若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」完全ガイド|福井の絶景126kmコースを徹底解説

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若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」は、福井県の嶺南地域に整備された全長約126.8kmのサイクリングコースです。JR敦賀駅からJR若狭高浜駅まで、敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市・おおい町・高浜町の6市町を結び、日本海の美しい海岸線と三方五湖の絶景、さらに「御食国(みけつくに)」として知られる若狭の豊かな食文化を満喫できます。2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延伸されたことで、関東や関西からのアクセスが格段に向上し、日帰りや週末旅行でも気軽にサイクリングを楽しめるようになりました。この記事では、わかさいくるの各エリアの見どころやコース詳細、グルメ情報、レンタサイクル情報、イベント情報まで、サイクリング計画に必要な情報を詳しくお伝えします。

目次

若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」とは

若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」とは、福井県が整備した公式のサイクリングルートで、総距離126.8km、獲得標高1,207m、所要時間は平均速度を時速15kmとした場合で約8時間30分となっています。三方五湖や若狭湾岸、各市町の主要観光地を巡るように設計されており、海や湖の風景、新鮮な日本海の海の幸、歴史・文化的遺産など、敦賀・若狭の魅力を存分に味わえる内容です。

わかさいくるの最大の魅力は、その多様な景観にあります。カーブの先に広がる青い海と空が楽しめる若狭湾、水質や水深が異なることで五色に見える三方五湖、きらめく白い砂浜など、日本有数の美しい景色が連続しています。美しい自然だけでなく、歴史ある町並みや寺社仏閣、港や街道に残る交易の文化、そして豊かな食文化も大きな魅力となっています。古くから「御食国(みけつくに)」として朝廷に海産物を献上してきた若狭地域の食の豊かさは、現代のサイクリストにとっても大きな楽しみの一つです。

福井県敦賀市エリアのコースと見どころ

敦賀市は、わかさいくるの東の玄関口となる街です。古くから天然の良港として知られ、大陸の玄関口として栄えてきた歴史を持っています。敦賀市コースは、福井県の玄関口となる敦賀駅からスタートし、氣比神宮・気比の松原・西福寺など敦賀市の主要な観光地を巡るルートで、距離は14.0km、獲得標高66m、所要時間は約1時間45分と、初心者でも気軽に楽しめるコース設定になっています。

氣比神宮は、北陸道の総鎮守として知られる歴史ある神社です。仲哀天皇の時代に創建されたと伝えられ、越前国一之宮として古くから崇敬を集めてきました。朱塗りの大鳥居は高さ約11メートルを誇り、奈良の春日大社、広島の厳島神社と並んで「日本三大木造大鳥居」の一つに数えられています。サイクリングの出発前に参拝し、旅の安全を祈願するのもおすすめです。

気比の松原は、敦賀湾最奥部に広がる白砂青松の景勝地です。日本三大松原のひとつに数えられ、国の名勝にも指定されています。アカマツとクロマツが入り混じる風景は約40万平方メートル(約1万本の松)にも及び、夏には海水浴場としても賑わいます。サイクリングの途中で松林の中を走り抜けるのは格別の気持ちよさがあり、潮風を感じながらペダルを漕ぐ爽快感は、わかさいくるならではの体験といえます。

敦賀市でのレンタサイクルについては、JR敦賀駅直結の「オルパーク」1階にある総合案内所で自転車の貸し出しを行っています。ヘルメットも一緒に借りることができるので、手ぶらで訪れても安全にサイクリングを楽しむことができます。北陸新幹線で敦賀駅に到着してすぐにサイクリングを始められる便利な環境が整っています。

美浜町エリアのコースと見どころ

美浜町は、きらめく白い砂浜が魅力の町です。「水晶浜」や、三方五湖の久々子湖・日向湖の漁村風景など、海と湖の風景を堪能できるエリアとなっています。

水晶浜は、その名の通り水晶のように透き通った海水と白い砂浜が特徴のビーチです。日本海側屈指の透明度を誇り、夏には多くの海水浴客で賑わいます。サイクリストにとっては、美しい海を眺めながら走る絶好のスポットで、コバルトブルーの海と白い砂浜のコントラストは、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景です。

