相模川自転車道は、平塚市から厚木市まで相模川の河川敷沿いを走るサイクリングコースです。区間は厚木市関口から平塚市千石河岸までの約21キロメートルで、堤防上の道を走るため信号や交差点が少なく、自動車との接触をあまり心配せずに走行できます。上流の厚木・海老名エリアでは丹沢山地の稜線を望み、下流の平塚エリアでは相模湾の開けた景色に出会えるため、一本のコースで山と海、両方の表情を味わえるのが大きな魅力です。神奈川県道409号として県が管理しており、地元では「さがみグリーンライン自転車道」とも呼ばれています。この記事では、相模川自転車道の整備状況や見どころ、平塚と厚木、それぞれのエリア情報、休憩スポット、アクセス方法、おすすめのモデルコースまでをまとめました。

相模川自転車道は神奈川県道409号、厚木市関口から平塚市千石河岸まで21キロ
相模川自転車道は、神奈川県が管理する自転車歩行者専用道路です。国道129号が通る厚木市関口を起点とし、国道134号が通る平塚市千石河岸、相模川の河口付近までを結んでいます。全長はおよそ21キロメートルで、河川敷の堤防上を走るルートのため信号や交差点が少なく、初心者にも走りやすいコースといえます。
道幅は比較的広く整備されており、区間によっては自転車と歩行者の通行帯が中央線で分けられています。歩行者とすれ違う際も安心して走行できる作りです。路面はアスファルト舗装されている区間が多く、ロードバイクやクロスバイクだけでなく、ママチャリや電動アシスト自転車でも快適に走ることができます。地元では「さがみグリーンライン自転車道」あるいは「相模川サイクリングコース」とも呼ばれ、休日には多くのサイクリストやウォーキング愛好者、ジョギングを楽しむ人でにぎわいます。
整備済み区間は6.6キロ、海老名市河原口から寒川町倉見まで先行整備中
相模川自転車道は、厚木市関口から平塚市千石河岸までの21キロメートルが構想上の全体像ですが、実際には全区間が連続してつながっているわけではありません。神奈川県は、厚木市関口から座架依橋を東に渡り、海老名や寒川のエリアを経て湘南銀河大橋まで南下し、そこから平塚側へ渡って河口付近に至るというルートを描いていますが、整備は区間ごとに順次進められている段階です。
海老名市河原口から寒川町一之宮までの約10キロメートルは「先行整備区間」として位置づけられており、2026年3月時点で、このうち約6.6キロメートルがすでに供用されています。整備区間は倉見駅近くまで到達しており、倉見スポーツ公園の脇にも新しい案内標識が設置されるなど、延伸は着実に進んでいる様子がうかがえます。場所によっては未整備区間で迂回や一般道への接続が必要になることもあるため、初めて走る場合は事前に神奈川県のホームページなどで最新の整備状況を確認しておくと安心です。
相模川周遊コースは相模原発着で16.7キロ、所要時間は1時間40分
相模川沿いには、相模川自転車道とは別に「相模川周遊コース」と呼ばれるルートも存在します。相模原市の相模川清流の里を起点として、南の高田橋から北の新小倉橋までの土手道をぐるっと一周するコースで、全長は16.7キロメートル、所要時間はおよそ1時間40分です。相模川自転車道と組み合わせれば、走る距離や時間に応じてコースを選べます。手頃な距離で相模川沿いのサイクリングを楽しみたい場合は、こちらのコースから走り始めてみるのもよいでしょう。
厚木・海老名では丹沢山地、平塚に近づくと相模湾の景色が広がる
相模川自転車道の魅力は、走りながら楽しめる景色の変化にもあります。上流にあたる厚木・海老名エリアでは、丹沢山地の稜線を間近に望みながら走ることができ、天候の良い日には山々の緑と相模川の川面が織りなす景観を味わえます。
南下して平塚エリアに近づくにつれて視界が開け、相模湾方面の景色が広がってきます。一本の道でありながら、上流の山岳景観から下流の海辺の景観まで、走る場所によって表情が変わるのが相模川自転車道ならではです。季節や時間帯でも光の当たり方が変わるため、写真撮影を楽しむサイクリストにも人気があります。
