東北地方は、雄大な山々、美しい海岸線、緑豊かな湖沼など、多様な自然環境に恵まれた地域です。その風景を最も身近に、そして自分のペースで楽しむ方法として、サイクリングが注目を集めています。東北のサイクリングコースは、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応し、四季折々の自然の美しさを堪能できる魅力にあふれています。
東北六県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)には、海沿いの平坦なコースから山岳地帯を走る本格的なヒルクライムまで、多彩なルートが整備されています。特に近年は、地域振興や健康増進の観点から、各地で新たなサイクリングコースの開発や既存ルートの整備が進んでいます。
また、東北地方のサイクリングの魅力は景観だけではありません。走行中に立ち寄れる温泉や、その土地ならではの郷土料理を味わえるグルメスポット、歴史的な観光名所など、サイクリングを通して地域の文化や歴史に触れる機会も豊富です。さらに、東日本大震災からの復興のシンボルとして整備されたサイクリングロードもあり、地域の再生と希望を感じることができます。
本記事では、東北地方のサイクリングコースの魅力を多角的に紹介します。初心者向けの入門コースから、絶景を楽しめるルート、上級者向けのヒルクライムコース、季節ごとの楽しみ方、そして立ち寄りたいグルメスポットまで、東北サイクリングの醍醐味を余すところなくお届けします。ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりの東北サイクリングコースを見つけ、豊かな自然と文化に触れる旅に出かけてみてください。

東北地方で初心者におすすめのサイクリングコースはどこですか?
東北地方には、サイクリング初心者でも安心して楽しめるコースが多数あります。起伏が少なく、景色も楽しめる初心者向けのコースをいくつか紹介します。
宮城県・松島を巡るサイクリングコース
日本三景の一つである松島を自転車で巡るこのコースは、距離約10km、登り約100mと比較的平坦で初心者に最適です。松島海岸駅をスタート地点とし、松島湾に浮かぶ島々の絶景を眺めながら、五大堂や瑞巌寺などの観光スポットを効率よく回ることができます。レンタサイクルも充実しており、クロスバイクやロードバイクなど好みに合わせた自転車を選べるのも魅力です。所要時間は約1時間程度ですが、観光スポットでの滞在時間を含めると半日コースとして楽しめます。難易度は★☆☆☆☆と非常に低く、初めてのサイクリングにもぴったりです。
岩手県・盛岡市内散策サイクリング
岩手山を望みながら盛岡市内を巡るこのコースは、距離約8km、登り約180mと初心者でも無理なく走れます。盛岡駅を起点に、石割桜や盛岡城跡公園(岩手公園)、南昌荘などの観光名所を巡りながら、南部せんべいや盛岡冷麺などの名物グルメを楽しめるスポットも点在しています。平坦な道が多く、交通量も比較的少ないため、安心して走行できます。所要時間は約1時間ですが、各スポットでの滞在時間を含めると3時間程度のコースとなります。難易度は★☆☆☆☆で、家族連れでも安心して楽しめるでしょう。
福島県・猪苗代湖畔サイクリングコース
磐梯山を望む美しい猪苗代湖の湖畔を走るこのコースは、初心者向けの短縮バージョンで約15km、ほぼ平坦な道のりとなっています。湖畔の「志田浜」をスタート地点とし、「長浜」まで湖岸沿いを走るルートは、景色を楽しみながらゆったりとしたペースで進めます。途中には休憩スポットやカフェもあり、リフレッシュしながら走ることができます。全行程の所要時間は約1.5時間程度で、難易度は★☆☆☆☆〜★★☆☆☆です。夏場は湖水浴も楽しめるため、サイクリングと組み合わせた一日を過ごせます。
