佐伯市の番匠川とリアス海岸を巡る大分のサイクリングコース7選

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大分県佐伯市には、番匠川の清流沿いを走るのどかなコースから、リアス海岸の起伏を楽しむロングライドコースまで、レベルに応じた複数のサイクリングルートが整備されています。市の中心部を流れる番匠川は九州でも屈指の水質を誇る一級河川で、南部の海岸線は日豊海岸国定公園に指定された典型的なリアス式海岸です。この二つの自然景観を同じ市内で走って巡れることが、佐伯市のサイクリングの大きな特徴といえます。

佐伯市は面積903平方キロメートルにおよび、九州の市町村の中で最も広い面積を持つ自治体です。海岸線延長は約270キロメートルに達し、人口は63,896人(令和7年3月末現在)となっています。2005年3月3日に旧佐伯市と南海部郡の5町3村が合併して現在の佐伯市が誕生し、これによって九州最大の面積を持つ市になりました。江戸時代には佐伯藩の城下町として栄え、「佐伯の殿様、浦でもつ」という言葉が残るほど、古くから海の幸と山の幸に恵まれた土地として知られてきました。この記事では、番匠川沿いのポタリングコースからリアス海岸を巡るロングライドまで、佐伯市が整備しているサイクリングコースの内容と、レンタサイクルやアクセスといった実用情報をまとめます。

目次

番匠川は25年連続で環境基準を満たす清流

番匠川は大分県南部を流れる一級河川で、佐伯市本匠の樫峰にその源を発しています。大小48もの支流を合わせながら流れ下り、佐伯湾に注いでいます。河川の延長は約42キロメートル、流域面積は464平方キロメートルにおよび、佐伯市のほぼ全域を潤す川です。

番匠川の特徴は水質の良さにあります。過去25年間にわたり、いずれの年も国の環境基準値を満足しており、九州でも屈指の清流として評価されています。清らかな流れはヤマメやアユといった川魚を育み、上流部では釣りや川遊びを楽しむ人の姿も見られます。上流域は急勾配で屈曲が激しく、うねり曲がりながら渓谷の景観をつくり出しているのも特徴です。雨の少ない時期には支流の因尾地区で川が涸れる「涸れ川」という現象が起こることがあり、これは因尾盆地の地下に発達した石灰岩層の中に大きな地下水系が広がっているためと考えられています。こうした地質的な背景も、番匠川の透明度の高さを支える一因になっているようです。

「ちょんがけ」漁が今も受け継がれる支流

番匠川では、伝統的な鮎漁である「ちょんがけ」と呼ばれる漁法が今も受け継がれています。エサを付けずに針で鮎を引っかけるこの漁法は、本匠地区の本流をはじめ、弥生地区の井崎川や直川地区の来栖川といった支流で、夏から秋にかけて行われています。番匠川に自然遡上する天然の鮎の多さを物語る伝統文化のひとつで、この漁法を体験できる施設「さいき番匠 鮎のちょん掛け体験施設」も整備されています。施設内にはドーナツ状の生けすが二つあり、数千匹の鮎が放されているため、水に濡れることなくちょんがけ漁を体験できます。サイクリングの途中で川辺に立ち寄り、こうした伝統漁法の痕跡や体験施設に触れてみるのも、番匠川ならではの楽しみ方です。

番匠川河川公園と流域の水遊びスポット

番匠川沿いには「番匠川河川公園」が整備されています。番匠川左岸、佐伯市弥生地区に位置し、上流側の「山王公園」と下流側の「番匠公園」の二つのエリアからなり、両エリアは「かっぱ橋」という歩道橋でつながっています。無料で利用できる広場があり、キャンプや球技、川遊びなど、家族連れが楽しめるスポットとして親しまれています。国道10号沿いの道の駅やよいのすぐ近くにあり、夏には子どもたちが水遊びを楽しむ姿も見られます。

番匠川沿いには、夏になると涼を求めて多くの人で賑わう「宮ノ越遊水公園(通称・赤池)」もあります。トイレや更衣室が整い、流れが穏やかで浅い場所は小さな子どもでも入りやすくなっています。小半森林公園キャンプ場前にも河川遊泳場があり、九州屈指の清流と称される番匠川ならではの水遊びスポットが流域各所に点在しています。サイクリングの休憩がてら、こうした水辺に立ち寄って涼をとるのも、夏場のライドの楽しみ方のひとつです。

