宮島サイクリングコース完全ガイド!裏道絶景スポットと注意点を徹底解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

世界遺産として知られる広島県の宮島は、厳島神社の大鳥居や豊かな自然景観で有名な観光地です。しかし、多くの観光客が訪れる表参道や厳島神社周辺だけでなく、島の裏側には知られざる魅力が隠されています。

近年、この隠れた魅力を探検する手段として注目を集めているのが、宮島でのサイクリングです。フェリーで自転車を持ち込み、島を周回することで、観光客があまり訪れない静かな浜辺や、鹿たちが群れをなす自然豊かなエリア、さらには絶景ポイントなど、新しい宮島の表情を発見することができます。

ただし、宮島のサイクリングコースは一般的な観光用の自転車散策とは一線を画す面があります。なだらかな海岸線だけでなく、予想以上の急勾配や山道もあり、サイクリストにとっては挑戦しがいのあるコースとなっています。島内には「宮島七浦巡り」と呼ばれる7つの末社を巡るルートもあり、サイクリングと参拝を組み合わせた独自の観光体験を楽しむこともできます。

目次

宮島は自転車で一周できるの?初心者でも楽しめる?

宮島でのサイクリングについて、多くの方が抱く疑問にお答えします。結論から申し上げますと、宮島は完全な一周走行はできません。これは島の地形や施設配置の特性によるものです。しかし、そのことが逆に独特の魅力を生み出しているとも言えます。

まず、宮島でのサイクリングコースは大きく分けて二つのエリアに分かれています。フェリー乗り場から右手に向かえば、多くの観光客で賑わう厳島神社方面。一方、左手に進むと、静かな裏参道から包ヶ浦自然公園方面へと続くコースとなります。特に後者のコースは、観光客が比較的少なく、豊かな自然を楽しめる穴場スポットとなっています。

包ヶ浦自然公園方面へのコースは、当初は海岸線に沿った緩やかな道が続きます。長浜神社宮島小・中学校などの地域の生活スポットを通過しながら、瀬戸内海の美しい景観を楽しむことができます。しかし、包ヶ浦キャンプ場を過ぎたあたりから、コースの様相が大きく変化します。平均斜度10-15%の急勾配が現れ始め、予想以上にハードなコースとなっていきます。

特筆すべきは、このコースならではの自然との触れ合いです。道中では野生の鹿たちと頻繁に出会うことができます。彼らは人慣れしており、写真撮影のチャンスも多く得られますが、あくまでも野生動物であることを忘れずに、適切な距離を保って観察することが重要です。

このコースの終点となるのが「大砂利」付近です。ここにはゲートが設置されており、その先への進入はできません。つまり、このルートは往復型のコースとなります。帰路では、来た道を戻ることになりますが、往路とは異なる景色や新たな発見を楽しむことができます。

初心者の方にとって、このコースは要注意です。単なる観光用サイクリングの難易度をはるかに超えており、ある程度の体力と自転車の運転技術が必要となります。特に以下の点に注意が必要です。

道中には自動販売機などの設備が限られており、人通りも少ないため、十分な水分と軽食の携行が必須です。また、天候の変化にも注意が必要で、特に夏場は強い日差しを避けるため、早朝や夕方の走行がおすすめです。

一方で、適切な準備と体力があれば、このコースは通常の宮島観光では味わえない特別な体験を提供してくれます。瀬戸内海の絶景、野生の鹿との出会い、静寂な浜辺など、観光客の少ない裏宮島の魅力を存分に楽しむことができます。さらに、運動後に味わう島の名物、新鮮な牡蠣料理の美味しさは格別です。

このように、宮島のサイクリングコースは、完全な一周はできないものの、独自の魅力を持つアドベンチャーコースとして、体力に自信のあるサイクリストにとって、挑戦する価値のある特別な体験を提供してくれるのです。

宮島でサイクリングをするために必要な準備は?フェリーの利用方法は?

宮島でサイクリングを楽しむためには、適切な準備と計画が重要です。フェリーでの自転車の持ち込みから、必要な装備、時間配分まで、詳しくご説明します。

まず、宮島へのアクセスについてですが、自転車を持ち込む場合はJR西日本宮島フェリーまたは宮島松大汽船を利用することになります。フェリーは10〜15分間隔で運航しており、乗船時間は約10分です。料金体系は、大人一人の運賃が片道360円で、自転車の持ち込みには追加で100円が必要です。お得な情報として、500円でフェリー往復券とスイーツ引換券がセットになったチケットも販売されています。これは観光と運動を組み合わせた宮島サイクリングならではのお得なサービスと言えます。

