丹後半島一周サイクリング完全ガイド|伊根の舟屋や天橋立を巡る絶景コース

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丹後半島一周サイクリングコースは、京都府北部の丹後半島を自転車で一周する約95kmのルートで、「タンイチ」の愛称で親しまれています。このコースでは、日本三景の天橋立から始まり、重要伝統的建造物群保存地区に選定された伊根の舟屋、断崖絶壁に建つ経ヶ岬灯台など、京都の絶景スポットを巡ることができます。関西屈指の絶景ロードとして、日本海のリアス式海岸が織りなす美しい景観を眺めながら走れる点が最大の魅力で、獲得標高は約930mと適度なアップダウンがあり、初心者から上級者まで楽しめるサイクリングコースとなっています。

丹後半島は豊かな自然と歴史文化が融合した地域で、サイクリングだけでなく観光や温泉、新鮮な海の幸を味わうグルメなど、多彩な楽しみ方ができます。特に冬季には「幻のカニ」と呼ばれる間人ガニを目当てに訪れる人も多く、一年を通じて魅力的なエリアです。この記事では、丹後半島一周サイクリングコースの詳細な情報とともに、伊根の舟屋をはじめとする主要観光スポット、おすすめの温泉やグルメ情報まで網羅的にお伝えします。

目次

丹後半島一周サイクリングコース「タンイチ」とは

丹後半島一周サイクリングコース「タンイチ」は、京都府北部に位置する丹後半島を自転車で一周するルートの愛称です。走行距離は約90kmから100km、獲得標高は約800mから1000mとなっており、一般的には930m程度で95kmの道のりとなっています。このコースの特徴は、アップダウンが分散しているため、峠を延々と登り続けるような厳しさがなく、比較的走りやすい点にあります。

天橋立を起点に時計回りに走るルートが最も一般的です。最初の35km程度は半島を横断するため海が見えず、田舎道や山間の道を走ることになります。この区間は車が少なく走りやすい道が続くため、本格的な海岸線走行に向けたウォーミングアップとして最適な区間といえます。半島の東側に出ると、そこからは日本海の絶景を眺めながらのサイクリングが始まります。

基本的には国道178号線を走るコース取りとなるため、道に迷う心配はほとんどありません。道路状況も良好で、適度なアップダウンと美しい景色が続くことから、関西屈指の絶景ロードとして多くのサイクリストに愛されています。

タンイチのスタート地点と拠点選び

サイクリングの起点として最もおすすめなのは、天橋立の智恩寺駐車場です。駐車料金は700円で、清潔なトイレと自動販売機が完備されています。歩いてすぐの場所にコンビニエンスストアもあるため、出発前の準備にも便利な立地となっています。

小野小町温泉をスタート・ゴール地点にするプランも人気があります。この場合、走った後に温泉に入れるというメリットがあり、疲れた体を癒すことができます。宿泊はもちろん、日帰り入浴も可能なため、日程に合わせて柔軟に利用できます。また、道の駅かや(京都府与謝野町)も起点として利用できる施設の一つです。

コースの特徴とハイライト区間

コースの前半は内陸部を走りますが、日本海に出てからが本番です。リアス式海岸が織りなす断崖絶壁の海岸線を走り抜ける区間は、まさに絶景の連続となっています。

特に経ヶ岬から蒲入までの「カマヤ海岸」は、約5kmにわたって海際の絶壁沿いを下っていく区間で、ジェットコースターのような爽快感が味わえる道として知られています。この区間は丹後半島サイクリングのハイライトの一つであり、多くのサイクリストがこの景色を目当てに訪れています。

また、半島一帯はフルーツトレイルとも呼ばれ、地域全体に果樹園が広がっています。スムージーをはじめとしたフルーツを使ったスイーツが楽しめるほか、新鮮な旬の海産物も味わえるため、グルメを楽しみながらのサイクリングが可能です。

初心者でも挑戦できるタンイチの走り方

ロードバイクで丹後半島を一周する場合、それなりに練習を積んだサイクリストでないと厳しい面があります。しかし、近年普及が進んでいるe-Bike(電動アシスト付きスポーツ自転車)であれば、久しぶりにサイクリングを再開する方や初心者の方でも十分に挑戦可能です。

