初心者も安心!耶馬渓サイクリングコースで楽しむ四季折々の絶景旅

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大分県中津市に広がる耶馬渓は、四季折々の美しい景観で知られる景勝地です。特に秋の紅葉は絶景として多くの観光客を魅了してきました。そんな耶馬渓の魅力を存分に味わえるのが「メイプル耶馬サイクリングロード」です。このサイクリングロードは、大正2年(1913年)から昭和50年(1975年)まで63年間にわたり中津駅から守実温泉駅までを結んでいた「耶馬渓鉄道」の廃線を利用して整備されました。1982年(昭和57年)の開設以来、家族連れからサイクリング愛好者まで幅広い人々に親しまれています。2010年には日本経済新聞が発表した「おすすめのサイクリングコース」で全国2位に選ばれるなど、その魅力は全国的に認められています。

全長約36kmのコースのうち、本耶馬渓から山国までの約22kmは自転車専用道となっており、かつての線路跡を活かした緩やかな勾配が特徴です。初心者や子どもでも無理なく走行できる安全なコース設計と、青の洞門や耶馬渓橋など歴史的な見どころ、山国川の清流に沿った美しい自然景観、さらには沿線のグルメや温泉施設など、サイクリングの魅力を何倍にも高める要素が満載です。

このコースを走れば、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに異なる耶馬渓の表情を楽しむことができます。地元住民との温かい交流や、かつて鉄道が走っていた時代に思いを馳せながらのサイクリングは、単なる運動以上の深い感動体験となるでしょう。

目次

耶馬渓サイクリングロードの特徴と魅力とは?

メイプル耶馬サイクリングロードの最大の特徴は、かつての耶馬渓鉄道の線路跡を利用していることです。鉄道は急な勾配を避けて敷設されるため、このサイクリングロードも自然と緩やかな勾配となっています。最大でも3%程度の勾配しかないため、サイクリング初心者や体力に自信のない方、お子さま連れのファミリーでも快適に走行できるのが大きな魅力です。

全長約36kmのうち、本耶馬渓から山国までの約22kmは自転車専用道路となっており、車の心配をすることなく安全に走行できます。この専用道は舗装状態も良好で、ロードバイクからクロスバイク、マウンテンバイク、電動アシスト自転車まで、あらゆるタイプの自転車で楽しむことができます。

また、このサイクリングロードの魅力は単に走りやすいだけではありません。コース沿いには「耶鉄」の愛称で親しまれた耶馬渓鉄道の歴史的な遺構が数多く残されています。石造りの橋脚が美しい「山国川第二橋梁」や、時代を感じさせるトンネル群は、その代表例です。特に厚ヶ瀬トンネル1号・2号(三光地域)や平田駅ホーム(耶馬溪地域)は国の有形文化財にも登録されており、サイクリングしながら貴重な土木遺産を巡る歴史旅行も楽しめます。

景観の美しさもこのコースの大きな魅力です。「青の洞門」や「擲筆峰」など耶馬渓を代表する景勝地に加え、山国川の清流や周囲の山々の四季折々の表情が、サイクリングの楽しさを何倍にも高めてくれます。特に春の桜と秋の紅葉の時期は、まさに絶景といえるでしょう。

地元の人々との交流も貴重な体験となります。コース沿いの集落や休憩ポイントでは、地元の方々が温かく迎えてくれます。かつて耶鉄が走っていた時代の思い出話を聞かせてもらえることもあり、単なるスポーツや観光以上の深い思い出を作ることができるでしょう。

さらに、このコースはリーズナブルな料金で充実したサイクリング体験ができる点も見逃せません。耶馬渓サイクリングターミナルでは、電動アシスト自転車からロードバイク、ファミリー向けの自転車まで豊富な種類のレンタサイクルが用意されており、手ぶらで訪れてもすぐにサイクリングを楽しめます。

メイプル耶馬サイクリングロードは、単にサイクリングを楽しむだけでなく、歴史、文化、自然、人々との交流など、多様な魅力が凝縮された特別なコースといえるでしょう。

初心者でも安心して楽しめる耶馬渓サイクリングコースは?

