初心者向け!八幡市から流れ橋へ木津川サイクリングロードを往復約10.3km

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京都府八幡市から流れ橋を目指す初心者には、木津川サイクリングロードのうち片道約5kmの区間だけを往復する走り方が合っています。京阪電車の八幡市駅から出発すると往復の全体距離は約10.3kmで、ほぼ直線の道筋は走りやすいと評されています。流れ橋の正式名称は上津屋橋といい、増水すると橋板が浮いて流れる木造の橋として知られています。

体力に自信がない人や、自転車に乗るのは久しぶりという人でも無理のない距離で、週末に気軽に出かけられます。自転車を持っていない場合も、市内で借りて走り出せます。

気をつけたいのは、橋の上では乗ったまま進めないことです。流れ橋は人が歩いて渡るための橋なので、到着したら自転車を降り、押して渡ります。2024年10月には火災で橋の一部が焼けて全面通行止めになりましたが、復旧工事をへて、京都府は2025年3月14日午後3時からの通行再開を発表しました。

目次

初心者の流れ橋サイクリングは八幡市駅から往復約10.3km

全長およそ27kmのコースでも走るのは片道約5kmで足りる

さくらであい館から泉大橋まで、木津川に沿って走り通すと距離はおよそ27kmになります。平坦な道が整えられていて、初心者が挑戦しやすいコースです。とはいえ、目当てが流れ橋なら27kmをこなす必要はありません。

八幡市駅を出たら、堤防沿いの自転車道に入って流れ橋まで進むだけです。

京都八幡木津自転車道線は自動車も原付も入れない府道

さくらであい館から泉大橋までのコースの中心になる道は、京都八幡木津自転車道線という名前です。京奈和自転車道とも呼ばれ、京都府道801号として登録されています。府道に指定された自転車道で、自転車と歩行者の専用道路なので、自動車や原付は走行できません。

この道の起点は京都市西京区にある渡月橋の右岸で、終点は木津川市にある泉大橋の左岸です。

自転車がなくても八幡市内の3か所で借りられる

レンタサイクルを貸し出して返却も受け付ける拠点は、市内に3か所あります。京阪本線の石清水八幡宮駅前にある八幡市観光案内所に加え、四季彩館と松花堂庭園・美術館でも手続きできます。電動アシスト自転車も用意されています。

輪行するなら京阪電車の最新の決まりを公式案内で確かめる

輪行とは、電車や船、飛行機のような公共交通機関で自転車を運ぶことを指します。自分でこいで移動する分は輪行に数えません。電車の場合、車内に持ち込めるのは折りたたんだ自転車か、輪行袋に入れた自転車で、ルールの範囲内という条件が付きます。

京阪電車は2022年、自転車を袋に入れないまま乗せられるサイクルトレインを初めて走らせました。ただしこれは期間を区切った企画でした。

走らずに行くなら上津屋流れ橋バス停から徒歩5分

バスを使う場合、京阪石清水八幡宮駅から約15分乗り、上津屋流れ橋バス停で降ります。橋まではそこから歩いて5分です。

流れ橋の上は自転車を降りて押して歩くのが決まり

流れ橋の主な利用は散策とサイクリングです。上津屋橋(こうづやばし)は人道橋なので、自転車もバイクも降りて押さなければなりません。火災からの通行再開後も、同じ案内が出ています。しかも橋には欄干が付いていません。渡るときは橋の真ん中を歩いてください。自分だけでなく、周りの歩行者の安全を守るためにも必要な歩き方です。

橋の寸法と構造は次のとおりです。

項目内容
橋の長さ356.5m
幅員3.3m(有効幅員3.0m)
橋板の寸法厚さ7.5cm、幅20cm
主桁木の構造
橋脚木とコンクリートの組み合わせ
橋脚の基礎地中に打ち込んだ杭

流れ橋は増水で流されてもワイヤーロープで橋脚につながっている

橋が流されても修復できる理由は、ワイヤーロープにあります。橋桁と橋板をロープで橋脚に結んであるため、水に押されて動いても遠くへは行かず、下流側で止まります。そこから回収して、もとの位置へ戻せる仕組みです。

水位が橋桁まで届くと、まず橋桁と橋板が浮きます。流されたあとの姿を上から眺めると、橋板が筏流しのように並ぶそうです。増水時に橋脚だけを残してほかの部分が流れていくこの構造から、流れ橋の愛称が付きました。

上部工と下部工の呼び分け

橋の部位は大きく2つに分かれます。橋脚と橋脚のあいだをひと跨ぎする主桁などが上部工で、橋台や橋脚が下部工です。

昭和28年3月に府道の橋として架けられた

橋がかかったのは昭和28年3月です。場所は八幡市上津屋と久世郡久御山町佐山のあいだで、府道の橋として整備されました。それまで両岸の行き来は渡し船に頼っていて、橋を望む声が強かったそうです。設計にあたっては、洪水のときに川の流れをじゃましない形が選ばれています。

架設から約60年で流失は22回

この橋は何度も水害で流され、そのたびに直されてきました。架設後の約60年間で、流された回数は22回にのぼるそうです。2011年(平成23年)の台風で流れたときから、4年続けて流出した時期もありました。そのあと、流れる構造を変えずに橋を75cmかさ上げして復旧した、という報道が出ています。

2024年10月の火災で通行止めになり2025年3月14日午後3時からの再開を発表

2024年10月21日に火災が起き、上津屋橋の主要な部材が焼けました。出火の原因は不明とされています。

京都府の発表では、被害を受けたのは約17メートルの区間で、39ある径間のうち3径間です。修復には川の水が流れる部分での大がかりな工事が欠かせないと判明し、通行の安全を保てないことから、府は橋全体を通行止めにしました。