自転車を持ち込む際の注意点として、フェリーの乗降時には係員の指示に従う必要があります。特に混雑時は他の乗客の安全に配慮し、自転車は指定された場所に整然と置くようにしましょう。また、自転車で桟橋を渡る際は必ず降車して押して歩く必要があります。

準備すべき装備については、通常のサイクリング用品に加えて、宮島特有の環境に対応するためのものが必要です。必須アイテムとして以下のものを推奨します。

まず、十分な量の飲料水は必須です。特に包ヶ浦自然公園を過ぎたエリアでは自動販売機などの設備が極めて限られているため、最低でも1リットル以上の水分を携行することをお勧めします。また、予備の水分補給用のスポーツドリンクも用意しておくと安心です。

補給食も重要です。島内には飲食店が多くありますが、サイクリングコース上では限られています。エネルギー補給用のバーやゼリー、おにぎりなど、携帯しやすく手軽に食べられるものを用意しましょう。

防寒・防暑対策も忘れずに。瀬戸内海に位置する宮島は、季節や時間帯によって気温差が大きく、特に海沿いのコースでは強い潮風にさらされることもあります。薄手のウィンドブレーカーアームカバー、夏場は日焼け止めなども必携です。

また、整備用品として、パンク修理キットやマルチツール、携帯ポンプは必ず持参しましょう。コース上でのトラブルに対応できる基本的な工具は、安全な走行のために欠かせません。さらに、スマートフォンの予備バッテリーも推奨します。緊急時の連絡手段を確保することは安全管理の基本です。

時間配分に関しては、単純な走行時間だけでなく、写真撮影や休憩、観光などの時間も考慮する必要があります。特に、野生の鹿との出会いや絶景ポイントでの撮影には予想以上に時間がかかることがあります。また、帰りのフェリーの時刻も考慮し、日没前には港に戻れるよう計画を立てることが重要です。

コースを走る際の注意点として、特に重要なのが野生動物との関係です。宮島の鹿は人慣れしているように見えますが、あくまでも野生動物です。突然の進路変更や飛び出しに注意が必要です。また、鹿への餌やり行為は禁止されており、適切な距離を保って観察することが推奨されます。

天候のチェックも重要です。雨天時は路面が滑りやすくなり、特に急勾配区間では危険が増します。また、強風時は海沿いのコースで予想以上に走行が困難になることがあります。天候が悪化しそうな場合は、無理せず計画を変更することも検討しましょう。

以上のような準備と注意点を守ることで、宮島サイクリングをより安全に、そして充実したものにすることができます。適切な準備は、予期せぬトラブルを防ぎ、観光と運動を楽しく組み合わせた特別な体験を可能にしてくれるのです。

宮島サイクリングのおすすめルートと途中の見どころは?どんな景色が楽しめる?

宮島のサイクリングコースには、知られざる絶景ポイントや歴史的スポットが数多く存在します。フェリー乗り場からスタートし、主要な見どころを巡るルートをご紹介します。

フェリーで宮島に到着したら、まず左手方向へ進路を取ります。この選択により、観光客で賑わう表参道エリアを避け、静かな裏参道コースを楽しむことができます。出発して間もなく、長浜神社が見えてきます。この神社は宮島七浦巡りの一つで、朱塗りの鳥居が海に映える風景は、SNSでも人気の撮影スポットとなっています。清々しい潮風を感じながら、神社の前で最初の記念写真を撮るのがおすすめです。

長浜神社を過ぎると、宮島学園(宮島小・中学校)が現れます。この木造校舎は、島の生活を垣間見ることができる貴重なスポットです。島に実際に人々が暮らしているという事実に、多くのサイクリストが新鮮な驚きを感じるポイントとなっています。学校の周辺では、島の日常生活を感じることができ、観光地とは違う宮島の表情を発見できます。

道なりに進むと、宮島シーサイドホテルが見えてきます。このあたりから海岸線の景色が一段と美しくなり始めます。遠くに厳島神社の大鳥居を望むことができ、普段とは異なる角度からの景観を楽しむことができます。このエリアでは、野生の鹿たちとの出会いも多くなります。特に朝夕の時間帯は、鹿の群れが海辺で戯れる姿を見ることができます。

さらに進むと、包ヶ浦自然公園に到着します。ここは宮島サイクリングの重要な中継地点です。公園内にはキャンプ場や休憩施設があり、トイレや水分補給の最後の機会となります。また、この場所からの眺望は特に素晴らしく、瀬戸内海に浮かぶ島々のパノラマを楽しむことができます。自然公園の砂浜は、鹿たちの憩いの場にもなっており、ゆっくりと休憩しながら野生動物との共生を感じられる特別な空間となっています。