初心者の方には、中間地点にある宇川温泉や間人などで一泊して、2日かけて走破するプランがおすすめです。無理をせず、景色を楽しみながらゆっくりと走ることで、丹後半島の魅力を存分に味わうことができます。特に宇川温泉はコースのちょうど中間地点に位置しているため、1泊2日プランの宿泊地として最適な立地となっています。

海の京都エリア周辺では、e-BIKEガイドツアーやe-BIKEレンタルのサービスが急速に充実しています。京丹後市はサイクリングを積極的に推進しており、各地でレンタサイクルサービスを実施しているため、自分の自転車を持っていない方でも気軽にタンイチに挑戦できる環境が整っています。

サイクリング時の注意点と必要な持ち物

丹後半島サイクリングで最も重要な注意点は、日本海側に出るとコンビニエンスストアや自動販売機がほとんどないということです。そのため、補給食の持参は必須となります。特に経ヶ岬周辺はお店が少ないため、水分補給には十分な注意が必要です。

パンクに備えて予備チューブとタイヤレバー、携帯ポンプなどの修理キットを必ず携帯することも重要です。携帯電話の電波が届きにくい場所もあるため、トラブル時に自力で対処できる準備が欠かせません。天橋立周辺は人通りが多いので、歩行者への配慮も忘れずに走行しましょう。

冬季は季節風で海が荒れることが多く、古くから船舶航行の難所とされてきた地域です。サイクリングに最適な季節は春から秋にかけてで、特に天候の良い日を選んで走ることをおすすめします。

天橋立の魅力と楽しみ方

天橋立は、日本三景の一つに数えられる景勝地で、宮津湾を横断する約3.6kmの砂州です。日本で唯一の湾内の砂州であり、約8000本の松が自生する松林も自然林という非常に貴重な場所となっています。

天橋立の中は絶好のサイクリングロードとなっており、海からのさわやかな風を感じながら松並木の中をのんびりと走ることができます。徒歩では約50分かかる砂州の横断も、自転車であればわずか約20分で渡れるため、効率よく観光することが可能です。

天橋立の海沿いを行く自転車道は、全国でも珍しい海の間際を行くコースです。勾配もなく、初心者でも簡単に走れるため、サイクリング初心者の方にもおすすめできます。観光船とレンタサイクルのセットチケットは税込900円で、レンタサイクルは2時間利用可能となっており、北側の観光船乗り場で乗り捨てもできる便利なサービスです。

股のぞきで楽しむ天橋立の絶景

天橋立を楽しむなら、展望台からの「股のぞき」は欠かせない体験です。南側と北側にそれぞれ展望スポットがあり、異なる表情の天橋立を楽しむことができます。

天橋立ビューランドは南側に位置し、股のぞきをすると天橋立が天に舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれています。龍をイメージして造られた長さ約250mの「飛龍観回廊」からは360度のパノラマ風景を楽しめます。入場料金は大人850円、子供450円となっています。

傘松公園は北側に位置し、天橋立を北側から一望できる展望所です。ここからの眺めは天橋立が昇り龍のように見えることから「昇龍観」と呼ばれています。股のぞき発祥の地としても有名で、股の間から天橋立を覗くと天地が逆転したように見える不思議な体験ができます。公園へはケーブルカーやリフトでアクセスでき、所要時間は4分から7分ほどで、運賃は大人往復800円、子供往復400円です。

天橋立周辺のパワースポット

天橋立の観光では、知恩寺や元伊勢籠神社など寺社仏閣も人気があります。籠神社の奥宮である眞名井神社は、樹々に囲まれた神秘的な神社で、縁結びや夫婦和合、家内安全、延命長寿の御神徳がいただけるパワースポットとして知られています。

天橋立神社は平安末期から鎌倉時代にかけて建てられたと伝えられており、恋愛成就のご利益を求めて多くの女性が訪れるパワースポットとしても有名です。観光船乗り場の一の宮桟橋からは、カモメのエサ(100円)を購入して船のデッキからカモメに与える体験もでき、家族連れにも人気のアクティビティとなっています。