三方五湖は、若狭湾国定公園に属する5つの湖(三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖)の総称です。それぞれの湖は塩分濃度や水深が異なるため、光の加減によって異なる色に見えることから「五色の湖」とも呼ばれています。ラムサール条約湿地にも登録されており、自然環境の保全が図られている貴重な場所です。湖畔を走るサイクリングコースからは、時間帯や天候によって様々な表情を見せる三方五湖の美しさを堪能できます。

美浜町から若狭町にかけて広がるレインボーラインは、全長11.24kmの観光道路です。三方五湖と若狭湾を一望できる絶景ドライブルートとして知られていますが、自転車および徒歩での通行は禁止されている点に注意が必要です。ただし、毎年開催される若狭路センチュリーライドの際には、特別にサイクリストにも開放されます。レインボーライン山頂公園へは、第一駐車場からリフトまたはケーブルカーに乗り換えて向かうことになり、山頂公園内には6つのテラスがあり、三方五湖、日本海、そして大空が広がる360度の大パノラマを楽しむことができます。通行料は2022年10月より無料化されており、駐車場料金は普通車800円、二輪車500円となっています。山頂公園入園料はリフト・ケーブル乗車料込みで大人(中学生以上)1,000円、小人(小学生)500円です。

美浜町では、地元のソウルフード「へしこ」を使った料理を楽しむことができます。へしことは、イワシやサバ、コウナゴやイカなどを糠で漬け込んだ発酵食品で、若狭地方の伝統的な保存食です。塩気と旨味が凝縮された独特の風味があり、ご飯のお供やお酒の肴として親しまれています。サイクリングで消費した塩分とエネルギーを補給するのにぴったりの郷土料理です。

美浜町でのレンタサイクルは、若狭美浜観光協会で利用できます。1泊2日(協会会員宿への宿泊のみ可)は1,500円、ロードバイクは1日5,000円となっています。予約は2週間前から受け付けており、団体(5名以上)での利用時には予約が必須です。電動アシストクロスバイクもあり、前日までに予約が必要となっています。

若狭町エリアのコースと見どころ

若狭町は、三方五湖の大部分を抱える自然豊かな町です。約22.7kmの道中では、ラムサール条約湿地の三方五湖の絶景や、世界唯一の7万年分もの年縞、江戸時代に開削された水路などを見ることができます。

福井県年縞博物館は、三方五湖の中で最も大きな水月湖の湖底に堆積する「年縞」をテーマにした世界初の博物館です。年縞とは、季節ごとに異なる堆積物が積み重なってできる縞模様の地層のことで、水月湖のものは約45メートル、年月にして7万年分にも及ぶ世界最長のものとなっています。年縞は過去の気候変動や人類の歴史を解き明かすカギとなる貴重な資料であり、「世界標準のものさし」としてその名が知られています。2018年に開館したこの博物館では、年縞の実物展示や、年縞から読み取れる地球の歴史について学ぶことができ、サイクリングの途中で知的好奇心を満たすのに最適なスポットです。

若狭三方縄文博物館は、福井県年縞博物館の隣にあります。若狭町の鳥浜貝塚から出土した遺物を中心に、縄文人の生活や文化を詳しく紹介しています。土偶のお腹をイメージしたユニークな建物内には、丸木舟や土器、石器など縄文時代の人々が実際に使っていた道具が展示されており、太古の若狭の暮らしに思いを馳せることができます。

熊川宿は、若狭から京都を結ぶ鯖街道の重要な宿場町として栄えた場所です。天正17年(1589年)以来発展を続け、奉行所・番所・お蔵屋敷の跡が残っています。情緒あふれる街道沿いには、昔ながらの用水路が流れ、江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。昭和15年に熊川村役場として建てられた建物は現在、歴史資料館として利用されており、熊川宿と鯖街道の歴史を紹介しています。レンタサイクルも利用可能で、1日300円(4台)で借りることができます。

浦見川は、江戸時代の治水対策で生まれた人工水路です。三方湖と久々子湖を結ぶこの水路は、洪水対策のために当時の技術を結集して開削されたもので、歴史的な土木遺産として価値があります。先人の知恵と技術を感じながら走るサイクリングは、単なるスポーツを超えた文化体験といえます。

三方石観世音は、弘法大師の一夜の作と伝わる聖観世音菩薩を安置した霊場です。古くから信仰を集めており、サイクリングの途中で立ち寄って参拝する人も多いスポットです。

若狭町でのレンタサイクルについては、JR三方駅内の「きらやま茶屋」で、スポーツタイプの自転車をレンタルできます。電動アシスト付きなので、長距離のサイクリングも、初心者や体力に自信がない方でも安心して楽しめます。

