瀬戸内海に浮かぶ美しい島、淡路島。近年、サイクリストの聖地として注目を集めているこの島には、初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースが揃っています。明石海峡大橋の絶景、豊かな自然、新鮮な海の幸、そして温かい地元の人々との出会い。淡路島のサイクリングコースは、単なる運動以上の特別な体験を提供してくれます。特に「アワイチ」と呼ばれる島一周コースは、全国のサイクリストが憧れる聖地として知られています。本記事では、淡路島の魅力的なサイクリングコースについて、初心者向けから上級者向けまで詳しくご紹介します。

Q1. 淡路島のサイクリングコースは初心者でも楽しめる?おすすめの入門コースは?
はい、淡路島には初心者でも安心して楽しめるコースがたくさんあります。
淡路島というとアワイチ(島一周150km)のイメージが強いかもしれませんが、実は初心者向けの短距離コースも充実しています。
初心者におすすめのコース
明石海峡大橋絶景コース(約12km・1-2時間)は、最も人気の入門コースです。道の駅あわじを起点に、世界最長クラスの吊り橋である明石海峡大橋の雄大な景色を様々な角度から楽しめます。コースはほぼ平坦で、交通量も比較的少ないため、サイクリング初心者や家族連れでも安心です。
きいろい玉ねぎコース(約18km)は、地元の高校生が考案したユニークなルートです。淡路島特産の玉ねぎ畑や小屋など、島ならではの風景を楽しみながら、少しだけ坂道にも挑戦できます。
淡路島北部周遊コース(約25km・2-3時間)では、海岸線の美しい景色と島の名所を巡れます。絵島や淡路島国営明石海峡公園など、写真映えするスポットも多く、サイクリングと観光を同時に楽しめるのが魅力です。
レンタサイクルサービスも充実
初心者の方には、岩屋観光案内所やアクアイグニス淡路島でのレンタサイクルがおすすめです。電動アシスト付き自転車なら、坂道も楽々クリアできます。特にアクアイグニス淡路島の「CYCLISM AWAJI」では、ロードバイクからキッズバイクまで幅広い車種を取り揃えており、丁寧な説明とサポートを受けられます。
安全性への配慮
兵庫県では「淡路島サイクルツーリズム」を推進しており、サイクリスト向けの環境整備に力を入れています。路面表示の設置、サイクルステーションの整備、サイクリストウェルカムの宿泊施設の拡充など、初心者でも安心してサイクリングを楽しめる環境が整っています。
Q2. アワイチ(淡路島一周)に挑戦したいけど、どのくらいの難易度?準備すべきことは?
アワイチは約150kmの上級者向けコースですが、しっかりとした準備と計画があれば中級者でも挑戦可能です。
アワイチの難易度と特徴
アワイチ(淡路島一周)は、サイクリストの聖地として全国的に有名なコースです。距離は約150kmで、海岸線の美しい景色、変化に富んだ地形、そして島グルメを満喫できる究極のルートです。
最大の難所は南部の山岳エリアです。特に「水仙郷」と呼ばれる坂や南あわじ市の山間部には、最大傾斜10%を超える激坂が連続します。一方で、明石海峡大橋や大鳴門橋の絶景、慶野松原の美しい夕日など、苦労に見合う素晴らしい景色が待っています。
体力・技術レベル別の攻略法
上級者:1日での完走を目指します。早朝スタートで、休憩を含めて8-10時間程度を想定しましょう。
中級者:1泊2日での挑戦がおすすめです。1日目に約70-80km走り、洲本市や南あわじ市で宿泊。2日目に残りの区間を走破します。
事前準備のポイント
体力面の準備では、普段から50km以上の距離を走れる体力が必要です。特に坂道での持久力を鍛えておきましょう。平地だけでなく、ヒルクライムの練習も重要です。
装備面では、パンク修理キット、携帯工具、予備チューブは必須です。夏場は熱中症対策として十分な水分と塩分補給ができるものを、冬場は防寒着を忘れずに。
ルート計画では、国道28号線の交通量が多い区間や、補給ポイントの確認が重要です。特に山間部ではコンビニや自販機が少ないため、事前の補給計画が欠かせません。
サポート体制の活用
万が一のトラブルに備えて、シクリズムアワジの出張修理サービス(淡路市内1,100-2,200円)やピックアップサービスを把握しておきましょう。24時間対応で、専門スタッフが迅速に対応してくれます。
Q3. 淡路島のサイクリングコースで絶対に立ち寄るべき観光スポットとグルメは?