青森県・十和田市現代美術館周辺コース
十和田市現代美術館を起点に、官庁街通りと呼ばれる桜並木の美しい通りを中心に巡る約5kmのコースです。ほぼ平坦な道のりで、現代アートの屋外展示作品を見ながら走れる芸術的なサイクリングコースとなっています。十和田市観光交流センターでは自転車のレンタルも行っており、気軽に利用できます。所要時間は約30分と短いですが、美術館の見学や周辺のカフェでの休憩を含めると半日コースとして楽しめます。難易度は★☆☆☆☆と最も低く、サイクリング初体験の方にもおすすめです。
山形県・最上川サイクリングロード
最上川に沿って整備された専用道路を走るこのコースは、車の心配がなく安心して楽しめます。河川敷の平坦な道を約10km走り、途中には休憩スポットも複数設けられています。四季折々の風景が楽しめ、特に春の桜や秋の紅葉の時期は絶景です。所要時間は約1時間程度で、難易度は★☆☆☆☆〜★★☆☆☆と初心者向けです。レンタサイクルも利用可能で、気軽にサイクリングを楽しめます。
秋田県・田沢湖一周コース(ショートバージョン)
日本一深い湖として知られる田沢湖の南岸部分だけを走る約10kmのショートコースは、初心者にも挑戦しやすいルートです。田沢湖駅を起点に、たつこ像や休暇村などを経由するコースで、美しい湖の景色を楽しめます。全周約20kmの一周コースは中級者向けですが、このショートバージョンなら初心者でも気軽に楽しめます。所要時間は約1時間程度で、難易度は★★☆☆☆です。
これらのコースはいずれも初心者向けに設計されており、比較的平坦で距離も短いため、体力に自信がない方でも安心して挑戦できます。多くの場所でレンタサイクルサービスも提供されているため、自転車を持っていない方も気軽に東北のサイクリングを楽しむことができます。また、いずれのコースも観光スポットが近くにあるため、サイクリングの合間に地域の魅力を発見する楽しみもあります。
東北の絶景を楽しめるサイクリングコースの特徴は?
東北地方のサイクリングコースの最大の魅力の一つが、他では味わえない絶景を楽しめることです。ここでは、特に景観の美しさで知られるコースの特徴を詳しく紹介します。
青森県・津軽海峡を望む龍飛崎-眺瞰台サイクリングルート
北海道と本州を結ぶ津軽海峡を一望できる絶景コースです。距離約10km、累積標高差約520mと短いながらも急な上り坂があるヒルクライムコースとなっています。龍飛崎灯台から龍飛崎眺瞰台までの道のりは、息を呑むような津軽海峡の大パノラマが広がります。特に夕暮れ時には、海に沈む夕日と北海道方面に連なる山々のシルエットが幻想的な景色を作り出します。難易度は★★★☆☆と中級者向けですが、景色の素晴らしさは苦労を忘れさせてくれるでしょう。所要時間は約2時間で、頂上の眺瞰台では北海道が見える日もあります。
秋田県・男鹿半島 入道崎を目指すサイクリングコース
日本海の荒々しい波と断崖絶壁の絶景を楽しめるコースです。距離約65km、累積標高差約555mのコースで、男鹿市の観光拠点から入道崎灯台までを目指します。なまはげで有名な真山神社や、男鹿水族館GAOなど観光スポットも多く、サイクリングと観光を組み合わせて楽しめます。日本海沿いを走るコースでは、波しぶきを感じながら爽快な走りを体験できます。特に夕日の名所として知られる入道崎では、水平線に沈む真っ赤な太陽を見ることができます。難易度は★★★☆☆で、所要時間は約5時間です。風の影響を受けやすいため、風向きや風速のチェックが重要です。
岩手県・三陸海岸サイクリングロード
リアス式海岸の美しい入り江と太平洋の雄大さを楽しめるコースです。震災復興事業の一環として整備された道路も含まれており、復興の象徴としての側面も持っています。距離は選択するルートによって30km〜100km以上と幅広く設定可能で、三陸ジオパークの地質学的に貴重な景観や、浄土ヶ浜などの観光名所を巡ることができます。海岸沿いのルートは変化に富んだ地形があり、小さな漁村や港町の風景も楽しめます。難易度は選択するコースによって★★☆☆☆〜★★★★☆まで幅があり、自分の体力に合わせたプランニングが可能です。