耶馬渓エリアでは、サイクリング初心者やファミリーでも安心して楽しめるコースがいくつか用意されています。特におすすめなのは、耶馬渓サイクリングターミナルを起点とする「ファミリー向けメイプル耶馬サイクリングファミリーコース」です。

このコースは全長約11kmと比較的短めで、鉄道跡を利用した緩やかな勾配が特徴です。平均斜度は上りでも下りでも0.5%程度と非常に緩やかで、獲得標高も上り55m、下り96mと初心者にも無理のない設計となっています。コース全体が山国川沿いに整備されているため、途中で迷う心配もなく、景色を楽しみながらのんびりと走行できます。

コースのハイライトは、耶馬渓サイクリングターミナルから出発して、国の有形文化財に登録されている旧平田駅ホーム周辺や、かつての郵便局をリノベーションしたカフェ「Re-public Atelier 旧平田郵便局」、さらに美しい山国川の眺めを楽しめる区間です。特に旧鉄道のトンネルは夏でも涼しく、子どもたちにとっても楽しい冒険気分を味わえるスポットとなっています。

初心者向けとして特筆すべきは、耶馬渓サイクリングターミナルでのサポート体制の充実です。250台以上の豊富な貸し出し自転車を用意しており、電動アシスト自転車や子ども用自転車、チャイルドシート付き自転車、さらにはタンデム自転車まで、幅広いニーズに対応しています。スタッフによる自転車の調整や簡単な乗り方のアドバイスも受けられるため、サイクリング未経験者でも安心してチャレンジできます。

また、コース沿いにはサイクルスタンド、空気入れ、工具、トイレなどの設備が整っているのも心強いポイントです。万が一のパンクや調整が必要な場合でも、適切なサポートを受けられる環境が整っています。

初心者でも安心して楽しめるもう一つのコースとして、「やばけいの暮らしを旅するポタリングコース」も人気があります。こちらは約12kmのコースで、耶馬渓の日常風景や里山の魅力を味わいながらゆっくりと走行できるルートです。地元ガイドの案内付きツアーも定期的に開催されており、地域の歴史や文化について学びながらサイクリングを楽しめます。

これらのコースでは、無理なく途中で休憩できるカフェや食堂も点在しているため、自分のペースで楽しむことができます。特に「むら上食堂」では中津名物の唐揚げを味わえるほか、「Re-public Atelier 旧平田郵便局」ではコーヒーや軽食で一息つくこともできます。

耶馬渓のサイクリングコースは、初心者やファミリーにとって、緩やかな勾配、充実したレンタサイクル、適切な距離感、充実した休憩ポイントなど、安心して楽しめる条件が揃っているのが魅力です。初めてのサイクリング体験としても最適なエリアといえるでしょう。

耶馬渓サイクリングロードで立ち寄るべき絶景スポットは?

耶馬渓サイクリングロードを走る最大の魅力の一つは、コース沿いに点在する絶景スポットや歴史的な名所を楽しめることです。サイクリング中に必ず立ち寄りたい見どころをご紹介します。

最も有名なスポットは「青の洞門」でしょう。江戸時代、断崖が切り立つ危険な場所だったこの地に、禅海和尚が約30年の歳月をかけて掘り抜いた全長342mの洞門です。菊地寛の短編小説「恩讐の彼方に」の題材となったことでも知られています。サイクリングロードからは、洞門を間近に見ることができ、かつての偉業に思いを馳せることができます。隣接する河川公園からは、断崖を貫く洞門の壮大な姿を眺めることもできます。

次に訪れたいのは「耶馬渓橋」です。大正12年(1923年)に完成した石橋で、通称「オランダ橋」とも呼ばれています。橋長116mは日本に現存する石橋の中で最長であり、8連アーチは国内唯一の構造です。「耶馬三名橋」の一つとして数えられる歴史的な橋を、自転車で実際に渡ることができる貴重な体験ができます。橋上からの山国川の眺めも素晴らしく、フォトスポットとしても人気です。

「第二山国川橋」も見逃せない絶景ポイントです。山国川にかかる旧鉄道橋を自転車専用道として利用しており、緑豊かな山々に囲まれた美しい景観の中を走行できます。石造りの橋脚と赤い橋桁が作り出す景観は、絶好の写真撮影スポットとなっています。2012年の豪雨で被災し一部が流失しましたが、2014年に再建され、現在も美しい姿を保っています。