包ヶ浦自然公園を過ぎると、コースの性格が大きく変わります。なだらかな海岸線から一転して、急勾配の山道が始まります。この区間は平均斜度10-15%という本格的な上り坂で、経験豊富なサイクリストでも十分な体力を要する場所です。しかし、この苦労は決して無駄ではありません。山道の途中には随所に展望ポイントがあり、瀬戸内海を一望できる絶景が待っています。特に、晴れた日には遠く江田島や、広島市街地まで見渡すことができます。

山道を下った先には、鷹巣浦と呼ばれるエリアが広がります。ここも宮島七浦巡りの一つである鷹巣浦神社があり、静かな佇まいの中に歴史を感じることができます。このあたりは特に人通りが少なく、静寂の中で瀬戸内海の風景を独り占めできる特別なスポットです。遠くを航行する船を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。

最後の見どころは大砂利エリアです。ここまでくると、人工物はほとんど見当たらず、原生的な自然が広がっています。ゲートがあり、これ以上先には進めませんが、この場所こそが「知られざる宮島」の象徴と言えるでしょう。観光客が決して訪れることのない静寂の中で、野生の鹿たちと出会える可能性も高く、宮島の隠れた魅力を最も強く感じられる場所です。

帰路は来た道を戻ることになりますが、往路とは異なる景色を楽しむことができます。特に夕暮れ時は、西に傾く太陽が瀬戸内海を黄金色に染め、幻想的な風景を作り出します。また、下り坂となる山道では、安全に十分注意を払いながら、爽快な走りを楽しむことができます。

このルートは、距離としては往復約20キロメートルほどですが、アップダウンと写真撮影、休憩を考慮すると、半日から一日かけて楽しむのがおすすめです。特に紅葉の季節や、穏やかな春の日差しの中での走行は、格別の体験となるでしょう。

宮島サイクリングは季節によってどう変わる?どの時期がおすすめ?

宮島でのサイクリングは、四季それぞれに異なる魅力があります。季節ごとの特徴と、それに応じた準備や注意点についてご説明します。

春の宮島は、サイクリングに最も適した季節の一つです。3月下旬から4月上旬にかけては桜の季節となり、特に包ヶ浦自然公園周辺では、桜並木と瀬戸内海のコントラストが美しい景観を作り出します。この時期の気温は15度前後で、サイクリングに快適な気候となっています。また、新緑の季節となる4月後半から5月にかけては、山道での走行も木々の若葉に囲まれ、爽やかな雰囲気を楽しむことができます。春の注意点としては、観光のピークシーズンと重なるため、フェリー乗り場が混雑する可能性があることです。早朝の出発がおすすめです。

夏の宮島サイクリングは、早朝か夕方の実施がベストです。7月から8月にかけては気温が30度を超える日が多く、日中のサイクリングは熱中症のリスクが高まります。しかし、早朝の涼しい時間帯を選べば、澄んだ空気の中で瀬戸内海の輝きを存分に楽しむことができます。夏ならではの魅力として、包ヶ浦自然公園の海水浴場が開設され、サイクリングの途中で海水浴を楽しむこともできます。また、宮島水族館付近では、涼を取りながら休憩することもできます。夏場は特に水分補給が重要で、2リットル以上の飲料水の携行を推奨します。また、日焼け対策も必須です。

秋の宮島は、サイクリストにとって最も魅力的な季節かもしれません。10月下旬から11月にかけては紅葉シーズンとなり、特に山道のコースでは、紅葉のトンネルをくぐるような体験ができます。気温も20度前後と快適で、長時間の走行も楽しめます。また、この時期は空気が澄んでおり、瀬戸内海の島々を一望できる確率も高くなります。秋は牡蠣のシーズンでもあり、サイクリング後に新鮮な牡蠣料理を楽しむのもおすすめです。ただし、紅葉シーズンは観光客が増加するため、週末を避けた平日の走行がより快適です。

冬の宮島サイクリングは、その厳しさの中に特別な魅力があります。12月から2月にかけては気温が10度を下回る日も多く、特に海沿いのコースでは強い潮風を受けることになります。しかし、この季節は観光客が少なく、静寂の中で宮島の自然を独り占めできる特別な機会となります。また、空気が特に澄んでいるため、瀬戸内海の景色は一年で最も美しいと言えるかもしれません。冬場は特に防寒対策が重要で、ウインドブレーカーやグローブ、ネックウォーマーなどの防寒具は必須です。また、日没が早いため、走行時間の管理も重要になります。

季節を問わず注意が必要なのが、野生の鹿との関係です。宮島の鹿は季節によって行動パターンが変化します。春から夏にかけては子鹿の出産シーズンとなり、母鹿が警戒心を強めます。一方、秋から冬にかけては繁殖期となり、オスジカが攻撃的になる可能性があります。いずれの季節も、鹿との適切な距離を保ち、不用意に近づかないよう注意が必要です。