湘南平は富士山と箱根、相模湾を360度で一望できる高台
平塚市内にある「湘南平」は、富士山や箱根、相模湾を360度のパノラマで一望できる高台です。天候に恵まれれば、雪をかぶった富士山と海を同時に眺めることができます。相模川自転車道を走ったあと、少し足を延ばして立ち寄る価値のあるスポットです。
座間のひまわり畑は8月に55万本、平塚のコスモス畑は9月に30万本
相模川自転車道沿いでは、春の桜だけでなく、夏や秋にも花の名所を楽しむことができます。夏には、座間市の相模川河川敷に広がる「座間ひまわり畑」が見頃を迎えます。首都圏最大級のひまわり畑として知られ、約55万本ものひまわりが一面に咲き誇る光景は見応えがあります。例年8月上旬から中旬にかけてが見頃で、お盆の時期には「座間市ひまわりまつり」も開催されます。相模川自転車道の途中で座間エリアを通る際には、立ち寄りたいスポットです。
秋には、平塚市の馬入ふれあい公園に隣接する「イシックス馬入のお花畑」で、コスモスが見頃を迎えます。9月頃には約30万本のコスモスが河川敷一面に咲き誇り、相模湾からの潮風にゆれる様子は、サイクリングの疲れをやわらげてくれる景色です。同じコースでも訪れる時期を変えれば、何度でも新鮮な気持ちでサイクリングを楽しめます。
平塚エリアの起点、馬入ふれあい公園の無料駐車場は7時30分から21時15分
相模川自転車道の南側の起点となるのが平塚市です。平塚は相模川が相模湾に注ぐ河口付近に位置し、湘南の海と川、両方の景色を楽しめるロケーションが魅力です。
まず外せないのが「馬入ふれあい公園」です。平塚市の相模川沿いに広がるこの公園は、サッカー場やひらつかアリーナなど充実したスポーツ施設を備えつつ、家族連れが楽しめる広場や遊具、お花畑も隣接する、整備の行き届いた公園として知られています。園内にはHELLO CYCLINGのシェアサイクルポートも設置されており、サイクリストが休憩や自転車の乗り継ぎに利用しやすい環境が整っています。駐車場は無料で、利用時間は7時30分から21時15分まで、園内には4か所の駐車場が用意されているため、車でアクセスして相模川自転車道を走り始めるベースとしても便利です。
馬入橋のたもとに残る東海道の渡し場跡
「馬入橋」周辺も注目したいスポットです。国道1号線が相模川を渡る馬入橋の手前には「馬入の渡し跡」の標識が建てられており、歌川広重が描いた東海道五十三次・平塚宿の浮世絵「馬入川渡船」を紹介する解説も添えられています。江戸時代、東海道を旅する人々はこの相模川を渡し船で越えていたそうです。サイクリングの途中でひと息つきながら、往時の旅の様子に思いを馳せることができます。
平塚の桜スポットは湘南平から金目川土手まで5か所
平塚は桜の名所としても知られ、相模川自転車道沿いや周辺エリアには花見スポットが点在しています。
| スポット名 | 特徴 |
|---|---|
| 湘南平 | 富士山や箱根、相模湾を一望できる高台 |
| 渋田川 | 並木道のライトアップと川面に浮かぶ花筏が美しい |
| 真土大塚山公園 | 桜とともに古墳時代の歴史を感じられる |
| 平塚市総合公園 | 家族連れでのんびり花見が楽しめる |
| 金目川土手 | 桜の向こうに富士山が望める |
特に金目川流域は見逃せません。渋田川などと合流して花水川となる山下付近から、国道1号にかかる花水橋までの川の両岸には桜並木が続いており、古木が多いことでも知られています。川沿いのサイクリング道路を覆うように桜が咲き誇るため、春先には「桜のトンネル」と呼ばれる幻想的な景観が広がります。相模川自転車道とあわせて足を延ばせば、桜シーズンならではのサイクリングルートが完成します。
平塚駅西口のレンタサイクルは9時から18時、HELLO CYCLINGは市内23か所に