伊根の舟屋が織りなす漁村の原風景

伊根の舟屋は、京都府与謝郡伊根町にある独特の建築様式を持つ漁村集落です。伊根湾は日本海側では珍しい南向きの天然の良港で、波静かな海と山並みの隙間に舟屋が建ち並んでいます。海面すれすれに建てられているため、あたかも家が海に浮かんでいるような幻想的な景観が特徴です。

舟屋とは二階建ての舟のガレージのことで、一階部分は舟置き場、二階部分が住居スペースとなっている独特な建造物です。伊根湾には周囲5kmにわたって約230軒の舟屋が軒を連ねており、日本国内でもここでしか見られない貴重な景観を形成しています。

2005年(平成17年)には漁村として初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。日本の原風景とも言える貴重な景観を今に伝えており、国内外から多くの観光客が訪れています。

伊根の舟屋を満喫する方法

伊根の舟屋を楽しむ方法はいくつかあります。道の駅舟屋の里伊根は高台に位置しており、伊根の舟屋を展望台から一望できます。道の駅にはレストランのほか、伊根浦漁業株式会社直営のお土産店があり、伊根町で水揚げされた旬の魚の干物が購入できます。

伊根湾めぐり遊覧船は、舟屋が立ち並ぶ伊根湾を約30分かけて周遊するサービスです。船に群がるカモメにエサをあげるのも、伊根湾めぐりの醍醐味の一つとなっています。

海上タクシーは現在7隻が運航しており、料金は1人1000円で約25分間伊根湾内を遊覧します。2名から3名であれば基本的に予約は不要で、営業時間はおおよそ9時から17時前後となっています。遊覧船よりも少人数で、より間近に舟屋を眺められる点が魅力です。

徒歩での散策もおすすめですが、舟屋のほとんどは個人の私有地であるため、誤って立ち入らないよう注意が必要です。舟屋内部の見学を希望する場合は、伊根浦散策ガイドツアーに申し込むことをおすすめします。

向井酒造と伊根の地酒

向井酒造は創業260年の歴史を持つ造り酒屋で、伊根を代表する観光スポットの一つです。赤米で造られた珍しい地酒「伊根満開」、「ええにょぼ」、「京の春」などで有名な伊根の地酒蔵元となっています。舟屋の町並み散策の際にはぜひ立ち寄りたいスポットで、試飲を楽しむこともできます。

伊根へのアクセス方法

公共交通機関を利用する場合、京都丹後鉄道宮豊線「天橋立」駅から丹海バス(蒲入、経ヶ岬行き)で55分、「伊根」下車となります。車の場合は宮津から国道178号を北へ約45分です。京都縦貫自動車道宮津与謝道路「与謝天橋立」ICから国道176号を経由して国道178号を利用します。京都市内からは車で約2時間、大阪からは車で約2時間半で、近年、京都縦貫道が開通し、自動車でのアクセスが飛躍的に便利になりました。

2025年7月19日から9月27日までの土日祝には、天橋立と伊根を結ぶ「伊根航路」直行便が運航されました。伊根の舟屋エリアは車による渋滞が起こりやすいため、期間中は「日出(ひで)」に車を駐車し(駐車料金は無料)、伊根パーク&クルーズを利用する方法が推奨されていました。

経ヶ岬灯台の歴史と見どころ

経ヶ岬灯台は丹後半島の最北端、海抜148mの断崖に建つ白亜の灯台です。1898年(明治31年)に設置された第1等灯台で、国内に5カ所しかない第1等レンズを使用した希少な灯台として知られています。

レンズはフランス製で、レンズ台を含めた重量は5トン、焦点距離は922mmという大型のものです。同様のレンズは日本国内では犬吠埼(千葉県)、日御碕(島根県)、角島(山口県)、室戸岬(高知県)の各灯台でしか使用されていない貴重なものです。