福島県・磐梯吾妻スカイラインヒルクライム
標高1,600mの高原地帯を走る日本有数の景勝ドライブルートを自転車で走破するコースです。距離約80km、累積標高差約1,600mと上級者向けのハードなコースですが、その分だけ素晴らしい景色が待っています。浄土平から望む磐梯山や吾妻連峰のパノラマは圧巻で、特に紅葉の季節には信じられないほど美しい紅葉の絨毯が広がります。難易度は★★★★★と高く、所要時間は約7時間程度必要です。高地を走るため気温差が大きく、天候の変化にも注意が必要です。
宮城県・奥松島サイクリングコース
松島湾の多島海景観を楽しみながら、静かな漁村や小さな入り江を巡るコースです。観光地として有名な松島の喧騒を離れ、より静かで地元の雰囲気を味わえる奥松島エリアは、サイクリストにとって穴場的なスポットです。距離約30km、累積標高差約300mと中級者向けのコースで、宮戸島や鳴瀬川河口などを巡ります。干潟や野鳥の生息地など自然豊かな景観が特徴で、海の幸を楽しめる食事処も点在しています。難易度は★★★☆☆で、所要時間は約3時間です。
山形県・鳥海ブルーライン
出羽富士とも呼ばれる鳥海山の雄大な姿を望みながら走るコースです。距離約50km、累積標高差約700mのコースで、日本海と鳥海山の両方の絶景を楽しめます。特に鳥海ブルーラインと呼ばれる区間は、青い空と日本海、鳥海山の緑が織りなす三色のコントラストが美しく、多くのサイクリストを魅了しています。途中には温泉施設や道の駅もあり、休憩ポイントとして活用できます。難易度は★★★★☆で、所要時間は約4時間です。
東北の絶景サイクリングコースの特徴として、以下の点が挙げられます:
- 多様な自然環境: 海、山、湖、川など様々な自然環境を一度に楽しめるコースが多い
- 四季折々の景観: 同じコースでも季節によって全く異なる表情を見せる
- 混雑の少なさ: 都市部に比べて車の通行量が少なく、のんびりと景色を楽しめる
- 文化的・歴史的スポット: 自然の絶景だけでなく、その土地の歴史や文化を感じられる施設も多い
- 地形の変化: 平地から山岳地帯まで変化に富んだ地形があり、飽きることがない
東北の絶景を楽しむサイクリングでは、天候の変化や気温差に注意し、カメラや防寒具などの装備をしっかり整えることをお忘れなく。また、多くのコースでは携帯電話の電波が不安定な場所もあるため、事前にルートの確認やオフラインマップのダウンロードをしておくことをおすすめします。
東北でヒルクライムに挑戦できるサイクリングコースは?
東北地方は山岳地帯が多く、本格的なヒルクライムを楽しめるコースが豊富にあります。上りの醍醐味を味わいたいサイクリストにおすすめのコースを紹介します。
岩手県・岩手山ヒルクライム
岩手県のシンボル、岩手山に挑むヒルクライムコースです。距離約23km、累積標高差約670mとなっています。岩手県八幡平市の焼走り国際交流村から岩手山八合目駐車場までを登るルートで、徐々に標高を上げていくにつれて変化する植生と、壮大な岩手山の眺めを堪能できます。特に夏場は濃い緑の中を走り抜ける爽快感があります。難易度は★★★★☆と高めで、中級者から上級者向けのコースです。所要時間は約2時間で、頂上付近からは北上平野の大パノラマが広がります。舗装状態も良好で、安定した走りが可能です。
青森県・霊場恐山を目指すヒルクライムコース
