見沼代用水沿いの緑のヘルシーロードは埼玉随一のサイクリングコース

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埼玉県には、見沼代用水に沿っておよそ56キロメートル続く自転車道があります。その名は緑のヘルシーロードといい、行田市の利根大堰から川口市までをつなぐ、埼玉県内でも屈指のサイクリングコースです。江戸時代に築かれた用水路の水面と田園風景を眺めながら走れる点が、多くのサイクリストを惹きつけています。埼玉県東部から南部にかけて9つの市をまたぎ、区間ごとに桜並木や古墳群、寺社など異なる表情を見せてくれるのもこのコースならではの魅力です。この記事では、緑のヘルシーロードの成り立ちと見沼代用水の歴史的背景、コース沿いの見どころ、走る際に気をつけたいポイントまでを整理してお伝えします。

目次

緑のヘルシーロードは9市をまたぐ全長56キロの用水路沿いコース

緑のヘルシーロードは、見沼代用水路の改修によって生まれた管理道路を活用し、自転車・歩行者・農耕車が通れる道として整備されました。利根川からの取水口である利根大堰を起点に埼玉県東部から南部へと南下し、終点は川口市の市街地です。終点の位置については資料によって表現が分かれており、県立川口高等学校の北西付近とするものと、後述する川口市立グリーンセンター付近とするものがあります。

起点から終点までの距離はおよそ56キロメートルで、資料によっては56.5キロメートル、あるいは56.6キロメートルと紹介されることもあります。通過する自治体は行田市、鴻巣市、加須市、久喜市、白岡市、蓮田市、上尾市、さいたま市、川口市の9市にのぼり、南北に長く連なる大規模なサイクリングロードとなっています。

位置主な自治体コース上の主な見どころ
起点付近行田市利根大堰、さきたま古墳公園、古代蓮の里
中間区間鴻巣市・加須市・久喜市・白岡市・蓮田市・上尾市桜並木、カフェ、老舗煎餅店
南部区間さいたま市見沼田んぼの桜回廊、見沼通船堀、国昌寺
終点付近川口市芝川自転車道、川口自然公園、川口市立グリーンセンター

なお、緑のヘルシーロードおよびこれに接続する水と緑のふれあいロードは、自転車専用道路ではありません。あくまで自転車・歩行者・農耕車が共用する道であるため、利用の際には地域住民や農作業車両への配慮が求められます。

見沼代用水は享保13年にわずか半年で完成した江戸時代の用水路

緑のヘルシーロードの道沿いを流れる見沼代用水は、江戸幕府の命によって築かれた灌漑用水路です。享保13年、西暦でいう1728年に、紀州出身の役人である井沢弥惣兵衛為永が普請を担当し、着工からわずか半年ほどで完成したと伝えられています。当時の土木技術を考えると、かなりの突貫工事だったといえるかもしれません。

見沼代用水がつくられた背景には、それ以前にこの地域一帯に広がっていた見沼という広大な溜井の存在があります。溜井とは灌漑用の池のことです。見沼は江戸時代初期には周辺の新田開発のための水源として利用されていましたが、水量が不安定で水害のリスクも抱えていました。そこで幕府は見沼を干拓して新田を開発する一方、その代わりとなる新たな用水路を利根川から引く計画を立てました。見沼の代わりの用水、それが見沼代用水という名称の由来です。

工事では、利根川からの取水口となる元圦の設置、柴山伏越と呼ばれる河川を横断する技術、綾瀬川を渡る架樋、さらに東縁用水と西縁用水を結ぶ閘門式運河の見沼通船堀など、当時としては極めて高度な土木技術が用いられました。

見沼通船堀はパナマ運河より180年早い閘門技術を今に伝える

見沼通船堀は享保16年、1731年に8代将軍徳川吉宗の命によって整備された閘門式運河で、収穫された年貢米を江戸へ運ぶ役割を担っていました。見沼代用水の東縁・西縁と芝川を結び、4つの関、つまり閘門を備えています。日本に現存する閘門式運河としては最古級とされており、パナマ運河が開通するおよそ180年も前に、水位差を調整して船を通す技術がすでに実用化されていたことになります。その歴史的価値の高さから、昭和57年、1982年に国の史跡に指定されました。

