東京から神奈川にかけて流れる鶴見川は、サイクリストにとって格好のコースとして人気を集めています。全長約42.5kmという適度な距離と変化に富んだ景観が魅力で、都市部を流れながらも自然豊かな風景が楽しめる絶好のサイクリングスポットです。源流から河口まで走破すれば達成感も格別。初心者からベテランまで、それぞれのペースで楽しめるのが鶴見川サイクリングの大きな魅力といえるでしょう。
川沿いに整備されたサイクリングロードは、歩行者優先ながらも比較的走りやすく、上流域の源流付近では里山の風景を、中流域では公園や球場などの都市施設を、下流域では工業地帯や港の風景を眺めることができます。四季折々の表情も楽しめるため、何度訪れても新たな発見があるのも鶴見川サイクリングの醍醐味です。
今回は、鶴見川サイクリングを楽しむための情報を、初心者の方にもわかりやすくQ&A形式でご紹介します。おすすめルート、準備すべきもの、季節ごとの注意点など、鶴見川サイクリングを満喫するためのポイントを詳しく解説していきましょう。

鶴見川サイクリングロードの見どころとおすすめルートは?
鶴見川サイクリングロードは、その全長約42.5kmにわたって様々な表情を見せてくれます。エリアごとの特徴とおすすめルートをご紹介します。
源流エリア(町田市上小山田町)
鶴見川の源流は東京都町田市上小山田町にある「源流の泉」です。ここでは1日約1,300トンもの水が湧き出しており、川の始まりを実感できる神秘的なスポットとなっています。源流付近の川はとても小さく、道路脇の側溝程度の大きさしかありません。この小さな流れが、やがて船が行き交う大きな川になるという自然の循環を体感できるのが魅力です。
おすすめルート:
- 町田バスターミナルから細い道を入り、上小山田みつやせせらぎ公園を経由して源流へ
- 155号線(町田平山八王子線)を使って源流にアクセス
上流エリア(町田市・川崎市麻生区)
上流域では里山の風景が広がり、自然豊かなサイクリングが楽しめます。川沿いには蓮田もあり、シーズンには美しい花を鑑賞することもできます。ただし、工事で通行できない区間もあるため、場合によっては57号線(芝溝街道)を利用するのがおすすめです。
見どころ:
- 寺家ふるさと村(田園風景)
- 小山田緑地
- 鶴見川沿いの里山風景
中流エリア(横浜市青葉区・港北区)
中流域は整備されたサイクリングロードが続き、走りやすいエリアです。特に新横浜周辺はサイクリングロードの状態も良く、橋の下をくぐれるアンダーパスが多いので、スムーズに走行できます。日産スタジアムや新横浜公園といった都市的な景観と川の自然が融合した風景が楽しめます。
見どころ:
- 日産スタジアム周辺(遊水地としての機能も持つ新横浜公園)
- 鶴見川流域センター(鶴見川の生物や歴史について学べる施設)
- 鶴見川漕艇場(ボート練習の様子を見学可能)
- 大倉山公園(梅林)
おすすめルート:
- 鴨居駅→日産スタジアム→新横浜→綱島というルートは橋の下をくぐるアンダーパスが多く、信号待ちが少なくて済むのでおすすめ
下流エリア(横浜市鶴見区・川崎市)
下流域は川幅が広くなり、工業地帯や港の風景が楽しめます。河口付近では海の風景も見ることができ、鶴見つばさ橋などの建造物も見どころです。ただし、一部橋の下をくぐれない場所もあり、道路を横断する必要があるため、交通量に注意が必要です。
見どころ:
- 鶴見川河口(0kmポスト)
- 貝殻浜
- 末広水際プロムナード(鶴見つばさ橋が見える)
- 「ふれーゆ」(休憩・トイレスポット)
おすすめの完走ルート: 初めて鶴見川を走破する場合は、以下のルートがおすすめです。
- 源流からスタート: 源流の泉から155号線を下る
- 中流域: 57号線を経由して日産スタジアム周辺へ
- 下流域: 右岸と左岸を適宜渡りながら河口を目指す
- 河口: 0kmポストで記念撮影、余裕があれば「ふれーゆ」まで足を延ばす
全行程は約90km(往復)となり、途中休憩を挟みながら1日かけて走るのにちょうど良い距離です。ただし、初心者の方は一度に全コースを走るのではなく、エリアごとに分けて走るのがおすすめです。
初心者でも安心!鶴見川サイクリングの基本情報と必要な準備は?