サイクリングの途中で涼を感じたいなら、「旧鉄道のトンネル」群がおすすめです。耶馬渓鉄道時代のトンネルをそのまま利用しており、特に厚ヶ瀬トンネル1号・2号は国の有形文化財に登録されています。トンネル内部は夏でも涼しく、暑い季節のサイクリングにはオアシスのような存在です。トンネル内の独特の雰囲気や、出口に見える景色のフレーミング効果も写真映えするポイントです。

「切通し」と呼ばれるエリアも魅力的です。山合いを走るコースのため、岩や山を掘削した場所では、苔むす岩肌に時の流れを感じることができます。特に中津市耶馬溪町宮園付近の切通しは、高い岩壁に囲まれた独特の景観が広がっています。

季節によっては特別な景観も楽しめます。春には桜並木、秋には紅葉のトンネルのようなコース区間もあり、四季折々の自然の美しさを感じられます。特に山国エリアの杉木立に囲まれた専用道は、脇を流れる山国川のせせらぎと相まって、五感すべてで自然を感じられる素晴らしい区間です。

歴史に興味がある方には、「平田宿場」も見どころです。旧平田駅の駅舎を利用した休憩スポットとなっており、かつての駅の面影を感じながら一休みすることができます。トイレも利用可能で、サイクリングの休憩ポイントとして便利です。

これらの絶景スポットや歴史的名所は、サイクリングの途中で自由に立ち寄って楽しむことができます。写真撮影や景色を眺める時間も含めてサイクリング計画を立てると、より充実した時間を過ごせるでしょう。耶馬渓の魅力を存分に味わいながら、自分だけの特別な思い出を作ってください。

耶馬渓サイクリング中に利用できる施設やレンタサイクルについて知りたい

耶馬渓エリアでは、サイクリングを楽しむための充実した施設やサービスが整っています。中でも中核となるのが「耶馬渓サイクリングターミナル」です。

「耶馬渓サイクリングターミナル」はサイクリングロードのほぼ中間地点に位置し、サイクリングを楽しむ人々の拠点として機能しています。ここでは様々なタイプの自転車をレンタルすることができ、ロードバイク、クロスバイク、電動アシスト自転車、子ども用自転車など計225台以上が用意されています。特に特筆すべきは、チャイルドシート付き自転車やタンデム自転車も揃えており、家族連れのニーズにも対応している点です。

レンタル料金は利用時間によって異なりますが、一般的な自転車で4時間1,000円程度からとリーズナブルに設定されています。電動アシスト自転車は若干割高ですが、アップダウンが心配な方には大きな助けとなるでしょう。また、「青の洞門」や「コアやまくに」での乗り捨ても可能なシステムとなっており、片道だけの利用も可能です。

サイクリングターミナルは単なるレンタサイクルショップではなく、宿泊棟やシャワー施設も完備しています。長距離サイクリングの後にシャワーを浴びたり、場合によっては宿泊したりすることもできるため、本格的なサイクリングツアーの拠点としても活用できます。

コース沿いには、もう一つのレンタサイクル拠点として「青の洞門サイクリングセンター 風水園」もあります。山国川沿いにあるこの施設は、昭和の雰囲気が残るキャンプ場とレンタサイクルを完備しており、メイプル耶馬サイクリングロードと国道212号線沿いという好立地にあります。

サイクリング中に利用できる便利な施設としては、コース各所に設置されたサイクルスタンド、空気入れ、工具、トイレなどがあります。特に「平田宿場」(旧平田駅の駅舎を利用した休憩スポット)は、トイレ休憩や小休止に便利な場所となっています。

飲料補給や食事のための施設も充実しています。国道212号沿いに位置する「道の駅 やまくに」は休憩に最適なスポットで、地元の野菜や加工品の販売に加え、バイキング形式のレストランが評判です。特に名物の「かぶりつき定食」はハサミで切り分けながら豪快に唐揚げを楽しむボリューム満点のメニューで、体力勝負のサイクリングの途中で元気をチャージするのに最適です。

