宮城県の牡鹿半島は、リアス式海岸の海沿いを眺めながら、岬と入り江を越えるアップダウンを何度も繰り返して走るサイクリングの舞台です。起伏が大きく初心者には厳しい道ですが、電動アシスト付きのスポーツタイプ自転車であるeバイクを使えば、体力に自信のない人でも景色を楽しみながら走れます。中心になる牡鹿コバルトラインは30キロメートル台前半、女川駅から半島を周回するコースは約78キロメートル、石巻駅発着の周遊コースは82.2キロメートルで、獲得標高は1,404メートルに達します。
牡鹿半島は石巻市と女川町にまたがり、太平洋へ突き出すように伸びています。半島の先端には信仰の島として知られる金華山が浮かび、海と山の距離がとても近い土地です。道は岬と入り江を縫うように続くので、海面近くまで下りたと思ったら、次の入り江を越えるためにまた標高を上げることになります。平らな海沿いを淡々と流すコースとは、性格がまるで違います。
この上り下りの連続が、半島全体の走りごたえを生んでいます。景色のよさと脚へのきつさが、同じ道の上に重なっているわけです。だからこそ、eバイクの出番があります。登りでモーターが脚を補助してくれれば、坂の途中でも海を見る余裕が残ります。走り着いた先の鮎川浜では、鯨の町ならではの食事や、金華山をはじめとする島々へ渡るフェリーも待っています。

牡鹿コバルトラインは半島を縦断する全長30キロメートル台前半の無料の県道
牡鹿コバルトラインとは、牡鹿半島を縦断する県道220号線の愛称です。女川町側から鮎川浜方面までを結び、牡鹿半島のサイクリングではこの道が中心になります。
全長は約30キロメートルとされ、実延長は約33.9キロメートルです。半島の稜線に沿って走る、30キロメートル台前半の道と覚えておけば計画を立てやすいでしょう。海岸線ぎりぎりを走る道ではなく、尾根の上をたどる道なので、走り出してしばらくは登りが続きます。
有料道路として1971年に開通し1996年に全線無料化
コバルトラインは1971年に有料道路として開通しました。その後、1996年に全線が無料化され、現在は誰でも無料で走れる県道になっています。自転車で走るのに通行料はかかりません。
道の名前はコバルトブルーの海に由来
名前の由来は、道から見える海の色です。半島の尾根に沿った道からは、コバルトブルーの海が広がる様子を見下ろせます。リアス式海岸の入り組んだ地形も、道の上から一望できます。
見どころは終盤に集まっています。半島の先端に近づくと、コバルト色の海の向こうに金華山が浮かぶ姿が見えてきます。長い登りを越えてきた脚にとって、この眺めは何よりのご褒美になります。
東日本大震災の被害から復旧した道
東日本大震災では、コバルトラインも被害を受けました。その後に災害復旧工事が進み、通行止めは順次解除されています。現在は、バイクや車、そして自転車のための絶景ルートとして、再び親しまれています。
おしか御番所公園の展望棟からは金華山と島々を360度見渡せる
おしか御番所公園は、コバルトラインの終点近くにある公園です。江戸時代に海を見張る番所があった場所とされ、公園内の六角形の展望棟からは、金華山や網地島などの周辺の島々を360度のパノラマで見渡せます。
海沿いの低い位置から眺める景色と、稜線の上から海と島をまとめて見下ろす景色は、同じ海でもまったく別物です。自転車で長い坂を登ってたどり着く展望台なので、着いたときの達成感もひとしおでしょう。コバルトラインを走るなら、ここは外さずに立ち寄りたい場所です。
アップダウンの多い牡鹿半島ではeバイクが初心者の足になる
eバイクとは、ペダルをこぐ力を電動モーターが補助してくれるスポーツタイプの自転車のことです。登り坂で脚の負担を大きく減らせるので、アップダウンが続く牡鹿半島でも、普段あまり自転車に乗らない人や体力に不安のある人が走りやすくなります。
そらうみサイクリングが女性や初心者向けにeバイクを導入
牡鹿半島で自転車ツアーを企画している地元の団体が「そらうみサイクリング」です。石巻と女川、牡鹿半島の魅力や、地域の人との交流を体験できるローカル体験型のサイクリングを運営しています。
この団体は、アップダウンが続く牡鹿半島の山坂道でも女性や初心者が気軽に走れるように、eバイクを導入しました。導入にあたってはクラウドファンディングも行っています。
