奈良のファミリー公園前から橿原神宮まで走る17kmの自転車道ガイド

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奈良県のファミリー公園前駅から橿原神宮前駅までを結ぶ自転車道は、飛鳥川沿いを南へ進む片道約17kmのサイクリングコースです。飛鳥川はこの先で大和川に合流するため、大和川流域のサイクリングルートの一部として案内されることもあります。正式名称は奈良県道273号大和郡山田原本橿原自転車道線で、地元では大和中央自転車道という愛称で親しまれています。堤防沿いの専用道が中心で信号や交差点が少なく、方向転換もほとんどない一本道に近い構成なので、初めてロングライドに挑戦する人や、小さな子どもを連れたファミリー層にも走りやすいコースです。この記事では、アクセス方法や沿道の見どころ、季節ごとのおすすめ、持ち物や注意点まで、実際に奈良でサイクリングを楽しむ際に役立つ情報をまとめます。

目次

大和川へ注ぐ飛鳥川沿いを走る自転車道は17kmのほぼ一本道

大和中央自転車道は、奈良県磯城郡川西町にある奈良県浄化センター公園の南東付近を起点とし、大和郡山市、川西町、三宅町、田原本町を経て、橿原市の橿原神宮前駅前までを結ぶ総延長21.9kmの県道自転車道線です。今回紹介するファミリー公園前駅から橿原神宮前駅までの区間は、このうち南側のおよそ17kmにあたります。ルートは飛鳥川に沿って奈良盆地を南へ向かうため、川風を感じながら平坦な道をのんびり走れるのが最大の特徴です。標高差はほとんどなく、体力に自信のない人や普段運動をしていない人でも無理なく完走を目指せます。走行時間の目安は、休憩や観光を挟みながらゆっくり走る場合でおよそ2時間から3時間、寄り道せずに走り抜けるだけなら1時間半前後です。

ファミリー公園前駅と橿原神宮前駅は近鉄橿原線で結ばれ輪行に向く

スタート地点のファミリー公園前駅は近鉄橿原線の駅で、大阪や京都方面から近鉄電車を利用すればアクセスしやすい立地です。駅のすぐ近くには奈良県が運営する「まほろば健康パーク」があり、ファミリープールや野球場、テニスコートなどのスポーツ施設が整備されています。もともとは奈良県浄化センター公園として整備された施設が改称されたもので、大和中央自転車道の起点付近に位置しています。輪行で電車に自転車を積み込む場合は、ファミリー公園前駅で下車すればすぐにスタートできます。ゴール地点の橿原神宮前駅は近鉄橿原線・南大阪線・吉野線が乗り入れる主要駅で、橿原神宮の第一鳥居までは徒歩約5分です。走り終えたあとにそのまま輪行で帰ることも、観光してから帰ることもできる、利便性の高い組み合わせといえます。マイカーで訪れる場合は、まほろば健康パークや橿原神宮周辺のコインパーキング、橿原神宮の境内駐車場(普通車1日500円、約800台収容)を利用できます。

堤防道路中心のルートは信号が少なく道に迷いにくい

このコースの走りやすさは、飛鳥川の堤防道路や専用の自転車道を中心にルートが設定されている点に支えられています。信号や交差点でのストップが少なく、車の往来を気にせず自分のペースで走り続けられます。道幅も比較的広く、見通しの良い直線区間が多いため、対向のサイクリストや歩行者との接触リスクも低く抑えられます。方向転換が少なく一本道に近い構成なので、地図アプリを頻繁に確認しなくても迷いにくい点も、初心者には安心材料です。沿道には奈良盆地特有ののどかな田園風景が広がり、季節ごとに表情を変える田んぼや畑、飛鳥川沿いの緑を眺めながら走れます。

飛鳥川は明日香村から大和川まで24kmを流れる一級河川

コースの大半で並走する飛鳥川は、明日香村の栢森や、棚田で知られる稲渕地区あたりから北へ向かって流れ出し、橿原市などを貫いたのち、川西町付近で大和川に合流する全長24kmの一級河川です。上流の明日香村内では、万葉集にも詠まれた古代日本の歴史が刻まれたエリアを流れ、下流にあたる今回のコース周辺では、奈良盆地特有ののどかな田園風景の中をゆったり流れています。堤防道路が自転車道として整備されているため、川のせせらぎや季節の草花を間近に感じながら走れるのも、このコースの魅力のひとつです。