「日本三大霊場」の一つとして知られる恐山を目指すミステリアスなコースです。距離約13km、累積標高差約470mと比較的短い距離ながらも、急勾配が続く本格的なヒルクライムとなっています。むつ市の宇曽利山湖から恐山菩提寺までを登るルートで、途中で美しい宇曽利山湖を一望できる絶景ポイントがあります。下北半島の豊かな自然に囲まれながらの走行は、精神的にも清々しい体験となるでしょう。難易度は★★★☆☆で、所要時間は約2時間です。頂上の恐山では独特の雰囲気と景観を楽しむことができます。温泉もあるので、ヒルクライム後の疲れを癒すこともできます。
福島県・母成グリーンラインヒルクライム
会津若松市から猪苗代湖へ抜けるルートに位置する母成グリーンラインは、東北を代表するヒルクライムコースです。距離約10km、累積標高差約450mの上り区間は、平均勾配4.5%と比較的緩やかですが、持続的な上りが続くため、しっかりとした体力が必要です。沿道には豊かな森林が広がり、頂上付近からは猪苗代湖と磐梯山の絶景を一望できます。福島県・母成グリーンラインヒルクライムを含む一周コースは全長約80km、累積標高差約1,100mとなっており、一日がかりのツーリングとして楽しめます。難易度は★★★★☆で、所要時間は全コースで約5時間です。
秋田県・太平山ヒルクライム
秋田市の中心部から高低差約800mを一気に駆け上がる本格的なヒルクライムコースです。距離約16km、平均勾配5%と持続的な上りが続くため、体力と精神力が試されます。太平山リゾート公園までの道のりは、徐々に開ける眺望と清々しい空気が魅力で、特に紅葉の時期は錦織りなす景色が素晴らしいです。難易度は★★★★☆で、所要時間は約2.5時間。頂上には温泉施設もあり、ヒルクライム後の疲れを癒すことができます。下りも舗装状態が良く、スピードを出して楽しめます。
福島県・磐梯吾妻スカイラインヒルクライム
前述の絶景コースとしても紹介した磐梯吾妻スカイラインは、ヒルクライムの聖地としても有名です。特に浄土平への上り区間は、距離約16km、累積標高差約900mと非常にハードなコースです。最大勾配は12%に達する区間もあり、技術と体力の両方が求められます。しかし、その分だけ達成感も大きく、火山地帯特有の荒々しい景観と高山植物の美しさを楽しめます。難易度は★★★★★と最高ランクで、この区間だけでも所要時間は約2.5時間必要です。春から秋にかけて開通しており、特に夏は涼しく快適な走行が可能です。
青森県・十和田湖ヒルクライム(発荷峠コース)
青森県と秋田県にまたがる十和田湖へのアクセスルートである発荷峠を上るコースです。距離約7km、累積標高差約400mのコンパクトながらも手応えのあるヒルクライムです。平均勾配は約5.7%で、途中にはヘアピンカーブも複数あり、技術的にも楽しめます。頂上からは十和田湖の美しい湖面を一望でき、爽快感を味わえます。難易度は★★★☆☆で、所要時間は約1時間です。十和田湖一周のサイクリングと組み合わせることで、より充実したコースとなります。
東北地方のヒルクライムコースの特徴として、以下の点が挙げられます:
- 変化に富んだ地形: 緩やかな上りから急勾配まで、多様な地形が楽しめる
- 美しい景観: 頂上から見渡す壮大なパノラマが達成感を倍増させる
- トレーニング効果: 長い上り区間は持久力向上に最適
- 交通量の少なさ: 都市部に比べて車が少なく、安心して登れる
- 温泉との組み合わせ: 多くのコース周辺には温泉施設があり、疲れを癒せる
ヒルクライムに挑戦する際は、以下の点に注意しましょう:
- 十分な水分と補給食を携帯する
- ギア比は上りに適したものを選択する
- 体力配分を考え、無理のないペース配分で走行する
- 天候の変化に備え、防寒具や雨具を用意する
- 下りの際はスピードの出し過ぎに注意する
東北のヒルクライムコースは、上級者だけでなく、これから本格的な山岳走行にチャレンジしたい中級者にもおすすめです。達成感と絶景を求めて、ぜひ東北の山々に挑戦してみてください。
東北のサイクリングコースを走る際の季節ごとの注意点は?