経ヶ岬灯台の歴史的価値

日清戦争が終戦した1895年(明治28年)以後、海運助成の政策が強力に推進されるようになり、航路標識関係の予算も飛躍的に増大しました。この時期に大灯台が集中的に建設され、経ヶ岬灯台もこの時期に建設された主要灯台の一つです。

創設以来、気象観測を行うとともに、当初は中央気象台が発する警報を航行中の一般船舶に知らせる役割が主要な任務でした。1971年(昭和46年)に「京の百景」に選定され、さらに日本の灯台50選にも選ばれています。2008年には経済産業省の近代化産業遺産に指定され、2018年には「恋する灯台」にも選ばれました。2022年(令和4年)12月12日には国の重要文化財に指定され、その歴史的・文化的価値が広く認められています。

経ヶ岬の地形と名前の由来

経ヶ岬の名前の由来は、灯台がある岬の断崖部分を形成する「柱状節理」がお経の巻物を並べたように見えることからきています。この地形は山陰海岸ジオパークにも含まれており、地質学的にも貴重なスポットとなっています。

灯台からの展望は素晴らしく、典型的なリアス式海岸の磯を見渡すことができ、遠くは山陰の岬や北陸の白山を望むことができます。サイクリングの途中で立ち寄る価値のある絶景スポットです。

経ヶ岬灯台へのアクセスと見学情報

公共交通機関を利用する場合、丹鉄「網野」駅から丹海バスで65分、「経ヶ岬」下車後、徒歩約30分となります。京都丹後鉄道宮豊線峰山駅から丹海バスで70分でもアクセス可能です。車の場合は京丹後大宮ICから約50分です。

駐車場から灯台までは徒歩約20分で、結構な階段を登ることになります。足元が悪い場所もあるため、サンダルなどでは登りにくく、動きやすい靴での訪問をおすすめします。入場料は無料です。毎年秋季の一定期間、灯台記念日にちなんで内部が一般公開されます。貴重な機会なので、時期が合えばぜひ訪れることをおすすめします。

間人ガニと間人の魅力

間人蟹(たいざがに)は、京都府京丹後市にある「間人漁港」で水揚げされるオスのズワイガニの総称です。日本海で揚がる「松葉ガニ」の中でも、丹後半島にある間人港に水揚げされるカニだけに与えられる名称で、その希少性から「幻のカニ」とも呼ばれています。

漁場が近いため鮮度が高く、さらに漁船がわずか5隻しか出ていないこともあり、流通量は非常に限られています。メスは「コッペガニ(せこがに)」と呼ばれ、小さいながら身がしっかり詰まり、濃厚なカニ味噌に加え、甲羅にある朱色の内子とプチプチとした食感の外子が美味です。

間人ガニのシーズンと歴史

カニ漁が解禁される11月6日から3月20日頃まで、当地の港は大いに賑わいを見せます。丹後半島にある間人漁港の「間人ガニ」、舞鶴港の「舞鶴かに」は全国的にも有名で、この時期に丹後半島を訪れるなら、ぜひ間人ガニを味わいたいところです。

昭和の初めから中期、間人港が最高のにぎわいを見せた頃、底曳船は全部で12隻ありました。毎日が大漁で、カニを「おやつ」として食べたという時代もあったといいます。カニが激減したのは昭和50年頃からで、現在は底曳船が5隻となってしまいました。しかし「間人ガニ」は多くの人々の努力によって、丹後町民の「誇り」となるまでに名を上げ、希少価値の高いカニとして全国にその名が知られるようになりました。

間人の地名の由来

6世紀末、聖徳太子の母で用明天皇の后である穴穂部間人皇后が、蘇我氏と物部氏の戦乱からこの地に逃れ住みました。乱がおさまった後、都へ帰る時に里人へ感謝の念を込め、自らの名「間人」を村名として贈ったと伝えられています。この歴史的な由来が、現在の「間人」という地名につながっています。

間人ガニが楽しめる宿

間人ガニが食べられる宿として、「1日8組限定 間人蟹と地魚料理 大人の絶景隠れ宿 寿海亭」「和のオーベルジュ まつつる」「地魚料理の宿 新海荘」などがあります。間人温泉かねみつは、京都最北端の丹後半島という土地で、丹後の自然の恵みと天然温泉の湯を楽しめる宿です。