見どころ1 結崎面塚公園は能楽発祥の地で桜並木が春の休憩スポット

スタート地点のファミリー公園前駅から進んですぐの川西町エリアには、結崎面塚公園があります。この一帯は能楽発祥の地として知られており、公園内には桜並木が植えられているため、春先に走ると花のトンネルをくぐるように進めます。ウォーミングアップを兼ねて最初の休憩を取るのにちょうどよいスポットです。川西町は、結崎ネブカと呼ばれる伝統野菜のネギや、貝ボタンの生産が盛んな町としても知られており、貝ボタンの生産量は日本国内シェアの8割を占めるといわれています。地場産業に触れられるのも、地域に根ざしたサイクリングならではの楽しみです。

見どころ2 唐古・鍵遺跡史跡公園は弥生時代700年続いた42万平方メートルの集落跡

田原本町エリアで立ち寄りたいのが、国史跡に指定されている唐古・鍵遺跡の史跡公園です。唐古・鍵遺跡は幾重もの環濠に囲まれた弥生時代の集落跡で、弥生時代前期から後期までのおよそ700年間、途切れることなく集落として存在し続け、最盛期には甲子園球場10個分にあたる約42万平方メートルという広大な面積を誇っていたことが分かっています。公園のシンボルである復元楼閣は、遺跡から出土した土器に描かれた絵画をもとに復元された、渦巻き型の屋根飾りを持つ二層建物で、遠くからでもよく目立ちます。園内の遺構展示情報館では発掘調査で見つかった柱穴をもとに実寸大で再現した大型建物模型が展示されているほか、弥生時代の植生を再現した「弥生の林」エリアでは植物観察や生き物観察が、生活体験広場では勾玉づくりや土器づくり、火おこし体験なども行われており、家族連れで歴史や自然に触れながら休憩できるスポットです。園内には桜並木もあり、春には花見を楽しみながらのサイクリングもできます。田原本町エリアはグルメも充実しており、柿の葉で酢飯を包んだ奈良県の郷土料理「柿の葉寿司」の名店や、地元の食材を使った飲食店が点在しているため、休憩がてら奈良らしい味覚を楽しむのもおすすめです。このエリアを走る近鉄田原本線では、予約や追加料金なしに自転車をそのまま車内に持ち込める「サイクルトレイン」が通年で運行されており、体力や時間に応じて一部区間を電車で移動するプランも組み立てやすくなっています。

見どころ3 多坐弥志理都比古神社は729年以前の創立と伝わる式内社

スタートから11km前後の地点で、コースからやや東に外れると、田原本町多にある多坐弥志理都比古神社(おおにいますみしりつひこじんじゃ)があります。一般には多神社(おおじんじゃ)とも呼ばれ、延喜式神名帳において名神大社に列せられた式内社で、旧社格は県社です。社伝によれば創立は奈良時代の天平元年(729年)以前にさかのぼるとされ、初代・神武天皇の皇子である神八井耳命が、皇位を弟の第2代・綏靖天皇に譲ったのち、自ら神を祀ったのが起源とも伝えられています。第一社に神倭磐余彦尊(神武天皇)、第二社に神八井耳命、第三社に神沼河耳命(綏靖天皇)、第四社に姫御神(玉依姫命)を祀り、境内摂社の小杜神社には、多氏出身で古事記の編纂に携わった太安万侶も祀られています。日本の建国神話や古代史に触れられる歴史的なスポットで、少し寄り道が必要にはなりますが、休憩を兼ねて立ち寄る価値があります。境内は静かで落ち着いた雰囲気があり、長い距離を走ってきた体を休めるのにも向いています。

見どころ4 藤原宮跡は春に菜の花250万本、秋にコスモス240万本が見頃

コース沿いに位置する藤原宮跡は、日本で最初の本格的な都城であった藤原京の中心施設があった場所です。現在は広大な原っぱとなっており、東に天香具山、西に畝傍山、北に耳成山という大和三山を一望できるビュースポットになっています。季節によって花の風景が大きく変わるのもこの場所の魅力です。春、例年3月下旬から4月上旬にかけては、醍醐池の北側でおよそ250万本の菜の花と桜が競演し、黄色い絨毯のような景観を楽しめます。秋、例年10月上旬から10月下旬にかけては、大極殿跡の南側の秋ゾーンにおよそ2万4千平方メートルの敷地に240万本のコスモスが咲き誇り、大和三山を背景にした一面のコスモス畑が広がります。サイクリングの休憩ポイントとして、また写真撮影のスポットとしてもおすすめです。