春の桜と「番匠ブルー」、四季を通じたコース

春には川沿いの道が桜で彩られ、清流と桜のコントラストを楽しみながら走れる季節限定のルートになります。番匠川の上流部、緑豊かな宇目地域周辺でも、春になると桜並木の続く道を走ることができ、川の流れる音と花びらが舞う景色を同時に味わえます。番匠川上流沿いの道は交通量が少なく走りやすいことも特徴で、透き通るような清流の色合いは地元で「番匠ブルー」と呼ばれ親しまれているそうです。春の桜だけでなく秋の紅葉も美しく、川沿いには休憩スポットも点在しているため、四季を通じてゆったりとしたサイクリングを楽しめるコースになっています。

リアス海岸は蒲江の断崖が黒潮でつくられた地形

佐伯市の海岸線を語るうえで欠かせないのが、日豊海岸国定公園に指定されたリアス式海岸です。日豊海岸は大分市佐賀関から宮崎県日向市美々津に至る、直線距離にして約120キロメートルの海岸で、1974年2月15日に国定公園として指定されました。この海岸の最大の特徴は、半島と湾とが複雑に交互に入り組む典型的なリアス式地形にあることで、その海岸線を実際にたどるとおよそ400キロメートルに達するといわれています。大分県側の沿岸部には、湾内や半島の延長線上に多数の離島が点在しており、立体的な景観をつくり出しています。

佐伯市の南部に位置する蒲江地域の海岸は、黒潮がぶつかり合ってつくり出した断崖や海食洞が点在し、力強い景観が広がっています。大小さまざまな島々が浮かび、半島や湾、絶壁が連続するその姿は、日本でも有数のリアス式海岸として評価されています。こうした地形は自動車道から眺めるだけでなく、風を切って走る自転車で巡ることで、湾ごとに変わる海の色や、切り立った岬の迫力をより間近に感じることができます。

鶴御崎自然公園と空の公園、四浦半島の絶景ポイント

海岸沿いの見どころとして、九州最東端に位置する「鶴御崎自然公園」が挙げられます。海抜約200メートルの断崖の上に立つ鶴御埼灯台は昭和56年(1981年)に完成・点灯したもので、太平洋を一望できるロケーションが魅力です。米水津地区にある「空の公園」も見逃せないスポットで、太平洋(日向灘)を望む絶景ポイントとして知られ、園内には「幸せの鐘」も設置されています。これらのスポットは、後述する四浦半島一周コースなどのサイクリングルート上に位置しており、走りながら景色を楽しめる構成になっている点も、佐伯サイクリングの魅力のひとつです。

大しめ縄がギネス掲載の豊後二見ヶ浦

蒲江エリアには、佐伯市を代表するシンボルのひとつ「豊後二見ヶ浦」もあります。夫婦岩を結ぶ大しめ縄は長さ約65メートル、重さ約2トン、最大直径約75センチメートルにおよぶもので、1994年にはギネスブックにも掲載された記録を持ちます。初日の出のスポットとしても人気が高く、海と岩、しめ縄が織りなす景観は、リアス海岸ドライブやサイクリングの立ち寄りスポットとして多くの人を惹きつけています。蒲江には安政年間に文人が選んだとされる8つの景色「蒲江八景」も伝わっており、うち7つの場所には当時の様子を偲ばせる歌碑が残されています。こうした歴史的な景勝地が随所に点在していることも、佐伯のリアス海岸サイクリングに奥行きを与えています。

公式サイクリングコースは大入島から190.9キロの佐伯一周まで7種類

佐伯市には、地元の観光情報サイト「さいきりんぐ」を中心に、初心者からロングライド愛好者まで楽しめる複数の公式サイクリングコースが整備されています。距離や獲得標高、コースの特徴を整理すると、次のようになります。

