フジイチのナショナルサイクルルート指定はいつ?最新動向と富士山一周の魅力を解説

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フジイチのナショナルサイクルルート指定は、2025年度中から2026年度以降にかけて実現する見込みです。フジイチとは、世界遺産である富士山の周囲を一周する約143.9kmのサイクリングルートで、静岡県と山梨県の両県にまたがる魅力的なコースです。2023年8月に設立された「ぐるり富士山サイクルツーリズム協議会」が中心となり、ナショナルサイクルルート指定に向けた準備が着実に進められてきました。

この記事では、フジイチのナショナルサイクルルート指定に関する最新動向、ナショナルサイクルルート制度の仕組み、フジイチの魅力やコース概要、そしてサイクルツーリズムがもたらす地域経済への効果について詳しく解説します。富士山一周サイクリングに興味をお持ちの方や、日本のサイクルツーリズムの動向を知りたい方にとって、必要な情報を網羅的にお届けします。

目次

フジイチのナショナルサイクルルート指定時期と最新動向

フジイチのナショナルサイクルルート指定は、2025年度中もしくは2026年度以降の第3次ナショナルサイクルルートとして実現する可能性が高いとされています。2025年度にはナショナルサイクルルート指定に必要な標識・矢羽根等のルート案内の施工が予定されており、指定に向けた環境整備が進められてきました。

ナショナルサイクルルートの指定には、「ルート設定」「走行環境」「受入環境」「情報発信」「取組体制」の5つの観点から定められた要件をすべて満たす必要があります。フジイチについては、2023年8月に静岡県と山梨県が共同で「ぐるり富士山サイクルツーリズム協議会」を設立し、官民一体となった取組体制が整いました。2024年3月には同協議会により公式の「フジイチ」ルートが正式に決定され、静岡県・山梨県両県の「県自転車活用推進計画」にもモデルルートとして位置付けられています。さらに国のモデルルートにも位置付けられており、国からの支援体制も整っています。

国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所は、フジイチのナショナルサイクルルート指定に向けた環境整備を積極的に支援してきました。2024年度には一部区間で矢羽根の施工が実施され、走行環境の整備が進んでいます。これらの取り組みにより、フジイチは指定要件を着実にクリアしつつあります。

ナショナルサイクルルート制度の概要と指定要件

ナショナルサイクルルートとは、「日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルート」を国が認定する制度です。自転車活用推進法に基づき、2019年9月9日に制度が創設されました。この制度は、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図ることを目的としています。

自転車活用推進法の成立背景

ナショナルサイクルルート制度の根拠となる自転車活用推進法は、2016年に成立し、同年12月16日に公布、2017年5月1日より施行されました。この法律は、「極めて身近な交通手段である自転車の活用による環境への負荷の低減、災害時における交通の機能の維持、国民の健康の増進等を図ることが重要な課題であること」を背景に制定されています。

自転車活用推進法では、国、自治体、事業者、国民それぞれの責務が明確にされています。国は自転車を活用・推進するための施策を総合的かつ計画的に策定し実行する義務があり、自治体は地域の実情に応じた施策の実行に努めなければなりません。また、この法律では自転車専用道路や自転車専用車両通行帯の整備をはじめとする15の項目を基本方針として示し、国土交通省に「自転車活用推進本部」を設置することが定められました。

ナショナルサイクルルートの5つの指定要件

ナショナルサイクルルートに指定されるためには、5つの観点で定められた要件を満たす必要があります。

ルート設定の要件として、ルートの延長がおおむね100km以上であることが必須条件となっています。島しょ部を除き、この距離要件を満たさなければなりません。また、急勾配が連続する区間を避けたルートであることなど、奨励項目も設定されています。

走行環境の要件として、矢羽根等により自転車通行空間が整備されていることが求められます。自転車専用道路又はガイドラインに基づき、適切に歩行者・自動車と分離された自転車通行空間が整備されていることが必要です。郊外部では車道混在の場合、100m程度の間隔で矢羽根を設置するか、外側線の外側に1.0m以上の幅員を確保することが求められます。また、未舗装区間がないこと、ルート全線で統一された仕様による路面表示・案内看板が設置されていることも要件に含まれます。