大和三山を詠んだ持統天皇の歌が藤原宮の立地を伝える

藤原宮跡から望める大和三山は、香具山、畝傍山、耳成山という3つの独立した小丘陵から成り立っています。

山名標高
香具山152.4m
畝傍山199.2m
耳成山139.7m

香具山は多武峰から延びる支稜線が浸食によって切り離されて残った丘陵で、畝傍山と耳成山は沖積盆地の底に位置する円錐形の丘陵です。古来、この3つの山は有力氏族の祖神や、その土地に鎮まる神々が宿る場所として神聖視されており、日本書紀に記された天香具山社や、延喜式に記載のある畝火山口坐神社、耳成山口神社などが、それぞれの山の頂上や麓に祀られてきました。万葉集にも大和三山を詠んだ和歌が数多く残されており、「藤原宮の御井の歌」と呼ばれる長歌からは、694年に持統天皇が造営した藤原宮が、大和三山に囲まれた平地に位置していたことが分かります。持統天皇が詠んだとされる「春過ぎて夏来るらし白たへの衣ほしたり天の香具山」という一首も、この地を舞台にした歌のひとつです。サイクリングでこの地を訪れる際には、古代日本の歴史や万葉の世界に思いを馳せながら景色を眺めると、また違った趣を感じられるでしょう。

見どころ5 今井町は約500棟の伝統的建造物が残る寺内町

橿原神宮に近づくルート上、もしくはわずかな寄り道で立ち寄れるのが今井町です。今井町は、戦国時代の天文年間(1532年から1555年頃)に、一向宗本願寺の坊主であった今井兵部卿豊寿によって、称念寺を中心とする寺内町として建設されたのが始まりとされています。江戸時代には商業都市として栄え、現在も約760棟ある建物のうち約500棟が伝統的建造物として保存されており、全国でも最多クラスの規模です。平成5年には国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、国の重要文化財9件、県指定文化財3件、市指定文化財5件を有する町並みが今も残っています。町内には見学できる古民家や、古民家を改装したカフェ、レストランも点在しており、休憩がてらタイムスリップしたような散策を楽しめます。最寄り駅は近鉄橿原線八木西口駅(徒歩7分)や大和八木駅(徒歩13分)で、コースからは少し北寄りに位置していますが、時間に余裕があれば立ち寄りたいスポットです。旬の野菜を使った惣菜が味わえる「農家のオーベルジュ こもれび」、築150年以上の古民家をセルフリノベーションした「Hackberry」、フレッシュなフルーツを使ったアサイーボウルが人気の「cafeたまゆら」、白を基調とした洋風空間でくつろげる「うのまち珈琲店」など、個性豊かな飲食店が点在しています。長い距離を走ってきた体を休めながら、古い町並みの中でゆったりと食事を楽しめるのも今井町ならではです。

見どころ6 神武天皇陵は周囲100メートルの八角円形の御陵

橿原神宮の少し手前、畝傍山の北東のふもとには神武天皇陵があります。正式名称は「畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)」で、周囲およそ100メートル、高さ5.5メートルの八角円形の御陵です。日本神話における初代天皇とされる神武天皇が眠るとされるこの場所は静謐な空気に包まれており、参道の玉砂利を踏みしめながら歩くだけでも身が引き締まる感覚を味わえます。