見沼代用水は明治時代以降も流域の農家によって維持管理費用が出し合われ、現在に至るまで大切に使われ続けています。今も埼玉県内の農地の2割以上、1万ヘクタール以上の土地に農業用水を供給する現役の用水路です。

見沼代用水は2023年に世界かんがい施設遺産に登録された

令和5年、2023年には、行田市やさいたま市をはじめとする埼玉県内17市町を流れる見沼代用水が世界かんがい施設遺産に登録されました。江戸時代に整備され、現在もなお使われ続けている歴史的価値と技術力が国際的に評価された形です。埼玉県内での世界かんがい施設遺産登録はこれが初めてでした。300年近く前に造られた水路が今も現役で農地を潤しているというのは、なかなか驚くべきことではないでしょうか。

桜回廊は総延長20キロを超え日本一とも称される規模

緑のヘルシーロードの魅力は、単なる移動のための道ではなく、四季折々の風景を楽しめる点にあります。中でも特に有名なのが桜です。見沼田んぼ周辺には見沼代用水や見沼通船堀沿いに総延長20キロを超える桜並木が続いており、見沼田んぼの桜回廊として日本一の桜回廊とも呼ばれています。春には満開の桜と菜の花が同時に楽しめる区間もあり、写真映えするスポットとしても人気が高いようです。

桜回廊のライトアップは2026年3月23日から29日まで開催された

さいたま市では毎年、この桜回廊を活用した見沼田んぼの桜回廊ライトアップというイベントが開催されています。2026年は3月23日の月曜日から3月29日の日曜日まで、17時から21時の時間帯でライトアップが実施されました。新たにフォトスポットが設置されたほか、土日にはキッチンカーの出店もあったようです。夜桜と用水路の水面が織りなす景観は、日中のサイクリングとはまた違った雰囲気を味わえます。

起点近くのさきたま古墳公園と古代蓮の里も見どころ

コース北側の起点付近、行田市にはさきたま古墳公園があります。国の特別史跡に指定されている埼玉古墳群として知られ、9基もの大型古墳が公園内に点在しています。春には古墳を彩る菜の花と桜の組み合わせを楽しむことができ、緑のヘルシーロードから足を延ばして訪れるサイクリストも少なくありません。また、行田市周辺には古代蓮の里もあり、初夏には古代蓮の花を楽しむこともできます。

南側の見沼通船堀周辺は花見と歴史散策を両立できるエリア

南側、さいたま市緑区にある見沼通船堀周辺は、江戸時代の閘門式運河の遺構が残るエリアで、東浦和駅周辺は花見スポットとしても紹介されています。見沼通船堀の歴史を知りながら散策やサイクリングを楽しめるモデルコースも、地元の観光情報サイトなどで紹介されています。

さらに南下すると、緑のヘルシーロードは芝川自転車道と接続し、川口市方面へと続きます。川口市の終点付近には川口自然公園があり、入口付近には芝生広場が整備されています。田園風景から徐々に市街地へと変わっていく景色の移り変わりも、この長大なコースならではの楽しみ方のひとつです。

コースはほぼ平坦で初心者でも無理なく走れる

緑のヘルシーロードは基本的に見沼代用水路に沿ってほぼ平坦に整備されているため、起伏が少なく、初心者や体力に自信のない人でも走りやすいコースとされています。全長56キロ前後をすべて走破するとなると相応の体力と時間が必要になりますが、区間を区切って往復する、あるいは電車の最寄り駅からアクセスして一部区間だけを楽しむといった走り方もできます。

コース上には、りんりんナビゲーターなどのサイクリング情報サイトによって、起点の利根大堰から常福寺橋まで、常福寺橋から終点の川口市までといった区間ごとのルート解説やマップが紹介されている場合もあります。これから走る人は、事前にこうした情報を参考にしてルートを把握しておくと安心です。

