石川県サイクリングコース大特集!いしかわ里山里海ルートから温泉巡りまで魅力満載

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近年、健康志向の高まりとともに、サイクリングが注目を集めています。特に石川県は、豊かな自然と歴史ある温泉地、そして美しい海岸線を誇る、サイクリング愛好家にとって理想的な場所として人気を博しています。金沢の歴史的な街並みから能登半島の絶景、白山の雄大な自然まで、多様な景観を自転車で巡ることができるのが石川県の大きな魅力です。県では「いしかわ里山里海サイクリングルート」として総延長373.3kmにも及ぶ壮大なコースを整備し、初心者から上級者まで楽しめる環境を提供しています。また、レンタサイクルやサポート施設も充実しており、観光客でも気軽にサイクリングを楽しめます。本記事では、石川県の魅力的なサイクリングコースから最新のイベント情報、そして健康効果まで、石川県でのサイクリングライフを充実させるための情報を詳しくご紹介します。

目次

石川県で人気のサイクリングコースはどこ?初心者から上級者まで楽しめるルートを教えて

石川県には、レベルに応じて選べる多彩なサイクリングコースが整備されています。最も注目すべきは「いしかわ里山里海サイクリングルート」で、これは総延長373.3kmに及ぶ県内最大級のサイクリング環境です。このルートは「ジャパンエコトラック」に認定されており、自然や文化、人々との交流を楽しむ新しい旅のスタイルを提案しています。

初心者におすすめのコースとして、まず挙げられるのが「七尾湾ルート」です。水面が穏やかで透き通った七尾湾を巡るこのコースは、比較的平坦で走りやすく、美しい海の景色を楽しみながらゆったりとサイクリングできます。七尾湾にはミナミバンドウイルカの一家が住んでおり、運が良ければイルカを見ることもできる特別な体験が待っています。また、「のと里浜ルート」も初心者向けで、日本で唯一自転車で走れる砂浜である千里浜海岸を含む、海岸線の自転車道をのんびり走ることができます。

中級者向けでは、「日本遺産・加賀四湯いでゆルート」が人気です。走行距離80.7km、獲得標高266mのこのコースは、加賀温泉郷の片山津、山代、山中、粟津の四湯を巡りながら、温泉文化と歴史を感じられるルートです。目安走行時間は6時間とされており、途中には那谷寺や日本自動車博物館などの観光スポットもあり、文化的な体験も楽しめます。

上級者やチャレンジ精神旺盛なサイクリストには「白山手取川ルート」がおすすめです。松任海浜公園から白山一里野温泉までを往復する全長108.2kmのコースで、きらきら光る海岸線から手取川堤防沿い、そして旧北陸鉄道金名線跡の「手取キャニオンロード」を通って白山の山間部まで、多様な景観変化を楽しめます。このコースでは白山の恵みを存分に感じることができ、自然の壮大さを体感できる特別な体験となるでしょう。

専用自転車道としては、「手取キャニオンロード」(石川県道302号手取川自転車道線)が特に注目されます。旧北陸鉄道金名線の廃線跡地を活用した43.3kmの自転車道で、白山手取川ジオパークの山間部を走りながらも比較的起伏が少なく設計されています。幅員約4mの専用道路なので、安全にサイクリングを楽しむことができます。ただし、白山市白山町から河原山町までの15.6km区間は、12月上旬から翌年4月下旬まで冬期閉鎖となるため、利用時期には注意が必要です。

いしかわ里山里海サイクリングルートって何?7つのルートの特徴と魅力を詳しく知りたい

いしかわ里山里海サイクリングルートは、石川県が誇る総延長373.3kmの壮大なサイクリング環境で、「ジャパンエコトラック」に認定された特別なルートです。このルートは、加賀から能登まで県内全域にわたり、7つの特色あるルートで構成されています。各ルートには矢羽根型路面標示が設置されており、これを目印に安心して走行できるほか、専用アプリも提供されているため、初めて訪れる方でも迷うことなくサイクリングを楽しめます。

1. いしかわ里海めぐりルートは、県内の長い海岸線を活用した最も変化に富んだルートです。加賀温泉郷の歴史深い温泉地から始まり、霊峰白山の恵み豊かな山麓、そして奥能登の原風景まで、石川県の多様な魅力を一度に体験できます。砂浜の連なり、荒波に削られた奇岩の景観、内浦の穏やかで透明度の高い海など、海の表情の変化を存分に楽しむことができ、昔から続く農山漁村の原風景に浸ることができる特別なルートです。