ゴールの橿原神宮は境内が甲子園球場13個分で深田池が撮影スポット

コースのゴールとなる橿原神宮は、大和三山のひとつである畝傍山の麓に鎮座する神社で、御祭神として神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命をお祀りしています。開運招福、健康長寿のご利益があるとされ、地元奈良県民はもちろん、全国から参拝者が訪れます。境内は甲子園球場約13個分ともいわれるほど広大で、重厚な社殿や、飛鳥時代に築造されたと伝わる深田池周辺の遊歩道など、時間をかけて巡りたいスポットが数多くあります。境内の南側に広がる深田池は、大きな池の周りを散策路が取り囲んでおり、水鳥たちが羽を休める姿を眺められる人気の撮影スポットです。カワウやゴイサギの幼鳥をはじめ、季節ごとにさまざまな水鳥が飛来することでも知られており、長距離を走ったあとに池のほとりでひと休みしながら鳥たちを眺めるのも、この場所ならではの楽しみ方です。毎年、外拝殿前には干支が入れ替わる巨大な大絵馬が掲出され、高さ約4.5メートル、幅約5.4メートルという規模は一見の価値があります。旧柳本藩織田家の陣屋御殿を移築した建物は国の重要文化財に指定されており、修理期間中でも外観から歴史的な意匠を感じ取れます。最寄りの橿原神宮前駅からは第一鳥居まで徒歩約5分というアクセスの良さで、長距離を走り終えた達成感とともに参拝を楽しめます。境内駐車場は普通車1日500円で約800台分が用意されており(正月期間は臨時駐車場を含め約1,500台)、マイカー利用時も安心です。橿原神宮前駅から徒歩7分ほどの場所には奈良県立橿原公苑があり、その中に「ジョギング&サイクリングステーション」という施設が整備されています。奈良県全体、とりわけ吉野・明日香方面へのサイクリングの拠点として利用されているこの施設には、更衣室やシャワー室、工具の貸し出しを行うメンテナンスルームが備わっており、営業時間は6時30分から21時30分までです。長距離を走り終えたあとに汗を流したり、機材を整備したりできる貴重な拠点なので、ゴール後の身支度を整える場所として活用するのもおすすめです。施設の2階には和室の宿泊室や会議室も備えられており、翌日に飛鳥エリアへさらに足を延ばす予定のサイクリストにとっても心強い拠点になっています。

体力が残れば明日香村までレンタサイクルで延伸できる

17kmを走り終えてもまだ体力に余裕がある人や、翌日以降に改めて自転車観光を楽しみたい人には、橿原神宮前駅を拠点に明日香村エリアまで足を延ばすプランもおすすめです。明日香村には近鉄飛鳥駅、橿原神宮前駅、亀石前、石舞台前の4か所にレンタサイクルの営業所があり、営業所ごとに返却できるため、片道だけ自転車で走って別の場所で乗り捨てる使い方も可能です。

車種料金の目安
電動アシスト自転車1,500円
通常の自転車(平日)900円
通常の自転車(土日祝)1,000円

3時間から4時間ほどあれば、石舞台古墳、高松塚古墳、甘樫丘、飛鳥寺といった明日香村の主要な観光スポットを効率よく周遊できます。大和中央自転車道での歴史散策の続きとして、日本最古の本格的な寺院跡や古代豪族ゆかりの古墳群を巡る飛鳥時代の旅へ、そのまま足を延ばしてみるのもよいでしょう。

手ぶらで走るならファミリー公園前と橿原神宮前のレンタサイクルが便利

手ぶらでこのコースに挑戦したい場合は、レンタサイクルの利用を検討するとよいでしょう。ゴール地点となる近鉄橿原神宮前駅の構内東出口横には、飛鳥エリアめぐりの玄関口としてサイクル拠点が設けられており、飛鳥や橿原方面を自転車で巡る観光客の起点として利用されています。奈良交通が運営するレンタサイクルサービスなど、県内には複数のレンタサイクル事業者があり、ファミリー向けに電動アシスト自転車やチャイルドシート付き車両を用意している事業者もあります。台数や料金、貸出・返却場所は事業者によって異なるため、利用を予定している場合は各事業者の公式サイトで最新情報を確認したうえで予約しておくと安心です。輪行装備を持たない人や、現地で身軽に観光も楽しみたいファミリー層には、レンタサイクルとの組み合わせが向いています。

奈良県条例で自転車保険加入は義務、ヘルメットは努力義務

奈良県では「奈良県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が定められており、2020年4月から自転車損害賠償責任保険等への加入が義務化されています。万が一の事故に備え、個人賠償責任保険などに加入したうえでコースに臨みましょう。また、道路交通法の改正により2023年4月からは、年齢を問わずすべての自転車利用者に対してヘルメット着用が努力義務となっています。大和中央自転車道は車道と分離された区間が多く走りやすいコースですが、堤防道路から生活道路に合流する箇所や踏切、交差点付近では車や歩行者との接触に十分注意し、スピードを落として通行することが大切です。子ども連れの場合は、大人が先導・後方を固めるなど隊列を意識し、無理な追い越しをしないよう心がけましょう。

