【完全ガイド】函館・大沼公園周遊サイクリングコース|14kmの絶景ルートと見どころを徹底解説

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函館・大沼公園周遊サイクリングコースは、南北海道の七飯町に位置する大沼国定公園を舞台にした、自然の美しさを五感で楽しめる絶景サイクリングルートです。駒ケ岳を背景に、湖面がキラキラと輝く大沼・小沼を一周するこのコースは、北海道らしい雄大な景色と爽やかな風を感じながら走れることで人気を集めています。2012年にラムサール条約登録湿地に指定された貴重な自然環境の中で、季節ごとに異なる花々や野鳥たちとの出会いも楽しめるため、サイクリング初心者から上級者まで幅広く愛されています。函館駅から特急で約30分という抜群のアクセスの良さも魅力の一つで、函館観光と合わせて楽しむ観光客も多く訪れる、南北海道を代表するサイクルツーリズムスポットとなっています。

目次

函館・大沼公園周遊サイクリングコースの距離と所要時間はどのくらい?初心者でも楽しめる?

函館・大沼公園周遊サイクリングコースは、大沼湖畔一周道路を巡る約14kmのコースです。通常の所要時間は70分から90分とされていますが、これは休憩なしで走り続けた場合の目安時間です。実際には、途中にある数多くの絶景スポットや見どころに立ち寄ることを考慮すると、十分な余裕を持って半日程度の時間を確保することをおすすめします

実際にサイクリングを楽しんだ方の体験談では、午前10時にスタートして、途中で休憩や散策を楽しみながら午後2時半に終了したという例もあります。このように、景色を楽しみながらゆったりと走るなら4時間半程度を見込んでおくと良いでしょう。

コースの地形については、道のりは比較的平坦で初心者にも優しい設計になっています。ただし、緩やかな上り坂が続く区間もあるため、体力に自信がない方や楽に走りたい方には電動アシスト自転車の利用をおすすめします。多くのレンタサイクル店で電動アシスト自転車も用意されているので、事前に確認しておくと安心です。

大沼公園駅を起点に反時計回りで進むルートが一般的で、これが最も効率的に景色を楽しめるコースとなっています。サイクリングコースは車道と歩行者用道路が整備されている区間が多く、比較的安全に楽しめるように配慮されています。ただし、湖畔の一部では一般道を通行するため、交通ルールを守り、周囲の車両に十分注意を払いながら走行することが大切です。

また、公園広場からの散策路では自転車の利用が禁止されているエリアもあるため、案内板をよく確認して走行しましょう。初心者の方でも、基本的な自転車の運転ができれば十分に楽しめるコースですが、安全第一で無理のないペースで楽しむことが何より重要です。

大沼公園でレンタサイクルを借りるには?料金や営業時間、おすすめの店舗を教えて

大沼公園でのサイクリングは、春から秋にかけてのみ楽しめる季節限定のアクティビティです。レンタサイクルサービスを提供している主要な店舗をご紹介します。

主要なレンタサイクル店舗

ポロト館は2つの店舗を展開しており、どちらも営業時間は9:00~16:00です。大沼展望閣店(亀田郡七飯町字大沼町185-5)と大沼公園駅前店(亀田郡七飯町大沼町206)があり、アクセスの良さから多くの観光客に利用されています。

V-1(ブイワン)は亀田郡七飯町字大沼町213に位置し、営業時間は8:00~16:00と他店よりも早朝から営業しているため、早い時間からサイクリングを楽しみたい方には特におすすめです。

フレンドリーベア(亀田郡七飯町字大沼町215)は4月中旬から11月下旬まで営業しており、通常の1人乗り自転車の他、2人乗りやお子様用の自転車も取り揃えているため、家族連れには特に人気があります。

料金体系

基本的な料金は1時間500円、1日1,000円が標準的です。短時間の利用でも1日利用でもリーズナブルな価格設定となっています。

函館大沼プリンスホテルでもレンタサイクルサービスを提供しており、夏季限定で午前6時から日没まで営業しています。料金は1台1日乗り放題で1,210円、2時間まで825円となっており、シティサイクル、マウンテンバイク、お子様用の3種類から選択可能です。さらに、大沼公園駅より徒歩約5分の「ポロト館」での乗り捨ても可能なため、宿泊客には便利なサービスとなっています。