代表の熊谷義弘さんは、公式サイトのメッセージで、牡鹿半島はアップダウンが多く初心者には厳しいため、eバイクのレンタルを用意したと説明しています。地元で自転車を案内している人が「初心者には厳しい」とはっきり書くほど、この半島の起伏は大きいのです。
体験型のメニューとしては、自転車やヘルメットなどの必要な機材を無料で貸し出し、女川駅からスタート地点まで車で送迎するプランが発表されていました。これは導入前の発表時点の内容なので、料金や運行状況、プランの詳細は公式サイトで最新の情報を確認してから申し込んでください。
バッテリーは前半で使いすぎない
eバイクにも弱点はあります。バッテリーの残量に限りがあることです。長い距離を走る日は、アシストの強さを場面ごとに切り替え、平坦な区間では弱めにしておくのが基本になります。
特に気をつけたいのが、女川側から鮎川浜へ向かう前半です。走行記録には、女川から鮎川浜に向かう登りが特にきついという声が残っています。体力的な山場はこの前半にあり、ここでアシストを強くしすぎると、後半の登りで残量が心細くなります。最初の登りは少し我慢して、アシストを中くらいに抑えるくらいがちょうどいいでしょう。
牡鹿半島の周回コースは女川駅発で約78キロメートル、石巻駅発で82.2キロメートル
牡鹿半島を一周するコースは、出発地によって距離が変わります。女川駅発の周回コースは約78キロメートル、石巻駅発着の周遊コースは82.2キロメートルで、どちらも上級者向けです。コバルトライン単体の約30キロメートルとは、まったく別の計画として考える必要があります。
| コース | 出発地 | 距離 | 獲得標高 | 難易度 |
|---|---|---|---|---|
| おしかサイクリングコース(女川駅〜牡鹿半島周回コース) | 女川駅 | 約77.8キロメートル | ― | 上級者向け |
| 牡鹿半島周遊コース(海街さんぽ) | 石巻駅発着 | 82.2キロメートル | 1,404メートル | 上級者向け |
| 牡鹿コバルトライン単体 | 女川町側から鮎川浜方面 | 約30キロメートル台前半 | ― | 区間を選べば初心者も可 |
女川駅発の周回コースは約77.8キロメートル
女川駅を出発して牡鹿半島を周回するコースは、全長が約78キロメートル(77.8キロメートル)です。サイクリング情報サイトでは「おしかサイクリングコース(女川駅〜牡鹿半島周回コース)」の名前で、上級者向けのコースとして扱われています。
半島をさらに広く回るルートでは、80キロメートルを超えて90キロメートル近くになります。どこから出発し、どこまで足を延ばすかで距離は大きく変わります。
石巻駅発着の周遊コースは獲得標高1,404メートル
「海街さんぽ」で取り上げられている牡鹿半島周遊コースは、石巻駅をスタートとゴールにする上級者向けのコースです。距離は82.2キロメートル、最大標高差は288メートル、獲得標高は1,404メートルです。
獲得標高とは、走行中に登った高さの合計のことです。最大標高差が288メートルしかないのに、獲得標高は1,400メートルを超えています。この差が、牡鹿半島の性格をよく表しています。一つの大きな峠を越えるコースとは違い、小さな上り下りを一日に何度も積み重ねるコースだということです。
このコースの見どころには、道の駅おながわ、金華山や網地島などの島々を一望できるおしか御番所公園の展望台、クジラ料理を味わえるホエールタウンおしか、サイクリストの休憩地点になっている石巻市かわまち交流センター「かわべい」が挙がっています。
走行記録では距離82キロメートルで平均時速18.4キロメートル
個人の走行記録には、距離82キロメートル、獲得標高1,300メートル、平均速度18.4キロメートル毎時という一周の例があります。この記録では、アップダウンが多く、平坦な区間はほとんどないと書かれています。
走るルートや寄り道によって、全長は90キロメートルから100キロメートルに及ぶこともあります。目安としては、距離80キロメートルから100キロメートル、獲得標高1,300メートルから1,400メートル台と見ておけば大きく外れません。
初めてなら一部区間だけ走る計画が現実的
起伏のある約80キロメートルを自力で走り切るのは、経験者でもかなり体力を使います。初めて牡鹿半島を走るなら、コバルトラインの一部区間だけを走るか、途中まで走って引き返す計画のほうが無理がありません。