ベストシーズンは菜の花と桜の春、コスモスの秋

大和中央自転車道は一年を通じて走れますが、特におすすめなのは春と秋です。春、3月下旬から4月上旬にかけては、藤原宮跡の菜の花と桜が見頃を迎え、大和三山を背景にした華やかな景色を楽しめます。気温も走行に適した爽やかさで、長距離サイクリングには最適な季節です。秋、10月上旬から10月下旬にかけては、藤原宮跡が一面のコスモス畑に変わり、240万本ともいわれるコスモスと大和三山のコントラストは息をのむ美しさです。気温も落ち着き、汗をかきすぎずに走れる点も秋のサイクリングの魅力です。真夏は日差しが強く水分補給や熱中症対策が欠かせないため、早朝や夕方の涼しい時間帯を選ぶ、日陰の少ない区間ではこまめに休憩を取るといった工夫が必要です。冬は空気が澄んでいて遠くの山並みまで見渡せる反面、防寒対策をしっかり行う必要があります。

紫外線対策と水分補給がフラットなコースでも欠かせない準備

このコースは平坦で走りやすい反面、日陰の少ない河川敷や田園地帯を長時間走ることになるため、季節を問わず紫外線対策と水分補給は欠かせません。帽子やサングラス、日焼け止め、飲料水を多めに用意しておくと安心です。家族連れで参加する場合は、体力に個人差が出やすいため、こまめに休憩ポイントを設定し、無理のないペース配分を心がけましょう。藤原宮跡や今井町、神武天皇陵、橿原神宮など見どころが多いコースなので、観光を楽しみながら走ることを前提に、時間に余裕を持ったスケジュールを組むのがおすすめです。自転車の貸し出しを行っている施設もあるため、手ぶらで訪れたい場合は事前にレンタサイクルの有無を確認しておくとよいでしょう。パンク修理キットや携帯ポンプ、簡単な工具を携帯しておくと、万が一のトラブルにも対応しやすくなります。飛鳥川沿いの堤防道路は見通しが良い一方で、強風の日は横風を受けやすい区間もあるため、天候が悪い日は無理に走行せず、日程を調整することも大切です。

まほろば健康パークと藤原宮跡はファミリーの休憩に向く

起点付近にあるまほろば健康パークには、ファミリープールやミニ鉄道、遊具などが整備されており、サイクリング前後に子どもを遊ばせる時間を組み込めます。コース自体もアップダウンがほとんどないフラットな道が中心なので、小学生くらいの子どもでも十分に走破を目指せる距離感です。途中の藤原宮跡は広々とした原っぱになっており、走り疲れた体を休めながら大和三山を眺めたり、季節の花を鑑賞したりと、家族全員でゆったり過ごせるスポットです。今井町では古い町並みを歩きながら歴史に触れることができ、子どもの学びの機会にもなります。ゴール地点の橿原神宮は境内が広く、深田池周辺の遊歩道を散策するだけでも良い運動になり、参拝を通じて日本の建国にまつわる歴史を家族で学ぶきっかけにもなるでしょう。

大和中央自転車道の、ファミリー公園前駅から橿原神宮前駅までのおよそ17kmは、飛鳥川沿いの穏やかな風景を楽しみながら、奈良の歴史と文化に触れられるサイクリングルートです。信号や交差点が少なく道に迷いにくいフラットな道のりは、初心者やファミリー層にとって走りやすく、結崎面塚公園、唐古・鍵遺跡史跡公園、多坐弥志理都比古神社、藤原宮跡、今井町、神武天皇陵、橿原神宮といった見どころが点在しているため、単なる移動ではなく歴史散策を兼ねた一日を過ごせます。春は菜の花と桜、秋はコスモスと、季節ごとに違う表情を見せる藤原宮跡の景色を目当てに、季節を変えて何度も訪れたくなるコースです。電車でのアクセスも良好で、輪行を利用すれば気軽にスタート・ゴールできる点も大きな魅力です。奈良盆地ののどかな風景と歴史ロマンを同時に味わえる大和中央自転車道で、家族や友人とサイクリングの一日を計画してみるとよいでしょう。

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