レンタサイクル利用のコツ

事前に営業時間や在庫状況を確認することをおすすめします。特に観光シーズンや週末は混雑する可能性があるため、早めの時間帯に訪れるか、事前に問い合わせをしておくと安心です。また、電動アシスト自転車を希望する場合は、事前に取り扱いがあるか確認しておきましょう。

函館・大沼公園周遊サイクリングコースの見どころは?駒ケ岳や季節の花々について知りたい

函館・大沼公園周遊サイクリングコースの最大の魅力は、南北海道のシンボル・駒ケ岳を様々な角度から眺められることです。駒ケ岳は1640年の大噴火によって山頂部分が崩れ落ち、現在の複数の急峻な頂となだらかな裾野を持つ特徴的な山容になりました。サイクリング中は、角度や季節によって表情を変える駒ケ岳の美しい姿を間近で楽しめます。

季節ごとの花々の見どころ

春(4月中旬~5月)には、ミズバショウが湖畔の数多くの群生地で見頃を迎えます。雪解け後の清々しい空気の中で咲く白い花は、春の訪れを告げる美しい光景です。同時期にはスイセンも開花し、湖畔を彩ります。5月にはミヤマエンレイソウやマイヅルソウ、エゾヤマツツジが咲き誇り、6月には美しい藤棚が見頃を迎えます。

夏(6月中旬~9月)は最も花々が豊富な季節です。6月中旬頃から黄色のコウホネが咲き始め、7月、8月にはコウホネとスイレンが湖面に美しく咲き誇ります。その様子はモネの絵画を彷彿とさせる幻想的な美しさです。また、7月から9月頃までハマナスの濃いピンク色の花が群生する姿も見られ、湖畔に鮮やかな彩りを添えます。

その他の見どころスポット

駒ヶ岳神社は、湖畔の木立の中にひっそりと佇む神社で、噴火の際に飛んできた巨大な岩「大岩」が鎮座しています。困難突破のパワースポットとして人気ですが、現在は安全のため岩の周囲は立ち入り禁止となっています。

東大沼キャンプ場はコースの中間点に位置し、晴れていれば駒ケ岳が間近に見える絶景が広がります。利用料金は無料で、サイクリングの休憩スポットとしても最適です。

月見橋・金波橋は大沼と小沼の間に架かる赤い橋で、大沼に浮かぶ島々の風景や駒ケ岳を一望できる絶好の撮影スポットです。日の出の美しいポイントとしても知られています。

日暮山展望台では、自転車を停めて約30分ほど歩くと、大沼公園全体を見渡せる壮大な景色が楽しめます。北緯42度の標では、アメリカのシカゴ、イタリアのローマ、スペインのバルセロナなど、同じ緯度上の主要都市までの距離が記されており、地理的な面白さも感じられます。

サイクリング中は、緑豊かな木々の間を縫い、キラキラ光る湖面を垣間見ながら走る爽快感と、鳥の声が心地よく響く自然の中で、まるで高原にいるかのような雰囲気を味わえる特別な体験ができます。

サイクリング後に楽しめるグルメスポットは?大沼公園周辺のおすすめカフェ・レストラン

サイクリングで心地よい疲れを感じた後は、大沼公園周辺の美味しいグルメで体を癒しましょう。地元の新鮮な食材を使った料理やスイーツが楽しめる魅力的なお店が数多くあります。

湖畔の絶景カフェレストラン

ターブル・ドゥ・リバージュは、駒ケ岳を望む湖畔に位置するカフェレストランで、地元の旬の食材をふんだんに使った料理やスイーツが楽しめます。特に「七飯りんごのアップルパイ」はお取り寄せスイーツとしても注目されており、サイクリング後の疲れた体に優しい甘さが染み渡ります。2025年6月1日からは「渡り蟹のトマトクリームパスタ」が新メニューとして提供開始されており、贅沢な味わいが楽しめます。5月から10月には湖上テラスで食事やティータイムを楽しめるテラスクルーズも運航しており、湖上からの景色と共に特別な時間を過ごせます。

牧場直営の新鮮グルメ

山川牧場ミルクプラントは、大沼国定公園のそばにある牧場直営店で、駒ケ岳を背景にした赤い屋根が目印です。濃厚な牛乳やソフトクリーム、ミルクシェイクが人気で、サイクリングで火照った体にひんやりとした乳製品が最高のご褒美となります。ローストビーフサンドも絶品で、週末には行列ができるほどの人気店です。