2. 日本遺産・加賀四湯いでゆルートは、温泉文化を満喫できる80.7kmのコースです。片山津、山代、山中、粟津の四つの温泉地を巡りながら、義経の逃避行伝説が残る名所や、日本遺産に認定された北前船寄港地の橋立船主集落など、歴史ロマンを感じられるスポットを訪れることができます。獲得標高266m、目安走行時間6時間と、中級者向けの適度なチャレンジ性を持ちながら、温泉でのリフレッシュも楽しめる魅力的なルートです。

3. 白山手取川ルートは、海から山への景観変化を楽しめる108.2kmの往復コースです。きらきら光る海岸線の自転車道から始まり、見通しの良い手取川堤防沿い、そして里山を縫うように白山に向かう旧北陸鉄道金名線跡の「手取キャニオンロード」へと続きます。白山の恵みを肌で感じながら、自然の壮大さと美しさを体験できる、上級者にも満足度の高いルートとなっています。

4. のと里浜ルートは、日本海の青い海を眺めながら海岸線を走る爽快なコースです。特筆すべきは、日本で唯一自転車で走れる砂浜である千里浜海岸が含まれていることで、他では体験できない特別なサイクリング体験が可能です。海風を感じながらのんびりと走ることができ、初心者や家族連れにも人気の高いルートです。

5. 羽咋・巌門 里山ルートは、旧北陸鉄道能登線の廃線跡をベースにした羽咋県民自転車道を含むコースです。能登金剛の絶景と里山でのゆったりとしたサイクリングの両方を楽しむことができ、海岸の迫力ある景観と内陸の穏やかな風景のコントラストが魅力的です。

6. 奥能登ルートは、能登半島の最も特色ある景観を楽しめるコースです。日本海側の外浦から能登半島最北端の禄剛崎灯台を回り、内浦では穏やかで透き通った海へと表情が一変する劇的な変化を体験できます。ただし、令和6年能登半島地震の影響により、現在は道路状況が不安定な箇所があるため、事前に石川県HPや石川みち情報ネットで最新の道路交通状況を確認することが強く推奨されています。

7. 七尾湾ルートは、穏やかな内湾の美しさを堪能できるコースです。透明度の高い七尾湾を巡る爽快なルートで、ミナミバンドウイルカの一家が住んでいることでも知られています。シーカヤックでのイルカウォッチングと組み合わせた里山里海ツアーも楽しめ、自然との触れ合いを重視する方には特におすすめのルートです。

石川県でサイクリングを楽しむためのレンタサイクルやサポート施設はある?

石川県では、観光客や地元住民が気軽にサイクリングを楽しめるよう、充実したレンタサイクルサービスとサポート施設が整備されています。特に注目すべきは、県内各地で利用できる多様なレンタサイクルオプションと、サイクリストをサポートする施設の充実度です。

金沢市では、「まちのり」という公共シェアサイクルサービスが大変便利です。金沢市内約100か所に設置されたサイクルポートであれば、どこでも借りて返すことができるシステムで、すべての自転車が電動アシスト付きなのが大きな特徴です。金沢市内はアップダウンが多いため、電動アシストがあることで観光地巡りが格段に楽になります。専用スマホアプリから会員登録するか、1日パス(1430円または1650円)を購入して利用でき、24時間いつでも借り返しが可能です。JR金沢駅、金沢港クルーズターミナル、近江町市場など、主要な観光スポット周辺にポートがあるため、観光プランに組み込みやすいのも魅力です。

小松市では、「こまつシェアサイクル」がドコモバイクシェアのスマホアプリを通じて利用できます。小松駅には「komatsu九」と「團十郎芸術劇場うらら」の2ヶ所にサイクルポートがあり、小松市観光案内所では1日パスの販売も行っています。小松空港からのアクセスも良く、旅行者には便利なサービスです。

白山市鶴来「eくるっっっと」は、スポーツバイク専門のレンタサイクルショップとして特に注目されています。北陸鉄道石川線鶴来駅横に位置し、電動アシスト付きのe-bike(1時間1,000円、1日5,500円)と、電動アシストなしのCross bike(1時間700円、1日3,300円)の2タイプをレンタルできます。身長に合わせて4サイズから選択でき、白山手取川ジオパーク公認観光ガイドによるガイド付きサイクリングツアーも事前申込制で提供しています。本格的なサイクリングを楽しみたい方には最適な選択肢です。