東北地方は四季の変化がはっきりしており、季節によって走行条件が大きく異なります。各季節ごとの魅力と注意点を詳しく見ていきましょう。
春(4月〜5月)
春の東北は、桜や新緑の美しさが魅力です。特に桜の名所を巡るサイクリングは格別な体験となります。
魅力:
- 桜並木のトンネルを走り抜ける爽快感(弘前公園周辺、北上展勝地など)
- 新緑の若葉が生み出す鮮やかな緑のコントラスト
- 冬の厳しさから解放された穏やかな気候
- 観光客が少なく、静かな環境で走れる
注意点:
- 朝晩の寒暖差が大きいため、脱ぎ着できる服装が必須
- 桜の見頃時期は地域によって異なるため、事前調査が重要
- 特に4月上旬の東北北部ではまだ路面凍結の可能性がある
- 雪解け水で路面が濡れていることがあるため、滑りに注意
- 山間部では通行止めになっている道路があるため、ルート確認が重要
おすすめコース:
- 弘前公園さくらコース(青森県)
- 北上展勝地桜並木コース(岩手県)
- 白石川堤一目千本桜コース(宮城県)
夏(6月〜8月)
夏の東北は比較的涼しく、他の地域よりも快適にサイクリングを楽しめます。特に高原や湖畔のコースがおすすめです。
魅力:
- 他地域より涼しい気候で熱中症リスクが低い
- 高原地帯では清々しい風を感じながらの走行が可能
- 湖や海でのサイクリング後の水遊びとの組み合わせ
- 夏祭りなど季節のイベントとの連携
注意点:
- 沿岸部では突然の霧の発生があるため視界不良に注意
- 山岳地帯では夕立や雷雨が発生しやすいため天候チェックが必須
- 高原地帯でも日差しは強いため、日焼け対策は必要
- 夏休み期間中は観光地周辺の交通量が増加するため注意
- 長時間の走行時は塩分補給も忘れずに
おすすめコース:
- 八甲田山周辺コース(青森県)- 標高が高く涼しい
- 猪苗代湖一周コース(福島県)- 湖畔の風が心地よい
- 蔵王エコーラインコース(山形県)- 高原の爽快感を味わえる
秋(9月〜11月)
秋の東北は紅葉の美しさが最大の魅力です。色とりどりの景色の中でのサイクリングは格別です。
魅力:
- 息を呑むような紅葉の絶景(特に山岳道路や渓谷沿い)
- 過ごしやすい気温と湿度
- 収穫の季節ならではの農産物や果物を味わえる道の駅
- 夏の観光シーズンが終わり、比較的空いている観光地
注意点:
- 紅葉シーズンの休日は観光客で混雑するエリアがある
- 日没時間が早まるため、長距離走行の場合はライトの準備
- 朝晩の冷え込みが厳しくなるため防寒対策が必要
- 落ち葉で滑りやすくなっている路面がある
- 10月下旬以降は山岳部で初雪の可能性もあるため要注意
おすすめコース:
- 奥入瀬渓流サイクリングコース(青森県)
- 磐梯吾妻スカイライン(福島県)
- 鳴子峡周辺コース(宮城県)
冬(12月〜3月)
東北の冬は厳しい寒さと雪が特徴ですが、雪のない沿岸部や専用の雪上サイクリングを楽しむ選択肢もあります。
魅力:
- 雪景色の中での特別な体験(ファットバイク利用)
- 太平洋側沿岸部では比較的雪が少なく走行可能な日もある
- 冬ならではの絶景(樹氷や凍結湖など)
- 温泉とサイクリングの組み合わせが特に心地よい
注意点:
- 多くの山岳道路は冬季閉鎖されるため事前確認が必須
- 路面凍結の危険性が高いため、スタッドタイヤなど専用装備が必要
- 極端な寒さ(場所によってはマイナス10度以下)への対策が必要
- 日照時間が短いため、走行時間の計画が重要
- 突然の吹雪や天候悪化に備える必要がある
- 防寒対策は何重もの薄手の重ね着が効果的
おすすめコース:
- いわき七浜海道(福島県)- 太平洋側で比較的温暖
- ファットバイク雪上体験(青森県八甲田山など)
- 秋田市内周回コース – 除雪が早く走行しやすい
東北でのサイクリングを計画する際は、季節に合わせた装備と計画が特に重要です。各季節の特性を理解し、気象情報をこまめにチェックすることで、安全で快適なサイクリングを楽しむことができるでしょう。また、山岳部の道路は冬季閉鎖されることが多いため、事前の通行可否の確認も忘れないようにしましょう。四季折々の東北の魅力を、自転車で存分に味わってください。
東北のサイクリングコースで立ち寄りたいグルメスポットは?