受入環境の要件として、ルートの存する域内にある主要アクセスポイント(空港、鉄道駅、道の駅等)に、レンタサイクルや更衣室、タイヤチューブの販売や携帯食の販売、工具の貸し出しなどの機能を備えた「ゲートウェイ」が整備されていることが求められます。サイクルステーションがルート上に概ね20kmごとに整備されていること、サイクリスト向けの宿泊施設が概ね60kmごとにあることも条件となっています。

情報発信の要件として、ホームページ、SNS、パンフレットなどで、必要な情報発信をしていること(日英2か国語以上)が求められます。

取組体制の要件として、官民が連携し一体的に協議・検討・議論を行う常設の協議会、事務局が設置されていること、また協議会が定期的に開催されていることが必要です。

フォローアップと指定取消しの仕組み

指定されたナショナルサイクルルートには、継続的な品質維持が求められます。ルートにおける取組の継続性を評価するため、状況確認や新規追加ルートの有無の確認などのフォローアップは3〜5年ごとに実施されます。ナショナルサイクルルートが指定要件を満たさなくなった場合などは、指定を取り消される可能性があります。

現在のナショナルサイクルルート一覧と各ルートの特徴

現在、日本には6つのナショナルサイクルルートが指定されています。2019年11月7日に指定された第1次の3ルートと、2021年5月31日に指定された第2次の3ルートで構成されています。

第1次ナショナルサイクルルート

つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城県) は、旧筑波鉄道の廃線敷と霞ヶ浦を周回する湖岸道路を合わせた全長約180kmのルートです。水郷筑波国定公園に指定されている霞ヶ浦などの水郷地域や筑波山地域などの豊かな自然と風景、鹿島神宮に代表される歴史的・文化的資産など様々な地域の魅力が楽しめます。日本百名山のひとつにも数えられる筑波山を望みながら走るコースは、車が通らない区間も多く、元駅舎を活用した休憩所が点在するなど初心者にも走りやすい設計となっています。東京駅から電車で約50分、車でも都心から約1時間というアクセスの良さも魅力です。

ビワイチ(滋賀県) は、日本最大の湖「琵琶湖」を反時計回りに一周する約200kmのサイクリングコースです。琵琶湖大橋を境にして北湖(約150km)と南湖(約50km)に分けられます。道の高低差が少なく、サイクリング初心者でも走りやすい環境が整っています。ルート沿線には比叡山の麓に栄えた里坊や日吉大社の門前町、織田信長が築いた安土城跡や彦根城跡の特別史跡、東海道の草津宿や守山宿などをはじめとした宿場町など、歴史と文化の香りがたっぷりです。体験者数は2015年の約52,000人から2019年には約109,000人に増加しました。

しまなみ海道サイクリングロード(広島県・愛媛県) は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、日本初の海峡を横断する約70kmのサイクリングルートです。瀬戸内海の6つの島々を7つの巨大な橋でつないだコースで、日本で初めて車道の左側に導線としてブルーラインを引いた自転車道でもあります。2014年にはCNNから「世界7大サイクリングルート」に選定され、サイクリストの聖地とも謳われています。日本の自転車道の中で初めて「ロンリープラネット」「ミシュランガイド」の両方に掲載されるなど、国際的な評価も非常に高いルートです。

第2次ナショナルサイクルルート

トカプチ400(北海道) は、北海道帯広市JR帯広駅を起終点とし、上士幌町から大樹町までを8の字で結んだ延長403kmのルートです。「トカプチ」はアイヌ語の転訛で「十勝」を意味し、北海道で初めてナショナルサイクルルートに指定されました。大雪山国立公園や太平洋などの広大かつ豊かな自然風景、十勝平野の肥沃な大地に広がる農業・酪農の風景を楽しむことができます。

太平洋岸自転車道(千葉県・神奈川県・静岡県・愛知県・三重県・和歌山県) は、千葉県銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走り、和歌山市に至る延長1,487kmのルートです。現在のナショナルサイクルルートの中で最長距離を誇り、世界遺産である富士山をはじめ、日本を代表する観光地・景勝地が多数存在します。

富山湾岸サイクリングコース(富山県) は、「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟している富山湾の魅力が体感できる、氷見市から朝日町までの延長102kmの湾岸沿いルートです。

フジイチ(富士山一周サイクリングルート)の魅力と概要

フジイチとは、世界遺産である富士山の周囲を一周するサイクリングルートの通称です。静岡県と山梨県の両県にまたがり、富士山の雄大な景色を眺めながら、豊かな自然や起伏に富んだ地形を楽しむことができる、非常に魅力的なサイクリングコースです。