小浜市エリアのコースと見どころ

小浜市は、若狭湾を代表する歴史と食の街です。国宝「明通寺」等の寺社や古い町並み「三丁町」があり、若狭湾を代表する名勝「蘇洞門」は若狭湾国定公園に指定されています。小浜市から京都へと続く鯖街道を走る13.4kmのサイクリングコースがあり、奈良東大寺への「お水送り」神事にゆかりのある寺社を訪ねることができます。

明通寺は、大同元年(806年)に征夷大将軍・坂上田村麻呂が創建したと伝えられる古刹です。本堂と三重塔が国宝に指定されており、鎌倉時代の建築様式を今に伝える貴重な文化財となっています。静かな山里に佇む姿は荘厳で、サイクリングの途中に立ち寄って心を落ち着かせるのに最適な場所です。国宝建築を間近に見られる機会は貴重であり、歴史好きのサイクリストにとっては必見のスポットといえます。

若狭彦神社は、若狭一の宮として知られる古社です。上社の若狭彦神社と下社の若狭姫神社の二社からなり、古くから若狭地方の総氏神として崇敬を集めてきました。神聖な空気に包まれた境内を散策すれば、日々の疲れが癒されることでしょう。

三丁町は、小浜市の旧市街地に残る古い町並みです。江戸時代から明治時代にかけての建物が残り、かつての商家や料亭の面影を今に伝えています。風情ある街並みを自転車でゆっくりと巡るのは、わかさいくるならではの楽しみ方です。

箸匠せいわは、若狭塗箸の専門店です。若狭塗箸は国内の塗箸のシェア8割を占めるといわれ、その美しさと実用性で知られています。職人の技を間近に見ることができ、お土産にも最適です。サイクリングの思い出として、世界に一つだけの箸を手に入れるのも素敵な体験となるでしょう。

小浜市一番町から雲浜1丁目の区間は、2027年(予定)まで工事中となっています。サイクリングの際は県道泊小浜停車場線への迂回が必要ですので、ルート計画の際はご注意ください。

小浜市でのレンタサイクルについては、JR東小浜駅内にある「小浜市サイクリングセンター」で、電動アシスト付き自転車とヘルメットを借りることができます。初めて訪れる方でも安心してサイクリングを楽しめる環境が整っています。

おおい町エリアのコースと見どころ

おおい町は、総合レジャー施設「うみんぴあ大飯」や商業施設「SEE SEA PARK」を中心に、家族みんなで楽しめる空間が広がる町です。JR若狭本郷駅をスタート地点に、17.3kmのサイクリングコースがあり、「きのこの森」や「若洲一滴文庫」などのスポットを巡ることができます。

うみんぴあ大飯は、若狭湾に面した総合レジャー施設です。道の駅やホテル、温浴施設などが集まっており、サイクリングの休憩スポットとして最適です。新鮮な海の幸を使った料理を楽しむこともでき、疲れた体を癒しながらエネルギーを補給できます。

SEE SEA PARKは、うみんぴあ大飯内にある商業施設です。地元の特産品を購入したり、カフェで休憩したりすることができます。若狭の魅力が詰まったお土産を探すのにぴったりの場所です。

きのこの森は、きのこをテーマにした公園です。巨大なきのこのオブジェや、きのこ栽培の見学施設などがあり、子連れファミリーに人気のスポットとなっています。家族でサイクリングを楽しむ際には、ぜひ立ち寄りたい場所です。

若洲一滴文庫は、おおい町出身の作家・水上勉氏が創設した文学館です。水上氏は「雁の寺」「飢餓海峡」などの作品で知られる著名な作家で、故郷への愛情を込めてこの文学館を設立しました。水上氏の文学作品や幻想的な竹人形を鑑賞でき、文学に触れる静かなひとときを過ごすことができます。

高浜町エリアのコースと見どころ

高浜町は、福井県最西端に位置する町です。国際環境認証「BLUE FLAG」をアジアで初めて取得した「若狭和田ビーチ」、若狭富士とも呼ばれる「青葉山」など、絶景が広がるエリアとなっています。