鶴見川サイクリングは初心者でも楽しめるコースですが、事前の準備と基本情報を知っておくことで、より安全で快適なサイクリングが楽しめます。
基本情報
サイクリングロードの特徴:
- 道幅: エリアによって異なりますが、中流域は比較的広く、上流・下流は一部狭い箇所があります
- 舗装状態: 中流域は舗装状態が良好、下流域は一部未舗装や貝殻の混じった砂利道も
- 距離: 全長約42.5km(源流から河口まで)、往復で約85km
- 勾配: 全体的に緩やかで、大きな起伏はあまりありません
- アクセス: 鶴見川沿線の各駅(鶴見駅、綱島駅、新横浜駅、鴨居駅、町田駅など)からアクセス可能
注意点:
- サイクリングロードは歩行者優先のため、スピードの出しすぎに注意
- 橋の下をくぐるアンダーパスは見通しが悪いので減速を
- 一部の橋では歩道を渡る必要があり、自転車は降りて押し歩きが基本
- 下流域では交通量の多い道路を横断する箇所があるので注意
- 河口付近の0kmポストは左岸(川の左側)にあります
- トイレは中流域に比較的多いが、上流・下流域では少ないので計画的に
必要な準備
自転車の準備:
- ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど、舗装路を基本走れる自転車
- タイヤの空気圧チェック(特に下流域の未舗装区間を走る場合は少し低めに)
- ブレーキの効き具合の確認
- ライトの点灯確認(トンネルやアンダーパスでの安全確保)
- ベルの動作確認(歩行者への注意喚起用)
携行品:
- ヘルメット(安全のため必須)
- グローブ(手の保護とグリップ向上)
- 飲料水(特に夏場は多めに)
- 補給食(エネルギー補給用のバー、ゼリーなど)
- モバイルバッテリー(スマートフォンの充電用)
- 簡易工具・パンク修理キット
- 着替え(汗をかいた後のために)
- 日焼け止め(季節に応じて)
- 雨具(天気予報をチェック)
- マスク(人混みでの休憩時など)
ルート計画:
- スマートフォンのサイクリングアプリなどでルートを事前に確認
- GPSデータをダウンロードしておくと便利(「鶴見川 GPX」などで検索)
- 立ち寄りたいスポットや休憩ポイントを事前にマーク
- 自分の体力に合わせた距離設定(初心者は全行程ではなく区間ごとに)
- 日の入り時間を確認し、明るいうちに戻れるよう計画
初心者へのアドバイス:
- 最初は混雑の少ない平日や早朝を選ぶと走りやすい
- 一人での走行は避け、できれば経験者と一緒に走るのが安心
- 途中で体調が悪くなったら無理せず最寄りの駅で切り上げる
- サイクリング前日は十分な睡眠を取り、当日は軽い食事を摂る
- 自分のペースを守り、無理な追い込みは避ける
鶴見川サイクリングを楽しむには、事前の準備と安全への配慮が大切です。初心者の方は、まず日産スタジアム周辺の中流域から始めてみるのがおすすめです。整備された道路と充実した施設で、安心してサイクリングを楽しむことができます。
鶴見川サイクリングで訪れるべき休憩スポットやグルメ情報は?