コース名距離獲得標高主な特徴
大入島ポタコース17.0km佐伯湾に浮かぶ大入島を一周するポタリング向け
宇目のんびりコース24.2km394m宇目地域の里山風景を走る
四浦半島一周コース29.0km634m空の公園や鶴御埼灯台を巡るリアス海岸コース
山間部満喫コース48.6km610m佐伯市の山間部の自然を満喫
日豊海岸満喫コース102.0kmリアス式海岸の魅力を味わう中距離ロングライド
佐伯一周コース190.9km佐伯市全域を一周する上級者向けロングライド
宇目MTBコース舗装路以外の山道を走るマウンテンバイク向け

大入島ポタコースは、佐伯湾に浮かぶ大入島を巡る比較的短距離のコースです。島の海岸線をぐるりと一周するルートで、豊後水道に面した佐伯湾の穏やかな海景色を眺めながら走れます。大入島は佐伯市本土から北北東へ約700メートルの位置にある、周囲約17キロメートル、面積5.66平方キロメートルのひょうたん形の島で、島の一部は日豊海岸国定公園に指定されています。標高193.5メートルの遠見山山頂の展望所からは360度のパノラマが広がり、リアス式海岸の景色を一望できます。特産のちりめんやいりこをはじめとした海の幸に恵まれ、ヒラメやブリ、タイなどの養殖も行われている島です。

宇目のんびりコースは、佐伯市西部の緑豊かな宇目地域を走るコースです。総走行距離24.2キロメートルに対し獲得標高394メートルと、適度なアップダウンがありながらも、その名の通りのんびりと里山風景を楽しめる構成になっています。

四浦半島一周コースは、リアス海岸ならではの起伏を楽しめるコースで、獲得標高634メートル、所要時間の目安は約2時間7分とされています。空の公園や鶴御埼灯台といった絶景スポットを巡ることができ、佐伯のリアス海岸を体感するには適したコースのひとつです。

山間部満喫コースは、海岸部とは対照的に佐伯市の山間部の自然を満喫できるコースです。獲得標高610メートルとアップダウンもあり、走りごたえを求めるサイクリストにも向いています。

日豊海岸満喫コースは、リアス式海岸の魅力を存分に味わえる中距離ロングライドコースです。狭い湾や入り江が複雑に入り組んだ景観の中を走り、空の公園や鶴御埼灯台といったスポットも巡ります。ルート上にある道の駅かまえでは、地元の食事やソフトクリームで休憩を挟むこともできます。道の駅かまえは大分県最南端の海岸部、蒲江漁港に隣接する施設で、2019年4月にリニューアルオープンしました。併設のレストラン「海鳴り亭」では名物の海鮮丼をはじめブリ料理を味わうことができ、物産館「きらり蒲江館」では干物やすり身のてんぷら、名物の緋扇貝といった蒲江ならではの土産物も並びます。蒲江の海にはマグロを含む10種類を超える魚介類が水揚げされ、日本近海に生息する魚介類のおよそ2割にあたる約700種が見られるといわれるほど豊かな漁場が広がっており、海岸美とあわせて豊富な海の幸を楽しめるのも、日豊海岸満喫コースの魅力です。

佐伯一周コースは、佐伯市全域をぐるりと一周する上級者向けのロングライドコースです。全長190.9キロメートルという距離から、1日で走破するだけでなく、複数日に分けて宿泊を挟みながら楽しむスタイルも提案されています。海岸部、河川部、山間部という佐伯市の異なる表情を一度に体感できるコースです。

宇目MTBコースでは、舗装路だけでなくマウンテンバイクで山道を楽しむこともでき、ロードバイクとは違った林間の走行体験ができます。これらのコースは、平坦な河川敷や港町を気軽に走りたい人から、リアス海岸のアップダウンに挑みたい人、一日がかりのロングライドに挑戦したい人まで、幅広いレベルのサイクリストに対応できるよう設計されている点が特徴です。

ツール・ド・佐伯は2025年に第34回、最長Sコースは174km

佐伯市のサイクリング文化を象徴するイベントが、九州チャレンジサイクリング大分県大会として毎年開催されている「ツール・ド・佐伯」です。2025年には第34回大会が、佐伯市総合運動公園(佐伯中央病院スタジアム バックネット裏付近)をスタートとゴール地点として開催されました。