東北サイクリングの楽しみの一つは、地元の美味しいグルメを堪能できることです。各県のサイクリングコース周辺で立ち寄りたい厳選グルメスポットを紹介します。
青森県のサイクリングコース周辺グルメ
青森県のサイクリングでは、海の幸と山の幸の両方を味わうことができます。
十和田湖・奥入瀬渓流コース周辺:
- 奥入瀬麦酒館(十和田市): サイクリングの休憩に最適な地ビールレストラン。地元食材を使った料理と、自家製クラフトビールのペアリングが楽しめます。特に「奥入瀬ビール」は疲れた体を癒してくれます。
- とわだ家(十和田市): 十和田湖名物の「味噌カレー牛乳ラーメン」が味わえる老舗店。独特の組み合わせですが、サイクリングで消費したカロリーを補給するのに最適な一品です。
- 焼山食堂(十和田市): 奥入瀬渓流沿いにある食堂で、山菜料理や岩魚の塩焼きなど、地元食材を活かした素朴な料理が楽しめます。
津軽半島コース周辺:
- 大間まぐろ料理 くろまぐろ屋(大間町): 本マグロの本場で味わう新鮮な大間マグロは絶品。立ち寄れば、疲れも吹き飛ぶ贅沢な味わいです。
- よこはま きょん(横浜町): サイクリストに人気の海鮮丼の店。ボリューム満点のウニ丼は、エネルギー補給にもなる贅沢な一品です。
岩手県のサイクリングコース周辺グルメ
岩手県では、郷土料理と新鮮な海の幸が魅力です。
三陸海岸サイクリングロード周辺:
- 浜千鳥(宮古市): 三陸の新鮮な海の幸を使った海鮮丼が評判。特に「うに・いくら丼」はサイクリストのご褒美にぴったりです。
- 海鮮酒場 久田(釜石市): 三陸の旬の魚介類を使った料理と地酒が楽しめます。車を運転しないサイクリストは、地酒も少々楽しむことができますね。
平泉・一関コース周辺:
- 達古袋(平泉町): 世界遺産「中尊寺」近くにある老舗蕎麦店。手打ち蕎麦は喉越しが良く、サイクリングの合間の軽食に最適です。
- ドライブイン御料理 御狩場(一関市): 一関名物「もち料理」が楽しめる店。きな粉、あんこ、納豆など様々な味が楽しめ、炭水化物補給にもぴったりです。
宮城県のサイクリングコース周辺グルメ
宮城県では、仙台の名物料理や新鮮な海産物を楽しめます。
松島・奥松島サイクリングコース周辺:
- さんとり茶屋(松島町): 松島湾を眺めながら食事ができる絶景レストラン。牡蠣料理や海鮮丼が人気で、特に冬の牡蠣シーズンは格別です。
- 奥松島 穴子亭(東松島市): 名物の穴子丼が絶品。ふっくらと柔らかい穴子は、サイクリングの疲れを癒してくれます。
仙台市内サイクリングコース周辺:
- 伊達の牛たん本舗(仙台市): 仙台名物「牛タン」の老舗。厚切りの牛タン塩焼きは、タンパク質補給にもなる絶品メニューです。
- 喜久水庵 仙台駅店(仙台市): 宮城の郷土菓子「ずんだ餅」が有名。あっさりとした甘さの枝豆あんは、サイクリングの合間のエネルギー補給に最適です。
秋田県のサイクリングコース周辺グルメ
秋田県では、伝統的な郷土料理とB級グルメを堪能できます。
男鹿半島サイクリングコース周辺:
- しらかみ食堂(男鹿市): 男鹿名物「石焼き料理」が楽しめる。熱した石の上で調理する魚介類は香ばしさが格別です。