淡路島のサイクリングでは、絶景スポットと地元グルメの両方を満喫できるのが最大の魅力です。
必見の絶景スポット
明石海峡大橋は、淡路島サイクリングの象徴的存在です。世界最長クラスの吊り橋を間近で見る迫力は圧巻で、特に道の駅あわじからの眺めは絶景です。夜のライトアップも幻想的で、28パターンの照明パターンが時間ごとに変化します。
道の駅うずしおでは、大鳴門橋と世界最大級の渦潮を同時に楽しめます。展望台からの大パノラマは一見の価値があり、運が良ければ直径20mもの巨大な渦潮を目撃できます。
あわじ花さじきは、約100ヘクタールの広大な花畑が広がる絶景スポットです。四季折々の花々と、眼下に広がる大阪湾の美しいコントラストが楽しめます。毎年絵柄が変わる約5,000平方メートルのアースワークも見どころです。
島グルメの名店
あわじ島バーガーは、全国ご当地バーガーグランプリで1位に輝いた淡路島の代表グルメです。道の駅あわじの「淡路島オニオンキッチン」では、淡路島特産の甘い玉ねぎをたっぷり使った絶品バーガーが味わえます。
淡路牛は、神戸牛のルーツとしても知られる高級和牛です。「道の駅うずしお」の絶景レストランでは、淡路牛を使ったローストビーフ丼やステーキを、大鳴門橋の絶景とともに楽しめます。
生しらす丼は、淡路島近海で獲れた新鮮なしらすを使った名物料理です。透明で身がぷりぷりの生しらすは、島でしか味わえない贅沢な一品です。
体験型観光スポット
淡路人形座では、約500年続く伝統芸能「淡路人形浄瑠璃」を鑑賞できます。1日4回の定時公演では、初心者向けにあらすじや拍手のタイミングも紹介してくれるため、伝統芸能が初めての方でも安心です。
瓦割り体験道場は、淡路島屈指のユニークな体験スポットです。空手未経験者でも専用の瓦を割ることができ、道着のレンタルや認定証の発行もあります。サイクリングの合間に、非日常の爽快感を味わえます。
癒しのスポット
パルシェ香りの館・香りの湯では、淡路島特産のお香をテーマにした体験と温泉が楽しめます。オリジナル香水作りやハーブ石鹸作りを体験した後、ハーブの香りに包まれた天然温泉でサイクリングの疲れを癒やせます。
Q4. 家族連れでも安心して楽しめる淡路島のサイクリングコースはある?