平塚駅からのアクセスも良好です。JR平塚駅西口にある「平塚レンタサイクル」では、車を停めるスペースがないサイクリングスポットに向かう際にも便利なレンタサイクルサービスを提供しています。駅西口第3駐輪場の1階東側にあり、営業時間は9時から18時までです。輪行せずに手ぶらで平塚まで来てサイクリングを楽しみたい方にもおすすめです。加えて、平塚市内には23箇所ものHELLO CYCLINGのシェアサイクルポートが設置されており、片道利用や乗り捨てを含めた柔軟なサイクリングプランを組み立てやすい環境が整っています。
厚木エリアの起点は関口、本厚木駅から徒歩6分の河原口まで整備済み区間4.9キロ
相模川自転車道のもう一方の起点となるのが厚木市です。厚木エリアは丹沢山地を望む雄大な景観と都市機能が調和したエリアで、本厚木駅を中心に飲食店やショップも充実しているため、サイクリングの前後に立ち寄りやすいのも魅力です。
起点となる厚木市関口周辺は河原口エリアとも近接しており、この付近から海老名市河原口・寒川町倉見にかけての区間が、現在利用可能な整備済み区間として案内されています。この区間はおよそ4.9キロメートルにわたって舗装が行き届いており、自然を感じながらサイクリングやウォーキング、ジョギングを楽しむ人の姿が見られます。
アクセス面では、河原口の起点は本厚木駅から徒歩6分程度、区間の終点にあたる寒川町倉見からは倉見駅まで徒歩8分程度とされており、電車でのアクセスも比較的容易です。輪行袋を使って電車で自転車を運び、本厚木駅から相模川自転車道に乗り入れるというプランも人気があります。
座架依橋の水と緑と風の広場と相模川自然の村公園が休憩拠点に
厚木・海老名エリアの河川敷には、休憩に適したスポットも点在しています。座間市とのエリア境にある座架依橋付近の「水と緑と風の広場」は、相模川河川敷に広がる広場で、近隣のスポーツ広場にトイレ施設が設置されているため、サイクリングの休憩ポイントとして活用されています。
相模原市寄りに足を延ばせば「相模川自然の村公園」もあります。この公園はトイレや駐車場を備えた風致公園で、古民家園やパノラマ散策路など、歴史と自然を感じられる施設が充実しています。相模川周辺の名所巡りルートに組み込まれることも多く、相模川自転車道から少し寄り道して立ち寄る価値のあるスポットです。
厚木エリアから相模原方面にかけての相模川河川敷には、無料でキャンプやバーベキューを楽しめる場所も点在しており、サイクリングとあわせてアウトドアを満喫することもできます。ただし、河川敷は増水時に立ち入りが制限されることもあるため、天候や河川の状況には注意が必要です。
コース内のトイレは馬入ふれあい公園と水と緑と風の広場に集中
長距離を走るサイクリングでは、休憩ポイントやトイレの位置を事前に把握しておくことが快適な走行のポイントになります。
平塚エリアでは、起点付近の馬入ふれあい公園にトイレと自動販売機、休憩用のベンチが整っており、走り始め・走り終わりの拠点として最適です。園内は広々としているため、サイクリング前のウォーミングアップや、走行後のクールダウンにも適しています。
中間エリアにあたる海老名や座間、寒川周辺では、水と緑と風の広場周辺のスポーツ広場にトイレが設置されているほか、河川敷の各所に点在する公園にも簡易的な休憩スペースが見られます。区間によってはトイレが少ない場所もあるため、走行前に立ち寄っておく、あるいは携帯用の水分や軽食を準備しておくと安心です。
厚木エリアの起点付近は本厚木駅や河原口周辺に商業施設が多く、コンビニエンスストアや飲食店も充実しているため、走行前後の買い出しや食事に困ることはあまりありません。相模川自然の村公園にもトイレと駐車場が完備されているため、厚木寄りのエリアで長めの休憩を取りたい場合の拠点としても活用できます。
電車は平塚駅と本厚木駅、車は馬入ふれあい公園の無料駐車場が起点に便利
相模川自転車道は、電車・車どちらでもアクセスしやすいのが特徴です。
