つくば霞ヶ浦りんりんロードで筑波山を登る往復の所要時間は走行4〜5時間

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つくば霞ヶ浦りんりんロードから筑波山へ向かうロードバイクと双峰の山並み

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土浦駅から筑波山の峠まで自転車で登り、土浦へ戻ってくる日帰りは、走っている時間だけで約4時間から5時間かかります。休憩や食事を入れると、半日から一日を見ておく計画になります。見積もりは、往復約40kmの平坦な道と、峠の登りに分けて考えると立てやすくなります。

舞台になるつくば霞ヶ浦りんりんロードは、茨城県桜川市のJR岩瀬駅から土浦市内を通り、霞ヶ浦をぐるりと回って潮来市の水郷潮来バスターミナル付近まで続くサイクリングコースです。全長は約176kmから180kmあり、国のナショナルサイクルルートにも選ばれています。筑波山へ向かうときに使うのは、このうち土浦と岩瀬のあいだを走る旧筑波鉄道の廃線跡です。山に入るまでは平らな道で距離を稼ぎ、筑波山では本格的な登りを味わえます。一日のうちに二つの顔を楽しめるのが、筑波山側のコースの魅力です。

出発地としてよく名前が挙がるのが「りんりんスクエア土浦」で、JR土浦駅とそのままつながっています。

つくば霞ヶ浦りんりんロードの先、筑波山のヒルクライムへ向かう坂道を走るロードバイク
目次

往復の所要時間は走行4〜5時間、休憩と食事を含めて半日から一日

つくば霞ヶ浦りんりんロードと筑波山ヒルクライムの往復所要時間を区間ごとに示したグラフ

所要時間の内訳は、土浦駅と筑波駅跡を結ぶ平坦区間の往復、峠の登り、休憩の三つです。下の表は、公開されている距離をもとに、速度ごとの時間を計算した目安です。

区間距離速度の目安時間の目安
土浦駅〜筑波駅跡(片道)約20km時速15km約1時間20分
土浦駅〜筑波駅跡(片道)約20km時速20km約1時間
平坦区間の往復約40km時速15km約2時間40分
平坦区間の往復約40km時速20km約2時間
風返し峠の登り約3.8km時速8km約30分
風返し峠の登り約3.8km時速10km約23分
休憩・補給ーー合計30分〜1時間

休憩の時間は、旧筑波鉄道沿いの休憩所や、峠を登りきった先のつつじヶ丘で休む前提です。どの時間も距離から組み立てた目安なので、体力や自転車の種類、天候によって大きく変わります。

平坦区間は時速15kmと20kmで往復40分の差

時速15kmで走るか20kmで走るかで、平坦区間の往復には40分の開きが出ます。ただ、平坦区間は峠に向かう前の足慣らしです。ここで脚を使い切らないことが、その後の登りを楽しむコツです。

峠の下りはカーブが多く速度を抑えて走る

下りは登りより速度が出ます。それでも筑波山の道はカーブが多いため、安全のために速度を抑えて走る必要があります。

土浦駅から筑波駅跡までの約20kmは旧筑波鉄道の廃線跡で平坦

つくば霞ヶ浦りんりんロードの旧筑波鉄道区間、土浦駅から筑波駅跡までの約20kmと休憩所の位置

旧筑波鉄道は、常磐線の土浦駅と水戸線の岩瀬駅を南北に結んでいた鉄道です。筑波山への観光客を運ぶ役割を担っていました。ところが、線路は開発の途中にあったつくば研究学園都市から外れた場所を通っていたこともあって、経営は上向きませんでした。廃止は1987年4月1日で、国鉄が分割民営化されてJRが発足したのと同じ日です。

線路の跡のうち約40kmが自転車道になり、霞ヶ浦の湖岸を回るコースとあわせて、つくば霞ヶ浦りんりんロードという名前がつきました。旧真壁駅をはじめ、多くの駅跡にはホームがそのまま残っています。鉄道が走っていたころの面影を見ながらペダルをこげる道です。

旧駅を使った休憩所は全部で6か所

土浦側から走り出すと、最初に現れるのは約3.9km地点の虫掛休憩所で、虫掛駅の跡にあります。2つ目は約7.6km地点の藤沢休憩所で、こちらは常陸藤沢駅の跡です。休憩所はコース全体で6か所あります。廃線跡なので高低差がほぼなく、初心者でも走りやすい区間です。

筑波駅跡は土浦駅から20.2kmの位置

筑波山の玄関口としてにぎわった筑波駅は、列車が走っていたころ、土浦駅から20.2km離れた場所にありました。跡地には、いまも関東鉄道のバス乗り場などがあります。

風返し峠は平均勾配10%超、不動峠は約6.9%で難しさが違う

つくば霞ヶ浦りんりんロードから登る筑波山の峠、風返し峠・不動峠・表筑波正面坂の平均勾配の比較

筑波山の峠は難しさに幅があり、風返し峠は上級者向けの激坂、不動峠は比較的取り組みやすい側に入ります。旧筑波鉄道コースの沿線には、筑波山を登るヒルクライムコースが約25kmあり、国土交通省もこれを紹介しています。茨城県は「筑波山エリアChallenge & Traverse Course Guide」というガイドで、峠ごとのコースを案内しています。不動峠や風返し峠は自転車で登りを楽しめる人気の場所で、県で道路を受け持つ部局が案内標識や注意喚起の標識を立てたり、路面を修繕したりしています。