フジイチの基本データ

フジイチの公式推奨ルートは、2024年3月に「ぐるり富士山サイクルツーリズム協議会」により決定されました。基本データとして、距離は約143.9km、獲得標高は約2,218m、通過県は静岡県と山梨県となっています。

御殿場駅発着ルートの場合は、走行距離が約107km、獲得標高が1,592m、所要時間が約7時間となっています。ツール・ド・ニッポン公式イベントルートの場合は、距離が115.4km、獲得標高が1,959mとなっています。

フジイチは、アップダウンが激しいため健脚の方向けのコースとされています。日帰りでも走破可能ですが、途中で1泊してゆっくり一周するプランもおすすめされています。

東京2020オリンピックとフジイチの関係

フジイチが注目を集める背景には、東京2020オリンピックの自転車ロードレースがあります。男子ロードレースは、武蔵野の森公園をスタートし、富士スピードウェイをゴールとするコースで行われました。総距離約244km、獲得標高約4,865mという厳しいコースでした。

コースは山梨県の道志みちから山岳区間に入り、山中湖の西側を回って南下、富士山スカイラインへと向かいました。コース最高点となる標高1,451mの「富士山麓」山岳ポイントを通過し、最大斜度20%の三国峠を登るという難易度の高いルートでした。

この東京2020オリンピックの開催により、富士山周辺エリアがサイクリングの聖地として国際的に認知されるようになりました。フジイチルートの一部は、このオリンピックコースと重なっており、世界最高峰のレースが行われた道を走ることができます。

フジイチで楽しめる観光スポットと見どころ

フジイチのルート上には、富士山の絶景を楽しめるだけでなく、数多くの観光スポットや見どころが点在しています。

富士五湖の魅力

フジイチのルートは、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖の「富士五湖」すべての近くを通過します。それぞれの湖には特徴があり、本栖湖ではアウトドアレジャー、河口湖では観光など、それぞれの湖の雰囲気を感じながら走ることができます。特に千円札の裏面に描かれている富士山の姿は本栖湖から見た景色であり、その絶景ポイントはサイクリストにも人気です。

忍野八海の透明な湧水

忍野八海は、富士山の雪解け水が約20年の歳月をかけて地下の溶岩の中でろ過され、湧水となって出てきた水が作る8つの池です。国の天然記念物にも指定されており、観光スポットとして整備されています。透明度の高い美しい水は一見の価値があり、サイクリングの途中で立ち寄るのに最適なスポットです。

青木ヶ原樹海と自然の神秘

青木ヶ原樹海は、富士山の北西山麓に広がる原生林で、溶岩の上に発達した独特の森林生態系を観察できます。約1,200年前の富士山の噴火で流れ出た溶岩の上に形成された森林は、日本有数の自然遺産として知られています。

世界文化遺産スポット

富士山を信仰し登拝する冨士講の宿坊・案内を兼ねた「御師の家」や、富士山の神様「木花開耶姫命」を祀っている神社など、世界文化遺産・富士山の精神に触れることができるスポットが点在しています。サイクリングをしながら、富士山信仰の歴史と文化に触れることができるのもフジイチの魅力です。

季節のイベントとグルメ

毎年4月から5月の期間には、本栖湖のすぐそばで「富士芝桜まつり」が開催されます。富士山を背景に広がる芝桜の絶景は圧巻で、この時期にフジイチを走るサイクリストにとっては特別な体験となります。

また、富士山周辺一帯は観光地として飲食店が点在しており、補給ポイントも比較的多いです。特に地域で愛されている「ほうとう」は、サイクリングで冷えた体を温めるのにおすすめの郷土料理です。太めの麺と野菜をたっぷり入れた味噌仕立ての鍋料理で、サイクリストの間でも人気のグルメとなっています。

フジイチを走る際の注意点とベストシーズン

フジイチを安全に楽しむためには、いくつかの注意点を把握しておく必要があります。

トラブル対策の重要性

鉄道が走っていないエリアや自転車店がないエリアも多く存在するため、万が一のトラブルに備えた準備が必須です。パンク修理キットはもちろん、各種携帯工具や自分の自転車に合わせたスペアパーツの持参が推奨されています。携帯電話の電波が届きにくいエリアもあるため、事前のルート確認と緊急連絡先の把握も重要です。

