【鶴見川サイクリングコース】初心者から上級者まで楽しめる全行程ガイド

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神奈川県を流れる鶴見川は、町田市の小山田町にある源流から横浜市鶴見区の河口まで約42.5kmに渡って整備されたサイクリングコースが魅力です。都心近くでありながら、四季折々の自然を感じられるこのコースは、初心者からベテランサイクリストまで幅広く楽しめる人気スポットとなっています。鶴見川サイクリングコースの特徴は、比較的平坦で走りやすい道が多く、途中で様々な景観や立ち寄りスポットを楽しめる点です。河口付近の都市的な風景から、中流域の整備された公園や緑地、そして上流域の自然豊かな景観まで、一つの川沿いで多彩な表情を見せてくれます。

サイクリストにとって鶴見川の魅力は、距離や体力に合わせてコース設定ができる点です。短距離の散策から、源流から河口までの約90km(往復)に及ぶ本格的なライドまで、自分のペースで楽しめます。また、JR横浜線や東急東横線など複数の鉄道路線からアクセスできるため、部分的なライドも容易です。

年間を通して様々なイベントも開催され、「日産スタジアムサイクルパークフェスティバル」など地域に根付いた催しも行われています。鶴見川サイクリングコースは、都市生活の中で手軽に自然とサイクリングを楽しみたい方にとって、絶好の場所となっています。

目次

鶴見川サイクリングコースの基本情報と特徴は?

鶴見川サイクリングコースは、東京都町田市から神奈川県横浜市鶴見区まで流れる鶴見川沿いに整備された全長約42.5kmのコースです。このコースは大きく分けて下流域、中流域、上流域の3つのエリアに分けることができ、それぞれに異なる特徴があります。

下流域(河口~新横浜付近)

  • 河口から約15km区間
  • 舗装状態は比較的良好だが、一部未舗装区間も存在
  • 国道15号線「鶴見橋」より上流は特に整備が行き届いている
  • 橋の下をくぐる「アンダーパス」が設置されており、道路を横断する必要が少ない
  • 鶴見線の鉄橋付近は高さが低いので注意が必要
  • 河口付近には「末広水際プロムナード」があり、鶴見つばさ橋を望む絶景ポイント

中流域(新横浜~鴨居付近)

  • 日産スタジアムや新横浜公園が隣接
  • 遊水地としての機能を持ち、増水時には公園内に水を貯める仕組み
  • サイクリングロードは見通しが良く、路面の凹凸も少ない
  • 休日は歩行者やランナーも多いので注意が必要
  • 晴れた日には富士山や丹沢山系を望むビュースポットもある
  • 綱島、新横浜近辺は特にペースを上げて走りやすい区間

上流域(鴨居~源流)

  • 自然豊かで里山の風景が広がる
  • 一部川沿いから離れて一般道を走行する区間がある
  • 源流に近づくにつれて勾配が増すが、それほど厳しくはない
  • 工事区間があり、迂回が必要な場所も
  • 57号線を利用すると迷わずスムーズに進める
  • 源流付近は細い道を進むため車の往来に注意が必要

全体的な特徴として、河口からの距離を示す標識が所々に設置されており、自分の位置を確認しやすくなっています。また、トイレや休憩スポットも各所に設けられているため、長距離走行でも安心です。

注意点としては、サイクリングロードは基本的に歩行者優先であること、橋を渡る際には一時停止して車両に注意する必要があること、そして増水時には利用が制限される場合があることです。

特筆すべきは、鶴見川サイクリングコースは単なる移動経路ではなく、水の循環を体感できる貴重な場所であるということ。源流での湧き水から河口の広大な流れまで、一つの川の旅を体験できる点が最大の魅力です。

初心者におすすめの鶴見川サイクリングルートは?

サイクリング初心者の方に最適な鶴見川沿いのルートをいくつかご紹介します。これらは距離や難易度を考慮し、アクセスの良さや見どころも含めて選んでいます。

1. 鴨居駅周辺コース(約10km往復)

  • 特徴: 平坦で走りやすく、自然も豊か
  • スタート地点: JR横浜線鴨居駅北口
  • ルート: 鴨居駅→鴨池橋→左岸サイクリングロード→市ケ尾高校裏親水広場→折り返し
  • おすすめポイント:
    • 急な勾配がなく、初心者でも無理なく走れる
    • 駅から近いため、疲れたらすぐに電車で帰れる
    • 桜の時期は特に美しい桜並木を楽しめる
    • 川沿いに複数の休憩スポットがある
    • 駅周辺には飲食店も多く、食事やカフェも楽しめる

2. 日産スタジアム周遊コース(約15km)