間人漁港を横断する「間人港大橋」(大間橋と小間橋の総称で全長540m)や、半島の先端にある小さな島も見どころです。島内は公園として整備されており、島の周辺には磯場が広がっています。

丹後半島の絶景スポット

立岩の迫力ある景観

立岩は山陰海岸ジオパークを代表する京丹後の巨岩で、高さ約20mの巨大な一枚岩です。京丹後市丹後町間人の竹野川河口の海中に位置し、今から約1500万年前に地下から噴出したマグマが冷えて固まってできた普通輝石安山岩の岩床と、トンボロと呼ばれる陸繋砂州からなります。

日本海とのコントラストが美しい、丹後のシンボル的存在で、山陰海岸ジオパークの代表的ジオサイトの一つとなっています。用明天皇の第三皇子麻呂子親王が鰾古・軽足・土車という3匹の鬼を退治した際、土車をこの大岩に封じ込めたという伝説が残っており、風の強い日や波の高い日には、鬼の鳴き声が聞こえてくると言われています。

道の駅「てんきてんき丹後」から徒歩約10分の場所にあり、同じ建物内には山陰海岸ジオパーク京丹後市情報センターがあります。近くにはオートキャンプ場も併設されているため、アウトドア好きの方にもおすすめのスポットです。

鳴き砂の琴引浜

琴引浜は鳴き砂で有名な美しい砂浜です。歩くとキュッキュッと鳴るそのメカニズムは、きれいな海水で洗われた石英質の砂の粒子が擦れ合うことによるもので、汚れのない綺麗な海の証となっています。

京丹後市網野の掛津から遊までの約1.8kmの長い砂浜で、ほぼ全域で「鳴き砂」の現象があります。中でも「太鼓浜」と呼ばれる磯場付近は足で砂を叩くと「ドンドン」と太鼓のような音が鳴ります。これは岩場の下に空洞があり、叩く音が共鳴することによって起こる現象です。

鳴き砂で有名な琴引浜は日本初の禁煙ビーチでもあります。花火やバーベキューも禁止になっており、国指定の天然記念物でもある琴引浜「鳴き砂」を保護するために地元では様々な活動や取り組みが行われています。砂を鳴かせるコツは、足の裏で砂を擦るようにして歩くことです。季節は日本海の荒波で洗われた後の春が一番よく鳴き、天候は晴れの日で、砂が良く乾いていることが必要です。

琴引浜鳴き砂文化館では、鳴き砂をテーマにした体験学習が楽しめます。貝殻やシーグラスを使ったマリンクラフト体験なども開催されています。意外に知られていませんが、琴引浜には無料で入れる天然露天風呂があり、水着着用の温泉で、海水浴で冷えた体を温めることができます。

日本の棚田百選に選ばれた袖志の棚田

丹後半島の最北端近くにある袖志集落に位置する袖志の棚田は、山間部ではなく海沿いの段丘上に形成されているのが特徴です。海をバックにした棚田の風景はとても美しく、「日本の棚田百選」に選ばれています。

険しい山々と海にはさまれた土地を利用して田んぼが作られており、扇状地に開けた約400枚の棚田からは日本海を望むことができます。棚田は4段の段丘からなり、10万年前から12万年前の海食台がその後の地殻変動で隆起したものです。落川の水を引いて棚田が形成されたのは室町時代の応永年間(1394年から1427年)頃と推測されています。

田植えが終わり水を張った頃や、稲がたわわに実った頃はまさに絶景です。日本海に沈む夕日が美しい絶景の棚田で、撮影スポットとしても人気があります。8月下旬には稲穂が金色に輝き、空と海は真っ青、山の緑も美しく、本当に素晴らしい景色が見られます。刈り取られた稲は「稲木(いなき)」に架けられて天日干しされ、今では全国的にも貴重となった風景を見ることができます。