サイクリング情報を得るためのインフォメーション機能も充実しています。耶馬渓サイクリングターミナルではサイクリングマップの配布やコース状況の案内を行っており、初めて訪れる方でも安心してサイクリングを楽しめる環境が整っています。

安全面でも配慮がなされており、レンタサイクル時にはヘルメットの貸し出しも行っています。また、サイクリングに不慣れな方向けに、簡単な乗り方のアドバイスも受けられます。

これらの施設やサービスの存在により、耶馬渓エリアは手ぶらで訪れても本格的なサイクリングを楽しめる場所となっています。初心者からベテランまで、それぞれのニーズに合わせたサポートを受けられる点が、このエリアの大きな魅力といえるでしょう。

耶馬渓サイクリングと併せて楽しめるグルメや温泉スポットは?

耶馬渓エリアでのサイクリングの魅力をさらに高めてくれるのが、コース周辺に点在する個性豊かなグルメスポットと、疲れを癒やす温泉施設です。サイクリングの合間や終了後に立ち寄れば、充実した一日を過ごすことができるでしょう。

まず押さえておきたいのが「むら上食堂」です。唐揚げの聖地とも言われる中津市で特に評判の唐揚げ専門店で、本耶馬渓町曽木に位置しています。薄めの衣でサックリとした食感と、醤油ベースの味付けが中までしっかり染み込んだスパイシーな唐揚げは、サイクリングで消費したカロリーを補給するのに最適です。地元の方にも愛される名店なので、特にランチタイムは混雑することがありますが、その価値は十分にあります。

カフェ好きの方には「Re-public Atelier 旧平田郵便局」がおすすめです。かつて郵便局だった歴史ある建物をリノベーションし、オシャレなコーヒースタンドとして生まれ変わった空間です。ドリンクや軽食、スイーツが充実しており、地元の方々も集まる憩いの場となっています。サイクリング中の小休憩に立ち寄れば、歴史ある建物の雰囲気とともに、上質なコーヒーでリフレッシュできるでしょう。

サイクリングコースの終盤に位置する「道の駅 やまくに」も、グルメを楽しむ絶好のスポットです。地元の新鮮な野菜や加工品の販売に加え、バイキング形式のレストランが人気を集めています。特に名物の「かぶりつき定食」(980円)は必食です。甘醤油タレがかかった唐揚げに、そばorうどん、ご飯、田舎料理バイキングが付いたボリューム満点の定食で、ハサミで切り分けながら豪快に唐揚げをかぶりつく体験は格別です。サイクリングで消費したエネルギーを十分に補給できるメニューといえるでしょう。

サイクリングの疲れを癒やしたいなら、コースの終点近くにある「やすらぎの郷 やまくに」がおすすめです。長く人々に親しまれてきた「守実温泉」が、2003年にリニューアルした施設で、天然温泉や旬の味覚を堪能できるレストラン、宿泊施設を備えています。

温泉は弱アルカリ性単純泉をかけ流しで楽しむことができ、疲労回復や筋肉痛の改善に効果があるとされています。サイクリングで酷使した筋肉の疲れをしっかりとほぐすことができるでしょう。大浴場からは四季折々の姿を見せる奥耶馬渓の山並みを一望でき、広々とした湯船でゆっくりと寛ぐひとときは格別です。入浴料は大人400円、小学生以下200円とリーズナブルで、家族風呂(90分1,530円)も利用可能です。

温泉施設に併設されたレストランでは、地元の食材を活かした料理が楽しめます。特に山国地域の郷土料理や新鮮な野菜を使った定食メニューは、サイクリング後の空いたお腹を満たしてくれるでしょう。

これらのグルメや温泉スポットは、サイクリングコースからのアクセスも良好です。事前に立ち寄りたい場所をピックアップしておけば、サイクリングルートの計画にも組み込みやすいでしょう。また、多くの施設では自転車を停めるスペースも確保されているため、安心して立ち寄ることができます。

耶馬渓エリアでのサイクリングは、単に自転車を走らせる楽しさだけでなく、地元のグルメを味わい、温泉で癒やされるという、五感すべてで楽しめる総合的な体験となります。自分の好みやペースに合わせて、これらのスポットを組み合わせた最高のサイクリングプランを立ててみてはいかがでしょうか。

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