電車を利用する場合、南側の起点である平塚方面へはJR東海道本線の平塚駅が最寄りとなります。平塚駅からは馬入ふれあい公園まで徒歩や自転車で移動できる距離にあり、輪行袋を利用すれば電車に自転車を積んでそのままサイクリングをスタートできます。北側の起点である厚木方面へは小田急小田原線の本厚木駅が便利で、河原口の起点までは徒歩6分程度とアクセスは良好です。中間地点にあたる寒川町の倉見駅もJR相模線の駅として利用でき、コースの途中から乗り降りするプランも組み立てやすくなっています。
車でアクセスする場合は、平塚市の馬入ふれあい公園に無料駐車場が整備されているため、こちらを起点にするのがおすすめです。利用時間は7時30分から21時15分、園内4か所に駐車場があります。周辺にはakippaなどの予約制駐車場も複数あり、混雑が予想される休日には事前予約をしておくとスムーズです。厚木エリアでは相模川自然の村公園に駐車場が完備されているほか、本厚木駅周辺のコインパーキングを利用する方法もあります。
自転車を持っていない、あるいは輪行が面倒という方には、レンタサイクルやシェアサイクルの利用がおすすめです。平塚駅西口の「平塚レンタサイクル」では、車の駐車スペースがないスポットへ向かう際にも便利な自転車の貸し出しを行っています。平塚市内には23箇所ものHELLO CYCLINGのシェアサイクルポートが設置されており、馬入ふれあい公園にもポートがあるため、シェアサイクルアプリを使えば手軽に自転車を借りてそのままサイクリングを楽しめます。
初心者は馬入ふれあい公園発着の往復、上級者は厚木から平塚まで21キロのロングライドへ
初めて相模川自転車道を走る方には、まず平塚の馬入ふれあい公園を起点・終点とする往復ルートがおすすめです。海老名方面まで北上し、桜並木や河川敷の自然を楽しみながら折り返せば、無理のない距離感でコースの魅力を味わえます。整備済み区間である海老名市河原口から寒川町倉見までの約4.9キロメートルを組み込めば、舗装状態の良い快適な区間を中心に走ることができます。
体力に自信のある方や、より長い距離を走りたい方には、厚木市関口を起点に平塚市千石河岸まで南下する全長約21キロメートルのロングライドがおすすめです。丹沢山地を背にスタートし、河川敷特有の開放的な景観を楽しみながら南下し、最終的には相模湾を望む平塚の海辺まで走り抜けるルートは、達成感のあるサイクリング体験になるでしょう。走行後は平塚駅周辺で食事や休憩を取り、輪行や電車で帰路につくプランを組むとスムーズです。
もう少し変化のあるコースを楽しみたい方には、相模原市の相模川清流の里を起点とする「相模川周遊コース」を走るのもおすすめです。南の高田橋から北の新小倉橋まで、土手道をぐるっと一周するこのコースは、相模川自転車道とは異なる区間を楽しめるため、走り慣れたサイクリストが新たなルートを開拓したいときの選択肢としても魅力的です。
桜シーズンは金目川・花水川の並木道を組み込むルートが人気
桜のシーズンには、平塚市内の金目川・花水川沿いの桜並木を組み込んだルートも人気です。馬入ふれあい公園から相模川自転車道を経由し、金目川沿いの桜並木まで足を延ばせば、川沿いの二つの異なる景観を一度に楽しめます。開花時期は例年3月下旬から4月上旬が目安ですが、その年の気候によって前後するため、訪れる際は最新の開花情報を確認しておくとよいでしょう。
走行時はすれ違いの減速とベルでの声掛け、増水後は通行止めに注意
相模川自転車道は自転車歩行者専用道路であるため、歩行者やジョギングをしている人、犬の散歩をしている人など、さまざまな利用者と道を共有することになります。スピードを出しすぎず、すれ違う際は十分な距離を保つこと、後方から歩行者を追い越す際はベルや声掛けで存在を知らせることなど、基本的なマナーを守って走行することが大切です。
河川敷という立地上、大雨や台風の後には路面が冠水したり、一時的に通行止めになる区間が発生することがあります。増水時は河川敷全体への立ち入りが制限される場合もあるため、悪天候が続いた後にサイクリングへ出かける際は、事前に神奈川県や各市町村のホームページで最新の通行状況を確認しておくと安心です。