見通しの悪い交差点もあるため歩行者との共用に注意が必要

緑のヘルシーロードは自転車専用道路ではなく、歩行者や地域の農作業車両とも共用する道です。道幅は区間によって異なり、住宅地や交差点付近では見通しが悪い箇所もあるため、スピードの出しすぎには注意しなければなりません。特に週末や桜のシーズンには家族連れのウォーキングやジョギングをする人も多く、歩行者との接触事故を防ぐためにも、ベルの使用や減速など基本的なマナーを守ることが求められます。

東縁と西縁で異なる景観を選べるのがこのコースの自由度

見沼代用水は、行田市周辺で利根川から取水した後、下流のさいたま市付近で東西二つの水路に分岐する構造を持っています。かつて広大な見沼という溜井を東西から挟むように水を巡らせていた名残で、東側を流れる水路は見沼代用水東縁、西側を流れる水路は見沼代用水西縁と呼ばれます。緑のヘルシーロードもこの東縁・西縁それぞれに沿って整備されている区間があり、走る側からすると、同じ緑のヘルシーロードという名称でも東側ルートと西側ルートで異なる景観を楽しめるという特徴があります。

実際にサイクリストの走行記録の中には、見沼代用水東縁の緑のヘルシーロードとして川口市の終点から七里方面まで走ったものや、東縁から西縁へと乗り継いで一周するように走ったものも紹介されており、単純な一本道ではなく、目的や体力に応じてルートを選べる自由度の高さもこのコースの魅力のひとつになっています。

コース上には1キロメートルごとに距離表示の標識が設置されている区間があり、現在地や残りの距離を把握しながら走ることができます。長距離のロングライドになりやすいコースだけに、こうした距離表示は体力配分やペース管理の目安として役立ちます。

沿道には国昌寺やヒガンバナ群生地など季節の見どころが点在

沿道の見どころとしては、さいたま市緑区にある古刹の国昌寺も知られています。見沼通船堀に近く、歴史ある山門や彫刻で知られる寺院で、緑のヘルシーロードや周辺の散策路から立ち寄ることができます。また、見沼代用水沿いには桜並木だけでなくヒガンバナの群生地も点在しており、秋、おおむね9月下旬頃には赤い彼岸花が水路沿いを彩る風景を楽しむことができます。春の桜と菜の花、秋のヒガンバナと、季節ごとに異なる花の風景が広がる点も、このコースが四季を通じて楽しめる理由のひとつです。

上尾市や久喜市、行田市は立ち寄りグルメも充実

沿線の市ごとに立ち寄りたいスポットも多くあります。上尾市周辺では、手焼き煎餅で知られる山崎米菓のような老舗の煎餅店が、サイクリングの合間に立ち寄れるグルメスポットとして紹介されています。久喜市周辺では、カフェを巡りながら緑のヘルシーロードを走るモデルコースが地域の情報サイトで紹介されるなど、用水路沿いの田園風景と地元の飲食店でのひと休みを組み合わせた楽しみ方も広がっています。

行田市には前述のさきたま古墳公園のほか、行田名物のゼリーフライや足袋蔵といった町の歴史を感じさせるスポットもあります。ゼリーフライは、じゃがいもにねぎやにんじん、おからなどを混ぜて丸く小判形に成形し、衣をつけずに揚げた行田市民のソウルフードです。名前の由来は、その小判形の見た目から銭フライと呼ばれていたものが訛ってゼリーフライになったという説が広く知られています。北埼玉地方はもともと小麦の産地であったことから、家庭で手軽に作れるおやつとして親しまれ、昭和初期に足袋工場が盛んだった頃には、働く女工たちの間で人気を集めて町に定着したと伝えられています。行田の中心市街地には、かつて足袋を保管していた蔵が今も多く残っており、蔵のまちとして町歩き観光を楽しむこともできます。さきたま古墳公園の周辺には地元の定食屋など気軽に立ち寄れる飲食店も点在しており、サイクリングの休憩がてらこうした行田グルメを味わうのもよいでしょう。