風返し峠(十三塚風返しチャレンジ)は全長9.7km

県のガイドに載っている十三塚風返しチャレンジの全長は9.7kmで、最大標高は412mです。平均勾配は10%を超えます。個人の走行記録には、風返し峠の登りを距離3.8km、平均勾配11%前後としているものもあり、その場合は往復で約7.6kmになります。

筑波スカイラインの終点にあたるつつじヶ丘は、標高約542mの地点です。ここには筑波山ロープウェイの山麓駅のほか、レストハウスやレストラン、広い駐車場があります。駐車場にはトイレと自動販売機も整っています。

不動峠は全長6.6kmでカーブが多い

不動峠は、県のガイドで全長6.6km、最大標高299mとされる、カーブの多いメジャーな峠です。筑波・平沢側から登る区間をルート解析サイトで見ると、距離は約3.78km、獲得標高は約261m、平均勾配は約6.9%、最大勾配は約10.6%でした。起点と終点をどこに取るかで数字は変わります。走る前に、自分が使う地図やGPXデータで距離を確かめておくと確実です。

表筑波スカイラインの正面坂は5.36km、平均勾配6.8%

筑波山の中腹を通る道には区間ごとに名前があります。表筑波スカイラインは朝日峠と風返し峠のあいだ、筑波スカイラインは風返し峠とつつじヶ丘のあいだの道で、二つをまとめて筑波パープルラインとも呼びます。朝日峠側は、以前は有料道路でした。

筑波山神社入口から風返し峠までの表筑波の正面坂は、自転車向けの記録で距離が約5.36km、登る高さは約363mです。平均勾配は6.8%で、最も急なところは12.4%に達します。

峠を2つ組み合わせる周回は1周約13.2kmから19.9km

一日に複数の峠を回りたいなら、周回ルートを選びます。平沢の駐車場を起点に不動峠と風返し峠をつなぐルートは投稿サイトに登録されていて、1周が約19.9km、獲得標高は約530mです。もう少し短いのが、不動峠と朝日峠、表筑波スカイラインを結ぶ周回です。こちらは1周が約13.2kmで、獲得標高は約370mになります。

朝日峠展望公園から走り出し、補給は先に済ませる

不動峠と朝日峠をめぐる周回では、朝日峠展望公園から走り出すのが基本です。道は全線舗装されています。コース上でトイレと自動販売機を使えるのはこの展望公園に限られるため、飲み物などの補給は走り出す前に済ませておきます。

朝日峠から風返し峠を経てつつじヶ丘までは、ゆるいカーブが続く道で、大きな登り下りのない区間として紹介されています。展望公園の展望台に上がれば、筑波山や霞ヶ浦、関東平野が一望できます。晴れていれば富士山まで見えます。

獲得標高と平均勾配を使えば峠のきつさを比べられる

峠の紹介でよく見る獲得標高とは、走っている間に登りで上がった高さを足し合わせた合計です。標高のデータは、気圧高度計なのかGPSなのか地図データベースなのかで誤差が出ます。アプリに表示される獲得標高は、推定値として受け取っておくのが安全です。

平均勾配は、獲得標高を水平距離で割り、100を掛けた値(%)です。たとえば水平距離10kmで500m登る坂は、500÷10000×100という式で5%です。風返し峠のように平均勾配が10%を超える坂は、100m進むたびに10m以上高くなる計算になります。

ヒルクライムは後輪の最大ギアが30T以上あると登りやすい

ロードバイクで山や峠を登る走り方を、ヒルクライムと呼びます。スピードが上がりにくいぶん初心者でも始めやすく、自分の脚力に合わせてゆっくり進んでも、頂上には着実に近づけます。登りきったときの達成感を楽しみに挙げる人が多い走り方です。

使う自転車は軽量なロードバイクが多く、機材選びは専門店に相談するよう勧められています。ギアについては、後輪でいちばん大きいギアの歯数を30T以上にしておくと登りやすい、という体験談があります。風返し峠のような急な峠に向かうなら、軽めのギアを用意しておくと安心できます。

自転車を持っていなくても土浦駅のレンタサイクルで出発できる

自転車がない人は、土浦駅周辺のレンタサイクルを使えます。茨城県の2025年版レンタサイクル一覧には、りんりんスクエア土浦のB1Fにある無人レンタルが掲載されていました。