前述の通り、相模川自転車道は全区間が連続して整備されているわけではなく、整備状況は年々更新されています。整備が進んでいない区間では堤防道路や一般道への迂回が必要になることもあるため、初めて走破に挑戦する場合は、事前にコースマップやサイクリングマップ(湘南ひらつかサイクリングマップなど)を確認し、迂回ルートも把握したうえで出発することをおすすめします。
日差しの強い季節には熱中症対策として水分補給をこまめに行い、冬場は防寒対策をしっかりと行うなど、季節に応じた装備の準備も忘れずに行いましょう。河川敷は開けた地形のため、風が強い日には向かい風で体力を消耗しやすい点にも留意しておきたいところです。
馬入橋南側は砂利道、細いタイヤは押し歩きか一般道への迂回を
相模川自転車道の南端にあたる平塚市内のコースは、相模川河口の千石河岸から湘南銀河大橋にかけての区間が中心です。ただし、実際に走ってみると、馬入橋のすぐ南側は堤防上の舗装路が途切れており、河川敷が砂利道になっている区間があるという情報もあります。ロードバイクなど細いタイヤの自転車で走行する場合は、この河口付近の路面状況を事前に把握しておき、無理をせず押し歩きに切り替える、あるいは並行する一般道に迂回するなどの判断が必要になることがあります。マウンテンバイクやグラベルロード、太めのタイヤを装着したクロスバイクであれば、こうした砂利区間も比較的走りやすいため、河口までしっかり走破したい場合は自転車選びの参考にするとよいでしょう。
このように、相模川自転車道は区間によって舗装状況や道幅にばらつきがあります。通しで快適に走れる区間と、多少の走破テクニックが求められる区間が混在している点も、あらかじめ理解したうえでルートを計画したいところです。
湘南ひらつかサイクリングマップには25キロ超のロングコースも5本掲載
平塚市観光協会などが発行している「湘南ひらつかサイクリングマップ」には、相模川自転車道と接続、あるいは周辺エリアを巡る複数のモデルコースが掲載されています。相模川沿いのサイクリングと組み合わせることで、平塚の魅力をより幅広く楽しめます。
| コース名 | 出発地 | 距離 |
|---|---|---|
| 潮風とうるおいロード | 湘南潮来 | 25.1キロメートル |
| 近未来へのこもれびロード | 中原上宿遺跡歩道 | 27.3キロメートル |
| 緑と文化の湘南丘陵の道 | 金目観堂 | 17.7キロメートル |
| 金目川サイクリングコース | 花水川橋 | 13.3キロメートル |
| 盛り沢山コース | 平塚市内周遊 | 約14キロメートル |
「潮風とうるおいロード」は、相模湾の潮風を感じながら海沿いと川沿いの景観を行き来できるルートです。「近未来へのこもれびロード」は、平塚市内の歴史スポットや緑豊かな並木道を巡ることができる比較的長めのコースです。「緑と文化の湘南丘陵の道」は、丘陵地帯特有のアップダウンを楽しみながら平塚の文化的なスポットを訪れることができます。「金目川サイクリングコース」は前述の桜並木でも紹介した金目川・花水川沿いを走るルートで、桜の季節はもちろん、新緑や紅葉の季節にもそれぞれ異なる表情を楽しめます。さらに、平塚の魅力が詰まったスポット巡りとして「盛り沢山コース」も紹介されており、初めて平塚を訪れるサイクリストが効率よく名所を巡りたい場合におすすめのルートです。
これらのコースはいずれも相模川自転車道の南側エリアと接続、あるいは近接しているため、その日の体力や時間に応じて、相模川自転車道の往復に加えてこれらのコースの一部を組み合わせれば、オリジナルのサイクリングプランを作ることができます。詳細な地図は平塚市や平塚市観光協会のホームページからPDF形式でダウンロードできるようになっているため、出発前にスマートフォンやタブレットに保存しておくと現地で確認しやすく便利です。