はい、淡路島には家族連れに最適な安全なコースと子供向け施設が充実しています。
家族向け安全コース
淡路島公園周回コース(5km・30分-1時間)は、最も安全なファミリー向けコースです。公園内を周回するため交通量がほぼゼロで、小さなお子様でも安心してサイクリングを楽しめます。最大傾斜もわずか2%で、平坦な道が大部分を占めています。
淡路ファームパークコース(3km・20-40分)では、広大な敷地内で安全にサイクリングが可能です。「イングランドの丘」では動物とのふれあい体験もでき、サイクリングと観光を同時に楽しめます。
南海岸周遊コース(約20km・1.5-2時間)は、海岸線の絶景を楽しめる初級コースです。途中には「陸の港西淡」や「うずのゆ」の足湯など、子供が喜ぶ休憩スポットが点在しています。
子供向け施設とアクティビティ
アクアイグニス淡路島では、キッズバイクのレンタルも可能で、家族全員でサイクリングを楽しめます。施設内には天然温泉もあり、サイクリング後の疲れを家族みんなで癒やせます。
HELLO KITTY SMILEは、ハローキティをテーマにしたカフェレストランです。かわいい料理やスイーツが子供たちに大人気で、サイクリングの休憩に最適です。
淡路島牧場では、子牛への乳飲まし体験やポニーのメリーゴーランドなど、動物とのふれあいを通じて食育も学べます。淡路島牛乳を使ったソフトクリームも絶品です。
一泊二日ファミリープラン
1日目は淡路島公園周回コースでサイクリングを楽しんだ後、道の駅あわじで地元グルメを堪能。午後は明石海峡大橋の絶景を満喫し、アクアイグニス淡路島で温泉とディナーを楽しみます。
2日目は南海岸周遊コースで海沿いを爽快ライド。HELLO KITTY SMILEでランチの後、淡路島牧場で動物とのふれあい体験を楽しみます。
安全面への配慮
家族でのサイクリングでは、ヘルメットの着用と交通ルールの遵守が重要です。特に小さなお子様には、明るい色の服装や反射材の着用をおすすめします。また、こまめな休憩と水分補給を心がけ、無理のないペースで楽しみましょう。
兵庫県のサイクリスト向け環境整備により、サイクルステーションが島内各所に設置されており、空気入れや工具の無料貸し出し、休憩スペースを利用できます。
Q5. 淡路島でサイクリング中にトラブルが起きた時のサポート体制は?
淡路島には充実したサポート体制があり、初心者でも安心してサイクリングを楽しめます。
プロフェッショナルなサポートサービス
シクリズムアワジでは、24時間対応の出張修理サービスとピックアップサービスを提供しています。料金は距離に応じて設定されており、淡路市内なら1,100-2,200円、洲本市内は2,200-3,300円、南あわじ市内は3,300-4,400円と明確です。
専門スタッフによる迅速な対応が特徴で、パンク修理やその他の軽微な修理に対応しています。走行が困難な場合は、ピックアップサービスで安全な場所まで搬送してもらえます。レンタサイクル利用者は割引料金が適用されるのも嬉しいポイントです。
基本的なトラブル対処法
パンク修理では、パンク修理キットを使用した応急処置が可能です。タイヤを外してチューブを取り出し、パンクの箇所を見つけてサンドペーパーで軽く削った後、パッチを貼り付けてしっかりと押さえます。
チェーン外れの場合は、落ち着いてペダルを逆回転させながらチェーンをギアに乗せましょう。後輪を浮かせてペダルを回すと作業がしやすくなります。
ブレーキの不調は、ブレーキワイヤーの張りをアジャスターで調整することで改善できます。それでも改善しない場合は、専門店での点検をおすすめします。
島内のサポート施設
サイクルステーションが島内各所に設置されており、空気入れや工具の無料貸し出し、休憩スペースを提供しています。これらの施設は、兵庫県の「淡路島サイクルツーリズム」推進事業の一環として整備されました。
サイクリストウェルカム宿泊施設では、自転車の保管場所や洗車設備を備えており、自転車を安全に保管できます。また、サイクリング用の装備品の貸し出しや、メンテナンス用品の販売も行っています。
緊急時の連絡先と対応
万が一の事故や体調不良の場合は、まず110番(警察)や119番(救急・消防)への通報が最優先です。軽微なトラブルの場合は、シクリズムアワジ(TEL: 090-6662-3196)に連絡すれば、専門スタッフが迅速に対応してくれます。
予防策と準備
トラブルを未然に防ぐため、出発前の自転車点検が重要です。タイヤの空気圧、ブレーキの効き、チェーンの状態などを確認しましょう。また、パンク修理キット、携帯工具、予備チューブ、携帯ポンプなどの基本装備を持参することをおすすめします。
天候変化に備えて、レインウェアや防寒着も準備しておきましょう。特に山間部では天候が変わりやすいため、防水対策は必須です。
淡路島の充実したサポート体制により、初心者の方でも安心してサイクリングを楽しむことができます。事前の準備と基本的な知識があれば、トラブルが発生しても冷静に対処できるでしょう。









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