小樽運河のサイクリングは半日で足りる?レンタサイクル4店の料金比較

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小樽運河の周辺を半日かけて自転車で巡るなら、電動アシスト付きのレンタサイクルを借り、運河と北運河、堺町通りの海沿いを中心に回ると無理がありません。運河と堺町通りを見るだけの日は、歩きで足ります。旧手宮線や水天宮まで足を延ばす日に、自転車の出番が来ます。

北海道小樽市の小樽運河は、石造りの倉庫群とガス灯が続く水辺の眺めで知られ、小樽へ来た人の多くが立ち寄る定番の観光名所です。運河の周辺には、観光客が比較的少ない北運河、かつて石炭を運んだレールが残る旧手宮線の跡地、港を一望できる水天宮が点在しています。

借りる店は料金やプランの刻みが違い、貸し出しの時期も限られています。

目次

小樽運河のサイクリングは半日なら海沿いの3か所が中心

半日で回る場合の軸は、運河、北運河、堺町通りです。いずれも海沿いのエリアに収まります。

運河と堺町通りだけなら徒歩で足りる

この2か所だけが目当てなら、歩きで十分と考える人は少なくありません。堺町通りも運河から徒歩圏内にあるからです。

旧手宮線や水天宮まで含める日は電動アシストが向いている

旧手宮線、北運河、水天宮を行程に入れると、移動の距離が伸びます。この範囲を半日で終えたいときは、電動アシスト自転車なら時間を組み立てやすくなります。

坂道や雨、混雑、荷物の量によっては徒歩やバスを選ぶ

自転車より徒歩やバスのほうが楽な日もあります。判断の材料は、坂道、雨、人混み、荷物の量です。その日の天気と自分の体力に合わせて手段を決めてください。

小樽の名前の付いた坂は31か所、水天宮と天狗山の方面で勾配がきつくなる

小樽は海沿いから山側に向かって坂が続く街で、市内には名前の付いた坂だけで31か所もあります。

主な観光スポットが集まるのは、JR小樽駅と小樽運河、堺町通り、JR南小樽駅を結ぶ約2キロメートルの範囲です。このうち駅から運河、堺町にかけては比較的平坦です。

反対に、水天宮や天狗山の方面へ入ると勾配が増します。勾配20パーセントの地獄坂と、最大勾配15パーセントの船見坂は、歩いているだけで汗をかくほどの坂です。船見坂は市内屈指の急坂で、1904年の大火の後に防火帯として造られました。こうした坂の続く方面へ向かう日ほど、電動アシストの補助が頼りになります。

電動アシストの補助は人の力1に対して最大2まで

電動アシスト自転車とは、こぐ力を車体のモーターが手助けする自転車のことで、基準は道路交通法施行規則に定められています。補助の上限は、人の力1に対して2です。この比率は時速10キロメートルから下がり始め、スピードが上がるほど少しずつ小さくなって、時速24キロメートルを超えるとゼロになります。

こがなければ進まない構造であることも、この基準の一部です。ペダルなしで走る電動バイク(電動モペット)は別の乗り物として区別されます。

レンタサイクルの料金は店ごとに違い、COTARUなら3時間1,500円

レンタサイクルの事業者は、小樽ではCOTARUときたりん、小樽観光振興公社の3社とされています。貸し出しの時期は4月1日から11月末ごろまでで、冬のあいだは借りられません。次の表は、この3社の店に、余市方面まで走りたい人向けのPONTE RIDEを加えたものです。

店名場所料金
COTARU(コタル)稲穂。小樽駅と運河のどちらからも徒歩圏内2時間1,200円、3時間1,500円、1日1,800円
きたりん稲穂。JR小樽駅から徒歩3分ほど2時間まで900円など
レンタサイクルシーガル港町。小樽観光振興公社の運営2時間まで500円、1日2,000円
PONTE RIDE余市駅の隣電動アシスト自転車が4時間1,000円、8時間2,000円

旅行予約サイトには、表の店とは別の事業者が出す最大6時間の1日プランも載っています。車両は電動アシスト自転車で、催行期間は2026年4月5日から2026年10月31日までです。

予約の前には、その店の公式サイトを開いて、車両が電動かどうかと料金、営業期間を確かめると安心です。同じ店でも、掲載先によって料金が違う場合があります。

半日で借りるCOTARUは3時間か1日の2択

COTARUには4時間のプランがありません。半日の利用なら、3時間か1日のどちらかを選びます。貸し出す車両はすべて電動アシスト自転車で、バッテリーが満タンなら約40〜50キロメートル走れます。荷物も1点まで無料で預かってもらえます。