長距離のサイクリングでは、適切な休憩とエネルギー補給が重要です。鶴見川サイクリングルート周辺には、魅力的な休憩スポットや飲食店が点在しています。エリア別におすすめの場所をご紹介します。
源流・上流エリア(町田・川崎麻生区周辺)
休憩スポット:
- 源流の泉広場: 源流到達の記念撮影に最適。近くにはバイオトイレも設置されています。
- 上小山田みつやせせらぎ公園: 調整池としての機能も持つ公園で、ノカンゾウやヤブカンゾウが育成されています。6〜7月が見頃です。
- 稲荷前古墳群: 4世紀から7世紀頃のお墓で、丘の上からは大山・丹沢山系が一望できます。
- 横浜市くろがね青少年野外活動センター: トイレや水分補給ができるサイクルスポット。使用前に受付で声をかけましょう。
グルメスポット:
- プロローグ プレジール(パン屋): 上鉄鴨志田口バス停前にあるテラス席のあるパン屋さん。フィッシュフライを挟んだパンやキノコのホワイトソースが入ったパンなど、サイクリングの休憩にぴったりです。
- 町田リス園近くのカフェ: リス園見学と合わせて立ち寄れるカフェがあります。
中流エリア(横浜市青葉区・港北区周辺)
休憩スポット:
- 鶴見川流域センター: 鶴見川の生物や地域の歴史について学べる施設。サイクリングの合間に立ち寄って知識を深めるのにおすすめです。
- 新横浜公園(日産スタジアム周辺): 広大な公園内には休憩スペースやトイレが充実。ウェディングフォトの撮影も行われる美しいスポットです。
- 鴨池橋周辺: 富士山ビュースポットがあり、晴れた日には素晴らしい景色を楽しめます。
- 市ヶ尾高校近くの親水広場: アユやコイなどの魚を観察できる場所もあります。
グルメスポット:
- 新横浜駅ビル(キュービックプラザ新横浜): 様々なレストランが集まっており、好みに合わせて選べます。
- 綱島駅周辺のラーメン店: 「麺処 宍喰」など、地元で人気のラーメン店が点在しています。
- 大倉山駅周辺のおしゃれなカフェ: 「Totsuka Panya Cafe」などのカフェでひと休みするのもおすすめです。
下流エリア(横浜市鶴見区・川崎市)
休憩スポット:
- 鶴見川河口(0kmポスト): 鶴見川サイクリングの起点(または終点)となる記念撮影スポット。
- ふれーゆ(末広水際プロムナード): 鶴見つばさ橋を望む絶景ポイント。トイレや休憩施設が利用できます。
- 鶴見川漕艇場: ボートやカヌーの練習風景を眺めることができます。一般利用も可能な施設です。
- 潮田の渡し場跡: 歴史を感じさせるスポット。近くにはトイレも設置されています。
グルメスポット:
- 鶴見駅周辺の飲食店: 様々なジャンルの飲食店が揃っています。
- 市場食堂(横浜市中央卸売市場本場近く): 新鮮な魚介類を使った料理が楽しめます。
サイクリスト向けのお役立ち情報
補給ポイント:
- サイクリングロード沿いにはコンビニが点在しているので、水分や軽食の補給に便利です。
- 特に日産スタジアム周辺、綱島、鶴見など駅周辺にはコンビニや自販機が多いです。
トイレ情報:
- 中流域は比較的トイレが多いですが、上流・下流域では少ないので計画的に。
- 公園内のトイレ、駅のトイレ、コンビニのトイレを上手に活用しましょう。
- 「ふれーゆ」のトイレは清潔で利用しやすいのでおすすめです。
休憩のコツ:
- 約1時間に1回、短い休憩(5〜10分)を取るのが理想的です。
- 2〜3時間に1回は、15〜30分程度の長めの休憩で食事や水分補給を。
- 疲れを感じる前に休憩するのがポイント。無理をせず、体のサインに敏感になりましょう。
- 風景の良いポイントで写真撮影を兼ねた小休止を取るのもおすすめです。
鶴見川サイクリングでは、計画的に休憩ポイントを設定し、エネルギーをこまめに補給することで長距離走行も快適に楽しむことができます。季節や天候に合わせて、柔軟に休憩計画を立てることが大切です。
季節別!鶴見川サイクリングの楽しみ方と注意点は?