項目内容
台数約40台
利用時間5時から翌1時まで
料金15分あたり200円
料金の上限24時間あたり3,000円
予約・登録専用アプリ「ハローサイクリング」

ハローサイクリングは別のポートに返せる乗り捨て式

ハローサイクリングはシェアサイクルのプラットフォームで、運営はOpenStreet株式会社とシナネンモビリティPLUS株式会社です。自転車の予約は、専用アプリで貸出場所(ポート)を指定して行います。返すときは、空きさえあれば借りたところとは別のポートでもかまいません。料金はエリア(自治体)ごとに決まっていて、全国一律ではない点に気をつけてください。

りんりんロードの沿線には、乗り捨てできる広域レンタサイクルの拠点が複数あります。片道だけ自転車で走って帰りは電車に乗る、といった組み方もしやすいでしょう。ただし、台数には限りがあります。

輪行なら土浦駅で自転車を組み立ててすぐ走り出せる

りんりんロードでは、行きか帰りの片方だけ電車を使う人も珍しくありません。自転車を専用の袋に収めて電車などで目的地まで運び、そこから走るやり方を輪行といいます。土浦駅は改札の近くに自転車の組み立てスペースがあり、輪行で着いたらそのままりんりんロードに入れます。

JRに持ち込めるのは3辺合計250cm以内・30kg以内

JRが手回り品として認めているのは、3辺(縦・横・高さ)を足して250cm以内、重さ30kg以内の荷物で、持ち込めるのは2個までです。袋に入れていても、外したのが前輪だけだったり、部品が袋からはみ出していたりすると、サイズ超過や未収納と判断されて車内に持ち込めません。

駅で自転車をばらしたり組んだりするときは、通路や点字ブロックをふさがない場所を選び、売店や自動販売機を使う人の邪魔にならないよう気を配ります。新幹線では、3辺の合計が160cmを超える荷物は特大荷物となり、事前の予約がいります。最新の規定はJRの公式情報で確認できます。

紅葉の11月上旬から中旬は土日祝日の午前10時から13時頃が混雑のピーク

筑波山周辺がとくに混み合うのは、紅葉の時期にあたる11月上旬から中旬の土日祝日、午前10時から13時頃です。ゴールデンウィークは5月3日から5日の晴れた日がピークで、午前中のうちに駐車場が満車になりやすくなります。

どちらも主に車の混雑の話です。とはいえ、山道を自転車で走るなら、渋滞している車の列や歩いている人には十分注意しなければなりません。混む時期に走るなら、早朝に出発するか、平日に予定を組むと快適に走れます。

りんりんロードは2019年に第1次ナショナルサイクルルートに指定

ナショナルサイクルルートは国土交通省が指定する制度で、日本を代表し、世界に誇れるサイクリングルートとして国内外にPRすることを目的にしています。根拠になっている法律は自転車活用推進法です。制度は2019年(令和元年)9月9日、自転車活用推進本部で創設されました。候補ルートの発表も同じ日に行われ、第三者委員会による審査のあと、同年11月7日に第1次ルートとして次の3つが選ばれています。

第1次指定のルート都道府県
つくば霞ヶ浦りんりんロード茨城県
ビワイチ滋賀県
しまなみ海道サイクリングロード広島県・愛媛県

2022年12月末までにナショナルサイクルルートとなったのは、国のモデルルート77件のうち6件でした。

霞ヶ浦は湖面積220平方キロメートルで日本で2番目に広い湖

りんりんロードのもう一方の主役が霞ヶ浦です。湖面積は220平方キロメートルで、茨城県は日本で2番目に広い湖としています。湖岸に沿った区間は視界が開けていて、広々とした景色の中を走れます。筑波山を登った翌日は湖側のコースを走る、という2日間の計画も組めます。

GPXデータを使えばスマートフォンで峠のルートを案内できる

走るルートの距離や起点を確かめたいときは、GPXデータが便利です。GPXとはGPSで得た位置情報を保存するオープンな形式で、地点やルート、走行した軌跡を記録できます。自転車やハイキングでルートを共有するときの標準的な形式です。

データはUSBやBluetooth、Wi-Fiを使ってスマートフォンやGPS機器に転送し、ルートとして選べばナビゲーションが始まります。スマートフォン単体で使う場合は、ファイルをKomootやOutdooractiveといったアプリで開けば使えます。

平坦20kmと峠の登りを足して往復の計画を立てる

旧筑波鉄道コースは土浦から筑波駅跡まで片道約20kmの平坦路です。土浦駅から筑波山の峠を登って戻る所要時間は、走行時間が約4時間から5時間で、休憩と食事を加えると半日から一日になります。峠は、平均勾配10%を超える風返し峠から、比較的取り組みやすい不動峠まで選べます。自分の体力に合う峠を選び、余裕のある計画で走ってください。

峠には登らず、つくば霞ヶ浦りんりんロードを平坦な区間や霞ヶ浦の湖岸だけで楽しむなら、つくば霞ヶ浦りんりんロードの日帰りコースと所要時間をまとめた記事も計画の参考になります。

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