営業時間は月によって変わります。

月営業時間
4〜5月10時〜18時
6月、9月10時〜19時
7〜8月9時〜19時
10〜11月10時〜18時

半日モデルコースは10時15分ごろに小樽運河へ入り、運河の滞在は20〜30分

あるレンタサイクル店が示すモデルコースでは、運河のエリアに入るのが10時15分ごろで、そこで過ごす時間は20〜30分程度です。

立ち寄り先は運河と北運河、旧手宮線、水天宮、堺町通り

小樽運河は南から3エリアに分かれ、北運河は比較的ゆったり

小樽運河は南から順に、浅草橋街園、中央橋街園、北運河という3つのエリアに分かれます。湾曲した水面を背景に写真を撮るなら、南端の浅草橋街園が定番です。

人が増えやすいのは中心部で、北運河まで行くと比較的ゆったり過ごせます。

旧手宮線の散策路は全長約1.6キロメートル

花と鉄路の散策路の呼び名で親しまれる旧手宮線は、北海道で初めて敷かれた鉄道の一部です。幌内(現在の三笠市)の炭鉱から掘り出した石炭を、小樽港の手宮にあった積載桟橋まで運ぶ目的で建設されました。旅客列車は1962年に廃止され、貨物列車も1985年に役目を終えています。

廃線後の跡地は30年近く放置され、訪れる人もわずかでした。地域の市民団体が花壇を整えるなどの活動を進め、今の散策路につながりました。

現在は線路を撤去せず、その横に遊歩道を通しているので、レールや踏切の遮断機をそのまま眺められます。路線の先には手宮駅の跡である小樽市総合博物館や旧手宮機関庫もあり、鉄道の遺構が続いています。博物館の本館は毎週火曜日が休みで、火曜が祝日なら翌平日に休みます。

水天宮は社殿と小樽港を一度に眺められる

1859年に創祀された水天宮の境内に立つと、小樽港全体が見渡せます。社殿と港の景色を同じ場所で楽しめる神社です。

今の社殿は1919年に建てられたもので、本殿と中殿、拝殿をつないだ権現造りです。小樽市の指定歴史的建造物では第50号にあたります。桜の名所でもあり、花の見ごろは5月初旬ごろです。

JR小樽駅から歩くと約20分かかる距離なので、自転車なら移動の時間を削れます。

水天宮につながる外人坂は、123段の石段です。坂の名は、ドイツ人の一家が暮らしていたことに由来するそうです。

堺町通りは運河の南端から約750メートルの商店街

堺町通りは約750メートルの商店街で、運河の南端が起点、メルヘン交差点(堺町交差点)が終点です。ガラス工芸やオルゴール、カフェの店が100軒以上あるともいわれます。メルヘン交差点に建つルタオ本店へ入ると、2階の喫茶コーナーでチーズケーキなどの人気の品を味わえます。

北一硝子のガラス製品をきっかけに、通りの古い建物の並びにも目が向くようになりました。北一硝子の最大店舗である三号館では、階ごとにテーマを分けて商品を並べています。

三号館の建物は、1891年に木村倉庫の初代である木村円吉が建てた石造りの倉庫です。もとは漁業用の倉庫で、ニシン漁が盛んなころには身欠きニシンなどをしまっていました。1983年に今の三号館へ生まれ変わり、現在は売り場と北一ホールが入っています。

北一ホールの明かりは167個の石油ランプで、スタッフが毎朝、1個ずつ手で火を付けます。石油ランプと北一硝子の縁は古く、前身の浅原硝子の初代社長である浅原久吉が1901年に手がけたランプの製造が会社の起こりとされています。浅原硝子はニシン漁で使う浮き玉も作っていました。

小樽オルゴール堂では、世界各地のアンティーク・オルゴールを見られる2号館で、1日に6回のコンサートが催されます。本館の前に立つ蒸気時計は通りのシンボルです。高さは5メートルあり、15分おきに蒸気の力で5つの汽笛を5音階の旋律に合わせて鳴らし、時刻を知らせます。

小樽運河は1923年に完成し、保存を望む声で幅の半分を埋める形に落ち着いた

小樽運河が完成したのは1923年です。海を埋め立てて陸地を造り、その間に残した水路なので、埋立式運河の名でも呼ばれます。

1960年代に入ると、運河を埋めて道路に変える計画が浮上しました。これに反対して保存を望む声が全国に広がり、全部ではなく幅の半分だけを埋める形に落ち着きました。現在の幅は臨港線沿いが20メートルで、北部の北運河は埋め立て前と同じ40メートルです。1986年には、埋め立てで道路になった部分に合わせて散策路も整いました。