丹後松島と屏風岩

丹後松島は、仙台の「日本三景・松島」に似ていることから名付けられたと言われています。広がる青い海に浮かぶ岩島に、張り付くように緑の松が生える風情は丹後半島の絶景です。犬ヶ岬の東から経ヶ岬方面の海岸沿いを眺める風景を指し、春から夏前は朝日や夕日の名所でもあります。

屏風岩は高さ13mの安山岩で、海から屏風のようにそびえ立つ姿からその名が付けられました。北西には約5つの小さな岩が一直線に並んでおり、台地の割れ目の変化を物語っています。国道178号線沿いに駐車スポットが整備されており、ドライブやサイクリングの途中に立ち寄るのに最適です。

丹後半島の温泉でサイクリングの疲れを癒す

宇川温泉 よし野の里

宇川温泉よし野の里は、サイクリングの中間地点に位置する温泉施設です。日本海の青さや水平線に沈む夕日に息をのむ海の温泉と、竹林に囲まれた山の温泉があり、二つの浴室は男女日替わりになっています。レストランや宿泊施設もあり、湯治を兼ねた長期滞在も可能です。

デザイン性豊かな建物に自然木づくしの内湯や竹林に臨む露天風呂を備え、眼前に海に沈む夕日、背景には緑の山々という立地を最大限に生かしています。住所は京丹後市丹後町宇川久僧1562で、営業時間は11時から21時(受付は20時30分まで)となっています。定休日は木曜日(祝日、祝前日は営業)で、泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)です。1泊2日プランの宿泊地としても最適な立地となっています。

夕日ヶ浦温泉と花ゆうみ

夕日ヶ浦温泉は「美人の湯」として有名で、「日本の夕陽百選」にも選ばれた素晴らしい夕日を眺めることができます。日帰り温泉施設「花ゆうみ」は、夕日百選の町にたたずむ温泉で、緑と光、滔々と流れる美人湯を楽しめます。広々とした庭園に開放感たっぷりの露天風呂が特徴で、庭園内にある滝を見ながらのんびり過ごせます。

住所は京都府京丹後市網野町浜詰256-1で、営業時間は12時から21時45分(受付21時15分まで)となっています。定休日は木曜日で、泉質は単純温泉(低張性・弱アルカリ性)ナトリウム・カルシウム温泉です。

その他の日帰り温泉施設

弥栄あしぎぬ温泉は、京丹後市の弥栄平野を見下ろす小高い丘の上にある日帰り専用温泉です。営業時間は10時から22時(3月から11月の日曜日は朝風呂あり7時から)で、定休日は毎週水曜日となっています。

浅茂川温泉 静の里は、海の見える丘に建つ温泉施設で、温泉や展望ロビー、レストランなど至る所から日本海が一望できます。室内温水プールもあり、営業時間は平日10時から21時、土日祝10時から22時となっています。定休日は火曜日(祝日は翌日休み)です。

京丹後のグルメを堪能する

京丹後は「丹後半島の奥地」に位置し、豊かな漁場が多く、「間人ガニ」が水揚げされる港もあります。地元食材を使ったお食事処が多く、新鮮な魚介類を使った海鮮丼、刺身定食はもちろん、丹後地方に伝わる郷土料理「ばらずし」もおすすめの一品です。

丹後海鮮処 粋屋(いきや)は、京丹後市内のショッピングセンターマインの1階にあり、和食一筋30年以上、京都の懐石料理屋で修業した店主が営むお店です。9種類の海鮮丼やお造り定食、焼魚定食など様々な形で魚介を楽しめます。特に海鮮丼を途中からお店自慢のダシと一緒にいただく「だし茶漬け」が評判です。

喜代三郎は京都・間人の港町にあり、旬の食材を揃えたランチ・テイクアウトが人気のお店です。久美浜エリアではカワハギの造りや鯖のへしこなど、京丹後ならではの味わいが楽しめ、地元の銘酒「玉川」(木下酒造)との相性も抜群です。

