイクリングを安全に楽しむための注意点は何ですか?

道東サイクリングを安全に楽しむためには、いくつかの重要な注意点があります。まず最も重要なのが野生動物との遭遇への対策です。道東はヒグマの生息地であり、特に知床や阿寒湖周辺の林道では注意が必要です。単独での林道サイクリングは避け、必ずガイド付きツアーに参加することをおすすめします。また、熊よけの鈴を携帯し、大きな音を立てながら走行することで、野生動物との不意の遭遇を防ぐことができます。

天候の急変への対策も重要です。道東の山岳地帯や峠付近では天候が急激に変化することがあり、特に知床峠や然別湖周辺では注意が必要です。防寒具やレインウェアを必ず携帯し、天気予報を事前にしっかりと確認してからサイクリングに出発しましょう。霧が発生しやすい地域でもあるため、視界が悪くなった場合は無理をせず、安全な場所で待機することが大切です。

装備面での注意点として、道東の広大な土地では携帯電話の電波が届かない場所もあります。緊急時に備えて、GPSや地図、非常食、水分を十分に携帯することが重要です。また、パンク修理キットやスペアチューブなどの基本的な修理道具も必須です。特に冬季のファットバイクツアーに参加する場合は、防寒対策を万全にし、ツアー会社が提供する装備の説明をしっかりと聞いてから参加してください。

交通安全に関する注意点では、道東の一部区間では交通量の多い国道を走ることもあります。特に釧網本線沿線サイクリングのような長距離コースでは、車との接触事故を避けるため、反射材の着用や明るい色の服装を心がけ、車道では一列になって走行するなどの交通ルールを守ることが重要です。

体調管理と計画性も大切な要素です。道東の広大な土地では、途中でリタイアすることが困難な場合があります。自分の体力レベルに合ったコースを選び、無理のない計画を立てることが重要です。特に長距離コースでは、十分な水分補給と適度な休憩を取り、熱中症や脱水症状を予防しましょう。また、日焼け対策も忘れずに行い、日陰の少ない牧草地や湖畔では特に注意が必要です。

冬季の特別な注意点として、ファットバイクでの雪上サイクリングでは、通常のサイクリングとは異なる技術が必要です。必ず事前講習を受け、ガイドの指示に従って安全に楽しみましょう。また、厳冬期は非常に気温が低くなるため、凍傷などの危険もあります。適切な防寒具の着用と、定期的な休憩で体を温めることが重要です。

これらの注意点を守ることで、道東の雄大な自然を安全に楽しみながら、素晴らしいサイクリング体験をすることができるでしょう。

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