工事ではまず川の中の流路を付け替え、傷んだ上部工を吊り下ろして解体しました。そのあと部材を交換し、クレーンで架け直しています。復旧延長は約27メートルで、上部工は3基を補修または再設置し、下部工は2基を補修しました。

工事がおおむね終わった段階で、京都府は2025年3月14日(金)午後3時から通行を再開すると発表しました。

時代劇の定番ロケ地で日本遺産と選奨土木遺産にも認定

流れ橋が時代劇によく登場するのは、東映京都撮影所(東映太秦映画村)から近いためです。あたりには高い建物も電柱も立っておらず、その景色も時代劇の舞台に合っています。

流れ橋と浜茶は日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の構成文化財

日本遺産とは、地域の歴史や特色を通して日本の文化と伝統を語るストーリーを、文化庁が認定する制度です。世界遺産が文化財の保護を中心にするのに対し、こちらは各地に散らばる遺産をひとまとめにして活用し、地域の活性化につなげる点が違います。

流れ橋と両岸の浜茶は、平成27年4月24日に認定された日本茶800年の歴史散歩の構成文化財で、八幡市と城陽市、久御山町にまたがります。当初認定されたのは8市町村の構成文化財でした。平成28年4月には、久御山町と井手町、笠置町、精華町の4町の文化財も加わりました。

土木学会の選奨土木遺産は令和元年9月に認定

流れ橋は令和元年9月、土木学会選奨土木遺産にも認定されました。選奨土木遺産とは、歴史のある土木構造物の保存に役立てるため、土木学会が2000年(平成12年)に設けた制度です。幕末から昭和20年代までに造られて今も残る土木施設を近代土木遺産と呼び、そのうち特に評価の高いものが選ばれます。

流れ橋の周りの茶畑は抹茶の原料になるてん茶の産地

木津川の河川敷では、19世紀からてん茶の栽培が続いています。川の氾濫などが運んできた肥えた沖積砂質土壌の上に開かれた茶園です。

浜茶は山茶より緑色が濃い

浜茶とは、木津川沿いのような水辺の砂地で育てたお茶の呼び名です。山あいで育てる山茶と比べると、緑色が濃く出ます。

木造で日本最長の流れ橋と八幡市上津屋の茶園が一続きになった眺めは、2015年、京都府の景観資産に登録されました。城陽市上津屋の茶畑も一緒に登録されています。

てん茶は蒸したあと揉まずに乾かす

てん茶(碾茶)は、石臼で挽くと抹茶になる茶葉です。育て方は玉露に似ていて、茶園に覆いをかけて日光を遮ります。この方法を遮光栽培、または覆下栽培と呼びます。荒茶を作るときは蒸してから揉まず、そのまま乾かします。

高水敷は一般に河川敷と呼ばれる場所

高水敷(こうすいじき)とは、ふだん水が流れる低水路より一段高い部分の敷地のことで、一般に河川敷と呼ばれている場所です。京都府は、この高水敷から茶畑が見えると紹介しています。

平常時はグラウンドや公園として使えますが、大きな洪水では水につかります。

約27kmコースの起点となるさくらであい館はトイレと補給がそろう休憩場所

八幡市のさくらであい館は、桂川、宇治川、木津川の3つの川が合わさる地点に建っています。

国土交通省のかわまちづくり情報ページは、この館をトイレのある施設に挙げています。同じページは、近年サイクリストが集まって賑わっている様子も伝えています。

休憩コーナーには飲み物とアイスの自動販売機があります。館内のさくらSHOPなら軽食やソフトクリームが買えるので、走り出す前後の補給にちょうどいいです。週末は地元の野菜やお弁当が並ぶ日もあります。

館内の展望塔は地上約25メートルの高さがあり、ふだんは無料でパノラマを楽しめます。さくらまつりの期間中だけは有料です。

背割堤の桜並木は約1.4kmでソメイヨシノ約220本

さくらであい館のある背割堤(せわりてい)とは、宇治川と木津川のあいだを仕切る堤防のことです。性質の違う2つの流れをゆるやかに合わせ、洪水時の背水の影響を防ぐ目的で築かれました。堤の上には約1.4kmの桜並木があり、約220本のソメイヨシノが植わっています。

背割堤さくらまつりは毎年3月下旬から4月上旬の開催です。背割堤へは、最寄りの京阪石清水八幡宮駅から徒歩約15分と案内されています。桜の季節は人出が増えます。

帰りに寄るなら石清水八幡宮や松花堂庭園が候補

走ったあとは、八幡市内の寺社と庭園に立ち寄れます。

立ち寄り先概要行き方・時間
石清水八幡宮貞観元年(859年)創建、現在の社殿は国宝参道ケーブルで上る(京阪石清水八幡宮駅から)
松花堂庭園・美術館松花堂昭乗(寛永の三筆の一人)ゆかりの庭園9時から17時(入館は16時30分まで)、基本の休館日は月曜日
正法寺八幡市内の寺レンタサイクルなら石清水八幡宮駅から約20分

四季彩館(やわた流れ橋交流プラザ)は、流れ橋のそばに整備された交流拠点です。この施設のまわりでは、八幡市の交流拠点整備と連携した、木津川の水辺を生かす取り組みが行われています。

河川敷で気をつけたいのはゴミと蚊とたまに入ってくる車

国土交通省が河川の利用について調べたところ、利用者からはゴミの問題、蚊の多さ、ときどき車が入り込むことが挙がりました。

出かける前には、八幡市観光協会などで最新の通行状況や営業時間を見ておくと安心です。

八幡市駅から流れ橋までの往復約10.3kmなら初心者でも無理なく走れる

自転車は市内3か所で借りられ、電動アシスト自転車も選べます。橋に着いたら自転車を降りて押し、真ん中を歩いて渡ってください。

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