また、どの季節でも天候のチェックは重要です。特に瀬戸内海特有の急な天候変化には注意が必要で、晴れていても予備の雨具は必ず携行することをお勧めします。フェリーの運航も天候に左右されるため、事前に運航情報をチェックすることも大切です。

このように、宮島のサイクリングは季節ごとに異なる表情を見せてくれます。それぞれの季節の特徴を理解し、適切な準備をすることで、一年を通じて安全で充実したサイクリング体験を楽しむことができるのです。特に春と秋の中間期は、気候が穏やかで景色も美しく、初心者から上級者まで幅広いサイクリストにおすすめの時期と言えるでしょう。

サイクリング後はどんな観光が楽しめる?おすすめの食事処や宿泊施設は?

宮島でのサイクリングを存分に楽しんだ後は、島ならではの観光や食事を楽しむことをおすすめします。運動後だからこそ美味しく感じられるグルメや、サイクリストに優しい施設をご紹介します。

サイクリング後の食事処として、まず外せないのが牡蠣料理です。特に包ヶ浦方面のコースを走った後は、港付近の牡蠣専門店「牡蠣屋」がおすすめです。ここでは新鮮な牡蠣を様々な調理法で楽しむことができます。牡蠣フライ牡蠣グラタンはもちろん、名物の牡蠣ドレッシングは、運動後の疲れた体に程よい塩分補給となります。また、店内には自転車を置くスペースも確保されており、サイクリストへの配慮も行き届いています。

運動後の補給食として人気なのが、宮島名物のもみじ饅頭です。表参道には多くの老舗店が軒を連ね、できたての温かいもみじ饅頭を味わうことができます。特に焼きもみじ饅頭は、運動で消費したエネルギーの補給に最適です。また、最近では抹茶ソフトクリーム牡蠣アイスなど、ユニークなスイーツも人気を集めています。

サイクリング後の観光スポットとしては、弥山へのロープウェイがおすすめです。標高535メートルの山頂からは、先ほど自転車で巡ったコースを空から眺めることができ、違った角度から宮島の景観を楽しむことができます。獅子岩展望台からは、瀬戸内海の多島美を360度のパノラマで堪能できます。

また、運動で疲れた体を癒すなら、宮島温泉の利用がおすすめです。日帰り入浴が可能な施設もあり、潮風と汗を流した後は、温泉でゆっくりと疲れを癒すことができます。特に宮島グランドホテル有もとの温泉は、瀬戸内海を望みながらの入浴が楽しめ、サイクリストにも人気です。

宿泊を考えている方には、いくつかの選択肢があります。宮島シーサイドホテルは、サイクリングコース沿いにあり、自転車の保管にも協力的です。また、包ヶ浦自然公園のキャンプ場は、自然を満喫したい方におすすめです。サイトには自転車を置くスペースも確保されており、星空の下での宿泊を楽しむことができます。

より本格的な宮島観光を楽しみたい方には、厳島神社の夜間参拝がおすすめです。日中の観光客が去った後の静寂の中、ライトアップされた社殿は幻想的な雰囲気を醸し出します。特に、満潮時に大鳥居がライトアップされる様子は、日中のサイクリングとは全く異なる宮島の表情を見せてくれます。

X(旧Twitter)などのSNSでチェックしておきたいのが、島内で開催される各種イベント情報です。牡蠣祭りもみじ祭りなど、季節ごとに様々な催しが開催されており、サイクリングの予定と組み合わせることで、より充実した宮島体験が可能となります。

また、帰りのフェリーを待つ間の時間つぶしとして、表参道でのお土産探しもおすすめです。特に牡蠣醤油牡蠣オイルなどは、サイクリストへの差し入れとしても人気があります。また、運動後の塩分補給に最適な藻塩なども、宮島ならではのお土産として喜ばれています。

なお、自転車での移動に慣れた方なら、宮島観光と組み合わせて広島市内のサイクリングも検討してみてはいかがでしょうか。広島駅から宮島口までは、海沿いのサイクリングロードが整備されており、約30キロメートルの距離を快適に走ることができます。平和記念公園広島城など、広島市内の観光スポットを巡るサイクリングと組み合わせることで、より充実した観光プランを立てることができます。

このように、宮島は単なるサイクリングスポットではなく、運動と観光、グルメを組み合わせた総合的な観光地として楽しむことができます。適度な運動の後だからこそ美味しく感じられる食事や、心地よく感じられる温泉など、サイクリング後の楽しみも宮島観光の大きな魅力となっているのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次