ひょうご但馬サイクリングモデルルート完全ガイド|円山川河川敷の魅力とは

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ひょうご但馬のサイクリングモデルルート「コウノトリチャレンジライドルート」とは、城崎温泉を起点に円山川河川敷・神鍋高原・山陰海岸を一周する全長約115kmの公式サイクリングコースです。中でも円山川河川敷は、ラムサール条約に登録された湿地を平坦な堤防道路で走り抜けられる「ご褒美区間」として、全国のサイクリストから高く評価されています。本記事では、ひょうご但馬サイクリングモデルルートの全貌と、その核心部にあたる円山川河川敷の魅力、コース詳細、観光スポット、レンタサイクル、アクセス方法、年間の楽しみ方までを丁寧に解説します。但馬の海・山・川を自転車で巡る旅を計画している方にとって、必要な情報をひとつにまとめた完全ガイドとして活用していただける内容です。

目次

ひょうご但馬サイクリングモデルルートとは何か

ひょうごサイクリングモデルルートとは、兵庫県が県内各地の魅力を自転車で巡れるよう公式に設定・案内している推奨コース群のことです。日本最大級のサイクリングイベントとして知られる「アワイチ(淡路島一周)」をはじめ、距離や難易度の異なる多彩なコースが整備されています。

但馬地域の代表格として位置づけられているのが「コウノトリチャレンジライドルート」です。城崎温泉をスタートし、山陰海岸の絶景、標高400メートルの神鍋高原、そして円山川沿いの平坦な河川敷区間と、走り進めるごとに海・山・川と表情を大きく変える点が最大の魅力です。コース沿いには、交差点など分かりにくい箇所に案内標識が設置され、10km毎の距離標やサイクリスト受入拠点の案内標識も整備されています。初めて但馬を訪れるサイクリストでも、迷うことなく安心して走れる環境が整えられました。

コウノトリチャレンジライドルートの距離と難易度

コウノトリチャレンジライドルートは全長約115kmのフルコースです。竹野海岸のアップダウン区間や、最大標高差約400mの神鍋高原への登坂を含むため、中級〜上級者向けの本格コースとなっています。一方で初心者でも楽しめるよう、「城崎・竹野コース(約23km)」「出石シルクロードコース(約50km)」といった短縮バリエーションが用意されています。家族連れや体力に自信のない方は、まずは短縮コースから但馬サイクリングの世界を体験するとよいでしょう。

スタート・ゴール地点は城崎温泉の城崎ボートセンターです。主要経由地は、城崎温泉から竹野海岸、神鍋高原、豊岡市街、出石、円山川沿いを経て城崎温泉へと戻るルート構成となっています。国土交通省が全国から選定した「グッドサイクルジャパン モデルルート」の一つにも選ばれており、全国的にも認知度の高いサイクリングルートとして注目されています。

円山川とはどのような河川か

円山川とは、兵庫県朝来市生野町の円山(標高756m)に源を発し、豊岡市内を北に流れて日本海へ注ぐ、全長65kmの但馬地域最大の河川です。流域面積は1,300平方kmにおよび、上流の朝来市・養父市から、中流の豊岡市、そして河口付近の城崎温泉沖まで、川沿いには豊かな自然と歴史的な集落が点在しています。

円山川の最大の特徴は、汽水域(海水と淡水が混じる区域)が河口から16km以上も上流に広がる、非常に緩やかな流れの河川であることです。豊岡盆地を抜けた後、川の両岸に山がせり出した細長い谷を抜けて日本海に注ぐ景観は、まるでフィヨルドのような美しさだと評されています。河川敷には、かつての氾濫が作り出した湿地やヨシ原が残り、これが多様な生き物を育む環境となっています。

円山川河川敷がサイクリングに最適な理由

円山川河川敷がサイクリングに最適とされるのは、広く平坦な堤防道路が整備され、風景を楽しみながらゆったりと走れる環境が整っているからです。豊岡市内から城崎温泉方面にかけての区間は、「ご褒美区間」として知られ、コウノトリチャレンジライドルートの中でも、神鍋高原から下ってきた直後に走るこの区間は、山岳や海岸の険しい区間とは打って変わった広大で平坦な景観を堪能できる場所として人気です。