このように、緑のヘルシーロードは行田市から川口市までの9市それぞれに個性があり、同じ用水路沿いの道でありながら、区間によって田園風景、住宅地、寺社、古墳群、桜並木など多彩な表情を見せてくれます。一度に全区間を走るのではなく、市ごとにテーマを決めて何度かに分けて訪れるという楽しみ方も、このロングコースならではの魅力です。

アクセスは区間ごとに最寄り駅が異なる

緑のヘルシーロードは南北に長い距離にわたって整備されているため、区間ごとに最寄り駅やアクセス方法が異なります。起点である利根大堰周辺はJR高崎線の吹上駅や行田市駅などが最寄りとなり、終点の川口市周辺はJR京浜東北線の川口駅や埼玉高速鉄道の駅などが利用しやすい位置にあります。中間地点のさいたま市周辺では、JR東北本線、いわゆる宇都宮線やニューシャトル、埼玉高速鉄道の各駅からもアクセスが可能です。

コース沿いには行田市のさきたま古墳公園や、さいたま市の見沼通船堀公園、川口市の川口自然公園など、駐車場を備えた公園や施設も点在しています。ただし、緑のヘルシーロード自体に専用の大規模駐車場が整備されているわけではないため、車で訪れる場合は、こうした沿線の公園や公共施設の駐車場を起点・終点として利用し、そこから自転車で往復するという走り方が現実的です。事前に訪問予定の施設の駐車場情報を確認しておくと安心でしょう。

起点の利根大堰は毎秒134立方メートルの取水能力を持つ

緑のヘルシーロードの起点となる利根大堰は、利根川の河口から約154キロメートル上流の地点に設けられた施設で、水門、取水口、堰、沈砂池などから構成されています。ゲートの操作によって水位を一定に保ち、農業用水、都市用水、浄水用水などの安定した取水を可能にしており、最大で毎秒約134立方メートルもの水を取り入れ、見沼代用水を含む複数の水路へと配水しています。利根大堰の周辺は独立行政法人水資源機構の利根導水総合管理所が管理しており、取水口の付け根には見沼代用水元圦公園という公園も整備されています。かつての取水の起点であった元圦の跡地を活用して作られた公園で、見沼代用水の歴史を伝える出発点としてサイクリングの記念撮影スポットにもなっています。

一方、終点とされる川口市立グリーンセンターは、緑豊かな都市公園として知られ、季節の花々や大温室、遊具広場などを備えた家族連れに人気のスポットです。夏場にはスプラッシュ広場や小川など水遊びができるエリアも開放されており、暑い時期のサイクリングの締めくくりに立ち寄るスポットとしても適しています。行田市の田園地帯から出発し、住宅地を抜けて川口市の都市公園にたどり着くというコース全体の変化も、緑のヘルシーロードの大きな魅力のひとつになっています。

なお、見沼代用水路は利根川から取水された後、綾瀬川を越えた直後に台地の縁に沿って東縁用水路と西縁用水路に分かれる構造になっています。資料によっては、東縁用水路がさらに下流の東京都足立区方面まで、西縁用水路が川口市方面まで通じているとも紹介されており、緑のヘルシーロードを含むこの一帯の水路網が、埼玉県だけでなく東京都との県境をまたいで広がっていることがうかがえます。

サイクリングを楽しむにはシーズン選びが鍵になる

緑のヘルシーロードで気持ちよくサイクリングを楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておきたいところです。

まず、シーズン選びです。春、3月下旬から4月上旬は桜と菜の花が同時に楽しめる絶好の季節で、前述の見沼田んぼの桜回廊のライトアップイベントに合わせて訪れるのもよいでしょう。一方で、桜の季節は歩行者や他のサイクリストで混雑することも多いため、平日の午前中など比較的空いている時間帯を狙うのもひとつの方法です。夏は緑豊かな田園風景、秋には稲穂が実る風景、冬は空気が澄んで富士山や周辺の山並みが見えることもあるなど、四季それぞれに違った魅力があります。