老舗の名物グルメ

沼の家は創業明治38年の老舗で、名物「大沼だんご」が購入できます。醤油と餡、醤油と胡麻の2種類が楽しめ、特に胡麻が好評です。サイクリング後の小腹満たしにぴったりの伝統的な味わいです。

森の中のこだわりスイーツ

三月の羊は、大沼湖畔の森の中に佇む、北海道産食材にこだわったお菓子とパンのお店です。羊をモチーフにした可愛らしいパッケージのお菓子やパンが人気で、ギャラリーを兼ねる喫茶スペースでゆっくりと過ごすことができます。自然に囲まれた静かな環境で、サイクリングの疲れを癒すのに最適です。

本格的な食事処

ランバーハウスでは、大沼牛の内もも肉を焼き石で自分好みに焼けるステーキが楽しめます。サイクリングでしっかりと運動した後には、良質なタンパク質を摂取できる贅沢な食事として人気です。

その他のバラエティ豊かなグルメ

ログハウス風の洋食店「Country kitchen WALD」、大沼牛ハンバーグやあんかけ焼きそばが美味しい「梓」、コーヒー専門店「シャルル・ド・ミル」、そば処「そば茶屋やま咲」、地ビールが楽しめる「ブロイハウス大沼」、猫好きにはたまらないカフェ「カフェ・ミーチョ」など、多様な飲食店があります。

サイクリング後は、美しい景色を眺めながら地元の美味しい食事を楽しむことで、心も体も満たされる特別な時間を過ごすことができます。

函館から大沼公園へのアクセス方法は?電車・車・バスでの行き方を詳しく教えて

函館から大沼公園へのアクセスは非常に便利で、複数の交通手段から選択できます。それぞれの特徴を理解して、旅行スタイルに最適な方法を選びましょう。

電車でのアクセス(最もおすすめ)

JR函館駅から大沼公園駅へは、特急スーパー北斗を利用すると約30分で到着します。大沼公園駅は観光地の最寄り駅で、特急も停車するため、大沼国定公園の玄関口として機能しています。特急は本数も多く、観光地へのアクセスとしては最も効率的な方法です。

時間に余裕がある場合は、各駅停車を利用すると約50分で到着します。料金は特急よりも安く、途中の風景をゆっくりと楽しみながら移動できるメリットがあります。

大沼公園駅の特徴として、ホームは上下兼用で1つしかなく、函館方面や札幌方面へ向かう列車はいずれも同じホームから出発します。改札は列車が到着する5分くらい前から行われるため、早めに駅で待機しておくことをおすすめします。

車でのアクセス

函館市内から車で約40分(28km)の距離にあり、函館新道と国道5号線経由でアクセスできます。マイカーやレンタカーでの移動は、荷物の心配がなく、周辺の観光スポットとの組み合わせも自由にできる利点があります。大沼公園周辺には複数の駐車場があり、サイクリング中も車を安全に駐車できます。

函館空港から車で約1時間のため、道外からの観光客にとっても便利なアクセス方法です。

バスでのアクセス

函館バスを利用して函館駅前から大沼公園まで約70分で移動できます。電車に比べると時間はかかりますが、料金面でのメリットがあります。

函館空港からは大沼交通シャトルバスが運行しており、大沼公園駅前まで約1時間20分で到着します。空港からの直接アクセスとしては便利な選択肢です。

遠方からのアクセス

札幌中心部からは、道央自動車道経由で車で約3時間30分かかります。札幌からの移動では、途中で休憩を取りながら北海道の雄大な景色を楽しむドライブとして楽しめます。

アクセス方法選択のポイント

電車利用は、時間の正確性と利便性が最大のメリットです。特に函館観光と組み合わせる場合は、移動時間が短く効率的です。

車利用は、自由度の高さと荷物の制約がない点が魅力です。複数の観光地を巡る予定がある場合や、家族連れでの移動には特におすすめです。

バス利用は、料金の安さが魅力ですが、時間に余裕を持った計画が必要です。

サイクリングを計画している場合、電車でのアクセスが最も便利で、到着後すぐにレンタサイクルを借りて行動を開始できます。函館観光と大沼公園サイクリングを組み合わせる場合、朝早く函館を出発して大沼公園でサイクリングを楽しみ、夕方に函館に戻って夜景を楽しむといった充実した一日を過ごすことができます。

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