相模川ドラゴンライドと湘南平塚相模川周遊イベントが定例開催
相模川自転車道および周辺エリアでは、定期的にサイクリングイベントも開催されています。
「相模川ドラゴンライド」は、平塚競輪場広場をスタート・ゴール地点とし、「河口から源流まで」をテーマに相模川を中心とした歴史や文化、自然を体感できるサイクリングイベントです。相模川の下流域から上流域まで、川の表情の変化を一日で体感できる貴重な機会として、多くのサイクリストが参加しています。
「湘南平塚相模川周遊イベント」は、湘南・鵠沼海岸エリアを出発し、境川サイクリングロードや相模川沿いを中心に走行する、距離72.0キロメートル、累積標高160メートルほどのポタリングイベントです。海沿いと川沿いを組み合わせたロングライドを楽しみたい方にとって、参加を検討する価値のあるイベントといえます。
こうしたイベントに参加すれば、普段一人では走らないような長い距離やコースに挑戦しやすくなるだけでなく、同じようにサイクリングを楽しむ仲間と交流できる機会にもなります。イベントの開催時期や参加方法は年によって変わることがあるため、参加を検討する場合は主催者の公式情報を確認しておくと安心です。
パンク修理キットとヘルメットは必須、初心者は時速15〜20キロが目安
相模川自転車道を快適に楽しむためには、事前の持ち物と服装の準備も大切なポイントです。
まず必須といえるのが、パンク修理用の工具セットです。河川敷は都市部に比べてサイクルショップが少ないため、走行中にパンクしてしまった場合に備えて、携帯用の工具とスペアチューブ、空気入れを持参しておくと安心です。あわせて、フロントライトとリアライト(テールライト)も装着しておきましょう。夕方以降に走行する場合や、橋の下など一時的に薄暗くなる区間でも、自分の存在を周囲に知らせることができます。
服装については、最初は動きやすい普段着でも問題ありませんが、長距離を走るようになるにつれて、通気性や吸汗性に優れたサイクリング専用ウェアを取り入れると快適さが大きく変わります。安全面では、スニーカーなど脱げにくい靴を履くこと、スカートなど裾の広い衣服はチェーンに巻き込まれる可能性があるため避けることが推奨されています。ヘルメットの着用も、万が一の転倒に備える意味で強くすすめられます。日差しの強い日にはサングラスやグローブも役立ちます。
走行時の心構えとしては、特に初心者のうちは平地で時速15〜20キロメートル程度を目安に、無理のないペースを保つことが大切です。長距離を走る際は30分ごとを目安に水分補給を行い、脱水症状を防ぎましょう。河川敷から一般道に接続する交差点や、人通りの多い橋のたもとなどでは、必ず一時停止して周囲の安全を確認してから進むようにしてください。こうした基本的な準備と心構えを押さえておけば、相模川自転車道のサイクリングはより安全に、そして快適に楽しめるはずです。
相模川自転車道は季節で表情を変える河川敷沿い21キロのコース
相模川自転車道は、平塚から厚木まで相模川の河川敷を走り抜ける、神奈川県内でも人気の高いサイクリングコースです。全長約21キロメートルという距離は、初心者からベテランまで幅広い層が楽しめるちょうどよいボリュームであり、河口付近の湘南の海辺から丹沢山地を望む上流域まで、変化に富んだ景観を一度に味わえるのが最大の魅力です。
平塚エリアでは馬入ふれあい公園や馬入橋周辺の歴史スポット、桜の名所を、厚木エリアでは丹沢を望む開放的な河川敷や相模川自然の村公園を、それぞれ楽しみながら走ることができます。レンタサイクルやシェアサイクル、電車でのアクセスも整っているため、手ぶらで訪れてサイクリングを楽しむことも十分可能です。
一部区間は整備途上であるため、走行前には最新の情報を確認しつつ、安全運転とマナーを心がけて相模川自転車道ならではの開放的なサイクリング体験を楽しんでみましょう。季節ごとに異なる表情を見せる相模川沿いの風景は、何度訪れても新しい発見のあるコースです。