一周にこだわるなら、eバイクを借りるのが近道です。アシストがあれば、同じ体力でも走れる距離を伸ばしやすくなります。
女川駅からコバルトライン北側入口へは約4.6キロメートルのヒルクライム
女川駅からコバルトライン北側の入口を経て、第六天展望台の駐車場までは、約4.6キロメートルのヒルクライムが続きます。ヒルクライムとは、自転車で長い登り坂を走ることです。この区間はほぼ平坦なところがなく、登りっぱなしになるため、上級者向けのコースとされています。
初心者には、黒森山展望台や第六天の駐車場などを巡るコースがあります。電動アシスト付き自転車なら、こうした坂道も楽に登れます。
初めて女川を自転車で回るなら、電動アシスト車を予約して、女川駅からの周遊コースを走るのが無難です。いきなり半島一周に挑むより、まず女川周辺の坂と海を味わい、物足りなければ次の機会に距離を伸ばすほうが、牡鹿半島を長く楽しめます。
女川駅近くのレンタサイクルは1日最大3,000円で電動アシスト車も借りられる
女川でレンタサイクルを借りるなら、女川町観光協会が運営する「女川町たびの情報館ぷらっと」が窓口です。JR女川駅から徒歩約4分の場所にあり、荷物の預かりサービスも行っています。
貸出車両はロードバイク、クロスバイク、そして坂道の多い場所でも安心な電動アシスト付き自転車です。料金は1時間600円、1日最大3,000円です。料金は時期によって変わることがあるので、利用前に確認してください。
細かい違いとして、電動アシスト車にはカゴが付いていますが、クロスバイクにはカゴがありません。飲み物や行動食を多めに積みたい人には、電動アシスト車のほうが扱いやすいでしょう。
女川で借りて石巻で返却することもできます。この場合は、別に返却場所の変更料がかかります。片道だけ自転車で走り、帰りは鉄道を使う計画も組めるわけです。
女川駅の近くには、9時から17時まで1台3,000円で自転車を貸し出す店舗もあります。クロスバイクが一般用5台と女性用4台、ロードバイクが一般用3台、電動アシストが2台という構成です。
| 車種 | 台数 |
|---|---|
| クロスバイク(一般用) | 5台 |
| クロスバイク(女性用) | 4台 |
| ロードバイク(一般用) | 3台 |
| 電動アシスト | 2台 |
電動アシストは2台しかありません。台数や料金は変わることがあり、シーズン中は埋まりやすいので、早めの予約や問い合わせをしておくと安心です。
女川駅から始まるJR東日本の「女川駅発!絶景巡りレンタサイクル旅」
JR東日本のメディアでは、「女川駅発!絶景巡りレンタサイクル旅」として、女川駅から出発するレンタサイクルの旅を取り上げています。鉄道で女川へ入り、駅前で自転車を借りて、海の景色を巡る流れです。電車で来てそのまま走り出せるので、自転車を運ぶ手間がかかりません。アクセスやキャンペーンの情報は更新されることがあるため、出かける前に最新の内容を確認してください。
鮎川浜のホエールタウンおしかは鯨料理とフェリーの拠点
ホエールタウンおしかとは、石巻市鮎川浜南にある、牡鹿半島の観光拠点です。海抜6メートルの防波堤の上に建てられていて、コバルトラインの先にある鮎川浜でサイクリングの目的地になります。
2019年秋に、観光物産交流施設「Cottu(こっつ)」と牡鹿半島ビジターセンターがオープンしました。2020年春には、鯨の博物館「おしかホエールランド」が開館しています。Cottuには鯨料理を出す飲食店や土産物店が並び、観光案内所では周辺の体験情報も手に入ります。
施設の正面からは金華山や網地島、田代島へのフェリーが発着
ホエールタウンおしかの正面には観光桟橋があり、金華山や網地島、田代島へ向かうフェリーが発着しています。サイクリングで鮎川浜まで走ったあと、船で島へ渡る計画も立てられます。自転車で半島の先端まで来て、そこから海を渡れます。牡鹿半島ならではの一日の組み立て方です。
鮎川浜で食べられる鯨料理
鮎川はかつて捕鯨の町として栄え、クジラとのつながりが深い地域です。伝統捕鯨の地区として、ほかではなかなか出会えないクジラ料理を味わえます。
| 店名 | 名物・人気メニュー |
|---|---|
| 海鮮レストラン なぎさ(Cottu内) | 鯨の刺身定食、鯨みそ焼き定食 |