サポート施設についても、石川県は非常に充実しています。いしかわ里山里海サイクリングルート上の主要施設にはサイクルラックが設置されており、安心して自転車を駐輪できます。また、ウェルカム看板はスタンプラリーのチェックポイントの目印にもなっており、サイクリングの楽しみを倍増させてくれます。

具体的なサポート施設として、加賀市観光情報センターでは情報コーナー、空気入れ、トイレ、給水が利用可能です。那谷寺、日本自動車博物館、木場潟公園、安宅の関、石川県立航空プラザなどの観光施設でも、空気入れ、トイレ、給水などの基本的なサポートサービスが提供されています。

さらに、専用アプリが提供されており、ルートやサポート施設、駐車場・レンタサイクル情報などを簡単に確認できます。このアプリがあることで、初めて石川県を訪れるサイクリストでも安心してルートを辿ることができます。

北陸3県連携の取り組みとして、石川県は富山県、福井県と連携したデジタルスタンプラリーも開催しています(2025年4月26日~11月30日)。ポイント数に応じて豪華賞品が抽選でプレゼントされるため、サイクリングの楽しみがさらに広がります。

片山津温泉周辺では、柴山潟の周囲を一周する約8kmのサイクリングコースがあり、周辺ホテルでママチャリのレンタルが可能な場合もあります。温泉とサイクリングを組み合わせた滞在プランも人気を集めています。

石川県で開催されるサイクリングイベントに参加したい!2025年の最新情報は?

石川県では毎年魅力的なサイクリングイベントが開催されており、2025年も地域の魅力を存分に感じられる大会が実施されました。これらのイベントは単なる競技会ではなく、石川県の自然や文化、グルメを楽しみながら参加できる特別な体験として設計されています。

第29回ツール・ド・KAGAサイクリングは、2025年4月29日(火・祝)に開催された石川県の代表的なサイクリングイベントです。川北温泉駐車場を発着点として、能美、小松、加賀、白山、川北の各市町を巡る壮大なコースが設定されました。山岳Aコース(112km、獲得標高1,210m)は県民の森に向かう急坂を含む上級者向け、一般Bコース(100km、獲得標高917m)は山中温泉から九谷ダムに向かう中級者向けとして、参加者のレベルに応じた選択肢が用意されていました。

特筆すべきは、このイベントの社会貢献側面です。参加費5,000円のうち1名あたり1,000円が「令和6年能登半島地震」の義援金として寄付される仕組みになっており、サイクリングを楽しみながら被災地支援にも貢献できる意義深いイベントとなっています。ルート上には4ヶ所のエイドステーションが設置され、各種パン、エナジーゼリー、芝寿司のお弁当、お茶、バナナなどの軽食が提供され、参加者の体力維持をしっかりとサポートしていました。

イベント終了後にはスペシャライズドの試乗会も併催され、S-WORKS ROUBAIX SL8、S-WORKS AETHOS、CREO 2 EXPERTなど最上級グレードの自転車11台を約15分間無料で試乗できる貴重な機会も提供されました。参加特典として川北温泉入浴券も含まれており(当日は定休日のため後日利用)、サイクリング後のリフレッシュも考慮された充実した内容でした。

GEORIDE HAKUSAN 2025は、2025年5月18日(日)に開催された白山市の新しいサイクルイベントです。このイベントはタイムを競う競技会ではなく、自分のペースで白山の海から山の自然と景観を楽しむことを目的としており、リラックスした雰囲気で参加できるのが特徴です。白山市全域が白山手取川ユネスコ世界ジオパークに認定されていることを活かし、自然の魅力を満喫できるコース設定となっています。

GEOロングコース(100km)は松任総合運動公園から徳光海浜公園、手取右岸園地、加賀一の宮駅、綿が滝での昼食、白山下での折り返し、道の駅一向一揆の里を経るルートで、制限時間9時間のゆったりとしたペース設定です。GEOハーフコース(50km)は、同じスタート地点からトレインパーク白山、徳光海浜公園、手取右岸園地、加賀一の宮駅での折り返しとなり、制限時間5時間30分で小学3年生以上から参加可能です。