豊岡市全域では、円山川堤防を活用した周回コース(約4.5km)も整備されており、サイクリングだけでなくウォーキングやジョギングにも幅広く利用されています。堤防道路は幅が広く安全で、距離の案内標示が足元に設けられているため、自分のペース管理もしやすい点が嬉しい工夫です。

コウノトリと出会えるサイクリングロード

円山川河川敷の特別な魅力として欠かせないのが、国の特別天然記念物「コウノトリ」との出会いです。水田や湿地で餌を採るコウノトリの姿を間近で目撃できることもあり、サイクリング中のハイライトともいえます。大雨の翌日などに河川敷に水辺が出現すると、コウノトリが10羽近く集まることもあり、自転車を停めて見入ってしまう光景です。

河川敷には、コウノトリの餌場となる試験湿地や浅瀬が創出されており、自然観察のポイントとしても人気を集めています。オシドリやカモ類、シラサギなど多様な水鳥も生息しているため、バードウォッチングと組み合わせたサイクリングを楽しむ方も増えています。

ラムサール条約登録湿地としての価値

「円山川下流域・周辺水田」は、2012年(平成24年)にラムサール条約湿地として登録されました。これは国際的に重要な湿地を保全するための条約に基づく認定であり、世界的に高い価値が認められた証です。さらに2018年(平成30年)10月に開催されたラムサール条約第13回締約国会議(COP13)において、登録エリアが拡張されました。

このエリアが国際的に評価された主な理由は、コウノトリの野生復帰を支える湿地環境であること、河川敷のヨシ原・干潟・浅瀬など多様な湿地タイプが複合して存在すること、汽水域が広範囲に広がり多様な水生生物・鳥類の生息地となっていること、そして「コウノトリ育む農法」など人と自然が共生する農業文化が根付いていることが挙げられます。サイクリングで河川敷を走るという行為そのものが、世界が認めた生態系を体感する旅へと変わります。

コウノトリ野生復帰の歴史

かつてコウノトリは日本各地に生息していましたが、農薬の多用や生息環境の破壊により個体数が激減し、1971年(昭和46年)に日本野生のコウノトリは絶滅しました。豊岡市では但馬コウノトリ保存会が保護活動を続け、後に豊岡市と兵庫県が取り組みを引き継ぎ、「コウノトリの野生復帰」という壮大なプロジェクトが始動しました。

2005年(平成17年)からは野生への放鳥が開始され、現在では豊岡市を中心に100羽以上のコウノトリが野生下で生活しています。円山川の自然再生事業として、湿地の創出、ヨシ原の保全、水田魚道の設置などが進められており、コウノトリの生息を下支えしています。河川敷を自転車で走るという体験は、こうした再生の物語の中を旅することでもあります。

山陰海岸ジオパークと地球の歴史を巡る走り

コウノトリチャレンジライドルートのコースは、ユネスコ世界ジオパークに認定された「山陰海岸ジオパーク」のエリアをほぼ全域にわたって走り抜けます。山陰海岸ジオパークは、約2,500万年前の日本海形成に関わる多様な火成岩類や地層、海面変動や地殻変動によって形成されたリアス式海岸・砂丘・湿地など、多彩な地形・地質が見られる地域です。

竹野海岸付近では、断崖絶壁と奇岩が並ぶリアス式海岸を間近に見ながら走る区間があり、視覚的な迫力は格別です。城崎温泉の近くには「ハチゴロウの戸島湿地」があり、コウノトリの野生復帰を象徴する特別な場所として知られています。城崎大橋からは円山川の全貌を見渡すことができ、試走記録でも「新しい城崎大橋から円山川の眺めも最高」と絶賛されています。

コウノトリチャレンジライド2026年の開催情報

コウノトリチャレンジライドルートは、毎年秋に「山陰海岸ジオパーク コウノトリチャレンジライド in 但馬」として大規模な公式サイクリングイベントが開催されます。2026年の開催日は2026年9月6日(日)で、スタート・ゴール地点は城崎ボートセンター(兵庫県豊岡市城崎町)です。申込期間は2026年4月28日(火)から2026年8月16日(日)までと、本記事執筆基準日(2026年6月23日)の時点では申込受付の真っ最中となっています。