| 黄金寿司 | 鯨ユッケ丼(1,200円の表記あり) |
| いしのまき元気いちば(石巻駅周辺、2階の元気食堂) | ローストホエール丼 |
Cottuには飲食店が3軒入っています。そのうちの一つ、海鮮レストラン なぎさでは、鯨の刺身定食や鯨みそ焼き定食が名物です。黄金寿司では鯨ユッケ丼が人気で、1,200円の表記があります。石巻駅周辺のいしのまき元気いちばでは、2階の元気食堂でローストホエール丼などを出しています。
昼食の場所としては、ホエールタウンおしかのほかに番屋フジマルも候補になります。長い坂を登りきったあとの食事は、牡鹿半島のサイクリングでいちばんの楽しみといってもいいくらいです。捕鯨の歴史に触れられるおしかホエールランドと合わせて、鮎川浜では少し長めに休憩を取る計画にしておくと、後半の走りも楽になります。
アート作品「White Deer(Oshika)」は鮎川から石巻市街へ戻る途中にある
鮎川から石巻市街へ戻る途中には、アートイベント「Reborn-Art Festival」の常設作品「White Deer(Oshika)」があります。海沿いの自然のなかに突然現れるアート作品で、ルートの途中で自転車を止めて眺める楽しみがあります。
石巻側へ戻る後半は、脚も疲れてくる時間帯です。景色を眺めるついでに休憩を挟む場所として、ここで一度止まっておくのも悪くありません。
休憩に使える道の駅は女川駅前と牡鹿半島周辺に3か所
牡鹿半島の周辺で休憩に使える道の駅は、道の駅おながわ、道の駅 上品の郷、道の駅 硯上の里おがつの3か所です。
| 道の駅 | 特徴 |
|---|---|
| 道の駅おながわ | 女川駅前。女川のグルメを楽しめる飲食店や、ユニークな雑貨店が並ぶ |
| 道の駅 上品の郷 | 近くのシンボルである上品山から名付けられた。バイキング形式のレストラン、コンビニエンスストア、温泉施設がある |
| 道の駅 硯上の里おがつ | 海を見ながら休めるカフェがある。営業時間は9時から17時と記載 |
道の駅おながわは女川駅前にあるので、出発前の準備にも、帰ってきてからの休憩にも使えます。道の駅 上品の郷には温泉施設があり、長い距離を走ったあとに汗を流せます。道の駅 硯上の里おがつのカフェは、海を眺めながら一息つける場所です。
営業時間や施設の内容は変わることがあるので、訪問前に公式情報を確認してください。
牡鹿半島を一周する「おしいち」は2020年と2022年にイベントとして実施
牡鹿半島を一周するコースは「おしいち」という通称で呼ばれ、サイクリングイベントとして実施されてきました。ツール・ド・ニッポンの「おしいち(牡鹿半島1周)」として知られています。
アプリを使った2020年の「ツール・ド×おしいち」
2020年には、一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンと一般社団法人石巻圏観光推進機構が主催し、サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って牡鹿半島を一周するキャンペーン「ツール・ド×おしいち」が行われました。期間は2020年6月14日から9月30日までです。
コースは2種類で、石巻を出発する約90キロメートルのコースと、女川を出発する約85キロメートルのコースが用意されました。特典やフォトコンテストも実施されています。
約100キロメートルを走った2022年のフリーライド
2022年5月8日には、約100キロメートルの牡鹿半島周遊コースでフリーライドが開催されました。フリーライドとは、順位や時間を競わず、自分のペースで走る無料の形式のことです。定員は先着50名でした。
このフリーライドにはエイドステーションが設けられず、給水や補給は各自で行う形でした。エイドステーションとは、コースの途中で飲み物や食べ物を受け取れる補給所のことです。それがないということは、走る人が自分で補給の計画を立てる必要があったということになります。
ツール・ド・ニッポンの公式サイトでは、全国15ステージ(予定)の一つとして宮城県の牡鹿半島が挙がっています。
個人で走る人向けのアプリ連動コース
石巻の地元紙の関連サイトでは、個人で牡鹿半島を走れる石巻と女川の2コースを、スマートフォンのアプリと連動した企画として取り上げたことがあります。アプリ連動の企画は期間限定の場合があるので、実施の有無は最新の情報で確認してください。