大会にはS・A・B・C・Dの5コースが設定されており、それぞれ距離やスタート時刻が異なります。Sコースは午前8時スタートで174キロメートル、Aコースは午前8時10分スタートで146キロメートル、Bコースは午前8時30分スタートで87キロメートル、Cコースは午前8時40分スタートで59キロメートルとなっており、参加者は自身の体力や目的に応じてコースを選べる仕組みです。各コースには複数の補給・休憩ポイントが設けられ、多くのコースで景勝地「つるみテラス」での昼食が用意されているのも特徴です。参加者には大会オリジナルのマフラータオルが記念品として贈られるほか、ゼッケン発送時には市内の飲食店で使える「お楽しみ券」(1,000円分)が同封されるなど、地域を巻き込んだおもてなしが用意されています。佐伯市はこうした大規模イベントを通じて、景観の美しさだけでなく、サイクリストを受け入れる体制やホスピタリティを整えてきました。

レンタサイクルはJR佐伯駅で受付、電動アシストは3時間300円

佐伯市では、マイバイクを持たない旅行者でも気軽にサイクリングを楽しめるよう、レンタサイクルの体制が整えられています。中心となるのはJR佐伯駅に隣接する「佐伯市観光案内所」で、改札を出て右側正面という立地にあります。所在地は佐伯市駅前2丁目6-37で、普通自転車、電動アシスト付自転車、E-bike、キックバイクまで、多様なニーズに応じた車両が用意されています。受付時間は午前9時から午後6時までで、定休日は12月31日から1月3日までの年末年始のみです。

料金の目安としては、3時間利用で電動アシスト自転車が300円、ノーマル自転車が200円となっており、1時間延長するごとに100円が加算される仕組みです。小学生以下であれば、電動アシスト自転車が150円、ノーマル自転車が100円と、家族連れでも利用しやすい価格になっています。佐伯駅周辺以外にも、城下町エリアの「佐伯市城下町観光交流館」や「道の駅やよい」でもレンタサイクルを取り扱っており、市内各所に点在する「サイクルステーション」を活用すれば、給水や小休止、トラブル時のサポートを受けながら走ることができます。とりわけJR佐伯駅は、サイクリングの拠点となる「サイクルステーション」として、バイクラック(駐輪スタンド)や空気入れ、工具セットに加え、更衣室やシャワールームまで備えており、電車で訪れたサイクリストがそのまま身支度を整えて走り出せる環境が整っています。E-bike(電動アシスト自転車)については事前予約制でレンタルできる体制も整っており、リアス海岸のアップダウンが不安な人でも、電動アシストの力を借りて長距離コースに挑戦しやすくなっています。

佐伯市へのアクセスは佐伯駅または東九州道の佐伯IC

佐伯市へのアクセスは、鉄道と自動車の両方のルートが利用できます。鉄道の場合は、JR日豊本線の佐伯駅が玄関口となり、大分方面から特急列車を利用してアクセスすることができます。駅からバスを利用すれば、市街地の中心部である「大手前」まで約6分程度で到着します。

自動車で訪れる場合は、東九州自動車道の佐伯インターチェンジ、または佐伯堅田インターチェンジが最寄りとなり、いずれも市街地までおよそ15分程度でアクセスできます。高速道路が整備されたことで、大分市方面や北九州方面からのアクセスも以前より便利になっており、車でロードバイクやマウンテンバイクを積んで訪れるサイクリストも増えているようです。市街地から海岸部の蒲江・米水津エリアや、山間部の宇目・本匠エリアまでは、それぞれ一定の距離があるため、目的のコースに応じてどのエリアを起点にするか、あらかじめ計画しておくとスムーズです。

休憩に佐伯ごまだしと城下町の三の丸櫓門

長距離のサイクリングを楽しむうえで、途中の食事は大きな楽しみのひとつです。佐伯市には「佐伯ごまだし」と呼ばれる、100年以上受け継がれてきた郷土の調味料があります。もともとは漁業が盛んだった佐伯で、エソという魚が大量に水揚げされた際の保存食として、漁師の家庭で作られ始めたのが始まりだそうです。焼いたエソの身をほぐし、醤油やごま、みりんなどを加えて仕上げるもので、ごまに含まれる高い抗酸化作用によって保存性が高められているのも特徴です。