鶴見川サイクリングは四季折々の表情を楽しめるのが魅力です。季節ごとの見どころと注意点をご紹介します。
春(3月〜5月)
見どころ:
- 桜の季節(3月下旬〜4月上旬): 鶴見川沿いの桜並木が美しく、特に新横浜公園周辺や綱島付近は桜のトンネルのような景観が楽しめます。
- 新緑(4月下旬〜5月): 鮮やかな緑に包まれた川沿いは、心地よい風を感じながらサイクリングするのに最適です。
- ツツジ(4月下旬〜5月): 鶴見川沿いの公園や堤防にはツツジが植えられており、鮮やかなピンク色の花が楽しめます。
注意点:
- 桜の時期は観光客や花見客で賑わうため、特に週末は混雑します。早朝や平日を選ぶと良いでしょう。
- 花粉症の方は対策をしっかりと(マスク、眼鏡、薬の服用など)。
- 春の雨は突然降り出すことがあるので、雨具を常備しておきましょう。
- 気温の変化が大きいので、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
夏(6月〜8月)
見どころ:
- 蓮の花(6月下旬〜8月): 上流域の蓮田では、美しい蓮の花が咲き誇ります。早朝に訪れると開花したばかりの花を見ることができます。
- 水辺の風景: 暑い季節は水辺の風景が心地よく感じられます。特に河口付近では海からの風も感じられて涼しく感じることも。
- 夏の夕暮れ: 日が長い季節なので、夕方からのサイクリングも気持ちがいいです。川面に映る夕陽の景色は格別です。
注意点:
- 熱中症対策が最重要です。十分な水分(スポーツドリンクがおすすめ)と塩分を補給しましょう。
- 日差しが強いので、日焼け止め、UVカット衣類、サングラスなどで対策を。
- 夏場は早朝か夕方以降の涼しい時間帯を選びましょう。
- ゲリラ豪雨に注意。天気予報をこまめにチェックし、急な増水には警戒を。
- 虫除けスプレーがあると快適です(特に上流域では蚊が多い場合があります)。
秋(9月〜11月)
見どころ:
- 紅葉(11月中旬〜下旬): 鶴見川沿いの木々が色づき、特に上流域の里山エリアでは美しい紅葉が楽しめます。
- 澄んだ空気: 空気が澄んでいて視界が良くなるため、富士山や丹沢山系がよく見えます。富士山と横浜線の電車を一緒に撮影できるスポットもあります。
- 過ごしやすい気温: サイクリングに最適な気温となり、長距離走行も快適です。
注意点:
- 紅葉シーズンは週末を中心に混雑することがあります。
- 朝晩の気温差が大きいので、脱ぎ着しやすい服装を心がけましょう。
- 台風シーズンでもあるので、天気予報に注意し、強風や大雨の日は避けましょう。
- 落ち葉で滑ることがあるので、特に下り坂では注意が必要です。
冬(12月〜2月)
見どころ:
- 澄んだ景色: 冬は特に空気が澄んでいて、富士山や丹沢山系が美しく見えます。冬の朝は特に景色が良い日が多いです。
- 鶴見川のバードウォッチング: 冬の渡り鳥が多く訪れる時期で、特に河口付近では様々な野鳥を観察できます。
- 人が少ない静かなサイクリング: 寒い時期は人出が少なく、ゆったりとマイペースでサイクリングを楽しめます。
注意点:
- 防寒対策をしっかりと。特に手先や足先、耳などは冷えやすいので、グローブや靴下、イヤーウォーマーなどを活用しましょう。
- 早朝や夕方は特に冷え込むので、体温調節できる服装を心がけましょう。
- 冬の日没は早いので、日が暮れる前に終えるか、ライトをしっかり準備しましょう。
- 朝露や霜で路面が滑りやすくなっていることがあるので、特に朝の早い時間は注意が必要です。
- 風が強い日は体感温度がさらに下がるので、風を遮るウインドブレーカーなどがあると良いでしょう。
雨の日の対応
基本的には雨の日のサイクリングは避けるのが賢明ですが、小雨程度であれば以下の注意点を守れば楽しむことも可能です:
- 雨具(レインジャケット、レインパンツ)を必ず着用
- 視界が悪くなるので、明るい色の服装や反射材を身につける
- ブレーキの効きが悪くなるので、スピードを控えめに
- 下流域の未舗装部分は特に滑りやすくなるので注意
- 雨天時は増水の可能性があるので、水位情報に注意
鶴見川サイクリングは季節ごとに違った魅力があります。その時々の気象条件や体調に合わせて、安全に楽しむことが大切です。特に天候の変化には敏感になり、無理をせず柔軟に計画を調整しましょう。
鶴見川源流から河口までの完全走破ガイドとコツは?