  • 特徴: 都市的な風景と自然が融合したコース
  • スタート地点: 日産スタジアム東ゲート
  • ルート: 日産スタジアム→鶴見川左岸→新横浜公園→鶴見川右岸→鴨池大橋→日産スタジアム
  • おすすめポイント:
    • 日産スタジアムという明確なランドマークがあるため迷いにくい
    • 新横浜公園内の整備された道で安全に走行可能
    • 鶴見川流域センターで川についての知識を深められる
    • ららぽーと横浜やイオンなど、買い物スポットも近い
    • JR小机駅、新横浜駅からもアクセス可能

3. 綱島・大倉山エリアコース(約20km往復)

  • 特徴: 都市と自然のバランスが良いコース
  • スタート地点: 東急東横線綱島駅
  • ルート: 綱島駅→綱島公園→大綱橋→鶴見川右岸→太尾堤緑道→折り返し
  • おすすめポイント:
    • 中級者向けで適度な距離感
    • 途中に東急東横線の電車を眺められるスポットがある
    • 大倉山エリアの緑豊かな住宅街を通過
    • 綱島温泉「綱島ラジウム温泉 東京園」で疲れを癒せる
    • 周辺には特色あるカフェや飲食店が多い

初心者向けアドバイス:

  • 時間帯: 特に土日は歩行者が多い時間帯を避け、早朝や平日の走行がおすすめ
  • 装備: ヘルメット、グローブ、水分は必須。距離に応じて軽食も準備
  • ペース配分: 往復コースでは行きで疲れすぎないよう、余裕を持ったペース配分を
  • 交通ルール: サイクリングロードでも歩行者優先。ベルや声かけでの合図を忘れずに
  • 休憩計画: 初めての場合は30分に1回程度の休憩を入れると良い

特に鴨居駅周辺コースは、アクセスの良さと走りやすさから初心者の方に最適です。河川敷の広々とした景色を楽しみながら、自分のペースでサイクリングの楽しさを味わってください。慣れてきたら少しずつ距離を伸ばし、最終的には源流から河口までの全行程に挑戦してみるのも良いでしょう。

鶴見川サイクリング中に立ち寄りたいスポットは?

鶴見川沿いのサイクリングを楽しむ際、コース上やその周辺には魅力的な立ち寄りスポットがたくさんあります。エリア別に特におすすめの場所をご紹介します。

下流域(河口~新横浜)のスポット

  1. 末広水際プロムナード(ふれーゆ)
    • 河口から約1kmの場所にある海を望むスポット
    • 鶴見つばさ橋をバックに記念撮影ができる絶景ポイント
    • 「ふれーゆ」では温浴施設も利用可能(サイクリング後のリフレッシュに最適)
    • トイレや休憩設備も完備
  2. 鶴見川漕艇場
    • 森永橋付近にある施設
    • ボートやカヌーの練習風景を見学できる
    • 一般利用も可能(事前予約制)
    • 川と違った角度から触れ合える貴重なスポット
  3. 潮田の渡し場跡
    • 歴史的な渡し場の面影を残す場所
    • 昔の鶴見川と人々の暮らしを偲べるスポット
    • ポールが立っており、歴史を感じられる

中流域(新横浜~鴨居)のスポット

  1. 鶴見川流域センター
    • 新横浜公園内にある鶴見川について学べる施設
    • 川の生態系や防災についての展示が充実
    • 休憩やトイレ利用も可能
    • 子供連れのサイクリストにもおすすめ
  2. 新横浜公園・日産スタジアム
    • 広大な公園内でのんびり休憩できる
    • 年に一度「日産スタジアムサイクルパークフェスティバル」が開催
    • 園内には飲食施設も充実
    • スタジアムの雄大な姿は写真撮影にも最適
  3. プロローグ プレジール(パン屋)
    • 上鉄鴨志田口バス停前にある人気パン屋
    • テラス席があり自転車乗りに優しい
    • フィッシュフライを挟んだパンやキノコのホワイトソースパンが人気
    • サイクリング中の補給食に最適

上流域(鴨居~源流)のスポット

  1. 稲荷前古墳群
    • 市ケ尾高校近くにある4世紀から7世紀頃の古墳
    • 小高い丘から大山や富士山を望める絶景ポイント
    • 歴史に思いを馳せながら休憩するのに最適
    • 出土した鉄器や管玉についての説明もあり
  2. 横浜市くろがね青少年野外活動センター
    • 旧鉄(くろがね)小学校の跡地を利用した施設
    • 受付で声をかければトイレや水分補給が可能
    • 自然豊かな環境でひと休み
    • サイクルラックも完備
  3. 鶴見川源流の泉
    • 町田市上小山田町にある鶴見川の源流
    • 1日約1,300トンの水が湧き出す神秘的なスポット
    • バイオトイレが近くにあり便利
    • 源流到達の達成感を味わえる場所
  4. 上小山田みつやせせらぎ公園
    • 源流近くにある静かな公園
    • 地域在来種のノカンゾウ・ヤブカンゾウが見られる(6~7月頃)
    • 自然豊かな里山の風景が広がる