コース種別は、ロングライド105(約105km、所要目安7時間)と、グラベルライド70(約70km、舗装路を含むグラベルコース、所要目安6時間)の2種類が用意されています。タイムを競うレースではなく、交通ルールを守って走行するサイクリングイベントとして開催されるため、一般車両の交通規制は行われません。安全への意識を持って参加することが求められます。

このイベントはかつての「コウノトリチャレンジサイクリング」(全長120.7km、最大標高差409m)の流れを汲んでおり、山陰海岸ジオパーク内の名所を巡るコース設定が魅力です。日本海の荒波が打ち寄せる海岸線、神鍋高原の雄大な山並み、そして円山川の河川敷と、但馬の自然を凝縮して体感できるイベントとして人気を集めています。城崎温泉では参加者向けに商品券(1,500円分)や参加賞Tシャツが用意されるなど、地域を挙げたおもてなしが充実している点も特長です。

円山川河川敷周辺の主な観光スポット

城崎温泉

城崎温泉は、日本有数の外湯めぐりで有名な温泉地です。7つの外湯を持つ情緒豊かな温泉街は、サイクリングのスタート・ゴール地点であり、旅の疲れを癒やすのに最適な場所となっています。コウノトリが傷を癒やしていたことで発見されたという伝説が残る「鴻の湯」は、特に歴史的な意味を持つ温泉として知られています。

竹野海岸・竹野浜

竹野海岸は山陰海岸ジオパーク内に位置する美しい砂浜です。夏は海水浴客でにぎわいますが、シーズンオフはサイクリストが断崖と海の絶景を独り占めできる隠れた魅力スポットとなっています。

神鍋高原

神鍋高原は、城崎温泉から約30〜45分の山岳地帯にあります。標高400mの高原からの眺望は圧巻で、サイクリング上級者にとってのヒルクライムの達成感は格別です。「床瀬そば」など、神鍋名物のグルメも楽しめる場所として親しまれています。

出石

出石は「但馬の小京都」と称される城下町です。出石皿そばで有名で、サイクリングと組み合わせたそば打ち体験ツアーも人気を集めています。白い外壁の街並みと辰鼓楼の時計台が印象的な風情ある街で、円山川沿いから出石へと向かう「出石シルクロードコース(約50km)」は初〜中級者にも対応したルートとなっています。

兵庫県立コウノトリの郷公園

兵庫県立コウノトリの郷公園は、豊岡市祥雲寺に位置し、コウノトリの保護・増殖・研究の拠点となっている公園です。展示施設でコウノトリの生態や野生復帰の歴史を学ぶことができ、隣接する湿地ではコウノトリの飛来や採餌の様子を観察できる機会があります。

円山川公苑

円山川公苑は、但馬の大自然を満喫できる公苑施設です。レンタサイクルのサービスも提供されており、サイクリングマップも配布されています。釣りやアウトドア活動の拠点としても利用されているため、家族での日帰り訪問にもおすすめです。

ハチゴロウの戸島湿地

ハチゴロウの戸島湿地は、城崎温泉街から円山川を挟んで向かい側に位置する湿地です。コウノトリ野生復帰の歴史において特別な意味を持つ場所で、コウノトリの採餌や休息の様子が観察できます。

レンタサイクルとガイド付きサイクリングツアー

但馬エリアでは、自転車を持参しなくても現地でレンタサイクルを利用することができます。代表的なのが「山陰海岸サイクリングネットワーク(駅前レンタサイクル)」で、鳥取〜兵庫〜京都にまたがる山陰海岸沿いの主要駅にレンタサイクル所が設置されています。豊岡駅、城崎温泉駅、竹野駅、浜坂駅、岩美駅など9駅が対象です。遠方から鉄道を利用して来た場合、乗車券の提示でレンタサイクル料金の割引が受けられるお得なサービスもあります。

「城崎サイクリング」では、城崎温泉を拠点としたガイド付きサイクリングツアーが提供されています。料金は1,650円〜2,200円程度で、機種により異なります。城崎温泉の歴史や日本海・ジオパークの見どころ、絶景ポイントを地元ガイドが案内してくれるため、初めての但馬旅でも安心です。コースは平坦で、初心者でも安心して参加できる内容となっています。