若狭和田ビーチは、アジアで初めてBLUE FLAG認証を取得したビーチです。BLUE FLAGとは、デンマークに本部を置く国際NGO「FEE(国際環境教育基金)」が実施する国際環境認証で、水質、環境マネジメント、安全性、環境教育の4分野において厳しい基準を満たしたビーチにのみ与えられます。若狭和田ビーチの美しさと環境への取り組みが国際的に認められた証であり、透明度の高い海と美しい砂浜は、サイクリストにとっても必見の絶景スポットです。

青葉山は、標高693メートルの山で、その美しい円錐形から「若狭富士」とも呼ばれています。登山道も整備されており、サイクリングと組み合わせて楽しむこともできます。山頂からは若狭湾の絶景を一望でき、晴れた日には遠く丹後半島まで見渡せることもあります。

2025年4月には、高浜町に新たなサイクリングステーション「高浜ゲートウェイ」がオープンしました。この施設は、福井県のJR敦賀駅とJR若狭高浜駅を結ぶ全長126kmのサイクリングコースを探訪するサイクリストの拠点として設計されています。高浜ゲートウェイでは、レンタサイクル、メンテナンス、休憩施設などが整備されており、快適なサイクリング体験をサポートしています。わかさいくるの西の玄関口として、多くのサイクリストに利用されています。

高浜町でのレンタサイクルは、若狭和田駅・青郷駅で利用できます。料金は3時間以内500円、1日以内1,000円で、1台につき1,000円の預り金が必要ですが、自転車返却時に返却されます。営業時間は9時から17時で、レンタルの予約はできません。福井県が登録を進める「わかさいくるサイクリストに優しい宿」に宿泊の場合は、1泊2日以上の連続利用が可能となっています。

若狭湾の海鮮グルメと御食国の食文化

若狭地方は、古くから「御食国(みけつくに)」として朝廷に海産物を献上してきた食の宝庫です。若狭湾は日本海側としては珍しいリアス海岸で、暖流と寒流がぶつかるポイントにあります。そのため、さまざまな魚が集まりやすく、豊富な漁獲が得られます。また、豊かな地下水が海にも流れ込み、海の豊かさが増して魚介がよく育つ環境が整っています。

小鯛のささ漬けは、若狭湾で水揚げされた小鯛を塩と米酢で軽く締めた郷土料理です。上品な酸味と鯛の旨味が調和した逸品で、お土産としても人気が高く、若狭を代表する味覚の一つとなっています。

へしこは、イワシやサバ、コウナゴやイカなどを糠で漬け込んだ発酵食品です。塩気と旨味が凝縮された独特の風味があり、ご飯のお供やお酒の肴として親しまれています。サイクリングで消費したエネルギーを補給するのに最適な塩分を含んでおり、ライド中の栄養補給にもおすすめです。

若狭ふぐは、若狭湾で養殖されるとらふぐです。身が締まり、淡泊でありながらも旨味が強いと評判です。冬季限定のメニューが多いですが、サイクリングの時期に合わせて訪れる価値があります。

小浜よっぱらいサバは、鯖用の配合飼料と酒粕を与えて育てたブランド鯖です。通常の鯖よりも脂のりがよく、臭みが少ないのが特徴で、刺身でも食べられる新鮮さが売りとなっています。

若狭ガレイは、若狭湾で獲れる高級魚です。身が柔らかく、上品な味わいが特徴で、干物や煮付けで食べることが多い、若狭を代表する魚です。

若狭牛は、福井県のブランド和牛です。きめ細かな肉質と豊かな風味が特徴で、ステーキや焼肉で楽しむことができます。海鮮だけでなく、上質な肉料理も堪能できるのが若狭の魅力です。

おすすめの飲食店としては、小浜市の濱の四季があります。若狭湾が目の前に広がる地産地消のレストランで、若狭湾で水揚げされた新鮮な魚を豪快に盛った海鮮丼や、若狭牛のメニューも楽しめます。椅子席40席、畳席30席で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。また、若狭フィッシャーマンズワーフ内の海幸苑では、小浜漁港より仕入れた新鮮な地物の魚を使用した季節料理が楽しめます。料理長自慢の鯖ずしは、日本海の真さばを使い、すし飯は北海道の利尻昆布で炊き上げた逸品です。その他にも、敦賀市の桃花園の「へしこ焼飯ランチ」、おおい町の道の駅うみんぴあ大飯の「海鮮丼」、小浜市のお食事処はまがわの「ぐじ若狭焼定食」、名田庄そば処「よってっ亭」の「鯖そば」なども人気となっています。