鶴見川を源流から河口まで完全走破することは、サイクリストなら一度は挑戦したい達成感のあるチャレンジです。以下に、完全走破のためのガイドとコツをご紹介します。
完全走破の基本情報
距離と所要時間:
- 片道:約42.5km
- 往復:約85km
- 獲得標高:約470m(往復)
- 平均移動時間:約3時間(平均時速19km/h)
- 休憩込みの所要時間:約5〜6時間(往復)
難易度:
- 中級者向け(初心者の方は区間ごとに分けて挑戦することをおすすめします)
- 全体的に勾配は緩やかですが、上流域の一部に坂道があります
- 長距離なので体力が必要です
走破ルートの詳細
源流スタート(上小山田町):
- 「鶴見川源流の泉」からスタート(バイオトイレあり)
- 155号町田平山八王子線を下り、57号芝溝街道方面へ
上流域(町田市〜川崎市麻生区): 3. 57号芝溝街道を進み、「図師大橋」で右折 4. 図師大橋から右岸沿いに進む(工事区間は迂回の可能性あり) 5. 常に川の流れを右手に見ながら進む
中流域(横浜市青葉区〜港北区): 6. 鶴川駅付近から3号鶴川街道に合流 7. 「上麻生」交差点で右折して12号横浜上麻生道路へ 8. 市ヶ尾高校前を通過、246号線を横切る 9. 東名高速の下をくぐり、丘を越えて12号横浜上麻生道路へ 10. 「津田中学校入口」交差点を左折 11. 「第三京浜入口」交差点を右折 12. 日産スタジアム周辺へ到着
下流域(横浜市港北区〜鶴見区): 13. 多摩川と鶴見川合流地点周辺からは左岸を進む 14. 新鶴見橋で右岸に渡る 15. 森永橋を経由して鶴見川漕艇場付近を通過 16. 芦穂橋で左岸に渡る 17. 潮鶴橋、臨港鶴見川橋を経由 18. JR鶴見線の下をくぐり河口へ
河口ゴール: 19. 0kmポスト(河口)でゴール 20. 余裕があれば「ふれーゆ」まで足を延ばし、鶴見つばさ橋を見学
帰路: 21. 来た道を戻るか、最寄り駅(鶴見駅など)から電車で帰るか選択
完全走破のコツとポイント
事前準備:
- 体力づくり: 完走するには一定の体力が必要です。事前に20〜30kmのサイクリングで慣らしておきましょう。
- 自転車整備: 長距離走行前に必ず自転車の点検を。特にブレーキ、タイヤ、チェーンの状態をチェック。
- ルート確認: GPSデータをダウンロードするか、詳細なルートマップを用意しましょう。
走行のコツ:
- ペース配分: 最初から飛ばさず、終始一定のペースを心がけましょう。特に上り坂では無理せず、小さいギアでゆっくり上ります。
- こまめな休憩: 1時間に1回程度の小休止と、2〜3時間ごとの長めの休憩を取りましょう。疲労が蓄積する前の休憩が大切です。
- 水分補給: 喉が渇く前にこまめに水分補給を。夏場は特に重要です。
- 位置取り: 歩行者優先のため、常に右側を走行し、追い越す際は声をかけましょう。
- 写真撮影: 見どころで小休止を兼ねて写真を撮ると、良い思い出になります。
- 左右の岸の使い分け: 下流域では右岸と左岸を適宜渡ることで、より走りやすいルートを選べます。
時間帯選び:
- 春夏: 暑くなる前の早朝スタートがおすすめ。
- 秋冬: 日が短いので、朝8時頃のスタートで15時までに帰着するプランが安心です。
- 平日と休日: 週末は人出が多いので、可能であれば平日を選ぶと快適です。
トラブル対策:
- パンク対策: パンク修理キットを必ず携行。特に下流域の未舗装区間ではパンクリスクが高まります。
- 天候急変: 天気予報をこまめにチェックし、雨の予報がある場合は計画を変更しましょう。
- 体調不良: 無理は禁物。体調が悪くなったら最寄りの駅で切り上げる勇気も必要です。
- 日没対策: 特に冬場は日が落ちるのが早いので、ライトを必ず携行しましょう。
完走の楽しみ方:
- 単に距離を走破するだけでなく、各エリアの特徴や風景の変化を楽しみましょう。
- GPSアプリなどで記録を取っておくと、達成感が味わえます。
- 河口の0kmポストでの記念撮影は忘れずに。
- 源流から河口まで水の流れを辿る旅は、自然の循環を体感できる貴重な経験です。
ワンポイントアドバイス:
- 初めての完走チャレンジは、上流から下流への「下り」がおすすめです(全体的に下りが多い)。
- 区間ごとに分けて走破するのも立派な挑戦。何度かに分けて走ることで、各エリアをじっくり楽しめます。
- 仲間と一緒に挑戦すると、安全面でも心強く、モチベーションも維持しやすいです。
- 各所の河口からの距離表示を見つけると進捗が実感できて楽しいです。
鶴見川の源流から河口までを完全走破することは、単なるサイクリングを超えた冒険です。綿密な計画と適切な準備をすれば、初心者から中級者まで楽しめる達成感のあるチャレンジとなるでしょう。都会の中を流れる川が見せる多様な表情を楽しみながら、素晴らしい一日を過ごしてください。
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