走行記録を投稿するサイトには、女川駅を出発して女川駅に戻るライドの記録もあります。コバルトラインに入ると次第に標高が上がり、途中の展望ポイントから海の眺めが開ける流れです。出発地が駅なので、電車で女川まで来て、そのまま自転車で走り出せます。
牡鹿半島を走る前に用意するのは前後のライトと多めの水分
牡鹿半島のサイクリングで準備が欠かせないのは、トンネル用の前後のライトと、多めの水分と食料です。坂の厳しさだけでなく、暗いトンネルと補給できる場所の少なさにも備えておく必要があります。
コバルトラインのトンネルには照明が十分でないものもある
コバルトライン沿いには複数のトンネルがあり、なかには照明が十分でないものもあります。昼間の明るい海沿いからいきなり暗いトンネルに入ると、目が慣れるまで路面が見えにくくなります。自転車で走るなら、前後のライトを必ず用意してください。
飲み物の補給は女川か半島の先端部で済ませる
半島の中は、店舗の間隔が広い区間があります。飲み物を買える場所が少ないので、飲み物の補給は女川か半島の先端部で確実に済ませておくのが鉄則です。水分と行動食は多めに持って出てください。行動食とは、走りながらでも食べられる軽い食べ物のことです。
おしいちのフリーライドでも、エイドステーションがなく補給は各自で行う形式でした。イベントでさえ補給所を置かなかった半島です。個人で走るなら、なおさら自分で備えておくくらいでちょうどいいでしょう。
海に突き出した半島は風と霧の影響を受ける
牡鹿半島は海に突き出しているため、風や霧の影響を受けることがあります。稜線を走るコバルトラインでは、風を遮るものも少なくなります。出発前に天気予報を確認し、無理のない計画を立ててください。
施設の営業時間や運休情報も変わることがあります。フェリーやレンタサイクル、飲食店を当てにした計画を立てる場合は、出発前に公式サイトで最新の情報を確認しておきましょう。
初心者でもeバイクなら牡鹿半島の海沿いを走れるのかという疑問への答え
結論として、初心者でもeバイクを使い、区間を絞れば牡鹿半島を走れます。ただし一周の約80キロメートルをいきなり狙うのは、eバイクがあっても慎重になったほうがいい距離です。
初心者が牡鹿半島で一番気にするのは、どれだけ坂がきついかという点でしょう。数字で見ると、石巻駅発着の周遊コースで獲得標高1,404メートル、女川駅から第六天展望台の駐車場までは約4.6キロメートルの登りが続きます。地元団体の代表が初心者には厳しいと明言するほどの起伏で、普通の自転車で初心者が走るのはかなり苦しい道です。
そこで役に立つのがeバイクです。そらうみサイクリングは、この坂を女性や初心者でも走れるようにする目的でeバイクを導入しました。女川町たびの情報館ぷらっとでも電動アシスト付き自転車を借りられます。
次によく出る疑問が、一周に何キロメートル走るのかという点です。女川駅発で約78キロメートル、石巻駅発着で82.2キロメートル、寄り道を含めると90キロメートルから100キロメートルになります。コバルトラインだけなら30キロメートル台前半です。
天候の面では、半島が風や霧の影響を受けやすいことを頭に入れておいてください。出発前に天気予報を確認し、悪天候が見込まれる日は走らない判断も必要です。
牡鹿半島はeバイクで海沿いの景色とアップダウンを両方楽しめる半島
牡鹿半島のサイクリングは、リアス式海岸の海沿いの景色と、上り下りを繰り返す走りごたえを一度に味わえるルートです。牡鹿コバルトラインは30キロメートル台前半、女川駅からの周回コースは約78キロメートル、石巻駅発着の周遊コースは82.2キロメートルで獲得標高1,404メートルと、距離も登りも本格的です。
それでも、eバイクを借りれば初心者や女性でも挑戦しやすくなります。女川駅近くでは電動アシスト付き自転車を借りられ、前半の登りでバッテリーを使いすぎないように走れば、終盤に金華山が浮かぶコバルトブルーの海まで脚を残せます。
走り着いた鮎川浜では、ホエールタウンおしかで鯨料理を食べ、捕鯨の町の歴史に触れ、金華山や網地島、田代島へ渡るフェリーにも乗れます。前後のライトと多めの水分を用意して、まずはコバルトラインの一部区間から走ってみてください。