豊岡市観光公式サイトが紹介する「円山川サイクリング&そば打ち体験」は、円山川沿いを自転車で走り、出石まで向かって本格的なそば打ち体験を楽しむというセットプランです。城下町出石の風情と但馬グルメを合わせて体験できる人気のコースとして紹介されています。さらに、JR江原駅下車後に全但バスでアクセスするツアーなど、自家用車がなくても参加できるガイド付きプランも複数のオペレーターから提供されています。

円山川河川敷へのアクセス方法

円山川河川敷へのアクセスは、電車・車・飛行機のいずれにも対応しています。

交通手段主なルート所要時間の目安
電車JR山陰本線・播但線などで豊岡駅または城崎温泉駅へ
車(大阪方面)中国自動車道・舞鶴若狭自動車道・北近畿豊岡自動車道→但馬空港IC→国道312号→城崎温泉約2時間30分
車(京都方面)京都縦貫自動車道→国道9号経由
飛行機大阪(伊丹)〜コウノトリ但馬空港最短約35分

電車を利用する場合は、JR山陰本線・播但線を経由して豊岡駅または城崎温泉駅を目指します。車では、大阪方面からは中国自動車道(舞鶴若狭自動車道)から北近畿豊岡自動車道に入り、但馬空港ICで国道312号に降りて城崎温泉まで約2時間30分です。京都方面からは京都縦貫自動車道から国道9号経由でアクセスできます。

飛行機を利用する場合は、コウノトリ但馬空港が豊岡市内にあり、大阪(伊丹)からは最短約35分で到着可能です。コース案内マップでも「但馬空港(大空の駅ジェットストリーム)」が100km地点の目印として示されており、遠方から訪れるサイクリストにも便利な拠点となっています。

サイクリングを安全に楽しむためのポイント

但馬エリアは夏は晴れが多く、サイクリングに最適なシーズンとなっています。秋(9〜11月)は紅葉も美しく、コウノトリチャレンジライドのイベントも開催される時期です。ただし、日本海側の気候のため、冬は積雪・強風が多く、サイクリングには不向きとなる点に注意が必要です。

コウノトリチャレンジライドは公道上で行われるイベントで、一般車両の交通規制は行われません。そのため、ヘルメット着用、一列走行、信号遵守など、交通ルールを厳守することが求められます。フルコース(115km)を走る場合、サイクルコンピューター等にルートデータを入力しておくことを主催者も推奨しており、スマートフォンのナビアプリとの併用も効果的です。

補給ポイントとしては、出石、城崎温泉、竹野などで食事や補給が可能ですが、神鍋高原区間は店舗が少ないため、事前に補給食・飲料を準備しておくことが大切です。コースのほとんどは舗装路のため、ロードバイクまたはグラベルバイクが適しています。レンタサイクルでクロスバイクを借りる場合は、距離と登坂区間を考慮して無理のないプランを立てることをおすすめします。

豊岡市の短縮サイクリングコース

フルコースの115kmは長いと感じる方や初心者には、豊岡市観光公式サイトが案内する短縮コースが心強い選択肢です。

「城崎・竹野コース(約23km)」は、城崎温泉から竹野海岸までの海岸線を走るショートコースです。日本海の景観を楽しみながらの比較的イージーなコースで、初心者や家族連れにも対応しています。

「出石シルクロードコース(約50km)」は、城崎温泉から豊岡市街を経由し、円山川沿いを走って出石へ向かうコースです。円山川河川敷の魅力と出石の城下町観光を組み合わせた中距離コースで、初〜中級者にも適しており、円山川サイクリング体験の王道ルートとも言える内容となっています。

「全長約115kmのフルコース」は、上記に神鍋高原・竹野海岸のアップダウン区間も加えた、但馬の醍醐味を味わい尽くす本格コースです。アワイチ(淡路島一周)やビワイチ(琵琶湖一周)に挑戦した経験があるレベルの方には十分楽しめる内容に仕上がっています。