全長は1,140メートルです。散策路に立ち並ぶガス灯は63基で、一方の端からもう一方の端まで歩くと約20分かかります。

散策は無料、ライトアップは日没から22時30分まで

散策に料金はかからず、時間の制限もありません。倉庫群が照らされるのは日没から22時30分までで、夜はガス灯もともるので、水辺が歴史を感じる散策路に変わります。

石造りとコンクリート造りの歴史的建造物が並ぶ運河沿いは、季節による変化もはっきりしています。秋は倉庫の壁をはうつたが色づき、冬は雪の景色に変わります。

運河クルーズの所要時間は約40分

水の上から見たい人には運河クルーズがあります。乗っている時間は約40分です。デイクルーズは10時から16時のあいだに30分おきに出航しています。料金は次のとおりです。

区分料金
デイクルーズ(大人)1,800円
ナイトクルーズ(大人)2,000円
デイクルーズ(小学生・幼児)500円

運河の周辺には明治26年築の倉庫や1906年完成の社屋が残る

運河沿いの運河プラザは、観光案内所として使われているほか、地域の催しの会場にもなります。

運河館は明治26年に建てられた木骨石造の倉庫で、旧小樽倉庫にあたります。今は小樽市総合博物館が施設の一つとして使っています。

旧日本郵船小樽支店の社屋が完成したのは1906年です。設計者の佐立七次郎は、ジョサイア・コンドルが最初期に教えた弟子の一人でした。ヨーロッパではやったルネッサンス様式の流れをくむ建物で、対称的な配置や複折式屋根に特徴が表れています。

自転車は車道の左側が原則で、運河と堺町通りでは降りて押す

自転車は軽車両の扱いです。歩道と車道が分かれている道では、車道の左側を通るのが決まりで、歩道を走れるのは例外にあたります。普通自転車歩道通行可の標識が立つ場所や、運転する人が18歳未満の場合は、歩道を走れます。このときも歩いている人が優先です。

ヘルメットの着用も、全国共通の安全ルールとして呼びかけが続いています。

小樽の観光地には、整備された専用の駐輪場が多くありません。運河や堺町通りのように人の多い場所では、サドルから降りて自転車を押すのが基本です。堺町通りについては、レンタサイクル店のガイドが、通りの手前で自転車を停めて歩いて回る方法を案内しています。

1日に広げるなら天狗山か祝津を足す

半日のコースに天狗山か祝津のどちらかを加えると、1日の行程になります。

天狗山は標高532.4メートルで夜景の名所

天狗山の山頂までは、全長735メートルのロープウェイで約4分です。ゴンドラは30人乗りで運行しています。山頂には5か所の展望台があり、屋上展望台やテラス付きの天狗桜展望台が含まれます。

函館山と藻岩山に天狗山を合わせた3か所は、北海道三大夜景と呼ばれています。ただし霧や雪の日には、山頂に着いても景色が見えないことがあります。

祝津はおたる水族館と旧青山別邸が目当てになる

祝津はおたる水族館のある地区です。周辺に残る歴史的な建物が、にしん御殿(旧青山別邸)と小樽市鰊御殿です。運河の周辺からは外れるので、運河周辺と半日で回るなら、時間にゆとりのある計画にしてください。

旧青山別邸(小樽貴賓館)を建てたのは、祝津でニシン漁の大網元を務めた青山家です。大正期の別邸で、現在は国の登録有形文化財になっています。宮大工が主にケヤキを使って仕上げました。欄間は紫檀と白檀、天井は神代杉や屋久杉で、檜や欅には春慶塗を施してあります。島崎柳鴻の筆による八仙人の間も見どころです。

水族館の本館と海獣公園のあいだには、高低差25メートルほどの急坂があります。水族館へバスで行くなら、JR小樽駅前ターミナルから北海道中央バスのおたる水族館行きに乗り、約25分で着きます。旧青山別邸へは、JR小樽駅からバスで約20〜25分かけて祝津3丁目まで行き、そこから歩いて5分ほどです。

半日で巡る小樽運河は範囲で手段を決め、店は4項目で比べる

小樽運河は1923年に完成し、保存運動を経て今の姿になった観光地です。運河と堺町通りは歩いて回れますが、北運河と旧手宮線、水天宮まで半日で巡るなら電動アシスト自転車が役に立ちます。店を選ぶときは、料金とプラン、営業期間、荷物を預けられるかどうかの4点で比べましょう。

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