道の駅「てんきてんき丹後」は走り始めて40km地点にある休憩ポイントで、バイクラックもあるためロードバイクでの休憩にぴったりです。道の駅「丹後王国」は和食・洋食色々食べられるフードコートがあり、ピザやソーセージ、ちらし寿司などメニューが豊富で、食事以外にも色々な施設があるので、車で観光の方にもおすすめです。

TANTANロングライドとサイクルイベント

KYOTO TANTAN Long Rideは、KYOTO TANTAN Cycle Event実行委員会が開催する、海の京都エリア(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)の豊かな自然や観光スポットを活用した、インバウンドも対象にした体験型・交流型のサイクルイベントです。タイムを競うレースではなく、丹後・中丹を駆け巡るサイクリングイベントで、海・山・里の雄大な景色と豊かな食を楽しみながらサイクリングを楽しめます。

宮津市天橋立付近を発着地とする2種類のコースがあります。海コースは丹後半島から日本海側の雄大な景観を望めるコースで、約95kmとなっています。山陰海岸ジオパークのリアス式海岸、河岸段丘、海食洞など変化に富んだ丹後半島の景観が広がり、伝統的建造物群である伊根の舟屋や「日本三景 天橋立」の景観も楽しめます。

森コースは別名「鬼のコース」で、約112kmとなっています。最大標高差約400mのアップダウンに富んだヒルクライム要素も含むコースで、大江山連峰では鬼退治伝説が有名です。山・里・川の自然豊かな「森の京都」の景観を楽しめます。

2023年10月15日には4年ぶりにイベントが開催されました。この回からE-Bikeも参加可能になり、より多くの方がイベントに参加できるようになりました。参加費は海コース・森コースともに10000円、小学生(12歳)までの参加料は一律5000円で、合計650名定員となっています。参加資格は小学4年生以上の健康な男女で、各コースの制限時間内で完走できる走力を有する者となっており、小学生の参加は保護者同伴が必要で、自転車保険への加入が必須です。

丹後半島のレンタサイクル情報

天橋立エリアのレンタサイクル

天橋立のレンタサイクルの相場は「2時間以内500円、以後1時間ごとに300円」となっています。観光船とレンタサイクルのセットチケットは税込900円でお得に利用できます。

天橋立駅前「智恵くらべ」では、全車種e-Bike(電動アシスト自転車)の貸し出しを行っています。デポジット1500円が必要で、乗り捨ての場合は回収費用となります。宮津市観光交流センター(道の駅 海の京都 宮津)では、天橋立ビューランドと一日乗り放題レンタサイクルのセットチケットが1500円で販売されており、一日貸しは1000円です。

京丹後エリアのレンタサイクル

久美浜駅観光案内所では複数の種類のレンタルが可能です。e-Bikeジェッター(電動自転車)は1日2000円、e-Bikeリアルストリームmini(電動自転車)は1日1500円、普通自転車は1日400円、子供用自転車(24インチ)は1日400円となっています。

網野エリアでは、電動アシスト自転車リアルストリームminiが4時間1000円、1日1500円で利用できます。e-Bikeジェッターが4時間1500円、1日2000円となっています。「もうひとつの京都 周遊パス 海の京都エリア」を購入すると、e-Bikeがレンタル料10%引きで利用可能です(要予約)。

e-Bikeはスポーツ用のフレームとモーターを搭載した特別の電動アシスト自転車で、大容量バッテリーにより航続距離は約100kmあります。丹後半島一周も十分にカバーできる性能を持っているため、初心者の方でも安心してタンイチに挑戦できます。

丹後半島一周サイクリングコース「タンイチ」は、日本三景の天橋立、漁村の原風景を残す伊根の舟屋、断崖絶壁に建つ経ヶ岬灯台、鳴き砂の琴引浜、幻の間人ガニなど、見どころ満載のコースです。関西屈指の絶景ロードを走りながら、海・山・里の美しい景色と、新鮮な海の幸を堪能できます。初心者の方はe-Bikeの利用や1泊2日プランを検討し、経験者は一気に駆け抜ける達成感を味わうこともできます。四季折々の表情を見せる丹後半島は、何度訪れても新しい発見がある魅力的なエリアです。

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