北陸新幹線延伸とアクセス情報

2024年3月16日、北陸新幹線の金沢・敦賀間(約125km)が開業しました。これにより、東京・長野方面から敦賀へのアクセスが格段に便利になりました。新幹線開業に伴い、特急「サンダーバード」の運行は大阪駅・敦賀駅間に変更されました。大阪駅から金沢駅へ向かう場合は敦賀駅で乗り換えが必要になりましたが、所要時間としては22分短縮され、最速2時間9分で行けるようになりました。

新しく完成した敦賀駅舎は、屋根までの高さが約37メートル(12階建てのビルに相当)と、新幹線の駅としては日本一の高さを誇ります。開放感のある駅舎でサイクリングの出発点として気分も高まります。この駅舎の壮大さは、わかさいくるの旅の始まりにふさわしい迫力があります。

JR小浜線は、京都府の東舞鶴駅から福井県の敦賀駅を結ぶ84.3kmの路線です。近代化遺産が残る舞鶴から若狭湾に沿って走り、わかさいくるの各エリアにアクセスできます。鉄道利用の方には「小浜線tabiwaパス」がお得で、効率的にサイクリングと鉄道移動を組み合わせることができます。途中でサイクリングに疲れた場合でも、小浜線を利用して移動できるため、自分のペースでわかさいくるを楽しむことが可能です。

わかさいくるサイクリストに優しい宿の認定制度

福井県では、サイクリストの皆様に安心して宿泊してもらい、わかさいくるを楽しんでもらえるよう、サイクリスト向けのサービスを提供する宿泊施設を「わかさいくるサイクリストに優しい宿」として認定しています。認定を受けた宿泊施設では、自転車の保管場所の提供、工具の貸し出し、洗濯・乾燥サービスなど、サイクリストに嬉しいサービスを受けることができます。認定施設は専用のロゴマークを使用しており、わかさいくるホームページでも施設名が掲載されています。

自転車の屋内保管は、盗難対策として重要なサービスです。高価な愛車を安心して預けることができます。手荷物の保管サービスでは、チェックイン前やチェックアウト後でも荷物を預かってもらえ、身軽にサイクリングを楽しんだ後、荷物を受け取って帰路につくことができます。自転車を含む宅急便の受取・発送に伴う荷物の一時保管サービスも便利で、自宅から自転車を送っておいて、現地でサイクリングを楽しみ、また送り返すという使い方もできます。

「わかさいくるサイクリストに優しい宿」に宿泊すれば、レンタサイクルの1泊2日以上の連続利用も可能になるため、複数日にわたってじっくりとサイクリングを楽しみたい方には特におすすめです。全長126kmを一日で走破するのは健脚なサイクリストでも大変ですので、宿泊しながら数日に分けて走るプランを検討してみてはいかがでしょうか。

若狭路センチュリーライドとサイクリングイベント

若狭路センチュリーライドは、若狭湾の美しい自然の中を走る人気のサイクリングイベントです。14年目を迎えた2025年大会は、「サイクリストの交通マナーが日本一良いイベント」を目標に掲げ、2025年5月25日(日)に開催されました。前日受付・前日祭は2025年5月24日(土)に行われ、開催場所は福井県嶺南地域一帯(メイン会場:若狭町役場三方庁舎周辺)でした。

コース設定は、ロングコース約160km(参加費12,500円)、ミドルコース約120km(参加費11,500円)、ハーフコース約80km(参加費10,500円)の3種類が用意されました。募集定員は合計1,200人で、多くのサイクリストが若狭の絶景を楽しみました。

このイベントの最大の特徴は、海・山・湖・川のすべてを楽しめることです。若狭湾のリアス式海岸と三方五湖が織りなす自然によって、若狭路にしかないコース設定が実現しています。特に注目なのは、普段は自動車専用のドライブルートとなっている三方五湖レインボーラインが、この日だけ特別にサイクリストにも開放されることです。三方五湖と若狭湾を一望できる絶景を、自転車で走り抜ける貴重な体験ができます。また、2025年大会ではエイドでの紙コップ使用をなくし、マイカップを使ったエコ活動にも力を入れるなど、環境に配慮したサイクリングイベントとしての取り組みも進められました。