季節限定の見どころ

  • : 鴨居駅周辺の桜並木、江川せせらぎ緑道の桜
  • : 江川せせらぎ緑道のホタル(夜間)、上小山田みつやせせらぎ公園のカンゾウ
  • : 中流域の紅葉、特に綱島公園周辺
  • : 晴れた日の富士山ビュースポット(複数箇所あり)

これらのスポットは、単なる休憩ポイントとしてだけでなく、鶴見川の自然、歴史、文化に触れられる貴重な場所です。サイクリングの合間に立ち寄ることで、より深く地域を知り、充実した体験ができるでしょう。時間に余裕を持ったプランニングをして、ぜひ気になるスポットに足を運んでみてください。

鶴見川源流から河口までのサイクリングに挑戦するコツは?

鶴見川の源流から河口までの全行程約42.5km(往復で約85km)に挑戦するのは、サイクリストにとって達成感のある素晴らしい体験です。ここでは、この長距離ライドを成功させるためのコツやポイントをご紹介します。

1. 事前準備と計画

  • 体力づくり: 全行程挑戦前に、20~30km程度のライドで体を慣らしておく
  • ルート確認: GPSデバイスやスマートフォンアプリでルートを事前に確認
  • 天候チェック: 晴れの日を選び、特に風向きも確認(河口から源流方向は向かい風になりやすい)
  • 時間配分: 移動時間約3時間+休憩時間を含め、約5~6時間の行程として計画
  • 宿泊検討: 初挑戦の場合は、中間地点での宿泊も検討(例:町田市内のホテル)

2. 推奨ルート(源流→河口方向)

  • 上流域(源流~図師大橋):
    • 源流の泉をスタート地点とし、155号町田平山八王子線を下る
    • 図師大橋で57号芝溝街道に合流
    • 川沿いよりも幹線道路の方が走りやすい区間
  • 中流域(図師大橋~鴨居):
    • 57号線から3号鶴川街道、12号横浜上麻生道路を経由
    • 市ケ尾高校前を通り、246号線に続き東名高速の下を横切る
    • 池辺市ケ尾線で丘を越えて再び12号横浜上麻生道路に合流
  • 下流域(鴨居~河口):
    • 「津田中学校入口」交差点を左折し、140号緑産業道路へ
    • 第三京浜インターチェンジをくぐり、鶴見川に沿って進む
    • 亀の子橋を渡って日産スタジアム近くから河口方面へ
    • 河口からオプションで「ふれーゆ」まで足を延ばすと海の景色も楽しめる

3. 獲得標高と体力配分

  • 全行程の獲得標高は約470m(源流方面が若干の上り基調)
  • 上流域に緩やかな登りが多いため、体力配分に注意
  • 下り基調の河口方向へのルートが初心者には推奨
  • 上り坂では無理せず、必要に応じて休憩や押し歩きも活用

4. 休憩・補給ポイント

  • 上流域:
    • 源流近くのバイオトイレ
    • 町田市図師の交差点周辺のコンビニ
  • 中流域:
    • 市ケ尾高校近くのプロローグ プレジール(パン屋)
    • 横浜市くろがね青少年野外活動センター(トイレ・水分補給)
    • 鶴見川流域センター(トイレ・休憩)
  • 下流域:
    • 新横浜公園内の休憩施設
    • 鶴見区内のコンビニや飲食店
    • 潮見橋手前のトイレ

5. 走行上の注意点

  • アンダーパス: 下流域に多く、狭い場所や水たまりがある場合も
  • 分岐点: 特に上流域では道が分かれやすいので標識や河口距離表示に注意
  • 車止め: サイクリングロード上の車止めは接触に注意
  • 歩行者: 特に休日の中下流域は歩行者が多いのでスピードを控える
  • 橋の通過: 橋を渡る際は必ず一時停止し、左右の車を確認

6. 経験者からのアドバイス

  • 折り返し地点の決定: 体力に不安がある場合は無理せず途中で折り返す
  • アクセスポイントの把握: JR横浜線や東急東横線の駅が近い場所を把握しておく
  • 明るい時間内の走行: 日没前に走行を終えるようなプランニング
  • 緊急時の対応: パンク修理キットの携行と、近くの自転車店の場所を把握
  • 写真スポット: 富士山や丹沢山系が見える日は各所の景観ポイントで撮影を

鶴見川の源流から河口までの全行程は、単なるサイクリングを超えた体験となります。水が循環する旅路を辿ることで、自然との一体感や達成感を味わえることでしょう。最初は河口から源流までの片道だけにチャレンジし、徐々に往復にも挑戦してみてください。何より安全第一で、自分のペースを守りながら楽しむことが大切です。

鶴見川サイクリングで必要な装備と注意点は?