このイベントの魅力は、大会当日の交流イベントにもあります。松任総合運動公園芝生広場では11:00~16:00に自転車関連ブースや試乗会、台湾の特別ブースなどが出展され、サイクリング文化の交流と地域の魅力発信が行われました。前日には大会参加者限定のGEOコースバスツアーや前夜祭(バイキング形式の食事、ゲストライダーとの交流、抽選会)も開催され、参加者同士の交流を深める機会も豊富に用意されていました。

今後のイベント参加を検討している方へのアドバイスとして、これらのイベントは例年2月~3月頃に募集が開始される傾向があります。人気が高く定員に達することも多いため、早めの情報収集と申し込みが重要です。また、石川県のサイクリングイベントは地域の魅力発信と社会貢献を重視している点が特徴的で、参加することで地域との深い繋がりを感じられる貴重な体験となるでしょう。

サイクリングって本当に健康に良いの?石川県でサイクリングする健康効果とメリットを教えて

サイクリングは科学的に証明された多くの健康効果を持つ優れた運動です。厚生労働科学研究費補助金による包括的な文献レビュー(2018年度)では、自転車運動が健康に与える様々な効果が詳細に分析されており、その結果は非常に興味深いものとなっています。

全身持久力の顕著な向上が、サイクリングの最も重要な健康効果の一つです。レビューされた研究のほとんどで、自転車運動トレーニングや日常的な自転車利用により、VO2max、VO2peak、Wmaxといった全身持久力指標が向上することが確認されています。この全身持久力の向上は単なる体力アップにとどまらず、糖尿病、高血圧などの生活習慣病、がん、心血管疾患、および死亡リスクの大幅な低下と密接に関連していることが科学的に証明されています。

疾患予防効果については、特に注目すべき研究結果があります。自転車通勤や自転車利用習慣がある人は、自転車を使用していない人と比較して、総死亡、心血管死亡、心血管疾患発症、がん死亡、乳癌発症、糖尿病発症、肥満発症といった様々な健康リスクの相対危険度が0.48~0.91と大幅に低下することが示されています。つまり、自転車を日常的に利用することで、これらの疾患リスクを最大50%以上も削減できる可能性があるということです。

医療費抑制効果に関する研究も非常に興味深い結果を示しています。イタリアのフィレンツェでのシミュレーションモデル研究では、自転車通勤・通学者の割合が7.5%から17%に増加すると、10年間で2型糖尿病280症例、急性心筋梗塞51症例、脳卒中51症例が予防でき、地域医療保健サービスの10年間での節約額は約5億円に達すると推定されています。割合が27%に増加するシナリオでは、節約額は約9億6千万円にまで達するとされており、個人の健康改善が社会全体の医療費削減にも大きく貢献することが明らかになっています。

身体への負担が少ないことも、サイクリングの大きなメリットです。ランニングと比較して体重負荷が小さく、関節や骨格筋への負担が少ないため、肥満者、妊娠中の女性、高齢者にとっても取り組みやすい運動として推奨されています。石川県の穏やかなサイクリングルートであれば、これらの方々でも安心して運動を楽しむことができます。

短時間での効果も現代人には魅力的な特徴です。近年の研究では、短時間で高強度の自転車運動を実施するトレーニングによる健康効果が注目されており、運動時間が限られている働く世代にとって効率的な選択肢となっています。石川県のサイクリングルートでは、自分のペースで強度を調整できるため、限られた時間でも効果的な運動を実現できます。

石川県でサイクリングする特別なメリットとして、美しい自然環境の中での運動は精神的健康にも大きな効果をもたらします。七尾湾の穏やかな海を眺めながら、白山の雄大な自然を感じながら、または温泉地を巡りながらのサイクリングは、ストレス解消やメンタルヘルスの改善にも寄与します。「いしかわ里山里海サイクリングルート」の多様な景観は、運動による身体的効果と自然による癒し効果の相乗効果を生み出し、総合的な健康増進を実現できます。

注意すべき点として、自転車による事故リスクも考慮する必要があります。石川県では安全対策として矢羽根型路面標示の設置や専用自転車道の整備を進めており、サイクリストが安全に楽しめる環境づくりに力を入れています。特に能登半島地震の影響がある地域では、事前の道路状況確認が重要です。

石川県でのサイクリングは、科学的に証明された健康効果を得ながら、同時に豊かな自然や文化を体験できる、まさに理想的な健康増進活動と言えるでしょう。

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