気候と路面状況への備え

冬場は路面凍結のおそれがあるため要注意です。富士山周辺は平地では想像できない寒さがあり、標高が高い場所では特に気温が下がります。防寒対策も十分に行う必要があります。特に標高1,000mを超える区間では、夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、ウインドブレーカーなどの携帯がおすすめです。

フジイチのベストシーズン

ベストシーズンは春と秋です。春は桜や芝桜が楽しめ、秋は紅葉と澄んだ空気の中で富士山の絶景を堪能できます。夏の日中は気温が高くなることがあり、冬は積雪や路面凍結のリスクがあるため、走行には注意が必要です。特に4月下旬から5月、そして10月から11月上旬が、気候も安定しており最もおすすめの時期とされています。

サイクリスト向け宿泊施設と受入環境

フジイチを1泊2日で楽しむ場合、サイクリスト向けの宿泊施設の存在が重要になります。富士山周辺には、サイクリストを歓迎する宿泊施設が増えています。

富士山サイクリストの宿認定制度

富士山観光交流ビューローでは、サイクリストを歓迎する施設で一定の条件を満たしている宿泊施設を「富士山サイクリストの宿」として認定しています。認定条件として、自転車をそのままの状態で客室への持ち込みが可能であることなどがあり、16件の施設が認定を受けています。愛車と一緒に宿泊できる安心感は、サイクリストにとって大きな魅力です。

エリア別の宿泊施設

河口湖エリアには、部屋から富士山と河口湖が眺望できる宿泊施設などがあります。サイクリングで疲れた体を癒しながら、絶景を楽しむことができます。

山中湖エリアには、「愛車とともに泊まれる」をテーマにした1棟貸切型のバイクガレージなどがあります。山中湖村は東京2020オリンピックの自転車ロードレースコース会場となったことから、「自転車の聖地」としてサイクルツーリズムに力を入れています。

精進湖エリアには、富士山一周サイクリングの宿泊場所として人気の民宿があります。精進湖と青木ヶ原樹海の大自然がすぐそばにあり、河口湖方面、静岡県朝霧高原方面、甲府方面へのアクセスも良好です。

これらのサイクリスト向け宿泊施設の充実は、ナショナルサイクルルートの指定要件である「受入環境」の整備にも貢献しています。

フジイチのナショナルサイクルルート指定に向けた取り組み

フジイチのナショナルサイクルルート指定に向けて、官民一体となった様々な取り組みが進められてきました。

ぐるり富士山サイクルツーリズム協議会の役割

2023年8月、静岡県と山梨県は「ぐるり富士山サイクルツーリズム協議会」を設立しました。この協議会は、両県共通の優れた地域資源である富士山を活かしたサイクルツーリズムを推進し、地域と官民が一体となって富士山周辺地域の魅力づくりを進めることを目的としています。そして、この協議会の最大の目標が、富士山周遊ルートのナショナルサイクルルート指定です。

協議会の設立により、ナショナルサイクルルートの指定要件である「取組体制」が整いました。県境を越えた連携体制の構築は、フジイチの大きな強みとなっています。

環境整備の進捗状況

国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所では、フジイチのナショナルサイクルルート指定に向けた環境整備を積極的に支援しています。2024年度は、一部区間で矢羽根の施工が実施されました。2025年度には、ナショナルサイクルルート区間において、指定に必要な標識・矢羽根等のルート案内を施工する予定とされていました。

これらの走行環境の整備により、サイクリストの安全性と利便性が向上しています。

民間との連携イベント

スルガ銀行は、富士山周遊ルートのナショナルサイクルルート指定を目指す静岡県、富士宮市、富士市と共同で、サイクリングイベント「フジイチ(富士山一周)」を開催しています。2024年には4月と9月の全2回のイベントが開催され、フジイチの認知度向上とナショナルサイクルルート指定に向けた機運醸成に貢献しました。

サイクルツーリズムの経済効果と地域活性化

サイクルツーリズムは、地域経済に大きなプラス効果をもたらす観光形態として注目されています。

日本のサイクルツーリズム市場規模

国内のサイクルツーリズム市場規模は、2021年時点で年間1,315億円と推計されています。消費金額は1人1回あたり平均約3万7,000円で、これらの数値はコロナ前の2018年を上回っています。2018年には全国で1,256億円のサイクルツーリズムに関連する消費があり、1,581万人がサイクルツーリズムに参加していました。