季節主な魅力
春(3月下旬〜4月上旬)桜と菜の花、桜回廊ライトアップ
緑豊かな田園風景、水遊びスポット
秋(9月下旬頃)稲穂の実る風景、ヒガンバナ
澄んだ空気、富士山が見えることも

次に、水分補給や休憩ポイントの確認です。コースの多くは田園地帯を通るため、コンビニエンスストアや自動販売機が少ない区間も存在します。長距離を走る場合は、事前にコース沿いの休憩スポットや飲食店、コンビニの場所を調べておくと安心でしょう。

また、全長56キロ前後というロングコースであることを踏まえ、体力や時間に応じて無理のない距離設定をすることも欠かせません。全区間を一気に走破するのではなく、まずは一部区間を往復する、あるいは電車を使って輪行し、行きは走って帰りは電車で戻るといった走り方をすることで、初心者でも無理なくこのコースの魅力を体感できます。

見沼田んぼは首都圏近郊で貴重な緑地として保全が続く

緑のヘルシーロードが通り抜ける見沼田んぼは、首都圏近郊に残された数少ない大規模な緑地空間のひとつとして、長年にわたり保全の取り組みが続けられてきたエリアです。かつての見沼という広大な溜井の名残であるこの田園地帯は、都市化の波が押し寄せる中でも農地や湿地としての姿を保っており、多くの人にとって安らぎの場となっています。

見沼田んぼには、手入れの行き届いた公園の芝生から休耕地、河川の土手に至るまで多様な草地環境が存在しており、それぞれ異なる日照や湿度の条件を持つことから、豊かな生物多様性を育む場所となっています。こうした環境の良さから、見沼田んぼは野鳥にとっても重要な生息地とされており、日本野鳥の会埼玉支部などによって、見沼自然公園を中心とした探鳥会が定期的に開催されています。緑のヘルシーロードを自転車で走りながら、水辺に集まる鳥たちの姿を観察できるのも、このコースならではの楽しみ方といえるかもしれません。

見沼田んぼの北部には見沼グリーンセンターがあり、約14万平方メートルという広大な敷地の中に、芝川や見沼代用水沿いの緑地が整備されています。バーベキュー場や売店を備え、家族連れの休憩スポットとしても利用されており、緑のヘルシーロードを走る途中の休憩地点としても適しています。

こうした自然環境や田園風景を将来にわたって保全していくため、埼玉県やさいたま市では見沼田んぼの保全・活用に関する取り組みを続けており、農業体験イベントなども開催されています。緑のヘルシーロードは、単なるサイクリングロードであるだけでなく、都市近郊の貴重な自然環境や農業景観を身近に感じられる回廊としての役割も担っているといえるでしょう。

行田市から川口市まで、区間ごとに異なる表情を持つ56キロ

緑のヘルシーロードは、江戸時代に築かれた見沼代用水という歴史的な農業用水路に沿って整備された、埼玉県を代表するサイクリングロードです。利根大堰を起点に川口市まで約56キロメートルにわたって続くこの道は、平坦で走りやすく、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめます。

見沼代用水そのものも、江戸時代の高度な土木技術によって築かれ、現在もなお現役の農業用水として利用されている貴重な文化的、歴史的資産であり、2023年には世界かんがい施設遺産にも登録されました。沿線には、さきたま古墳公園や見沼通船堀、見沼田んぼの桜回廊など、歴史と自然が織りなす見どころが数多く点在しています。

春の桜のシーズンには特に多くの人で賑わい、2026年にはさいたま市による桜回廊のライトアップイベントも実施されました。埼玉県内でサイクリングを楽しみたい人、歴史ある水路の風景を眺めながらのんびりとした時間を過ごしたい人にとって、緑のヘルシーロードは一度は訪れる価値のあるコースといえるでしょう。

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