周辺のグルメと宿泊情報

城崎温泉の宿

サイクリングの拠点として城崎温泉に宿泊するのが定番のスタイルです。多数の旅館・ホテルが点在しており、夕食には山陰の海の幸(松葉ガニ・ホタルイカなど)を味わえます。外湯めぐりで体をほぐした後、翌朝のサイクリングに備えることができる点も魅力です。

出石皿そば

出石皿そばは、小皿に盛られた白いそばを複数枚いただく出石名物のスタイルです。市内には多数のそば店が立ち並んでおり、サイクリングの休憩・昼食スポットとして最適です。

神鍋の床瀬そば

床瀬そばは、神鍋高原区間を走る際に立ち寄れる名店です。山の自然の中で食べるそばは格別で、サイクリストの間でも有名なグルメスポットとして親しまれています。

但馬牛

兵庫が誇るブランド和牛「但馬牛」は、神戸牛の素牛となる但馬の最高級牛肉です。豊岡市内のレストランや宿でいただくことができ、サイクリング後のご褒美ディナーにふさわしい味わいとなっています。

竹野のカニ・鮮魚

竹野・香住エリアは山陰の漁港を擁し、松葉ガニやホタルイカを使った新鮮な海の幸料理が楽しめます。シーズンによって旬の食材が変わるため、訪問時期に合わせて店を選ぶのも旅の楽しみのひとつです。

城崎温泉から玄武洞へ 〜 円山川沿いの小旅行コース

城崎温泉を起点に、円山川沿いをゆったりとサイクリングして玄武洞公園を訪ねる短距離ルートも人気です。距離は城崎温泉駅から約5km程度と短く、初心者や子ども連れのファミリーでも気軽に楽しめます。

玄武洞は約160万年前の火山活動によってマグマが流れ出し、冷えて固まった岩が六角形や五角形の柱状(柱状節理)に割れた地形で、採石によって生まれた洞窟です。江戸時代の地質学者・木村蒹葭堂が伝説の神獣「玄武」に似ていることから「玄武洞」と名付け、これが世界共通の地質学用語「玄武岩(Basalt)」の語源となりました。国の天然記念物にも指定されており、自然と地球の歴史が凝縮されたスポットです。

円山川を渡ったすぐ対岸に位置しており、川沿いの景観を楽しみながらアクセスできる点が魅力です。コースのほとんどは平坦で走りやすく、玄武洞公園前後に小さなピーク(坂)がある程度となっています。城崎温泉のSOZORO城崎温泉ツーリストインフォメーションや観光センターでレンタサイクルを借りてスタートするのが一般的なアクセス方法です。「城崎温泉で半日過ごす観光プラン」としても最適な内容となっています。

円山川のボート競技と水辺文化

円山川は穏やかで広い流れを持つ河川であることから、ボート競技の場としても全国的に知られています。インターハイ(全国高等学校総合体育大会)のボート競技が開催された実績があり、一流選手の合宿会場としても利用されています。

河川敷が広く整備されていること、流れが安定していて流速が穏やかなこと、周囲の自然環境が美しいことなどが評価されており、競技関係者からも高い評価を受けています。サイクリング中に、河川敷の漕艇場付近でボートを練習するアスリートの姿を目にすることもあり、川の静かな水面と競技者が生み出す波紋のコントラストが、円山川の風景に彩りを添えています。

年間を通じた円山川サイクリングの楽しみ方

春(4〜5月)

但馬の春は気候が安定しており、新緑が山を彩る爽やかなシーズンです。桜の時期(3月末〜4月中旬)には城崎温泉や出石城跡などで花見サイクリングが楽しめます。田植えが始まる4〜5月には、コウノトリが水田に降り立つ姿が見られる確率が高く、野生のコウノトリを観察する絶好のタイミングとなっています。

夏(6〜8月)

日本海の海水浴シーズンに重なり、竹野浜など美しい海岸に立ち寄れるのが夏の魅力です。ただし気温が高いため、熱中症対策として早朝スタートや十分な水分補給が必要です。7〜8月は竹野海岸付近でウミガメの産卵が見られることもあり、自然との出会いに恵まれるシーズンといえます。

秋(9〜11月)