ナショナルサイクルルートの経済効果事例

しまなみ海道では、サイクリングイベント「サイクリングしまなみ」の経済効果が約6億3千万円と推計されています。参加者や観客の消費額は、交通費・宿泊費・観光費などで推計約4億3,500万円に達しています。また、サイクリストに特化した休憩施設「サイクルオアシス」を400か所以上設置するなど、受入環境の充実にも力を入れています。

ビワイチでは、ナショナルサイクルルート指定を受けて体験者数が2015年の約52,000人から2019年には約109,000人へと、約2倍に増加しました。ナショナルサイクルルート指定が認知度向上と集客増加に大きく貢献した好例です。

地域活性化への波及効果

サイクルツーリズムは、単なる観光消費にとどまらない波及効果をもたらすことが明らかになっています。地域でサイクリングをした人の7割超がその地域への再訪や友人への訪問推奨を考えており、4割超が「老後をここで暮らしたい」「セカンドハウスが欲しい」と回答するなど、地域への間接的な波及効果が期待できます。

サイクルツーリズムによる地域の活性要因としては、交流人口の増加によって人の流れが生まれること、地元飲食店や商店・製造業など産業の再興や発展につながること、自転車で走りやすい環境整備による住みやすいまちづくりへの貢献が期待されることなどが挙げられています。

フジイチがナショナルサイクルルートに指定される意義

フジイチがナショナルサイクルルートに指定されることには、複数の重要な意義があります。

世界遺産・富士山の新たな魅力発信

フジイチがナショナルサイクルルートに指定されれば、世界遺産である富士山の魅力を自転車という新たな視点から発信することができます。しまなみ海道がCNNの「世界7大サイクリングルート」に選定されたように、フジイチも国際的な注目を集める可能性を秘めています。富士山は海外からの認知度が非常に高く、インバウンド観光客の誘致においても大きなアドバンテージとなります。

静岡県・山梨県の県境を越えた連携

フジイチは静岡県と山梨県の2県にまたがるルートです。ナショナルサイクルルート指定に向けた取り組みを通じて、両県の連携がさらに強化されることが期待されます。ぐるり富士山サイクルツーリズム協議会の設立は、まさにこの県境を越えた連携の象徴です。

地域経済への貢献

フジイチのナショナルサイクルルート指定により、富士山周辺地域へのサイクリスト来訪が増加すれば、宿泊施設、飲食店、レンタサイクル事業者など、地域の様々な事業者にとってプラスの経済効果が期待できます。

太平洋岸自転車道との接続による広域ネットワーク

フジイチは、すでにナショナルサイクルルートに指定されている「太平洋岸自転車道」との接続ルートも設定されています。この接続により、より広域的なサイクルツーリズムネットワークの構築が可能となり、サイクリストにとっての選択肢が広がります。例えば、太平洋岸自転車道を走った後にフジイチへ、という周遊プランも実現可能です。

政策的支援とサイクルツーリズムの将来展望

国としてもサイクルツーリズムの推進に本腰を入れています。

自転車活用推進法による支援体制

2016年の「自転車活用推進法」成立を機に、国土交通省も「自転車を活用した観光地域づくり」を有望な「体験型観光」として位置づけ、各自治体や施設への積極的なサポートを行っています。2017年5月に施行された自転車活用推進法には「自転車を活用した国際交流、観光来訪の促進、地域活性化の支援」が明記されています。

サイクルツーリズムの今後の展望

日本各地でサイクルツーリズムへの取り組みが活発化しており、今後もナショナルサイクルルートの追加指定が期待されています。フジイチが指定されれば、現在の6ルートに加えて7番目のナショナルサイクルルートとなります。世界遺産・富士山を一周する唯一のサイクリングルートとして、国内外のサイクリストを惹きつける日本のサイクルツーリズムの新たな目玉となることが期待されています。

フジイチのナショナルサイクルルート指定に向けた取り組みは着実に進んでおり、近い将来の指定実現が見込まれています。サイクリストの皆さんは、ナショナルサイクルルート指定を待つことなく、今からフジイチの魅力を体験してみてはいかがでしょうか。日本一の山・富士山の雄大な絶景とともに走る特別な体験が、きっと待っています。

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