鶴見川サイクリングを安全かつ快適に楽しむためには、適切な装備と注意点の把握が欠かせません。ここでは、季節や走行距離に応じた準備と知っておくべき注意事項をご紹介します。

基本的な装備

1. 自転車と関連装備

  • 自転車: クロスバイクやロードバイクが理想的だが、ママチャリでも短距離なら可能
  • ヘルメット: 万が一の転倒時に頭部を守る最重要アイテム(必須)
  • グローブ: 手のひらを保護し、長時間の振動から手を守る
  • サイクルコンピューター/GPS: 走行距離や速度、現在地を確認できる
  • ライト: 日没が近い時間帯や、トンネル・アンダーパス走行時に必要
  • ベル: 歩行者への注意喚起に必須
  • : 休憩時に自転車を安全に保管するため

2. 携行品

  • 水分: 500mlのボトル2本以上(夏場はさらに多めに)
  • 補給食: エネルギーバー、バナナ、おにぎりなど持ちやすい食べ物
  • モバイルバッテリー: スマートフォンの電池切れに備えて
  • 現金・クレジットカード: 飲食店や緊急時に必要
  • 保険証: 万が一の事故に備えて
  • タオル: 汗を拭いたり、雨天時に使用

3. メンテナンス用品

  • 携帯ポンプ: タイヤの空気圧調整に
  • パンク修理キット: チューブ、タイヤレバー、パッチ
  • 六角レンチセット: 車体の調整に
  • ウェットティッシュ: チェーンの汚れなどに

季節別の準備

春(3月~5月)

  • 朝晩の寒暖差に対応できる重ね着スタイル
  • 花粉症の方はマスクや眼鏡を用意
  • 桜の時期は特に混雑するので早朝か平日がおすすめ

夏(6月~8月)

  • 熱中症対策として多めの水分と塩分補給
  • 汗拭きタオルと着替え
  • 日焼け止め、アームカバー、サングラス
  • 早朝か夕方の涼しい時間帯の走行推奨

秋(9月~11月)

  • 朝晩の冷え込みに対応する防寒着
  • 台風シーズンは川の増水に注意
  • 紅葉シーズンはカメラの準備も

冬(12月~2月)

  • 防寒対策(ウインドブレーカー、グローブ、イヤーウォーマーなど)
  • 凍結や霜に注意(特に朝の早い時間)
  • 日没が早いため、ライトの準備と時間配分に注意

重要な注意点

1. 交通ルールと安全

  • サイクリングロードは歩行者優先
  • 追い越し時は声かけやベルで合図
  • 橋の通過時は一時停止して左右確認
  • グループ走行時は縦一列を維持

2. 天候と川の状況

  • 大雨後は増水や路面状況に注意
  • 台風接近時はサイクリングを避ける
  • 強風日は特に橋の上で注意
  • 夏場は日陰の少ない区間もあるため熱中症に警戒

3. 設備と施設利用

  • トイレの位置を事前に把握(主な場所は鶴見川流域センター、新横浜公園、各橋付近)
  • 休憩可能なベンチや広場の把握
  • 駅近くの自転車店の位置確認
  • スタート地点の駐車場情報(車でアクセスする場合)

4. マナーと環境保全

  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 源流付近では私有地への立ち入り禁止
  • 大声での会話は控える(特に住宅地近く)
  • 野生動物を見かけても近づかない・餌を与えない

5. 緊急時の対応

  • 近隣の病院や交番の位置を把握
  • 同行者や家族に行き先と予定を伝えておく
  • 緊急連絡先をスマートフォンに保存
  • 自転車保険への加入推奨(対人・対物事故に備えて)

初心者向けの追加アドバイス

  • 距離感: 初めは10~15kmから始め、徐々に距離を伸ばす
  • 休憩: 30分~1時間ごとに短い休憩を取る習慣
  • スピード: 無理なペース配分をせず、景色を楽しむ余裕を持つ
  • グループ: 初めての長距離は経験者と一緒に走るのが安心
  • 天気: 初挑戦は晴れの日を選び、風の弱い日が理想的

鶴見川サイクリングは適切な準備と注意点を守ることで、より安全に、より楽しむことができます。特に長距離走行の場合は、無理のない計画を立て、体調と相談しながら進めることが大切です。美しい景色や立ち寄りスポットを楽しみながら、自分のペースで鶴見川の魅力を発見してください。

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