秋は最もサイクリングに適したシーズンです。毎年9月に開催される「コウノトリチャレンジライド in 但馬」のシーズンでもあり、多くのサイクリストが訪れます。稲刈り後の水田に餌を求めるコウノトリの群れが見られることもあり、10〜11月には沿線の山々が紅葉し、円山川の水面に映る紅葉の景色は格別です。

冬(12〜2月)

冬は日本海側特有の冬型の気候で、積雪・強風・荒天が多くサイクリングには不向きです。ただし城崎温泉の冬のシーズン(松葉ガニ漁解禁は11月〜)は旅行客で賑わいます。冬を越したコウノトリが豊岡の市街地付近に現れることもあり、サイクリング以外の楽しみ方が広がる季節です。

サイクリングと組み合わせたい体験

豊岡市立コウノトリ文化館では、コウノトリの生態・野生復帰の歴史・但馬の環境問題などを分かりやすく学ぶことができます。サイクリングのルート途中に立ち寄ることができ、自然と文化の両面から但馬を深掘りできる施設です。

竹野川など但馬の清流では、カヌーや川遊びが楽しめます。サイクリングの後に水着に着替えて川に入るのも、夏の但馬旅行の醍醐味です。神鍋高原ではパラグライダー体験ができ、大空から円山川流域や豊岡盆地を一望することができます。サイクリングで神鍋高原まで上った達成感の後、空からの大パノラマを味わうという欲張りプランも可能です。

出石では、観光客向けのそば打ち体験教室が複数の施設で提供されています。円山川沿いを走って出石まで自転車で向かい、そば打ちを体験してから出石皿そばを食べるプランは、豊岡市観光公式サイトでもおすすめのモデルコースとして紹介されています。

ひょうご但馬サイクリングモデルルートのよくある疑問への回答

ひょうご但馬サイクリングモデルルートを検討する方からは、距離や難易度に関する質問が多く寄せられています。フルコースの全長は約115kmで、神鍋高原への登坂を含むため中〜上級者向けですが、短縮版の「城崎・竹野コース(約23km)」や「出石シルクロードコース(約50km)」を選べば初心者でも安心して楽しめる構成です。

レンタサイクルについては、城崎温泉駅・豊岡駅など主要駅にレンタサイクル所が設置されており、自転車を持参しなくても現地で借りることができます。鉄道乗車券の提示で割引が受けられるサービスがある点も覚えておきたいポイントです。

コウノトリに出会える確率について気になる方も多いでしょう。円山川下流域・周辺水田はラムサール条約登録湿地となっており、特に田植え時期(4〜5月)や稲刈り後の秋には、河川敷や水田で採餌するコウノトリの姿を見られる機会が増えます。大雨の翌日に河川敷に水辺が出現した際には、10羽近くが一度に集まることもある場所として知られています。

まとめ:但馬の自然を一本で味わうサイクリングの王道

ひょうご但馬のサイクリングモデルルート「コウノトリチャレンジライドルート」と、その核心部に位置する円山川河川敷は、日本のサイクリングツーリズムの中でも屈指の魅力を持つエリアです。コウノトリが舞う世界的に希少な湿地環境、ユネスコ世界ジオパークの雄大な地形、城崎温泉の情緒、出石の城下町文化、神鍋高原の清涼な山岳風景、これらすべてを一本のルートで体験できる点は、但馬ならではの大きな価値となっています。

特に円山川河川敷は、フラットで走りやすく、コウノトリを始めとする野鳥との出会いも期待できるなど、サイクリング中のハイライトのひとつです。ラムサール条約湿地として国際的な評価も受けた円山川の自然の中を自転車で走る体験は、単なる観光を超えた深い感動をもたらしてくれます。

年に一度のイベント「山陰海岸ジオパーク コウノトリチャレンジライド in 但馬」(2026年は9月6日(日)開催)への参加はもちろん、普段の個人サイクリングとしてもルートはしっかり整備されています。レンタサイクルや短縮コースも充実しているため、サイクリング初心者から上級者まで、幅広い方が但馬の大自然を自転車で楽しむことができます。次の旅の目的地として、ひょうご但馬・円山川河川敷のサイクリングをぜひ候補に加えてみてください。

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