- 食堂 ビストロ*男鹿(男鹿市): 地元食材を使った創作料理が楽しめるおしゃれな食堂。特に「ハタハタの一夜干し」はビールとの相性が抜群です。
田沢湖・角館コース周辺:
- 山のはちみつ屋 角館店(仙北市): サイクリング中のエネルギー補給に最適な天然はちみつ専門店。試食もできるので、好みの味を見つけて携帯用に購入するのもおすすめです。
- 安藤醸造(仙北市): 創業300年を超える老舗の味噌・醤油蔵。「みそたまり」を使った「みそソフト」は疲れた体に優しい塩分と甘さが特徴です。
山形県のサイクリングコース周辺グルメ
山形県は果物王国であり、麺類の種類も豊富です。
最上川サイクリングロード周辺:
- 酒田ラーメン 花鳥風月(酒田市): 山形県庄内地方の名物「酒田ラーメン」の人気店。あっさりとした醤油スープと細麺の組み合わせは、サイクリング後の胃にも優しいです。
- 古民家レストラン 山菜料理 玉貴(大江町): 最上川沿いにある古民家レストランで、山形の山菜料理を堪能できます。特に春から初夏にかけては、新鮮な山菜の天ぷらがおすすめです。
置賜さくらんぼラインコース周辺:
- そば処 さがの(上山市): 山形名物「板そば」が楽しめる老舗そば店。ざるそばを板の上に広げて食べるスタイルは、見た目にも楽しく、風味も抜群です。
- 果樹園直営 フルーツカフェ AOMORIYA(山形市): 季節の果物を使ったパフェやスイーツが楽しめるカフェ。特にさくらんぼやラ・フランスのパフェは絶品です。
福島県のサイクリングコース周辺グルメ
福島県では、会津の郷土料理や浜通りの海の幸を楽しめます。
猪苗代湖周辺コース周辺:
- 会津喜多方ラーメン 小法師(猪苗代町): 福島名物「喜多方ラーメン」の老舗。太麺と煮干しの効いたスープは、長距離サイクリングの疲れを癒してくれます。
- 猪苗代スキー場 中の茶屋(猪苗代町): 会津の郷土料理「こづゆ」が味わえる山小屋風レストラン。具だくさんの温かい汁物は体が温まります。
いわき七浜海道コース周辺:
- うろこや(いわき市): 新鮮な海の幸を使った海鮮丼が評判。特に「常磐もの」と呼ばれる地元の魚を使った料理が絶品です。
- いわき回転寿司 海まる(いわき市): リーズナブルに新鮮な寿司が楽しめる地元の人気店。サイクリング後の空腹を満たすのに最適です。
サイクリング中のグルメ享受のコツ:
- 補給食との併用: レストランでの食事と併用して、行動食やエネルギーバーも携帯しましょう
- 水分バランス: アルコールや甘い飲み物の摂取は適量に抑え、水分補給を忘れずに
- 時間配分: 営業時間や混雑状況を事前にチェックし、ルート計画に組み込む
- 軽装備: 貴重品以外は自転車に施錠して店内に入れるよう、荷物は最小限にする
- 地元の人との交流: 店主や地元の人と会話をすることで、隠れた名所や抜け道などの情報を得られることも
東北のサイクリングコースには、季節ごとに異なる旬の食材を活かしたグルメスポットが点在しています。体を動かした後に味わう地元の料理は格別です。ルート計画時にはぜひ、これらのグルメスポットも組み込んでみてください。サイクリングの思い出がより豊かなものになるでしょう。
コメント