わかさいくるを楽しむための季節と装備のポイント

わかさいくるは年間を通じて楽しめますが、特におすすめなのは春と秋です。春は桜や梅の花が咲き、秋は紅葉が美しく、サイクリングに最適な気候となります。夏は海水浴も楽しめますが、暑さ対策が必要です。冬は日本海側特有の雪や風があるため、事前に天候を確認しておくことをおすすめします。季節ごとに異なる表情を見せる若狭の自然を、何度も訪れて楽しむのも良いでしょう。

装備については、全長126kmを一日で走破するにはそれなりの体力と経験が必要です。初心者の方は、各市町のショートコースから始めて、徐々に距離を伸ばしていくのがよいでしょう。電動アシスト自転車のレンタルも各所で可能なので、体力に自信がない方はぜひ利用してください。獲得標高1,207メートルということは、アップダウンもそれなりにあるということなので、電動アシストは大きな助けになります。ヘルメットの着用は安全のために必須で、レンタサイクルの多くでヘルメットも一緒に借りることができます。

サイクリング中は定期的な水分補給とエネルギー補給が重要です。各エリアには飲食店やコンビニエンスストアがありますが、事前にルート上の補給ポイントを確認しておくと安心です。若狭の海鮮グルメは量が多いこともあるので、サイクリング前の食べ過ぎには注意しましょう。

安全なサイクリングのための交通ルールとマナー

自転車は道路交通法上、軽車両と位置付けられています。車道が基本であり、歩道を通れるのは例外的な場合に限られます。信号無視などの危険なルール違反を繰り返すと、自転車運転者講習の受講を命令されることもあるので注意が必要です。わかさいくるを走る際も、基本的な交通ルールを守ることが大切です。

特に山間部の道では勾配がある道が多く、下り坂ではスピードが出やすいため危険です。歩行者や自動車との接触の危険性もあるため、スピードは控えめに譲り合って走行することを心がけましょう。音楽を聴きながらの運転は注意散漫になったり、後ろから近づいてくる自動車の音が聞こえなかったりして、事故に遭う危険性が高まります。また、スマートフォンを見たり電話をしながらの運転は周りが見えなくなるなど注意が散漫になり危険です。サイクリング中はこれらの行為を控え、安全運転に集中しましょう。

自転車の二人乗りや並進は原則として禁止されており、違反した場合は2万円以下の罰金または科料となります。グループでサイクリングする際も、一列で走行するよう心がけてください。若狭路センチュリーライドが「サイクリストの交通マナーが日本一良いイベント」を目標に掲げているように、マナーを守ったサイクリングは、地域との良好な関係を築く上でも重要です。

わかさいくるの推進体制とサイクリングマップ

福井県では、素晴らしい景観と豊かな食に恵まれた嶺南の特長を活かし、誘客の一つの柱としてサイクリングを位置づけています。若狭湾サイクリングルート推進協議会を設立し、サイクルツーリズムの推進に力を入れています。

わかさいくるのサイクリングマップは、公式サイトからPDF形式でダウンロードできます。日本語版、英語版、繁体中文版が用意されており、海外からのサイクリストにも対応しています。マップの発行日は2024年1月となっており、コースの最新情報が反映されています。また、若狭町では鯖街道サイクリングマップも作成されており、熊川宿から小浜までのルートを詳しく紹介しています。サイクリングを計画する際は、これらのマップを事前にダウンロードしておくと便利です。

若狭湾サイクリングルート「わかさいくる」は、日本海の美しい海岸線、五色に輝く三方五湖、歴史ある宿場町、そして豊かな食文化を一度に楽しめる、日本屈指のサイクリングルートです。2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸により、アクセスの利便性が大幅に向上しました。関東からも関西からも、気軽に訪れることができるようになっています。敦賀市から高浜町まで、6つの市町それぞれに個性的な見どころがあり、全長126kmを一気に走破するもよし、各エリアのショートコースを何回かに分けて楽しむもよし、自分のペースでサイクリングを楽しむことができます。レンタサイクルの充実、サイクリストに優しい宿の認定制度、そして2025年4月にオープンした高浜ゲートウェイなど、サイクリストを迎える環境はますます整ってきています。海、山、湖、川、そして美味しい食がすべて揃った若狭で、ぜひサイクリングを楽しんでください。

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