流通の要所であった佐伯の船頭町にある食堂で、初めてこの佐伯ごまだしがうどんに乗せられ、「ごまだしうどん」として提供されたのをきっかけに、佐伯の名物料理として広まりました。現在は「佐伯ごまだし暖簾会」に加盟する複数の店舗が、ごまだしうどんをはじめとした関連メニューを提供しており、ライドの合間に立ち寄って郷土の味を楽しむサイクリストも少なくないようです。番匠川沿いや城下町エリアを走るコースの途中には、こうした食堂やお土産処が点在しているため、休憩ポイントとして組み込みやすいのも佐伯サイクリングの魅力のひとつです。城下町エリアにある「佐伯市城下町観光交流館」では、レンタサイクルの貸し出しに加えて、飲料やお菓子、御城印、各種土産物の販売なども行われており、走る前後の立ち寄りスポットとしても便利です。

この城下町エリアのシンボルとなっているのが「佐伯城三の丸櫓門」です。豊後佐伯城の城郭建築物として唯一現存する遺構であり、佐伯観光のシンボルのひとつとされています。三代藩主毛利高尚の時代、藩主の居館が八幡山山頂から麓の三の丸へ移された1637年(寛永14年)に、藩庁の正門として創建されました。その後、享保11年(1726年)に六代高慶公が再造し、現在残る櫓門は天保3年(1832年)に十一代高泰公によって三度目の建て替えが行われたものです。大石を用いた櫓台の上に櫓を築く、近世城郭建築らしい渡櫓の形式を備え、小藩ながら欅の一枚板が張られているなど、随所に往時の面影を残しています。城下町の風情を感じながら走る短い区間ではありますが、リアス海岸や番匠川とはまた違った、歴史的な佐伯の表情に触れられるスポットです。

自転車安全利用五則、リアス海岸のカーブでは特に重要

佐伯市観光課は、レンタサイクルの案内とあわせて「自転車安全利用五則」の周知にも取り組んでいます。国が定めるこの五則は、車道が原則で左側を通行し歩道通行はあくまで例外として歩行者を優先すること、交差点では信号と一時停止を守り安全確認を徹底すること、夜間走行時にはライトを点灯すること、飲酒運転は絶対にしないこと、ヘルメットを着用すること、の5項目からなります。リアス海岸沿いのコースはアップダウンが多く、見通しの悪いカーブや切り立った崖に面した区間もあるため、これらの基本ルールを守ることがいっそう重要になります。

走行中はスマートフォンの操作をしながらの運転や、周囲の音が聞こえにくくなるイヤホンやヘッドフォンの使用も避けるべきとされています。歩道の通行が認められている区間であっても、車道寄りを徐行し、歩行者の通行を妨げる場合には一時停止することがマナーとして求められます。海風の強い日や雨天時の路面状況にも注意しながら、無理のないペースで佐伯の景観を楽しみたいところです。

大分県佐伯市は、九州屈指の清流と称される番匠川の穏やかな流れと、日豊海岸国定公園に指定された荒々しくも美しいリアス式海岸という、対照的な二つの自然景観を同じ市内で楽しめるエリアです。番匠川沿いでは春の桜と清流を眺めながらのんびりとしたポタリングを楽しめ、リアス海岸を巡る四浦半島一周コースや日豊海岸満喫コースでは、鶴御崎灯台や空の公園といった絶景スポットを結びながら、起伏に富んだライドを体験できます。佐伯市を一周する190.9キロメートルの佐伯一周コースや、毎年開催される「ツール・ド・佐伯」は、本格的なサイクリストからファミリー層まで、この地が幅広く受け入れてきた証といえます。JR佐伯駅を起点としたレンタサイクルやE-bikeの利用環境も整っているため、マイバイクを持たない旅行者でも佐伯の自然を体感できます。清流と海、平坦路と急坂、日帰りとロングライドなど、目的やレベルに応じてコースを選べる幅の広さが、佐伯市のサイクリングの魅力です。

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